秋採用を勝ち抜くには?年内に就活を終わらせるポイントを解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

大学生活も4年目に突入しました。

色々な進路を検討している中で学業に専念していると、どうしても就活のスタート時期が他の人よりも遅くなる場合がありますよね。

夏を過ぎ、やっと学業が落ち着いたタイミングで周りを見渡すと、就活を終えてあとは卒業を待つのみの友人もチラホラといて焦っていませんか?

そんなあなたのために、今回は「秋採用を勝ち抜くには何をしないといけないのか」について詳しく説明していきます。

今から始めても遅くはありません。

秋採用の特徴や内定を決めるポイント、しないといけないことなどを中心に説明していきますので、参考に秋採用で内定を勝ち取りましょう!

【就活秋採用】秋採用を行っている企業とは

まずは秋採用を行っている企業はどのような企業なのか気になりますよね。

ここでは「大量採用を行っている企業」「知名度の低い企業」「通年採用を行っている企業」の3つをその代表例として詳しく説明していきます。

大量採用を行っている企業

「大量採用を行っている企業」と聞くと「離職率が高くてブラック企業じゃないか」「人を駒の一つとしてしか見ていないブラック企業」などのマイナスイメージがあるかもしれません。

しかし、ここでいう「大量採用を行っている企業」とは大手企業やグループ企業のことを指します。

大手企業になればなるほど従業員の数も多くなり、それに伴って新卒で採用する学生の数も多くなります。

近年はどんなに名の通った大手企業でも、優秀な新卒の学生を確保するのは難しいようです。

春夏の就活が本格化するシーズンだけで十分な人数を確保できなかった場合、大手企業やグループ企業は秋にも追加で募集をかけるため秋採用を行っている場合が多くなります。

知名度の低い企業

ベンチャー企業であったり中小企業、BtoBの企業はどうしても一般消費者からの認知度が低く、それに伴い就活の市場でも同じように学生からの認知度が低く学生からの応募が少なくなる傾向にあります。

それに加え、大手就活サイトに掲載せずに、自社のホームページでしか採用活動をしていない企業もあり、春夏の就活シーズンで優秀な人材が確保できない企業が多くあります。

そのような知名度が低い企業は募集開始時期を秋にも設定する場合があり、多くの企業が秋採用に積極的に取り組んでいます。

一般的な知名度はないものの、隠れた優良企業は多くありますので業界研究、企業研究を積極的にしていきましょう。

通年採用を行っている企業

通年採用とは文字通り一年中採用活動を行っている企業があるということです。

他の企業のように就活を一斉に始めるのではなく、年間を通して良い人材がいればその都度選考をして採用する方法です。

この通年採用ですが、大手企業もこの方法を取り入れており、楽天、ヤフーなどの大手企業も通年採用を実施しています。

この通年採用は企業側もメリットがあり、短期集中で人材を確保するとどうしても入社後にミスマッチが発生したりすることがあります。

しかし、この通年採用を実施することで長い期間をかけ学生を見ることで、本当に会社にあった学生を採用することができます。

また、海外留学などに行っている学生は秋採用や通年採用を利用することが多く、よりグローバルな人材を確保することができるメリットがあります。

秋採用から就活を始める学生としても、しっかりと人を見て採用してもらう方がミスマッチを防げますし、自分の長所をより活かせる企業に入社することができるので可能性の幅を広げることができます。

【就活秋採用】秋採用・通年採用している代表的な企業を紹介!

その年によって秋採用を実施しているかわかりませんが、例年秋採用や通年採用を実施している代表的な企業を紹介していきます。

「楽天」「ヤフー」「サイボウズ」とあなたも一度は耳にしたことがある、もしくは触れたことがある企業ではないでしょうか。

それでは詳しく見ていきましょう。

楽天

楽天グループ株式会社は楽天市場などのECサイトの運営、楽天銀行や楽天証券などの金融サービス、楽天モバイルの通信事業、他にもメディア、スポーツ、AI事業など手掛けるサービスは多岐に渡ります。
そんなメガベンチャーの代表である楽天ですが、エンジニア向けの採用はポジションごとに通年採用となっています。
また毎月入社可能など、事業と同じように採用、入社に関しても非常に柔軟な企業となっています。

