HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活の軸は面接の際に聞かれることが多い質問の一つです。
志望動機、自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の次に聞かれると言っても過言ではないでしょう。
しっかりと対策をしておくことが必要です。
【インフラ業界就活の軸】企業が就活の軸を聞く理由とは
インフラ業界を目指す人にとって就活の軸を作成することは必須ではあるのですが、企業はそもそもなぜ就活の軸について聞いてくるのでしょうか。
これには大きく分けて2つの理由があるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
自社に合っている人材か
まず一つ目に、自社に合っている人材かどうか見極めたいということが挙げられます。
就活の軸について聞くことで、自社に合っている人材かどうかをある程度見極めることができるからです。
企業選びの軸がわかると、「自社の業務を理解して選考を受けに来ているのか」を確認できます。
また、自社に対しての印象に相違がないことなどについても確認することができるので、企業は就活の軸を積極的に確認することにしているのです。
自社への志望度を測るため
自社への志望度を測るためというのも、就活において企業が就活の軸を聞いてくる理由の一つとして挙げられます。
就活の軸から志望度の高さを測ることができるからです。
企業側は学生に就活の軸を聞くことを通して、企業への志望で就職活動に対する向き合い方などからやる気を図っています。
よってしっかりと対策しておくことで、強い気持ちを持って就活に臨んでいることが伝えられるでしょう。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界について
インフラ業界を志望してこの記事を開いてくれている人が大多数でしょうから、説明をする必要はないかもしれません。
しかし、記事を読む前に再度インフラ業界についての知識を整理しておくことで、より内容が入ってきやすくなるはずです。
簡単に確認していきましょう。
インフラ業界はガスや電気、鉄道など、我々が社会生活を送る上で必要な社会基盤とも言えるサービスを提供しています。
インフラ業界が提供しているサービスは人々の日常生活において欠かせないものがほとんどであるため、「人を支える仕事がしたい」という人に合っていると言えるでしょう。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界の主な分野について
では、ここからはインフラ業界にはどのような分野があるのかについて確認していきましょう。
インフラ業界の就活は「自分が志望する分野だけを知っておけば良い」というわけではありません。
どのような分野があるのかについて知っておくことで、より深みのある回答をすることができますし、何より就職してからもその知識を役立てることができます。
どのような業務を行っているのかあらかじめ抑えておくことで、仕事で関わる際も相手の業界を尊重することができる場面も多々あるでしょう。
電力業界
まずは電力業界です。
電力業界とは一言で言うならば、家庭や企業に向けて電力の供給や発電を行う業界であると言えます。
発電を点灯する発電事業や電力を送る配送電事業はもちろんのこと、電気を家庭や企業に売る小売電気事業なども挙げられます。
電気企業の代表的な企業は東京電力や関西電力、中部電力などがあります。
ガス業界
ガス業界は企業や一般家庭に向けて都市ガスまたはLPガスを提供する事業です。
全国エリアにあり、それぞれが周辺エリアの担当として人事運営をしているのが特徴です。
代表的な企業には東京ガスや大阪ガスなどが挙げられます。
世界のエネルギー需要の大きな部分を占め、石油業界と並んで重要な役割を果たしている業界であると言えます。
水道業界
水道業界は水道から供給する事業を行っている業界です。
「上水道事業 」は給水人口が5,001人以上の事業で、「簡易水道事業 」は給水人口が101人以上5,000人以下の事業です。
水道事業は厚生労働省、都道府県知事から認可を受けないと運営ができないので、権威性のある企業であることが多いです。
代表的な企業には日立造船、栗田工業、タクマなどが挙げられます。
石油業界
