
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
採用担当の方に自分の魅力を最大限売り込むためには、ガクチカに力を入れなくてはなりません。
しかし、ガクチカの書き方を間違えれば、せっかくのあなたの魅力も伝わらなくなってしまいます。
チャンスを無駄にしないためには、いかに魅力的なガクチカを書くかにかかっているのです。
そこでこちらの記事では、サークル活動はガクチカに使えるのか、採用担当の方の目を引くガクチカの書き方はどのようなものかについて、詳しくご紹介していきます。
目次[目次を全て表示する]
【サークル活動のガクチカ】サークルはガクチカでアピールできる?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」という意味の言葉です。
ここでは、就職活動の中でも手を抜けない部分であるガクチカについて、「サークル活動はガクチカで使えるの?」という疑問にお答えします。
結論から述べますと、就活でサークル活動をガクチカに取り入れることは問題ありません。
実際に集団面接などを受けていくと気づきますが、ガクチカにサークル活動の経験を取り入れている人は多いです。
内容や文構成が論理的であれば、サークル活動をガクチカにすることは十分可能になります。
部活やアルバイトの体験談を持っていないからと、不安になる必要はありません。
自分が力を入れてきたことが、企業でもしっかりと活かせるということを伝えられれば良いガクチカと言えます。
役職がなくても大丈夫
とくに気にされる方が多いのは、サークル活動を行っていて何の役職にもついていなかったというところでしょう。
しかし、企業は人柄を見ているため、役職があったかはあまり関係がありません。
ただ役職があった方が面接官に伝わりやすく、ガクチカを話しやすいのは確かです。
しかし、すべての人が役職につけるわけではありません。
むしろ役職にはついていなかったけれど、どんなことに貢献して企業で活かせるかを伝えられるように、ガクチカに取り入れることが最大のポイントと言えます。
活動内容はあまり重視されていない
次に、多くの方がサークル活動の体験談を取り入れる際に不安に思われるのは、活動内容ではないでしょうか。
どのような活動を行っていたかということは、あまり重要視されていません。
ガクチカから企業が見出したいことは、その人の人柄です。
どこでどう頑張っていたかを伝えることができれば、不安に思う必要はありません。
あまり成果が出せていなかったり、活動を行っていたりしなくても、努力したことを書くことができれば良いのです。
【サークル活動のガクチカ】サークルについて話すメリット
ガクチカを話す際に、サークル活動に関することを伝えたい人もいるでしょう。
もちろん、サークルで努力した話をガクチカにするのは問題ありません。
むしろさまざまなメリットがありますので、ここでその内容を3つ紹介します。
その活動に力を入れた理由を伝えやすい
そもそもサークル活動を始めたきっかけは、おそらく「楽しそうだから」や「面白そうだったから」のような理由が多いでしょう。
だからこそ、なぜサークル活動に力を入れたのか説明しやすいのが大きなメリットです。
単純に楽しそうという理由を伝えるだけでも納得してもらえますので、余計な動機を考える必要はありません。
たとえ人からサークルに誘われたのがきっかけだったとしても、何かしら積極的になった理由があるはずです。
そのため、いずれにしても熱意を持ってガクチカエピソードを話すことができるでしょう。
組織内での行動や立ち位置をアピールできる
サークル活動といえば、基本的に1人で何かをするよりも、周りの人と一緒に取り組むことの方が多いはずです。
そのため、企業に対して採用後のイメージを与えやすくなります。
企業はガクチカを通して本当に頑張ってくれそうな人材なのかどうかを見定めたいと考えているため、サークル活動に関してのガクチカは有益なとても情報になるでしょう。
自分がサークル内でどのような立ち位置でいたのか?どんなことを頑張ってきたのかを伝えるだけでも十分なので、非常に自分自身をアピールしやすいのが大きなポイントです。
面接官にもイメージがつきやすい
ガクチカでは、必ずしもすごいことしか伝えてはいけないわけではありません。
むしろ、誰もが経験しているようなことでも、まったく問題ないのです。
特にサークル活動については、相手の面接官も経験している可能性があります。
つまりこれから話す内容に対して、すぐに理解してくれたり、強く共感してくれることも期待できるでしょう。
仮に面接官と同じサークル活動を経験していた場合は、そこから急に話が弾むことも決して珍しくありません。
親近感を沸かすことができれば、それがきっかけで採用に一歩近づくことも十分にありえます。
だからこそ、さまざまなガクチカの中でも、場合によってはサークル活動を選ぶ方が良いケースもあるといえるでしょう。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカを聞かれる理由
企業とのマッチング度や目標設定、行動力などは、履歴書だけで測ることができません。
そのような重要な要素を、学生時代を得て何をしてきたのかといったところや、学生時代の過ごし方と言う観点から見定めることが真の狙いです。
もちろん、その際にただキャプテンをやってきたのかどうかを、ガクチカでより詳しく見定めていくのです。
経験のレベルを知るため
次に企業は、自分で起こした目標設定と行動力を見ています。
