【高校生向け】文系・理系はどっちを選ぶ?迷った場合の選択方法も紹介

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高校生にとって、文系と理系の選択は悩みの種です。どっちが自分に向いているのかわからない、そもそも選択によって何が変わるかがわからないという方も多いのではないでしょうか。

文理の選択は非常に重要です。しかしながら、忙しい高校生活の中でじっくり考えたり調べたりするのはなかなか難しいでしょう。残念なことに、何となくで選択してしまっている高校生がいるのも事実です。

この記事では、文系と理系の選択について重要性やメリット、どんな人が向いているかなど詳細に解説しています。お読みいただければ選択のポイントが簡単に理解でき、将来についてよりしっかり考えた上で判断を下すことができます。

文系と理系の違いを知り正しく文理選択を行うために、ぜひ記事を参考にしてみてください。

文系・理系選択の重要性

文理の選択が重要である理由は、選択によって就職先が変わってくるためです。

文系もしくは理系を選択すると、志望する大学や学部が決まります。そして大学や学部によって、就職できる企業がある程度決まってしまうのです。

もちろん、企業によってはどちらでも就職可能な場合があります。しかし、自分が学んだことを活かしてキャリアを作っていきたい方は、実質的に高校生の時点で将来を見据えた決断を下す必要があります。

文系・理系の選択をするのはいつ頃?

文理の選択は、一般的に高校1年生の冬頃に行われます。

将来を左右する決断をするタイミングとしては早いと思われる方もいるでしょう。しかし、どちらを選択するかによって履修する科目が変わるのです。文理の選択は、選択科目の決定も同時に行われます。

文系・理系選択までの流れ

高校1年生の秋~冬頃に文系または理系の希望を学校に提出します。多くの場合は希望通りとなりますが、学校によってはクラスの人数の都合上、調整が行われることもあるかもしれません。

文理選択が決まると、高校2年生では選択に応じたクラスで新学期がスタートします。文理選択の際に選択科目も決定しているため、高校2~3年生は選択した科目を履修することになります。

ただし、これはあくまで一般的なスケジュールです。高校によって文理選択の時期が異なることに注意しましょう。特に進学校の場合、選択時期が上記より早いところも多いです。

また、高校によっては入学時にコースを選択することになり、高校入学時点で文理が分かれることもあります。その場合は、高校入試のタイミングで文理を選択することになります。

文系学部の種類

大学の文系学部にはどんなものがあるかを解説します。

代表的な学部としては文学部や外国語学部、経済学部、法学部、社会学部、教育学部などがあります。

学部によって学ぶことがかなり異なりますが、どの学部も総合的な視野を持つことが求められるため広く知識を得て学んでいくことが重要です。

理系学部の種類

理系の学部には理学部、工学部(まとめて理工学部とする場合もあります)、農学部、医学部、歯学部などがあります。

理系学部は、職業に直結しやすい知識や技術を学べることが多いと言えるでしょう。数学や理科系の科目が好きな学生はもちろん、就きたい職業が決まっている学生が多い傾向にあります。

文系・理系の選択を迷ったらどうすれば良い?

文理の選択に迷っている高校生は多いでしょう。何を基準に選んでいいかわからない方のために、迷ったときにするべきことについて紹介します。

将来に関わる選択ですので、後悔しないよう以下の方法を参考にしてみてください。

勉強したい学問から選ぶ

大学の学部は、その学部を受験するのに必要な科目とある程度繋がっています。

例えば法学部であれば政治経済の知識が必要ですし、理学部や工学部であれば化学や物理の知識が必要です。

まずは好きな科目、勉強したい科目を考えてみましょう。その科目を学問として深く追求していく学部、大学を選ぶのです。そうすれば、自ずと文系に進むべきか理系に進むべきかが決まるでしょう。

将来なりたい職業から決める

自分が将来どんな職業に就きたいかを考えてみましょう。

先述した通り、大学や学部によって就職できる企業はある程度決まります。まずはどんな職業に就きたいかを決め、それに基づいた科目選択、及び学部選択を行いましょう。

もちろん、就きたい職業と科目や学部の選択がわかりやすく一致するとは限りません。しかし、少なくとも文系または理系の方向性は定まるはずです。また職業が明確に決まっていなくても、候補をいくつか列挙してみると決めやすくなるでしょう。

関心のある分野から探す

関心のある分野から探すのも非常に有効です。

例えばスマートフォンやパソコン、ゲームなどの分野に興味があれば情報工学、すなわち工学部を目指すために理系に進むべきでしょう。また歴史が好きなのであれば文学部もしくは社会学部、つまり文系に進むことになります。

どんなことでも、その分野を研究するための学問が存在します。選択に悩んでいる方は、まずは自分が好きな分野を考えて、その分野に関連した学問、教科を探してみることからはじめてみましょう。

オープンキャンパスに行ってみる

文理選択に迷ってしまう、大学や学部が選べない、興味のある学問が存在しないという高校生も多いでしょう。しかし、それはある意味当然のことであり、悩んだり落ち込んだりする必要はありません。

なぜ当然かというと、「実感が湧かない」からです。未来のことなので、イメージしにくいのは当たり前です。

少しでも自分の将来のこととして実感が持てるように、大学のオープンキャンパスに行ってみましょう。通っている学生を見ることはもちろん、実際の講義を見ることでも将来の自分をより具体的にイメージできるようになります。

