HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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はじめに
就活に向けて自己PRはかならず作成すると思います。
自己PRとは自分の良さや強みをアピールして企業に理解してもらうためのものですが、大体はESや面接で口頭で伝えることが多いと思います。
では、自己PRを5分でまとめてプレゼントして欲しいと言われた場合にはどのように対応したらいいでしょうか?
プレゼン形式の発表では、さらに構成をしっかりとまとめなければ、うまくはいかないでしょう。
今回は5分自己PRの攻略法やポイントについて解説していきます。
【5分自己PR】5分自己PRで企業が見ているポイントとは
5分自己PRで企業が見ているポイントをいくつか解説します。
これらのポイントを理解することで、作成する上での気をつけなければならない点などが分かってくると思います。
以下に4つのポイントを解説しますので、十分に理解した上で作成をはじめましょう。
自社でどんな活躍をしてくれそうか
採用した人材が自社でどのように活躍してくれるかをイメージすることは、企業の面接担当者にとって大事なポイントです。
このため、担当者は応募者の自己PRの強みに着目します。
学生のアピールする強みが自社の中でどのように発揮されるのか、将来的にどのように強みを活かして会社に貢献していくのかを想像するのです。
自己PRを作成する上では、この点に十分な注意が必要です。
自分がアピールしようとしている強みが、どのような形で業務につながるのか、将来的にどういった形で企業に役立つのかまでを意識して説明できると良いでしょう。
自社の社風にマッチしそうか
社風にマッチしているかどうかを見極めることも、重要なポイントのひとつです。
企業がそれまでに培ってきた経験や、働いている人たちで独自に形成されるスタイルや雰囲気が社風です。
この社風は企業によって異なることと、主観的であるために明確に表現することは難しいのですが、面接を行うベテラン担当者などは、しっかりとした社風の基準を持っています。
社風に合わなければ、会社になじむことが難しく、早期退社につながる可能性があると考えます。
このため、自己PRのエピソードなどから人柄や性格を見極め、できるだけ社風にマッチした人材を探そうと考えています。
熱意があるか
企業は熱意のある人材を積極的に採用したいと考えています。
多少スキルがあっても、やる気が見えず前向きではない人材は採用されることが難しいです。
それよりも、多少スキルが劣っていたとしても、これらを補うだけの前向きさや熱意のある人材を採用し、育てていきたいと考えています。
このように、やる気や熱意は場合によっては、スキルを上回るほどの評価につながる可能性があるため、できるだけ熱意を強くアピールしておいた方が良いでしょう。
5分プレゼンを成功させるためには、思っている以上に入念な準備が必要です。
これらは担当者も理解していますので、しっかりと準備を行い熱意をアピールしましょう。
プレゼンテーション能力があるか
プレゼンテーション能力の高い人材については、ビジネス全般のスキルが整っている人材との評価を受けます。
プレゼンを企画して実行するためには、企画力や情報収集力、資料作成能力、表現力などさまざまな力が必要です。
また、取引先であったり、自社内の上席向けであったりと多くの目上の人に向けた提案が必要なため、度胸やコミュニケーション能力なども必須のスキルと言えます。
このように、プレゼン能力を備えている人材については、さまざまな能力がバランスよく身についている可能性が高い人材と判断されます。
5分自己PRはこれらのスキルを判断するには絶好の機会と考えられます。
しっかりと、落ち着いてプレゼンを成功させることができれば、大きな評価を得ることができるでしょう。
【5分自己PR】プレゼンを求める業界
製品を製造して販売するメーカー業界・ハードソフトウェアや情報処理システムなどのサービスを提供するIT業界・企業の課題解決に努めるコンサル業界が多いです。
プレゼンによってはクライアントの信頼を得て、サービスの購買につながることができるからです。
プレゼンを発表するタイミングはESを通過した後のGD(グループディスカッション)で行う場合や最終面接まで行われる企業もあります。
自分が受ける企業には、プレゼンが必要であるのか下調べをしよう。
【5分自己PR】どのくらいの文字数が必要?
自己PRを5分行うためには、どのくらいの文字数が必要でしょうか?