ヤフー

ヤフー株式会社はYahoo! JAPANなどのポータルサイトの運営、Yahoo!ショッピングなどのECサイトの運営、他には広告事業、メディア事業、電子商取引、クラウドサービスやAI事業まで幅広く事業展開をしている会社です。
このヤフー株式会社も年間採用を実施しており、「ポテンシャル採用」という30歳以下であれば誰でも応募できる採用制度を導入しています。
海外留学経験者や博士号を取得している人などを積極的に採用するとなると、従来の就活の時期に合わせると難しいことから通年採用を実施し、様々な優秀な人材を確保する動きをとっているようです。

サイボウズ

サイボウズ株式会社はチームワークを支援するためのグループウェアの開発、提供を行う会社です。
テレビCMでもよく耳にする「キントーン」や「サイボウズOffice」「Mailwase」「サイボウズGaroon」などがメインのサービスになります。
日本国内だけでなく「中国」「アメリカ合衆国」「マレーシア」「ベトナム」「オーストラリア」に拠点があり、海外事業にも積極的に取り組んでいます。
このため、海外留学経験者をより多く取り込むために通年採用を取り入れています。

【就活秋採用】秋採用の特徴とは

秋採用でも大手企業は採用を続けていますし、あなたにあった企業がまだまだあるはずです。

このことが分かったら次は「秋採用の特徴」を見ていきましょう。

ここでは「倍率は高い」「選考ルートを簡略化している場合がある」「秋採用ならではの質問がくる」の3つの特徴を詳しく説明していきます。

倍率は高い

秋採用を行う大手企業やグループ企業は先ほども説明したように、春夏の時期にも採用活動をしているため追加で募集をかけているものの、その募集の枠は春夏に比べると少なくなっています。

枠が少なくなっているということは当然ですが「倍率は高い」状況になります。

また、中小企業やベンチャー企業に関しても、大手企業程の募集枠はありませんのでこちらも優良企業であればあるほどに「倍率は高い」状況が生まれることになります。

しかし、この「倍率が高い」状況を悲観することなく、自分が見つけた企業が「やっぱり隠れた優良企業だったんだ」と自分の企業研究の目を褒めてあげましょう。

「倍率が高い」企業の内定を取った方が自分の自信にも繋がりますので、「倍率が高い」ことを逆にモチベーションに繋げていきましょう。

選考ルートを簡略化している場合がある

秋採用ということで、企業側も春夏の就活市場で優秀な学生を確保できなかったため、優秀な人材であれば早めに内定を出したいと思っている場合があります。

逆に受ける学生側としても、早く結果が欲しいと焦っている場合もあり、このことが選考ルートを簡略化するケースを生みます。

面接を通常であれば3回実施するところを2回目で最終面接になっているなどがその例です。

また、人材紹介会社が秋採用の時期に行うイベントには、イベントに参加し企業のブースで話を聞くことが実質的な一次面接となっている場合や、そのイベントの際に採用担当者から目をつけられると特別なルートでの選考を受けられることもあります。

この傾向は大手企業よりも中小企業、ベンチャー企業などで多く、大手に優秀な学生を取られないための策であることが多いです。

秋採用ならではの質問がくる

春夏の就活で「なぜこの時期に就活をしているのですか?」と聞かれることは絶対にありませんが、秋採用で受けている場合はほぼ100%されると思って回答を準備しておきましょう。

この場合は「学業を優先しており、就活を始めるのがこの時期になりました」や「海外留学をしており、帰国してから就活を始めたため」「スポーツをしており、この時期になりました」など具体的に説明する必要があります。

ここであやふやな回答をしてしまうと「この学生は単に就活をサボっていたんだな」と思われてマイナス評価に繋がってしまいます。

それ以外の「納得した内定がもらえなかった」「公務員試験に落ちてしまった」などの場合でも正直に話している方が好印象です。

変な嘘などは絶対につかないようにして下さい。

【就活秋採用】年内に内定を決めるポイント

秋から就活を始めるとどうしても年をまたいでの就活になってしまいがちですが、できれば年内に内定を決めたいと思いますよね。

そこで「年内に内定を決めるポイント」を「大学に求人が来ている企業を受ける」「オファー型の就活サービスを利用する」「就職エージェントを利用する」の3つに絞って説明していきます。

大学に求人が来ている企業を受ける

大学のキャリアセンターには行かれたことがあるでしょうか?