石油業界は石油や天然ガスの開発を行う「開発事業」と原油を精製するのはもちろん、商品化し、販売するのも仕事です。
この事業は「元売事業」と呼ばれています。
原油を重油・アスファルト、軽油、灯油・ジェット燃料油、ガソリン・ナフサ、LPガスなどとして用途に合わせ適した形に商品化しているのが大きな特徴です。
主な企業にはENEOS、出光興産、コスモエネルギーグループなどが挙げられます。
鉄道・航空業界
鉄道や航空業界もインフラ業界に含まれます。
鉄道や航空業界はどちらも人や物を運ぶサービスです。
一般の乗客を顧客とする在来線新幹線と、物流会社を顧客とする貨物輸送などが挙げられます。
鉄道業界の主な企業にはJRや東急、近鉄ホールディングスなどがあります。
一方で、航空業界の主な企業は全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)などが挙げられます。
通信業界
通信業界も最近は特に数値を伸ばしているインフラ業界の一つです。
通信業界は電話やインターネット利用するための回線や設備を整備するサービスのことです。
通信の種類は固定電話はもちろんのこと、パソコン向けの固定通信や携帯電話、スマートフォンなどに向けた移動体通信、インターネット向けのIPSなどが挙げられます。
通信業界の主な企業はNTTやソフトバンクグループ、KDDIなどです。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界の動向
就活を進めるにあたって、企業の業界の動向を把握しておくことも非常に重要です。
インフラ業界の動向を知るためのポイントは大きく分けて下記の3つなので、一緒に確認していきましょう。
少子高齢化など情勢の変化に対する対応
インフラ業界の動向としてまず挙げられるのが、少子高齢化など情勢の変化への対応です。
インフラ業界はあまり情勢の影響を受けず、安定していると考えられてきましたが、少子高齢化の影響はどうしても避けることができません。
また、エネルギー業界はウクライナ情勢を受けてさらに険しい状況になると言えるでしょう。
この状況から事業を継承するためにも、少子高齢化に対する対応や世界情勢に影響を受けた際の対応が重要となります。
SDGsの取り組み
近年、多くの企業が取り組んでいるものの代表例として挙げられるSDGsの取り組みについても、インフラ業界は大きく影響を受けています。
再生可能エネルギーや脱プラスチックなど、環境保全の取り組みが活発になってきたからです。
今後インフラ業界ではさらなる環境に配慮した取り組みが必要となってくるため、企業の評判を守るためにも意識するところが多くなってきます。
よって、志望する企業がSDGsに関してどのような取り組みを行っているのかについて詳しく述べることができると良いでしょう。
ICTを使った社会課題の解決
ICTとは情報通信技術のことですが、インフラ業界においてもさまざまな問題を解決するために取り入れられるようになってきています。
インフラ業界は、IT技術をどのように活用して情報伝達をするのかということを重視している業界の一つであると言えます。
ICTを活用することで、少子高齢化で不足が続く昨今でもインフラ事業の経営を保つこともできるので、ICTに関する技術は非常に重要であると言えるでしょう。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界で求められる人物像
就活を進めるにあたって、可能な限り求められる人物像に近いということをアピールすることは非常に重要です。
そこでここからはインフラ業界において就活が成功する可能性が高い人物像について詳しく紹介していきます。
責任感がある人
インフラ業界で求められる人物像としてまず挙げられるポイントが責任感と言えるでしょう。
インフラ業界は一言で解説するならば、人々の生活を支える重要な基盤を担っている業界です。
つまり、ミスは重大な問題となる可能性があります。
そこで、インフラを守るためにも最後まで責任を持って働ける人を探していると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人もインフラ業界において非常に重宝される可能性が高いです。
インフラを利用している人は老若男女と幅が広いため、臨機応変な対話ができる、高いコミュニケーション能力も業界によっては必要となる可能性が高いです。