事前にある程度の目安を理解しておくことで、全体のボリュームを知り構成を考えることができるでしょう。
結論から言いますと、5分自己PRを行うためにはおおむね1000文字程度の文字数が必要です。
1000文字は原稿用紙2.5枚分とそれなりのボリュームがあります。
文章として作成するだけではなく、発表も必要ですから、事前の準備とともに相応の練習も大切です。
【5分自己PR】5分自己PRの気になる構成とは
具体的に作成に入る前に、どのように構成をすればうまく作成できるでしょうか?
ここでは、5つのポイントに分けて構成を解説します。
紹介する順番通りに構成をすることで、分かりやすく理解しやすい内容で自己PRを作成できます。
結論:強みについて
まずは一番最初に結論から話します。
結論の内容は自身のアピールしたい強みについてが良いでしょう。
ここは最初の入り口部分でもあるため、長々と説明口調で話すのはNGです。
できるだけ短い文章で、簡潔に一文で強みを表現できることを心がけましょう。
最初の段階で長々と説明をしてしまうと、理解にも時間がかかるため、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。
こうなってしまうと、これ以降の説明も頭に入っていかなくなり失敗する可能性が高まります。
あとあとの文章をスムーズに理解してもらうためにも、最初は短く結論を伝えることを心がけましょう。
背景:どういう時の話なのか
結論を短く話すことが出来たら、次は背景を説明します。
これから伝えようとする強みを裏付けるためのエピソードに対して、事前に信ぴょう性をもたせるための内容です。
具体的にこれから話すエピソードがいつ頃のことであるかや、どういった状況で起こった内容であるか、またどのようなエピソードを伝えるのかといったことを話していきます。
これらの背景をしっかりと伝えることで、今後話を行うエピソードの信ぴょう性を高める効果が得られます。
エピソードの背景をしっかりと伝えることで、具体性が高まるとともに、全体像を見えやすくする効果があります。
具体例:エピソードについて
次に具体例としてのエピソードを話します。
どのようなエピソードがあって、具体的に強みを身につけることになったのか、強みの内容はどういったものであるかを、実際にあったエピソードを交えながら説明します。
具体的なエピソードとともに強みを伝えるのは、当然話に信ぴょう性や説得力を生むためです。
ここでは、全体の中でも最も時間を使って丁寧に伝えることを意識しましょう。
構成の中では一番大事な部分でもあるため、5分のうちの3分程度をこの説明に割くくらいのイメージで望んだほうがいいでしょう。
強みが発揮されたり、醸成された部分は特に強調して説明をしましょう。
結果:結果や成果について
ここでは、具体例として話したエピソードに対しての結果や成果をまとめとして述べていきます。
結果や成果については、良い結果であるほど当然見栄えは良いわけですから、できるだけ良い結果を話したいと思います。
しかし、ここで一番大事なことは事実を語ることです。
目先の見栄えを良くするために、話を盛ったり、結果にうそをつくのは一番やってはいけません。
うそや盛った結果については、バレる可能性は必ずありますし、そのときのリスクは大きく、評価は著しく下がることでしょう。
このため結果については、正直に答えるべきであり数字で示せるものについては、数字を入れて具体性をあげると良いでしょう。
入社後:どのように活かしていきたいのか
最後はアピールした強みなどを入社後にどのように活かしていくのか、どのように活かすことで会社に貢献できるのかといった部分を述べていきます。
ここは自身が考えられる範囲で構わないので、出来るだけ具体的に述べると良いでしょう。
私の持っている強みを活かして、このように活躍していきたいといった形や、強みを活かすことでどのような具体的な利益をあげられるかなどを述べられると良いでしょう。
最後の部分であり、締めにもあたる部分のため、1分程度の時間をかけて具体的で熱意の伝わる内容で語ると高い評価を得られる締めになります。
【5分自己PR】5分自己PRを成功させるポイント
次に自己PRを成功させるためのポイントについて解説します。
いくつかの点に注意することで、同じ内容でも相手に対する伝わり方や印象は変わってきます。
以下の点に気をつけながら、プレゼンを成功させましょう。
頭に染み込むまで練習する
このような発表の場では事前の準備や段取りが成功の9割を占めます。
できたつもりになっていたり、軽い気持ちで挑むと大きな失敗をして後悔することにもなりかねません。
徹底的に体が覚えるくらいまで、事前の準備や練習が必要と心得てください。
本番では、どのようなイレギュラーが発生するか分かりません。