ただ単に、実績が良い人を採用しているわけではありません。
どのような計画・目標があり、達成したのかが重要な要素となっているのです。
そこで良い実績が出たかどうかという点だけで、ガクチカに取り入れることは避けた方が無難でしょう。
ガクチカに取り入れる体験を選ぶときは、自分で決めた目標とその目標に向かってどんな行動をしたかという点に着目してみてください。
結果が良くても周りに流されていただけであったり、自分で目標を設定しなかったりするのであれば、あまり魅力的なガクチカにはならないでしょう。
また、ガクチカとして選ぶエピソードは、自分がどのように計画を立てていたかなど、詳細に思い出しておくことが必要となります。
行動モチベーションを見るため
あなたが今までどのようなことをしてきたかという情報から、行動のモチベーションを見ています。
行動のモチベーションは、いわゆるあなたのやりがいとなることです。
あなたの行動の原動力となるものややりがいが、企業とマッチしているかなどを具体的に見ています。
例えば、お客さんの笑顔がやりがいにつながる人が黙々と工場での作業についたとしても、やりがいがないため士気が低下してしまうでしょう。
結果として、企業から離れる原因となってしまいます。
何を基準に動くのか、あなたにとって譲れないものを理解しておくことは、企業からしてみても必要なことなのです。
パーソナリティを知りたい
企業は就活生のガクチカを通して、どのようなパーソナリティを持っているのかも知りたいと考えています。
なぜなら、相性の合う人と一緒に仕事をしていきたいと思っているからです。
いくら能力が高くても、相性が悪い人と仕事をしたいと思う企業は存在しません。
だからこそ、ガクチカを伝える際には、自分自身がどんな人間なのかもわかるように説明していきましょう。
例えば、どのような人柄なのか?どんな価値観や考え方を持って行動しているのか?などが明確に伝わる内容にしてみてください。
うまくいけば、あなたの人間性だけで、採用したいと思ってもらえる可能性があります。
自社の評価基準を満たしているかの確認
企業がガクチカを重視する理由は、単なる成果や経験を知りたいからではありません。
むしろ、学生が過去の経験から何を学び、そこから得た力をどのように仕事へ活かそうとしているのかを確認したいという意図があります。
以下では、ガクチカを通じて企業が見ていることについて詳しく解説します。
学生と企業とのマッチ度
新入社員を一人入れるために、企業は莫大な金額を投資しています。
そのため転職されてしまうと、企業にも就活生にも不利益が生じてしまいます。
そこで採用する前に、いかに社風にあっているかといったところに重点を置いていくのです。
また、幹部候補が欲しい企業であれば、部活でキャプテンをやっていたような人がマッチしているというように見ることもあります。
仕事での再現性と意欲的な姿勢
ガクチカにおいて企業が注目するのは、過去の経験を仕事の現場でどう再現できるかという点です。
たとえば、困難を乗り越えた経験があるなら、社会人になっても粘り強く業務に取り組める可能性があると評価されます。
また、その経験から何を学び、それをどのように企業で活かしていくのかを語れると、より高い評価につながります。
ここでポイントとなるのが企業研究です。
企業のビジネスモデルや職種ごとの役割を理解した上で、「自分の経験がどう貢献できるか」を語れる人材は、仕事に対して主体的であり、成長意欲があると見なされます。
論理的に説明できるか
企業はガクチカでどんなアピールをするのかも気にしていますが、それ以前に論理的な話し方ができるのかどうかを、常に意識しています。
なぜなら、どのような企業で働く場合でも、論理的思考力が必要不可欠になるからです。
そのため、適当にガクチカを伝えるのではなく、きちんと内容を整理した上で伝えるようにしましょう。
ちなみに論理的思考力とは、あらゆる物事を体型的に捉えながら、筋道を綺麗に立てていける力のことを指します。
つまり、物事を表面的に捉えるだけではなく、さまざまな側面から見て判断できるようになることが大切なのです。
もし論理的思考力にまだ自信がない場合は、日頃から鍛えるようにしておきましょう。
例えば抽象的な言葉を、具体的な言葉に直すトレーニングをしてみるのもおすすめです。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカは複数作っておく
企業によっては、より精密にマッチしているかどうか見極めるために、複数のガクチカを聞いてくることがあります。
そのため、咄嗟に慌てなくても良いように、複数のガクチカを用意しておくことが必要です。
また、企業によって使い分けた方がいい場合もあるため、違うアプローチのできるガクチカを用意しておくといいでしょう
最低でも2つ、4つ用意しておくと、安心して面接に臨むことができます。
しかし、たくさん用意することに力を入れて、ガクチカの着地点がバラけていないかどうかには注意が必要です。
無理してガクチカを用意しようとすると、他のガクチカと組み合わせたときに、どういう人物であるかがブレてしまうこともあるため、見栄を張ったりすることはやめておきましょう。
【サークル活動のガクチカ】高評価を得るための5つのポイント
ガクチカでサークル活動について触れるときは、よりわかりやすい伝え方になるように、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
伝わりやすい説明
具体的に書く
自身の行動を中心に書く
求める人物像に合ったエピソード
自己PRと一貫性を持たせる