文系・理系のメリットを比べる

文系と理系のメリットを比べてみましょう。文系、理系にはそれぞれメリットがありますので、自分の将来にとってどちらが得なのかを合理的に判断するのです。

以下の章でそれぞれのメリットについて詳しく述べますので、見比べて判断しましょう。

文系学部のメリット

文系を選択する際によく言われるのが、「数学ができないから文系を選ぶ」などの消極的な理由です。選択の理由は人それぞれですが、消去法によって選ぶと失敗しかねません。

文系学部にもさまざまなメリットがあります。自分にとって有効なメリットかどうかをしっかり確認しておきましょう。

  • 学部の選択肢が幅広い
  • 理系に比べて学費を抑えられる
  • 学業以外のことに時間をかけられる

学部の選択肢が幅広い

文系の学部は非常に多彩です。文学や語学、法学、芸術などを通して、人間の文化についてさまざまな観点から学ぶことができます。

職業に直結するものもそうでないものもありますが、文化について教養を深めることはその先の人生を豊かにしてくれるでしょう。

理系に比べて学費を抑えられる

文系学部は、理系学部に比べて学費が安いことが一般的です。理系学部は特殊な施設を備えていたり、カリキュラムに実験などが組み込まれていたりするため、学費が文系より高く設定されています。

大学は2年から4年、人によってはそれ以上の期間通うことになるため、学費は非常に重要な要素の1つです。

学業以外のことに時間をかけられる

一般的に、文系学部より理系学部の方が学業にかける時間は多く、文系学部の学生の方が学業以外にかけられる時間は多い傾向があります。

サークル活動やアルバイトなど、学業以外でも充実した学生生活を送りたい方は文系学部を選んだ方がいいかもしれません。

理系学部のメリット

高校生の中には、「決められないからとりあえず理系」という人がいます。

理系には文系とは全く異なるメリットがありますので、得意科目だけで決めてしまわないようにしましょう。

  • 実習を通して他学年と交流を持てる
  • 就職に有利
  • 大学院で専門性を極められる

実習を通して他学年と交流を持てる

学部や学科にもよりますが、理系学部の多くは実習がカリキュラムに組み込まれています。実習には複数の学年が混在するものも多いため、他学年と交流する機会が多くなります。

大学では他学年と交流する機会が少ない場合が多いため、これは理系学部のメリットと言えるでしょう。

就職に有利

あくまで一般的な話ではありますが、理系学部の方が就職に有利だと言われています。理由としては、理系学部で学ぶ知識や技術の方が仕事に直結しやすいということが挙げられます。

また、理系学部出身の学生を希望する企業も多く、就職先の選択肢としては理系学部のほうが豊富であると言えるでしょう。

大学院で専門性を極められる

理系学部の学生は、文系学部の学生と比べて大学院への進学率が高い傾向にあります。大学院では、4年間で学んだ知識をもとに更に専門性を極めることが可能です。

心ゆくまで学問を極めたい方は、理系学部で大学院進学を目指すのもいいでしょう。

やりたい分野と得意教科が違う場合はどちらを選ぶ?

自分がやりたい、興味がある分野と得意教科が違う場合もあります。

もしそうなった場合は、自分がやりたい分野を選ぶことをおすすめします。誰しも得意教科・苦手教科はありますが、それはあくまで現時点、つまり高校における教科の話です。現時点で得意または不得意であっても、大学でも状況が同じとは限りません。

大学まで学問を追求していく上で、好きな分野でなければモチベーションを高く保ち努力し続けることは難しいでしょう。

文系に向いている人の特徴

ここからは文系・理系それぞれに向いている人について解説します。

まず文系ですが、先述した通り文系学部は人間の文化について追求する学問が多いです。そのため、文化や社会のあり方について考えを深めたい方が向いているでしょう。

また、物事をさまざまな角度から見ることが求められることが多いため、広く知識を持つ必要があります。専攻する分野にとどまらず、より広範囲の情報に興味を持てる人が向いています。

理系に向いている人の特徴

理系学部には、1つの物事を追求するのが好きな人に向いています。

また、理系学部における実習や研究のノウハウは実際の企業活動と直結する部分も多いです。したがって、社会に出てこういう仕事がしたい、という具体的なビジョンがある人にも向いていると言えるでしょう。

文系のように広範な知識を収集しながら考えを巡らせる、というよりも1つの専門分野に特化した勉強をし続ける傾向があるため、やりたいことが決まっている人は充実した学生生活を送ることができます。

文系・理系を選んだ後に変更することはできる?

文系・理系の変更が可能かどうかは高校によって異なります。基本的には後から変更はできない、と考えて慎重に決めるべきです。

先述しましたが、多くの高校では文理選択によってクラスが編成されます。その場合、文理の変更をするということはクラスの変更を伴うことになります。クラス変更は人数の都合もありますし、後から変えることには困難が伴うと考えた方がいいでしょう。

また、文系と理系では履修科目の違いもあります。途中から文理の変更ができたとしても、授業についていけるか注意が必要です。

もちろん、一度決めたら絶対に変えるべきではない、ということではありません。合わないとわかったまま続けることは大変なので、必ず学校側に相談しましょう。

文系・理系の選択は慎重に進めよう

いかがでしたか。文理選択は非常に重要で、人生を左右してしまいかねない大きな決断であることは理解していただけたでしょう。

高校1年生の段階で人生を左右する決断をさせるのは酷である、と考える方もいるかもしれません。しかし、人生において成功し、活躍している人の多くは早い時期から目標を定め、一貫した努力を行っています。

率直に言うと、どんな道を選ぼうと失敗するときはしますし、悩むことも必ずあります。大事なのは、その道を選択したのがまぎれもなく自分自身である、という覚悟を持つことです。自分が悩んで決断した道であれば、どれだけ失敗しても納得できますし後悔も少ないでしょう。

逆に何となくで進路を決めてしまうと自分の判断に根拠がないため、失敗したときに「やっぱりああしておけば良かった」という後悔がずっと尾を引くことになります。

自分の決断に自分で責任を持てるよう、きちんと情報収集をした上で慎重に文理選択を行いましょう。

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