様々な就活に関する情報や資料が置かれていて、面接の対策などもしてくれる場所です。

相談にも乗ってくれるので、就活で悩んでいるときに行ってみて下さい。

そんな優秀なキャリアセンターですが、実は企業からの求人情報も張り出されている場合があります。

仮に張り出されていなくても、大学への企業からの求人は確実にあります。

この大学に対して求人を出している企業は、あなたの大学の学生を求めている企業になります。

他の大学の学生よりも優遇された状態で選考に進むことができるので、早く内定を決めることができる可能性が高く、是非活用するようにして下さい。

理系なら研究室経由がある

先ほどのキャリアセンターへの求人はあなたの大学への求人でしたが、こちらの「研究室経由」は文字通り「特定の研究室への求人」が存在するということです。

文系就活と違い理系就活は特定の専門分野の知識を持つ学生をピンポイントで募集していることがあり、企業も効率的に採用活動をするために大学の研究室まで指定した求人を出す訳です。

その分野が専門的であればあるほど企業は、「〇〇大学の〇〇先生の研究室の学生が欲しい」となり、この「研究室経由」というシステムが成立するという仕組みです。

この「研究室経由」の求人に関してはキャリアセンターに行っても確認ができませんので、実際に研究室に行き、教授などに聞き取りを行う必要があります。

少し手間に感じるかもしれませんが、この求人があると通常選考の何倍もの速さで内定を決めることができる可能性がありますので、確認するに越したことはありません。

オファー型の就活サービスを利用する

聞きなれない言葉かもしれませんが、近年注目されている就活の新しい形の一つがこの「オファー型」です。

この「オファー型」は従来の企業に学生が応募するスタイルではなく、就活をする学生がサイトにプロフィールなどを登録し、それを見た企業の採用担当者が学生に求人となるオファーを送る就活の形です。