上記の点を意識することで、初めてエピソードに触れる採用担当者でも、内容は把握しやすくなります。
では、それぞれのポイントの重要な点を解説していきます。
1.内容をイメージできる伝わりやすい説明
ガクチカは、具体性やわかりやすさを大事にして書くべきです。
抽象的なガクチカは、採用担当者のイメージが追いつかない可能性があり、良い評価につながりにくい傾向にあります。
たとえば「サークルの雰囲気を改善し、団結力が増した」という内容のみでは、具体的にどのような結果につながったのかわかりにくいものです。
わかりやすい説明にするためには、以下のようなポイントを心がけると良いでしょう。
・数字を使う(去年と比べると新入部員の数が2倍になったなど)
・明確な成果に触れる(優勝など)
「成長した」「学んだ」という事実がすぐにわかる説明を、積極的に心がけましょう。
2.固有名詞や数字を使った具体的な表現
ESの段階では、ガクチカはとにかく具体的に書く必要があります。
具体性のないガクチカは薄っぺらい印象があるため、「本当に力を入れて頑張ったのだろうか」と思われてしまう可能性もあります。
具体化するポイントは、巻き込んだ人数や規模、目標などが挙げられます。
記入例
例1.固有名詞
〇〇サークルに所属して・・・
「市民祭り」「○○フェスティバル」に参加し・・・
例2.数字(数値や参加人数など)
年間で5回のイベントを企画し・運営し、500人以上の参加人数を集めることに成功しました。
ただ「グループで目標を設定した」だけでは伝わりにくいため、「グループで1か月以内に〇〇しようという目標を設定した」という具体的な表現を用いましょう。
面接と違ってESでは質問もできませんし、書類だからこそ人となりも伝わりにくい傾向にあります。
質問しなくてもイメージできるガクチカに仕上げましょう。
3.自身の行動を中心に書く
ガクチカは、基本的に自分自身の行動をメインに書く必要があります。
「どのようなことが起きたか」ではなく、「自分がどのように働きかけたのか」が重要です。
そのため施策や結果に触れる部分では、サークル活動の中で何を意識し、自分で行動したのかに触れるようにしましょう。
サークル全体で起きたことを書くと、自分が力を入れて働きかけたことではないという印象になる可能性があります。
大事なのはサークルでどんな影響を与えることができたのか、というポイントです。
ガクチカは自分自身が力を入れて取り組んだことのため、周りで起きたことではなく、自ら働きかけたことに触れるようにしましょう。
4.求める人物像に合ったエピソードを選択する
ガクチカでは、自分が経験した中で印象的な出来事を語りたくなりますが、企業が見ているのは「その経験が求める人物像と合っているかどうか」です。
どれだけ努力した経験でも、企業の価値観や仕事内容に結びつかない場合は、評価につながらない可能性があります。
そのためには、まず企業の採用ページや説明会などから「求める人物像」をしっかり把握することが必要です。
たとえば「粘り強さ」や「柔軟な対応力」が重視されている会社であれば、それらを発揮した具体的なエピソードを選ぶべきです。
エピソードの内容よりも、そこから読み取れる行動特性や価値観が、企業のニーズと一致しているかが判断材料になります。
5.自己PRと一貫性を持たせる
ガクチカと自己PRは、就職活動で最も頻出する質問項目ですが、それぞれがバラバラに聞こえてしまうと、印象が弱くなってしまいます。
大切なのは、両者の主張に一貫性があることです。
たとえば、ガクチカでは「周囲を巻き込む力」をアピールしているのに、自己PRで「細かい作業が得意」と伝えると、受け手に違和感を与えてしまう場合があります。
そこで意識したいのが、強みの言い換えや補完関係です。
たとえば、「主体性」を発揮してサークル活動でイベントの責任者を務めた経験をガクチカで伝えた場合、自己PRでは「行動力」や「調整力」に焦点を当てて展開すると、自然なつながりが生まれます。
どちらも自分の強みを伝える手段であるため、軸を揃えておくことで、印象に残りやすい文章になります。
【サークル活動のガクチカ】アピールしやすいエピソード
企業に自分の良さを理解してもらうためには、わかりやすい体験談を取り入れることが必要不可欠です。
ここでは、サークル活動を取り入れる際に、企業に理解してもらいやすい体験談を3つご紹介していきます。
ポイントを押さえて、類似する体験がないか思い出してみましょう。
まだサークル活動中の方であれば、次のポイントに注意しながら経験を積んでいくと、就職活動の際にガクチカが書きやすくなるため、意識しておくといいかもしれません。
マネジメントを行っていた経験
どんな活動であっても、マネジメントを行っていた体験がある方は、ガクチカで書くのに困ることはありません。
スポーツ系であれば、効率の良い練習の考案により結果を出せたというような体験、文化系であれば文化祭など大人数で行う行事を取り仕切るといった体験談などが、理解してもらいやすいです。
多くの人が関わるときに、自ら能動的に動ける人や運営していくことが可能な人は、企業に入ってからも期待できるため、印象が良くなります。
全員参加の定期ミーティングを設定し、進捗かっくにん・意見交換でコミュニケーションを強化した。
会計として、活動資金の見積もりや資金調達の確保を行い予算内での活動計画を立てた。
リーダーとしてまとめていた経験
サークルの代表や副代表など誰から見てもわかりやすく、活動に力を入れていることがわかる役職についていることは、ガクチカに取り入れる体験談として困ることもありません。