中途半端な練習では、これらに対応することはできないでしょう。
しかし、体に染み込むまで練習をしたという自負があれば、どのようなイレギュラーにも自信を持って対応できます。
どのような状況下でも説明できるくらい練習し、体に覚えさせることが成功への一番の近道です。
抑揚をつける
話し方や伝え方には一定のコツがあります。
機械が本を読むように抑揚がなく伝えたり、棒読みで説明しても内容がうまく伝わることはないですし、あまり響かない印象に残らないプレゼンで終わってしまうでしょう。
強調したいポイントや大事な部分では、しっかりと抑揚をつけ、相手に印象付けることが重要です。
相手に対して「ここが大事なポイントです」「ここをしっかり伝えたいのです」といったことがしっかりと分かるようにプレゼンを行うことが大切です。
上手な人のプレゼン動画を見るなどして参考にすると、上達も早くコツが理解できるでしょう。
その企業に強みが活きるのか
活かせる能力や強みが、その企業にとって合っているものかを考えましょう。
また、その強みが現状企業で欲しいと思っている能力であるかも考える必要があります。
いくら良い能力や強みを持っていたとしても、企業に合っていない能力であったり、企業が必要とする能力でなければ意味がありません。
企業が必要としている能力でなければ、力を発揮しても企業に貢献することはできないため、持っているスキルと、必要なスキルを事前に確認することは非常に重要です。
企業は必要としている能力をしっかりと見極めて、自身の能力のアピールを行いましょう。
【5分自己PR】よくある質問
5分自己PRを作成するにあたって、よくある質問を以下に紹介します。
質問の内容は自身が作成していく場合にも必ず参考になります。
これらの内容も意識しながら、作成を進めていき内容をブラッシュアップしていきましょう。
5分を超えるのはアリなの?
5分自己PRですが、内容的にボリュームが多くなり5分でおさまらない場合には時間オーバーも可能でしょうか?
これは結論から言うと、ダメです。
5分と時間が指定されているため、事前にさまざまな調整をして5分でおさまるように内容を仕上げましょう。
万が一、時間通りにおさまらない場合でも、時間オーバーよりは短く終わった方が、まだ印象は良いでしょう。
時間を超えてしまうのは、印象が良くありませんので、とにかく指定時間を守るように意識してください。
また、多少早口気味に話して5分におさめるやり方も、避けるべきです。
面接当日時間が余り過ぎたらそうすれば良いの?
当日本番で時間が余ってしまった場合には、無理に調整しない方が良いでしょう。
アドリブで時間調整をして、うまくおさめるのは至難の業で、逆に失敗する確率の方が高まるでしょう。
ここはダラダラと話して時間調整を見透かされるよりも、潔く終わって切り上げた方がまだ良い印象を残せます。
過ぎてしまったものは仕方ないと割り切り、切り替えることも必要です。
ただし、事前にこういった事態も想定しておき、対処法を考えておくことも1つの手です。
例えば「以上になります。
質問などはございますか?」などのように、事前に切り返しの手段をいくつか持っておくとうまく対応できることもあります。
1つの強みだと時間が余り過ぎてしまう...
1つの強みだけでは、時間を埋めきれないといった場合には、2つの強みを語っても問題ありません。
ただし、増やしたために時間をオーバーしてしまっては、本末転倒であるため注意が必要です。
2つの強みを語る際には「私の強みは2つあります」と最初から伝えると良いでしょう。
その上で、「1つ目の強みは〇〇です」「2つ目の強みは△△です」といったように、構造的に話ができると内容的には分かりやすくなり、理解もされやすいでしょう。
一度に2つを説明しようとすると、非常にわかりにくく伝わらないため、このような伝え方は避けた方が良いです。
【5分自己PR】就活に悩んでいるのなら
どうしても書き方が分からない、さらにヒントをつかみたいと考えている方であれば、就活エージェントに相談するのも良いでしょう。
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まとめ
5分自己PRの構成やポイントについてを解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
単に自己PRを作ることよりも、5分にまとめてさらに発表まで行うのは、難しくハードルが高い作業です。
しかし、その分だけ他者との差別化もしやすく、表現力のある学生にとっては優位に働くでしょう。
また、最初はうまくできなくても、練習を重ねることで確実に上達します。
ポイントや構成をしっかりと意識しながら、他者と差別化をはかり、就活を優位に進めましょう。