様々な企業が登録しており、興味をもった学生に直接オファーを送るので、今まで応募してこなかった業界や企業のことを知るチャンスになり就活の視野が広がります。

その上、企業は自社との相性が良さそうな学生にオファーをしているので、選考する時にも印象が良い状態でスタートすることができます。

基本的にはマッチしている学生にオファーしますので、通常の選考よりも早めに内定を決めることができ、年内で就活を終えられる可能性は高まります。

就職エージェントを利用する

最後に説明するのは「就職エージェント」です。

就活はどうしても1人でするものというイメージがあり、友人や家族などにも頼りづらい傾向にあります。

それに加え、秋採用から就活を始めるとなると、周りの友人はすでに就活を終えている場合も多く、さらに就活で孤立してしまいます。

その場合「就職エージェント」を活用することをおすすめします。

少し疑っていると思いますが、「就職エージェント」とはあなたの就活をサポートしてくれる就活のプロです。

ESや志望動機、自己PRなどの作成のサポートはもちろん、面接の対策、練習、さらにあなたにあった業界や企業をピックアップすることまでしてくれます。

秋採用ですぐに結果が欲しい場合は就活のプロである「就職エージェント」を活用してみてはいかがでしょうか。

この「就職エージェント」でおすすめなのがジョブコミットです。

気になる場合は専用の登録ページがありますのでこちらを確認してみて下さい。

【就活秋採用】内定を勝ち取るためにすべきこと

秋就活を成功させ、「内定を勝ち取るためにすべきこと」と大袈裟に書きましたが特別なことは特にありません。

「自己分析の徹底」「業界・企業研究の徹底」の2つです。

この2つは春夏の就活でも最重要項目の2つですので、基本に忠実に秋就活に向けて準備していきましょう。

自己分析の徹底

「自己分析」とは過去のあなたの出来事などを振り返ることで、自分の長所や短所、本当にやりたいこと、モチベーションの源泉は何かなどを見つめ直すことです。

この「自己分析」には就活において重要なことのほぼ全てが詰まっています。

長所や短所を見直すことで、自己PRを作ることができますし、本当にやりたいことは志望動機の理由づけに結びつけることができます。

モチベーションの源泉を掴むことで仕事のやりがいを見つけることに役に立ちます。

このように「自己分析」は就活をする上で絶対に必要です。

徹底的に自分と向き合い、自分という人間を正しくあなたが認識してあげて下さい。

「自己分析」の繰り返しこそが、面接の時に自己PRや志望動機などに対する深掘りした質問へ正しく回答できることに繋がります。

自己分析の方法がまだイマイチ掴めていないというあなたには、この記事がおすすめです。

あなたの自己分析に役立てて下さいね。

業界・企業研究の徹底

秋採用の時に受ける企業を決めたら、その企業が属する業界、その企業の研究を徹底的に行いましょう。

この業界や企業に関する知識は多少勉強しているものとして面接官も質問してきます。

そこで業界の近年の状況や受ける企業の動向が分かっていないと「この学生は業界、企業研究を事前にしっかりとしていないな」と思われてしまいます。

このことが「この学生はうちの会社に対する志望度が低い」と最終的には思われ、大きなマイナスポイントになります。

企業研究に関しては公式ホームページを確認したり、会社説明会で配られたパンフレットなどを確認して勉強するようにしましょう。

業界研究は受ける企業の他の同業他社のホームページを確認したり、業界全体の情報が載っている書籍やニュースでも勉強することが可能です。

しかし、急に企業研究、業界研究をしましょうと言われてもやり方が分からない。

というあなたにおすすめの記事があります。

企業研究のやり方や企業研究が10倍捗る方法など、気になる方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

【就活秋採用】就活を乗り越えるためのマインド

最後は「秋就活を乗り越えるためのマインド」を説明していきます。

ここまで具体的なポイントなどをベースに説明してきましたが、分かってはいるものの気持ちがもたない、なかなか選考通過しなくてへこむこともあると思います。

そんな時に思い出して欲しい「ネガティブにならない」「とりあえず行動する」この2点を説明していきます。

ネガティブにならない

ただでさえ秋からの就活でスタートした時から少しの焦りを抱えて就活をしているあなたに言いたいことがあります。

なかなか内定がもらえないと、気持ちもだんだんネガティブ思考になってしまいがちです。

しかし、そんな時こそポジティブに考えましょう!

ESで落ちた、面接で落ちたと嘆いていても何も始まりません。

落ちたと考えるのではなく「その会社との相性が悪かったのだ」と考えるようにして下さい。

仮に入社したとしてミスマッチが起こり、早期退職などに繋がっていたかもしれません。

「相性の悪い会社に入社せずに済んだ。」くらいで捉えるようにして下さい。

ただ、たまに振り返ることも必要です。

同じところで不合格通知が来るなどがあればその原因を探る必要があります。

適度に内省することで、よりポジティブに就活を進めることができるはずです。

とりあえず行動する

秋からの就活はただでさえ募集している企業が少ないため、早め早めの行動がカギになります。

業界、企業研究を熱心にして、受ける企業を吟味しエントリーしているのでは少しスピード感が足りない可能性があります。

少しでも気になった企業にはすぐにエントリーして、ESを提出、面接を実際に受けてみるのがおすすめです。

面接は思っているよりも緊張しますし、場数を踏んで慣れていくものです。

できるだけ早く面接を受けることも、就活を円滑に進めていく上で不可欠な要素の一つです。

情報収集も必要で大切なことですが、秋就活は行動することが何よりも大事です。

思い立ったらすぐに行動することを心がけて秋就活をして下さいね。

まとめ

秋就活をしている企業の情報から、秋就活の特徴、年内に内定を決めるためのポイント、就活に向けてするべきことなどを具体的に説明していきましたがいかがでしたでしょうか。

あなたが不安に思っているよりも、秋就活は自分次第で実りあるものにできそうと感じたのではないでしょうか。

1人で孤独に進めるよりも「大学のキャリアセンター」や「就職エージェント」などの就活のプロに頼ってみるのも一つの手かもしれません。

とりあえず大切なのは「ネガティブにならないこと」「とりあえず行動すること」です。

このことを心がけて秋からの就活に取り組むようにして下さいね。

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