役職についているかどうかで採用されるかどうか決まるわけではありませんが、熱心に活動に取り組んでいたことを理解してもらいやすいのです。
とくに、代表であるなど責任が重いポジションであれば、面倒な仕事なども多く、それをこなしていたという事実を具体的に示すことができます。
イベントの企画をした経験
イベントの企画は体験しやすいものになるため、前述した役職などについていなくてもガクチカに取り入れやすいものです。
新入生の歓迎コンパやちょっとした行事であれば、企画する経験があっても珍しくはありません。
単発的な企画であれば、複数人で進行させることも多く、責任も少なくなるため経験を積みやすいものになります。
たとえ複数人で関わった企画であったとしても、明確に目的を設定して行動していたのであれば、十分に取り入れることができるのです。
文化祭出店/スポーツ大会/サークル内外の交流イベント/地域貢献活動
【サークル活動のガクチカ】おすすめの構成
サークル活動にガクチカを選ぶときは、わかりやすく伝えるための構成を学ぶ必要があります。
わかりやすく伝えるための構成を意識してガクチカを作成すれば、初めてあなたの話に触れる採用担当者でも、内容が頭に入りやすくなります。
具体的な構成は、次の流れのとおりです。
では、一つひとつのステップごとに重要なポイントを解説していきます。
結論
ガクチカを作成するときは、まず結論から述べる必要があります。
何を頑張ってきたのか、何に熱中して取り組んだのかを明確に伝えましょう。
「私は学生時代に、〇〇に取り組んできました」「私が学生時代に力を入れてきたことは、〇〇です」というように、結論からわかりやすく伝える必要があります。
私は、雀踊りサークルで地域の伝統文化を振興することに力を入れました。
まず、ESの段階では、採用担当者は質問できない状態です。
そのため結論に触れた際は、サークルの規模などもわかりやすく伝え、読む人がイメージしやすい内容に仕上げることが重要となります。
背景
結論を述べた後は、背景やきっかけを書きましょう。
「なぜ取り組んだのか」「どのようなきっかけで力を注いできたのか」というポイントに触れることが大切です。
地域の文化を学びたいという思いからサークルに加入しました。
背景を伝えることで、ガクチカは採用担当者にとってよりイメージしやすいものになるでしょう。
人柄が伝わる部分にもなる可能性があります。
ただしここは結論の補足的フェーズになるため、そこまで重要にはなりません。
文字数が増えすぎた場合はあえて削るのもありなので、調整部分としてとらえておきましょう。
目標・課題
ガクチカでは、次に目標や課題に触れる必要があります。
具体的な目標達成に向かううえで、どのような困難・課題があったのかわかりやすく説明しましょう。
メンバー30名ほどで毎年市民祭りで踊りを披露し地域を盛り上げることを目的に活動していましたが、練習への参加率や新入生の踊りへの興味の低さが課題でした。
文字数に余裕があるときは、「なぜその目標を設定したのか」という理由や背景に触れるのもありでしょう。
なお、困難に触れるときは、原因を明らかにしておくことも大事です。
最終的に行った施策との一貫性や妥当性にも説得力が生まれるため、内容がよりわかりやすくなるのがポイントです。
施策と結果
目標や課題について触れたあとは、施策、そして結果を説明しましょう。
施策は、生まれた課題を解決するためにおこなった工夫や自分なりの対処を指します。
リーダーとしてメンバーのモチベーションを高めるために、月に1度の交流会を企画や練習内容に工夫を凝らし、テーマ別の練習導入や踊りの歴史を学ぶ日、交流会を兼ねた衣装制作を企画しました。
この取り組みにより、練習参加率は前年比で約40%増加し、地域の夏祭りでは30名以上のメンバーで出場し、特別賞を受賞することができました。また、SNSを活用して練習の様子やイベントの情報を発信して広報活動を強化した結果、地域とのつながりも深まり、新入生加入も増えてサークルは活気を取り戻しました。
課題と施策に一貫性がない・論理的に飛躍しているという印象があると、内容に矛盾が目立って良い印象にはつながらなくなります。
「なぜその施策が良いと思ったのか」という点をしっかりと掘り下げ、論理的に成立しているかどうかをチェックしましょう。
なお、メインは施策で、結果については簡潔に述べるのが望ましいです。
学び
目標と課題、そして施策と結果という流れで来たあとは、経験を通じて学んだことを述べましょう。
サークル活動というガクチカでさまざまな課題や壁を経験し、結果としてどのような学び・気づきがあったのか、その点はガクチカで非常に重要なポイントになります。
この経験からリーダーシップやチームワークの重要性を学びました。入社後も学びを活かして、プロジェクトチームを牽引し、目標達成に向けて積極的な施策を実施していきたいです。
学びとして結論づけることの内容は何でも問題ありませんが、原則として、仕事に活かせる学びが好ましいです。
ガクチカではどんな学びもポジティブにとらえて仕事に繋げて活かす姿勢を伝えることが大切
計画性が大事だと感じた→仕事でも計画的に行動したい、というかたちで締めくくれると、良い評価につながる可能性があります。
仕事において再現性のある学びを考えたうえで、高評価を獲得しやすいガクチカを作成しましょう。
【サークル活動のガクチカ】役職・活動内容別例文
ここまでエピソードのネタにおすすめの体験談や伝わりやすい構成方法について解説してきましたがそれらを踏まえた参考例文をいくつか紹介していきます。
自分で作ったガクチカと見比べて、どこが足りないのか確認してみると良いでしょう。
