裁量権を就活の軸にしたときの落とし穴!面接を乗り切るためのポイントを紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活の軸にはさまざまなものがありますが、今回は裁量権を就活に軸にする場合の話をしていきます。

どのような注意点があるのか、そして面接を乗り切るためのポイントにはどのようなものがあるのかなどに詳しく紹介していくので、裁量権を就活の軸にしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ
  • 裁量権を就活軸にしていいか

  • そもそも就活軸とは

  • 裁量権を就活軸にするポイント

【裁量権を就活の軸に!】裁量権を就活の軸にしていいの?

そもそも裁量権を就活の軸にして良いのかという疑問についてですが、もちろん問題ありません

むしろ多くの就活生が裁量権の大きさを就活の軸にしているので、心配する必要はないでしょう。

一方、なんとなく裁量権を就活の軸にしている就活生も多いです。

よって、なぜ裁量権を就活の軸にしているのか、かなり深掘りした質問を面接でされることもあります。

これから紹介するポイントなどを踏まえてしっかりと準備しておく必要があると言えます。

【裁量権を就活の軸に!】就活の軸とは?

そもそも就活の軸とはどのようなものなのか定義から考えていく必要があります。

就活の軸とは企業選びの基準のことを指します。

よって、企業を選ぶ上で大切にしていきたい条件を軸にすることが重要です。

企業を選ぶ上で大切にしていきたい条件を軸に、就活生の多くは就活の軸を3つ用意しています。

また就活の軸には本音の軸建前の軸があり、本音の軸だと「5年で退職して起業する」などがあるでしょう。

これは企業選びに使うべきポイントです。

一方で「建前の軸」は「地方の人々に貢献したい」など、面接で話せるものをしっかりと準備していく必要があります。

軸は2つ以上準備しよう!

就活の軸は明確に何個用意しなければならないというものはありませんが、少なくとも3つは準備しておくと就活をスムーズに進められることでしょう。

一つだけだと、ほとんどの企業が当てはまってしまうので、企業どころか業界を絞り込むことすら難しいのです。

実際に面接で話す際にも就活の軸が少ないと、あなたがなぜその企業を志望しているのか伝わりづらくなってしまいます。

そこで、就活の軸を2つ以上準備し、その企業を志望する妥当性が伝わるような説明をしていきましょう。

【裁量権を就活の軸に!】就活の軸は何故大切?

就活の軸について考える際に、なぜそもそも就活の軸をしっかりと吸える必要があるのかについて理解する必要があります。

下記の3つの理由を踏まえ、納得した上で就活の軸を作っていきましょう。

就活の軸が大切な理由
  • 就活が効率的になる
  • 志望動機に説得力が生まれる
  • 面接対策になる

就活が効率的になる

就活の軸を定めることで、就職活動をより効率的に進めることができるようになります。

まず自分の軸に合っていない企業を選択肢から排除できるので、余計な時間がかからなくなります。

また、人によっては複数の企業から内定をもらえることもありますが、どの企業を選ぶべきかという難しい選択においても軸を再確認することでスムーズに企業選びができるでしょう。

そして、何より入社後のギャップやミスマッチを気にする必要がないというのも就活の軸において重要なポイントです。

せっかく苦労して入った企業でも、ギャップやミスマッチがあれば早期離職にもつながってしまいその企業で描いていたキャリアが道理に進めないどころか、転職にもある程度不利になってしまいます。

しかし、就活の軸を持っておくことで、自分の考え方に沿っている企業だけを選択肢に入れることができるので、入社後のギャップやミスマッチについて心配する必要もないのです。

志望動機に説得力が生まれる

志望動機に説得力を持たせられるというのも就活の軸を設定する理由の一つです。

就活の軸が明確な場合、志望企業を選んだ具体的な理由が自然と伝わり、企業の採用担当者も納得してくれる可能性が高まります。

例えば自分の就活の軸が「業務を通して地方の人々に貢献したい」というものならば、その企業がどのように地域と関わっているかなど、企業を選ぶ際に具体的なポイントを考えた上で選べるようになります。

このようにして自分の中で導いた具体的な理由をもとにして「〇〇という軸で就活をしており、この軸を達成できるのは貴社だけだと考えています。」と志望動機を述べられます。