また、技術職では上下関係が厳しいところもあるので、礼儀やマナーがある人物が求められているということも挙げられます。
【インフラ業界就活の軸】就活の軸を見つける方法
ここからは就活の軸を見つける際のポイントについても詳しく紹介していきます。
すでに就活の軸がある人もいるでしょうが、この記事を開いている人の中には、「まだ就活の軸は定まってない」という人も多いはずです。
下記の3点を参考にすることで、より企業の採用担当者に良い印象を与えられる就活の軸を作成できるので、ぜひ一緒に確認していきましょう。
自己分析をする
まず、とにもかくにも、就活を始めるにあたっては自己分析をすることが非常に重要です。
インフラとは自分たちの生活に欠かせないものであるので、就活の軸を探す際になるべく自分の過去の経験からインフラに携わるエピソードなどを持ってこれると良いでしょう。
また、自己分析を行うことにより自分のことをさらに深く理解することができ、理解が深まるため、必ず行うことが大切です。
企業研究をする
企業研究をするというのもインフラ業界を目指す人が就活の軸を考えるにあたって非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
先ほども話したように、企業は就活の軸から自社をどの程度調べている人材であるかということを考えています。
そうなると、企業が求める人物像や企業の業務内容、福利厚生から就活の軸を考えるのも良いでしょう。
しかし、これはあくまで本音の軸であり、建前の軸ではないので、いざ面接で「福利厚生が良いから入社したいです。」と声高に言うのは避けた方が良いでしょう。
他己分析をしてもらう
他の人に自分を分析してもらうというのも、就活を進める上において非常に重要なポイントであると言えます。
自分の友達は当然のことながら、家族などから自分の特徴や性格を教えてもらうことで就活の軸を決められる可能性もあります。
また、自分の長所や短所などは、自分よりも他人の方が分かっている可能性が高いです。
そこで第三者に自分のことを聞いてみたり、印象に残ったエピソードを教えてもらったりするのも非常に良いでしょう。
【インフラ業界就活の軸】就活の軸を答える際のポイント
就活の軸について答える際のポイントについても詳しく紹介していきます。
下記の3点を参考にすることで、より企業の採用担当者に良い印象を与える就活の軸を回答できる可能性が高いので、ぜひ参考にしてみてください。
結論から話す
まず第一に、結論から話すことが非常に重要です。
採用担当者に「就活の軸は何ですか」と質問されたら「私の就活の軸は〇〇です。」と簡単に答えるようにしましょう。
この結論を述べてからエピソードを話すようにすることで、その後のエピソードの内容について念頭において話を聞くことができるようになるからです。
また、無理に難しい単語などを用いて話そうとする必要はありません。
シンプルで、伝わりやすいような言葉選びが重要であると言えるでしょう。
具体的なエピソードを話す
具体的なエピソードを話すことも、就活の軸を答える際に非常に重要なポイントの1つであるといえます。
自分の実体験に基づいた具体的なエピソードを話すことが最も重要です。
その軸を持つに至った経緯を具体的なエピソードなどを用いて話すようにしましょう。
これにより、聞き手に正確な状況をイメージしてもらいやすくなります。
意欲的な人材であることを話す
意欲的な人材であることを話すのも、非常に重要なポイントの一つであるといえます。
就活の軸が福利厚生面であった場合、「企業研究はできているものの、受け身な態度である」と思われてしまう可能性が高いです。
そこで印象が悪くなってしまわないよう、意欲的であることを最後に付け加えることが非常に大切です。
エピソードに織り交ぜるなどして、しっかりと話をすることができると良いでしょう。
「私の就活の軸は研修制度である」という趣旨の話をした場合を仮定して考えてみます。
この場合は最後に「自分でも毎日〇時間勉強して、〇〇の資格取得を目指している」など、自主的な姿勢が伝わるエピソードを話してみましょう。
これにより、マイナスな印象を防ぎ、魅力的な印象を与えることができるはずです。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界の就活軸を話す際のポイント