役職別例文
ここからは、サークルの役職別のガクチカの例文を紹介します。
自分のサークル時代の役割と合わせて参考にしてみてください。
▼サークル長・リーダー
例文
私が最も力を入れたのは、ダンスサークルで代表を務めた1年間の活動です。
就任当初はメンバーの参加率が低く、イベントの運営にも支障が出ていました。
原因を探った結果、練習内容が一部のメンバーに偏っていたことと、連絡手段が非効率だった点に気づきました。
そこで、全員参加型の練習メニューを導入し、連絡ツールを一括管理できるアプリに変更しました。 加えて、意見交換を定例化し、全体のモチベーション維持にも努めました。
その結果、月ごとの出席率が平均30%向上し、年間発表会では過去最多の参加人数となりました。
この経験から、多様な立場に配慮しながら組織全体を動かす難しさと面白さを学びました。 今後も立場の違いを意識しつつ、チームの方向性を見極める力を活かしたいと考えています。
▼副リーダー
例文
テニスサークルで副代表を務めた際、運営の裏方として活動の安定化に力を注ぎました。
代表が交代したばかりの時期で、練習やイベントの準備に混乱が多く、参加者が減少していたのが現状でした。
私は、運営全体の流れを可視化し、作業を細かく分担する仕組みを提案しました。
役割をメンバー間で均等に分配し、作業内容や締切を明記した進行表を作成したことで、準備ミスや手戻りが減りました。 また、新入生歓迎会の運営を主導した際には、50名を超える参加者を集めることに成功しました。
こうした取り組みを通じて、リーダーの補佐役として全体を円滑に動かすためには、細部に目を配る力と調整力が必要であると実感しました。 仕事でも、誰かを支える立場からチームの成功に貢献する姿勢を大切にしていきたいです。
▼会計
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、200人規模のサークルの会計係をしていたことです。
もともと何かを管理するのが得意で、小学生の頃から積極的に皆を引っ張ったり、学校の備品を管理したりなど、自発的に行動するようにしてきました。また計算も得意分野なため、大学に入ってからはサークルでの会計係として頑張っていました。
しかも私がいたサークルでは200人ものメンバーがいたため、すごく毎日が大変だったことを覚えています。
でもその分、会計係としてのやりがいもあったので、そんな経験ができてむしろ楽しかったと感じています。
貴社で頑張る際にも、さまざまなサポート役として貢献できる自信がありますので、どんなことでも任せてください。
▼広報
例文
私は、写真サークルにおいて広報担当として団体の認知度向上に尽力しました。
当時はSNSの更新頻度が低く、新入部員の獲得にも苦労していた状況でした。
そこで、活動報告や作品紹介を定期的に発信する方針に転換し、投稿スケジュールを月ごとに作成しました。 さらに、各投稿にタグを付けることで検索性を高め、新たなフォロワー獲得にもつなげました。
その結果、フォロワー数は半年で2倍となり、新歓イベントでは例年の1.5倍の新入生が集まりました。
この経験を通じて、情報を届ける手段を工夫し続けることの重要性を学びました。 社会に出ても、相手の興味関心を意識しながら、伝える力をさらに高めていきたいと考えております。
▼練習責任者
例文
私はフットサルサークルにて練習責任者を務め、活動の質向上に取り組みました。
参加者のレベルに差があり、上級者と初心者の両方が満足できる練習になっていないという課題がありました。
私は、レベル別メニューの導入と、各練習の目的を明確化する構成に変更しました。 また、練習後に参加者の意見を聞く時間を設け、改善点を翌週の計画に反映させる工夫も行いました。
結果として、参加人数が徐々に増加し、特に初心者から「練習が楽しくなった」という声が増えました。
この経験を通して、多様なメンバーの意見を取り入れながら場をまとめる柔軟性の大切さを学びました。 一人ひとりが力を発揮できる環境を整える視点を忘れずに働いていきたいです。
▼役職が無い場合
例文
私はサークル活動で、場の空気をよくすることに努めました。
サークルは代表や幹部だけで作り上げるものではないため、一人ひとりの思いやりが大切だと思っています。
そのため、他の人の目が届かないところにまで気を配るように、注意をしていました。
仲の良い友達が急用でいないときでも、サークルに遠慮なく来られるように、不安そうな人に話しかけるように努めたのです。
一緒にいるときに他の人も呼ぶことで、サークル内のメンバーの距離を縮めることができました。
この経験で常に視野を広く、周りに気を配ることが、集団行動の秘訣だということを学ぶことができました。
活動内容別例文
ここからは役職に関係なく、サークルの内容別のガクチカ例文を紹介します。
役職がなかったとしても伝え方によっては十分魅力的なアピールになります。
▼スポーツ系①:サッカーサークル
例文
私は学生時代、サッカーサークルの活動に力を入れていました。
初心者が多く、弱小のチームではありましたが、サッカーが心から好きな人が集まったサークルのメンバーで、試合で勝利を手に入れたいと感じたことがきっかけになります。
チーム一人ひとりに合った練習メニューを考案し、代表として立候補しました。
その結果、メンバーの心がまとまり、初めて試合で勝つことができたのです。
代表に立候補し、みんなの気持ちをまとめられたことは、かけがえのない経験と言えます。
▼スポーツ系②:バレーボールサークル
例文