多くの企業は志望動機がはっきりしている、モチベーションが高い人材を採用したいと考えているため、説得力のある分かりやすい志望動機は好印象を与えられることでしょう。

面接対策になる

就活の軸をはっきりさせておくことは面接対策にもなります。

面接においては、ESに書かれた内容だけでなく、就活の軸に関する質問がされることも多いです。

就活生が価値観や動機、長期的なキャリアプランに興味を持っているかしっかりと考えた上で就活の軸を作成しており、それを言語化できるかを試しています。

就活の軸を事前に準備しておけば、自分のキャリアビジョンや価値観がどのようにこれまでのキャリアに影響を与えたか、そしてなぜその企業に入りたいと思っているのかを分かりやすくアピールできます。

これにより自己分析がしっかりできていること、そして企業研究をしっかり行っていることが企業の採用担当者に伝わることでしょう。

また、あらかじめ就活の軸を用意しておけば自信を持って答えられます。

面接においてふんぞり返ることはよくありませんが、自信なさげな人より、自信を持って答えている人の方が好印象を与えられるという点でも就活の軸は面接の対策になるのです。

【裁量権を就活の軸に!】就活の軸が質問される理由

そもそも企業はなぜ就活の軸について聞いてくるのでしょうか。

どのような意図を持って企業が就活の軸について質問しているかをはっきりとさせておくことで、企業側の気持ちになって回答を用意することができます。

志望度の確認

企業は就活の軸を質問することを通して、就活生がどのくらい自社に対して熱意を持っているか入社したいと思っているかを確認しています。

よって、志望動機と企業選びは業界選びの軸をすり合わせておくことが重要なのです。

しっかりすり合わせているということは、就活に対するモチベーション、入社に対するモチベーションが高いということにもなります。

採用担当者も「うちの会社に本当に入りたいと思っている、モチベーションの高い就活生だ」と判断してくれるので、高い評価を得られることでしょう。

ミスマッチを防ぐため

企業はあらかじめ就活の軸を質問することを通して、企業に合っている人材なのかどうかを確認しています。

現実と就活生のイメージが乖離していた場合、事前に落としておくのも企業側の優しさの一つです。

せっかく熱意を持って就活の対策をしてくれている就活生に対し、適当に審査して入社させてしまっては入社後に理想とかけ離れている現実を知ってしまい、早期離職につながる可能性もあります。

当然ながら就活生はもちろんのこと、企業側にもマイナスなことなので、しっかりと就活の軸を通してミスマッチを防ごうと思っているのです。

【裁量権を就活の軸に!】裁量権とは?

就活の軸に裁量権を据える前に、そもそも裁量権とはどのような言葉なのかについて簡単に覚えておきましょう。

ビジネスシーンにおける裁量権とは本人の意思で判断して、仕事を進められる状態のことを指します。

言われたことだけでなく新しいことに挑戦することができるので、これまでも仕組みを作る側にいた学生は向いている環境だと言えます。

ただし、自由に意思決定ができるからこそ、その意思決定に対して責任は大きくなります。

仕事で活躍したい!という気持ちが強ければ楽しめますが、仕事よりもプライベートを重視したい人は向いていない環境だといえるでしょう。

【裁量権を就活の軸に!】裁量権を持って働ける企業の特徴

裁量権を持って働ける企業にはさまざまな特徴があります。

「弊社は若手にも裁量権があります。」と謳っている企業は非常に多いです。

そこで、本当に裁量権のある企業にはどのような特徴があるのか把握しておきましょう。

若手がリーダーを担った実績がある

実際に若手がリーダーになった実績があるというのは裁量権を持って働ける企業の大きな特徴といえます。

企業の公式サイトなどに社員紹介のページがあれば、確認するようにしましょう。

このページにおいて、入社2・3年目にプロジェクトリーダーを担った体験談など、実際に若手のうちにリーダー的なポジションについた人がいるかを確認しておくと良いです。

実際に若い人が裁量権を持ったエピソードが話されている場合は信頼性が高いと言えるでしょう。

自分が考えている裁量権に定義を持ちましょう。

2・3年目にリーダーを担えることが自身にとっての裁量権なのか、1年目にリーダーを担いたい、リーダーを担うのは5年目以降がいい、など、自分の裁量権の定義と企業の実績を見比べないとミスマッチを起こす可能性があります。