ここからはインフラ業界の就活の軸について話す際のポイントについても詳しく紹介しておきます。
インフラ業界に焦点を当てて詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どんな人を支えたいのかを明確にする
どのような人を支えたいのかについて明確にしておくと、非常に良い印象の文章を作成できることでしょう。
人の生活を支えたいということを話す人は、インフラ業界を目指す就活生に多いです。
しかし、インフラ業界で働く上では非常に重要なことなので、差別化を図りつつ話せれば良いでしょう。
「誰を」「どのように」支えるのかについては、企業によって大きく異なる場合が多いです。
それにもかかわらず、多くの就活生は「人々の生活を支えたい」と漠然と述べることが多いので、気をつけましょう。
生活の根底を支えたいのか人の生活を豊かにすることで生活を支えたいのか、はっきりと区別しておく必要があると言えます。
同じインフラでもどんな業務なのかを調べておく
同じインフラでも、どのような業界なのかについてはしっかりと調べておくことが非常に重要であると言えます。
ひとくちに「インフラ業界とは」と紹介するのがいかに難しいかは、この記事を読んでいる方ならわかることでしょう。
さまざまな業務や分野があるので、そこで自分は何をしたいのか、どのようなことをしたいのか明確にしておく必要があると言えるでしょう。
【インフラ業界就活の軸】インフラ業界の就活の軸例文
ここからはインフラ業界の就活の例文を3つ紹介していきます。
エネルギー業界、鉄道業界、そして通信業界の3つについて詳しく解説していきます。
ここまで紹介してきた注意点や構成方法、ポイントなどについても踏まえた上で作成しているので、本記事のおさらいという意味でもぜひ最後まで読んでほしいところです。
エネルギー業界
この考え方に至った背景には、昨年9月に経験した台風による停電の出来事が大きく関わっています。
停電により、生活の多くの面が機能しなくなることを目の当たりにし、私は日常生活の中で電力がいかに重要であるかを痛感しました。
この経験は、社会の基盤となるインフラの重要性を深く理解する機会となり、人々の日々の生活を支え、安定させることの大切さを私に教えてくれました。
そこで、就職活動における私の軸を「人々の生活基盤を根底から支えること」に定めました。
インフラやサービス業界への就職を考えており、特にエネルギーや公共サービスに関連する分野に強い関心を持っています。
私は自分の仕事を通じて社会に貢献し、人々の生活を豊かで安定したものにすることを目指しております。
鉄道業界
この思いは、幼い頃からの鉄道への深い愛情と関心から生まれました。
私は子供の頃から鉄道が大好きで、よく電車を利用して様々な場所へ出かけていました。
電車は多くの人々にとって欠かせない移動手段であり、日常生活の重要な一部です。
また、電車は単なる交通手段にとどまらず、人々をつなぐ文化的な存在でもあります。
人々は電車を通じて仕事に行き、学校に通い、家族や友人との時間を共有します。
これらはすべて、私たちの生活の質を高め、社会を形成する上で不可欠な要素です。
このように、鉄道が持つ多面的な価値と、それによって生活が豊かになることを実感してきたため、私は就職活動において、鉄道業界で働きたいと考えています。
通信業界
この考えは、私が大学で工学を学んでいた時から形成されました。
IT業界の発展の速さには常に驚かされており、新しい技術やツールが次々と開発される様子を目の当たりにし、社会がどのように変化していくのかを実感してきました。
IT業界では、技術の進化がとても速く、常に最新の知識を身につけ、新しい技術に対応していくことが求められます。
そのため、私は就職活動において、新しい技術を積極的に学び、活用できる環境を求めています。
御社は常に最新技術を取り入れ、革新的な取り組みを行っていると認識しており、そうした環境で働くことが、私のスキルと知識をさらに高める絶好の機会であると考えております。
まとめ
今回はインフラ業界への就職を目指している人向けに、就活の軸の作成方法について詳しく紹介してきました。
就活の軸はなかなか作成するのが難しいという人もいるかもしれませんが、方向性を定めることができればそこまで難しいものではありません。
志望動機や自己PR、ガクチカの次に聞かれるものなので、しっかりと対策をしておくようにしましょう。