私が最も注力したのは、バレーボールサークルでの新歓活動の改善です。
私が2年生の時、前年に比べて新入生の参加者数が大幅に減少していたことに危機感を覚えました。
新たなメンバーの獲得を目指し、従来の勧誘チラシ中心の方法に加えて、SNSや動画を活用した広報に切り替えました。 特に、部員の日常を紹介する企画を定期的に投稿したことで、興味を持つ学生が増えました。
その結果、例年の倍以上の新入生が見学に訪れ、最終的に20名以上が正式に加入する結果につながりました。
この取り組みを通じて、相手の目線に立って情報を届けることの大切さを実感しました。 今後も、相手のニーズを汲み取りながら柔軟に行動する力を活かしていきたいです。
▼スポーツ系③:テニスサークル
例文
私は、テニスサークルでの初級者向け練習企画の運営に尽力しました。
加入当初、初心者が参加しづらい雰囲気があり、途中でやめてしまう人が目立っていました。
誰もが継続しやすい環境を整えることを目標に、技術レベルに応じたグループ練習を提案しました。 また、経験者には指導役を任せ、サークル全体で支え合う文化の形成に取り組みました。
この改善によって、退部率が大幅に下がり、継続率は前年の1.5倍にまで上昇しました。
活動の中で気づいたのは、立場に関係なく誰もが貢献できる仕組みを整えることの重要性です。 入社後も、多様な立場の人が安心して活躍できる環境づくりに貢献していきたいです。
▼文化系①:漫画サークル
例文
私は、漫画サークルの代表をしていた経験があります。
漫画サークルでは、大きなイベントに向けて作品を作り上げていました。しかし私が代表を務めた年は、昨今のコロナ禍で、例年のイベントに参加することができませんでした。
しかし、そこで諦めるのではなく、ネットの中だけで完結する非接触型のイベントへの参加を決めたのです。
その結果、漫画サークルに新しいイベントという目標を増やすことができました。
私はこの経験から、壁にぶつかったとしても、別の道を模索することで新しい道を見つけることができるということを、この経験から学べました。
▼文化系②:バンドサークル
例文
バンドサークルに所属し、ライブイベントの運営責任者を務めた経験があります。
所属初年度は企画と演奏が別チームで連携不足となり、スムーズな進行が難しい状況にありました。
そこで、全体会議を定例化し、リハーサルの段階から全パートが協力する体制を作りました。 また、当日の進行表や搬入スケジュールも明確化し、トラブルを未然に防ぐ準備を徹底しました。
その結果、初めての学外ホール開催にもかかわらず大きな混乱なく進行でき、来場者数も過去最多を記録しました。
この経験から、音楽に限らず複数の要素を調整しながら一体感を生むマネジメント力の重要性を学びました。 今後は、関係者の意見を尊重しつつ全体を調整する力をさらに高めていきたいです。
▼文化系③:ダンスサークル
例文
私は、ダンスサークルの発表会で振付・構成のディレクションを担当しました。
例年と違い、出演者の技量にばらつきがあり、全体の統一感が課題として浮上しました。
演出全体を見直すことにし、個々の得意分野を活かした構成に切り替えました。 加えて、動画を活用した自宅練習のサポートや少人数での確認会を導入し、仕上がりを精度高く保つ工夫も施しました。
結果として、本番では審査員から「一体感と個性が融合している」と高評価をいただくことができました。
この経験を通して、画一的な指導ではなく、個性に寄り添う対応がチームの力を引き出すと実感しました。 仕事でも、相手の持ち味を引き出しながら結果につなげる力を磨き続けたいです。
▼アナウンスサークル
例文
私はアナウンスサークルで、地域イベントの司会進行を担当した経験があります。
依頼を受けた当初は、原稿中心の進行に偏り、現場での臨機応変な対応が求められることを想定していませんでした。
現地リハーサルでスムーズに進行できないことが判明し、本番に向けて即興対応の訓練を自主的に始めました。 また、出演者との事前打ち合わせを綿密に行い、当日変更の可能性にも備えました。
本番では予期せぬ進行変更が発生しましたが、落ち着いて対処することができ、運営側からも高い評価をいただきました。
この経験から、準備だけでなく即座に判断し行動する力の重要性を学びました。 社会人になっても、状況を見極めながら柔軟に対応できる力を活かしていきたいと考えています。
▼手話サークル
例文
私は手話サークルで、小学校での交流活動の企画・実施を行いました。
初めての訪問先で、児童にどう伝えるか悩んだ結果、準備不足でうまく伝わらない場面が多くありました。
そこで、次回からは事前に児童の学年や習得レベルを調査し、年齢に応じたプログラム設計を行うことにしました。 ゲーム形式や歌を使った手話紹介などを取り入れたことで、楽しみながら覚えてもらえるようになりました。
その結果、担当の先生から「子どもたちが主体的に学んでいた」との評価をいただき、次年度も継続依頼が届きました。
この活動を通じて、伝え方を相手に合わせて設計する重要性を学びました。 今後も、相手の立場に立って伝える力を発揮していきたいと考えています。
▼学術系サークル
例文
私は経済学研究会に所属し、地域経済に関する調査を行いました。
研究当初は統計データの解釈に時間がかかり、議論が進まず、分析の軸が定まらない状況が続いていました。
このままでは発表内容に説得力が生まれないと感じたため、調査目的を改めてグループ内で定義し直すことを提案しました。