ベンチャー企業

裁量権を持って働ける企業の特徴の2つ目はベンチャー企業であるということです。

社員が多い大企業はそもそもリーダーのポストが埋まってしまっており、裁量権を持った立場に着くまでに何年もかかる可能性が非常に高いです。

一方スタートアップやベンチャー企業の場合、そもそも社員数が少ない企業が多いです。

よって、企業が拡大していくにあたって新しいチームや新しい事業も生まれやすいため、ポストが増えやすい傾向にあります。

あなたが裁量権を持って働きたいと思っているならば、ベンチャー企業を中心に企業探しをすると良いでしょう。

注意

ベンチャー=裁量権があるというわけでもありません。

企業の業績やスタンスによって新しいポストが増えにくい場合もあるため、注意しましょう。

【裁量権を就活の軸に!】裁量権を就活の軸にするときのポイント

裁量権を就活の軸にする際のポイントというものもいくつか存在します。

代表的なものは2つあるので、念頭に置いた上で就活を進めていきましょう。

裁量権が大きい仕事をしたい理由を分析

自分がそもそもなぜ裁量権が大きい仕事をしたいのか、理由を分析しておくことが重要です。

就活の軸で裁量権について答えると、その理由について面接官は必ず聞いてきます。

わかりやすい理由を述べることが大切ですが、例えばアルバイトにおいて自分が裁量権を与えられる前と後について比較を行い、「裁量権があった方がやりがいを感じられた」という流れで答えると良いでしょう。

実際に自分が裁量権を持った場合に貢献できるという意味合いも含まれていると、さらに期待値が高まります。

裁量権がある仕事の定義を決める

裁量権がある仕事というものの定義について、自分で決めるのもポイントです。

「そもそも裁量権がある仕事とはどのような仕事か?」質問された場合、答えに詰まってしまう就活生はかなり多いです。

そこで、裁量権のある仕事とはどのようなものなのか、自分なりに解釈し、定義してしまいましょう。

この作業をあらかじめ行っておくことで、裁量権の有無を見極められるのはもちろんのこと、就活をより効率的に進められるはずです。

【裁量権を就活の軸に!】裁量権が大きい職場に向いている人

裁量権を就活の軸にしたいと考えている人は多いでしょうが、そもそも裁量権が大きい職場に向いている人とはどのような人なのでしょうか。

下記の2点が当てはまる人は、裁量権が大きい職場に向いていると言えるでしょう。

キャリアビジョンが明確な人

裁量権が大きい職場に向いている人の大きな特徴として、キャリアビジョンが明確であるということが挙げられます。

キャリアビジョンが明確で早く成長したいと思っている人には裁量権が大きい職場がぴったりです。

責任感のある仕事を任せられることで、業務をこなしているうちに自ずと急速に成長ができます。

自分の考えを反映させたい人

自分の考えを仕事に反映させたいと考えている人も、裁量権が大きい職場に向いていると言えるでしょう。

自分の力でどんどん仕事を進めていき、自分の判断や行動で結果を出して評価されたい人は裁量権が大きい職場にぴったりと言えます。

【裁量権を就活の軸に!】就活の軸の答え方

最後に就活の軸の答え方についても確認していきましょう。

下記の3点を踏まえた上で就活の軸を答えることで軸を答えることで、企業の採用担当者もあなたに一目置いてくれることでしょう。

軸の数

就活の軸について答える際はまず自分の就活の軸がいくつあるのかについて説明しましょう。

先に数を言うことで、話が構造化されて説明しやすくなります。

答え方にはさまざまありますが、例えば「私の就活の軸は2つあります。」と端的に述べることが重要です。

面接において時間は有限なので、一言で分かりやすく伝えることが重要なのです。

軸の内容

軸の数について説明することができたら、続いては軸の内容について説明していく必要があります。

この時、複数の軸の内容を一気に説明するのではなく、一つずつに分けることが大切です。

これにより面接官にあなたの話の内容を記憶してもらいやすくなります。

例えば「一つ目の軸は〇〇です。理由は〜」「2つ目の軸は〇〇です。理由は〜」と答えるようにしましょう。

軸にした理由

最後に、なぜそれを就活の軸にしていったのか理由を説明する必要があります。

これにより、あなたがなぜその企業に入社したいと考えているのかが伝わりやすくなることでしょう。

また、理由を話す時は必ず原体験に基づくものにすることが重要です。

より詳しい就活軸の答え方については下記記事を参考にしてください。

まとめ

今回は就活の軸を裁量権にする際のポイントや注意点、回答の方法などについて詳しく紹介してきました。

就活の軸は面接において自己PRや志望動機、ガクチカの次によく聞かれる内容なので、しっかりと対策しておきましょう。

本記事を参考に、ぜひ第一志望の企業に合格できるよう取り組んでみてください。

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