それにより、商店街の来客数とイベント施策の関係に焦点を当てる方向で統一され、調査内容も明確になりました。 最終的には、地域の商工会にて発表の機会を得ることができ、現場の方からも実用性のある内容だと好評をいただきました。
この経験を通じて、分析力に加えて、課題を言語化して方向性を修正する力の大切さを実感しました。 課題解決に向けて柔軟に対応する姿勢を大切にして、業務に取り組みます。
▼グルメサークル
例文
私はグルメサークルで、食に関する情報冊子の発行プロジェクトを企画し、編集を担当しました。
当初は飲食店の情報収集がうまく進まず、記事内容が偏るなどの課題に直面しました。
そこで、取材先をジャンル別に整理し、担当ごとに分担を明確にしました。 また、地域の食フェアなどにも足を運び、新たな掲載先の候補を探しました。
その結果、予定していたページ数を大幅に超えるコンテンツが集まり、好評のうちに学内配布を終えることができました。
この経験から、情報発信においては計画性と現場での足を使った行動力の両方が重要であると学びました。 今後は、発信力と調整力を活かしながら価値ある情報を届ける役割を担いたいと考えています。
▼イベント系のサークル
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、イベント系のサークル活動です。
特に私は国際交流に興味関心があったため、大学時代はずっと国際交流サークルで活動していました。
大学には日本人だけではなく留学生もいたので、普通に過ごしているだけでは経験できない異文化交流ができたのが、とても印象に残っています。また、日々の交流に加えて、定期的にサークルメンバーと一緒に、国際交流イベントを開催していました。
そのおかげで、サークル外の人にも、国際交流の良さや楽しさを実感してもらえたのが、とても嬉しかったです。
貴社でも海外に向けてビジネスを展開しているとのことなので、よりいっそう日本と海外が親密な関係を築けるように、頑張っていきたいと思っています。
▼学生団体の活動
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、学生団体で食品ロス活動に尽力したことです。
そのきっかけとなったのが、飲食店でのアルバイトです。私は当時、お店で皿洗いをしている時に、ふとゴミ箱に目を向けました。
その際にお客様が残した物に加えて、賞味期限が切れた新品の食材まで捨てられているのを見つけました。これは当たり前の光景かもしれませんが、私はこの状況を見て「なんとかしたい」と思ったのです。
それ以降、学生団体に入って食品ロス活動をすることにしました。例えば自分を含め、それぞれの自宅で余っている食品を大学で集め、フードバンクを通じて本当に食料を必要としている人に届けていました。
この活動によって本当に感謝されることが増えたので、私はやってよかったと思っています。
これからも仕事で人の役に立つことをして、皆が気持ちよく日常を過ごせるように、日々力を注いでいきたいです。
▼学新歓での出来事をガクチカで活かす内容
例文
私の大学時代の大きな想い出の一つに、サークルでの新歓コンパを企画したときのことがあります。
新歓コンパでは、毎年同じ飲食店を予約していたため、マンネリ化していました。
そこで、思い切って大学の講堂を借りて、ゲーム大会をすることに決めたのです。スクリーンを借りて大画面で行うゲーム大会は、食事をするだけよりも皆の距離が縮まりました。
予算も少なく済み、時間を早めることで、例年よりたくさんの人が参加してくれました。
新しいことに挑戦する経験を覚えたことは、私にとっての大きな財産と言えます。
▼サークルを立ち上げた経験をガクチカに活かす内容
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、サッカーのサークルを立ち上げたことです。
もともと小さい頃からサッカーをするのが好きで、高校まではもちろんサッカー部でした。そして大学に入ってからはひたすら時間が余るようになったため、自分の好きなサッカーをするために、立ち上げることにしました。しかし、立ち上げたは良いもの、最初はうまく人が集まらないことで悩む日々が続きました。
そこで私が考えたのが、SNSも活用することです。今の時代だからこそ、人とのつながりを簡単に持てるSNSが役立つと思い、実際に専用のアカウントを立ち上げました。
すると、じわじわフォロワーが増えるようになり、最終的にはサークルに興味を抱いてくれる人も出てきたのです。
本当は途中でサークルをたたもうかどうかまで考えていましたが、諦めずにできることを試して本当によかったと思っています。
【サークル活動のガクチカ】ガクチカを作る際の注意点
ガクチカを作る時に、必ず意識しなければいけない注意点があります。
この内容を理解していないと、せっかくのアピールが台無しになってしまうおそれがあるでしょう。
そこで、ここからは覚えておくべき注意点を2つに分けて紹介します。
嘘や誇張した表現はNG
まず大前提として、ガクチカで嘘をつくのはやめましょう。
たとえ自分を良く見せたいと思っていても、決して話を偽ったり盛ったりしないことが大切です。
基本的にガクチカの内容は、必ずといっても良いほど面接官から話を掘り下げられます。
その際に嘘をついていた場合、うまく返答できずに終わってしまうかもしれません。
そんなことがあれば、いくら良いエピソードを伝えられたとしても、マイナスイメージにつながってしまうでしょう。
そのため、最初から最後まで本当のことだけを伝えるのが大事です。
独りよがりな行動はNG
サークル活動の場合でも、基本は自分の行動を中心に書くことが大切です。
しかし、だからといって独りよがりな行動をアピールするのはNGだと思っておきましょう。
なぜなら、単純に身勝手な人だと思われてしまうおそれがあるからです。
あくまでも自分の行動によって、周りに良い影響を与えたという事実を伝えることが重要なので、勘違いしないように気をつけてください。
でないと、せっかく良いエピソードを話せたとしても、すべて台無しになってしまうかもしれません。
経験のみを語らない
ガクチカや自己PRでは、「何をやったか」という経験の紹介に終始してしまう学生が多く見られます。
しかし、企業が本当に知りたいのは、成果そのものではなく、そこに至るまでの思考や行動のプロセス、そしてどのような価値観やモチベーションで取り組んだかという人柄の部分です。
たとえば、大会で優勝した経験があったとしても、「なぜそれを目指したのか」「どのように工夫して行動したのか」「どんな壁を乗り越えたのか」といった過程を丁寧に語ることで、その人の姿勢や成長力が伝わります。
企業はその人が自社に入ったときにどう活躍するかを想像したいと考えています。
専門用語は使わない
自己PRやガクチカでは、できる限り専門用語や業界独自の言い回しを避けることが大切です。
たとえば、飲食店でのアルバイト経験を語る際に「バッシング(空いた皿を下げる行為)」という言葉を使ったとしても、面接官がその意味を知らなければ内容が伝わらず、せっかくの経験も評価されにくくなります。
企業の面接官は必ずしもその業種の出身とは限らず、年代やバックグラウンドも異なるため、誰にでもわかる言葉で丁寧に説明することが求められます。
難しい専門用語を使うよりも、身近で具体的な言葉を選び、相手がイメージしやすいように伝える工夫が、相手に理解される自己PRにつながります。
ガクチカが書けたら添削をする
サークル活動に触れたガクチカが書けたら、基本的には第三者に添削してもらうのが望ましいです。
良いガクチカが作成できたことで満足してしまう人は多いですが、自分で見直すのみでは、気づけないことも意外とあるものです。
しかし自分以外の人に添削してもらえれば、客観的なアドバイスがもらえるため、より素晴らしくわかりやすいガクチカに仕上がる可能性があります。
また、就活エージェントはさまざまな面で就活を支援してくれるのが特徴です。
・面接対策
・ガクチカ以外の添削(志望動機・自己PR・長所など)
・自己分析
・企業研究
そのため就活エージェントにサポートしてもらえれば、より効率的に内定獲得が目指せるといえます。
ガクチカの添削は、就活支援のプロである就活エージェントに依頼するのがおすすめです。
良いガクチカが書けたら、就活エージェントにぜひ相談してみましょう。
就職活動に不安がある場合は、早めに就活エージェントに相談してみるのも一つの手になります。
就活エージェントを利用するメリットは、簡単に無料で登録することができるということでしょう。
就活のプロであるため、先輩や周りの人に聞くよりも、より詳しく教えてもらうことができます。
面接対策やガクチカの作成のアドバイスをしてもらうこともできるため、一人で悩まずに就活エージェントに頼ることで、効率良く就職活動をすることができるのです。
おすすめの就活エージェントはこちらからどうぞ
こちらでは、ガクチカでよくある質問にお答えします
アピールできそうな大きな成果がない
就活では「リーダー経験」や「目立つ成果」がないと不安に感じる方も多いですが、実際に企業が重視するのは役職よりもプロセスや姿勢です。
たとえば、「メンバーとして地道に作業を継続した」「目標達成のために工夫を凝らした」といったエピソードでも、主体的な取り組みが伝われば十分に評価されます。
何をしたかよりも、どんな目標を持ち、どんな考えで行動したのかを整理して言語化することが重要です。
嘘はばれる?
就活で自分をよく見せたい気持ちは誰にでもありますが、嘘や誇張はリスクが伴います。 面接で深掘りされた際に話に一貫性がなかったり、具体性に欠けてしまうと不信感を与えることになりかねません。
また、入社後に話していた内容と実態が違うと気づかれることもあり、信頼を損なう原因になります。
たとえ大きな実績でなくても、自分の価値観や姿勢を正直に伝えた方が、人柄を評価してもらえるケースは多いです。
エージェントに相談すれば、自分の強みを嘘なく魅力的に伝える方法を一緒に考えてもらえるため、安心して準備が進められます。
辞めたサークルの話しをしても良いか
途中で辞めたサークルについて話すこと自体は問題ありません。 ただし、その理由を聞かれた際にどう答えるかが重要です。
たとえば「他に興味がある活動に専念したため」や「自分に合う形の努力ができる環境を選び直した」など、前向きな理由として伝えると好印象につながります。 辞めたことに引け目を感じる必要はなく、そこで何を学び、どう次に活かしたかを言葉にできれば、それは立派なガクチカになります。
エージェントに相談すれば、辞めた経験も含めて一貫性あるストーリーにまとめる手助けをしてもらえるので、不安な方には心強い選択肢です。
まとめ
ガクチカは、就職活動の中でも重要な要素です。
しかし、その分採用担当の方に上手に伝えるためには、しっかりと作り込まなくてはいけません。
サークル活動は、部活やアルバイトの体験談よりも見劣りするように感じますが、ガクチカで大切なことは自分の頑張ったことが企業でも活かせるとアピールできることです。
例文を見ながらガクチカを作ってみて、難しいと感じるのであれば、早めに第三者の手を借りることも重要です。
貴重な就職活動の時間を無駄にしないためにも、ガクチカの書き方をマスターしましょう。