はじめに
エンジニア志望の学生は就活の軸はもうきまったでしょうか?
就活の軸は最近では良く聞かれる質問のため、必ず準備しておいた方が良いでしょう。
今回はエンジニアを志望する学生の方への軸の見つけ方や注意点について紹介します。
【エンジニア就活の軸】就活の軸とは
就活の軸とはどのような事を指すのでしょうか?
軸をきめる前にしっかりと理解することが重要です。
就活の軸とは端的にいうと、就職先の会社を選ぶ際に欠かせない自身の条件の事です。
就職を考えた場合には、誰しもが条件や基準を持っていると思います。
これは個人で違うと思いますが、業種であったり、将来のキャリア形成であったり、福利厚生や賃金であったりとさまざまだと思います。
いろいろな条件の中で、自身が譲れないと思えるものが就活の軸です。
就活の軸と企業選びの違い
企業選びの軸はその企業で働くうえでの欠かせない条件の事をいいます。
就活の軸とそれほど大きな違いはなく、大枠で考えると同義と捉えても問題ありません。
ただし、厳密には違いがありますので、理解しておいたほうが良いでしょう。
就活の軸は企業も含めた業界の選択で使用するもので、自身の働き方も関わってきます。
一方で企業選びについては、企業に焦点を当てているため、この点において両者に違いがあります。
就活の軸は何個でもいい
就活の軸に特にきまりはないため、何個持っていても問題はありません。
ただし、多すぎても少なすぎても。
企業を選択する時には問題が生じるでしょう。
このため、目安としては3〜5個程度が適切な数だと思います。
軸をきめる時には、「興味や関心」「自分の強み」「待遇ややりがい」の3つに絞って検討すると軸が決めやすくなります。
また、面接で就活の軸を聞かれた場合には、この中から選んで述べる事で一貫性が保たれ、高い説得力を生む効果があります。
【エンジニア就活の軸】就活の軸が必要な理由
就活をしていく中で、なぜ就活の軸が必要なのでしょうか?
分けを理解すると、軸をきめる時に自信で納得が行くでしょうし、説得力を増す事が出来ます。
以下に2つの理由を挙げますので、理解しておいてください。
応募先企業を絞るため
理由の1つ目は、志望先を絞る事に役立つからです。
世の中にはたくさんの会社が存在していますが、その中で本当にやりたい仕事や会社を探す事は難しい作業です。
会社の数が多く目移りしてきめきれない事もあると思います。
就活の軸といったしっかりした判断基準を持つ事で、会社の選定や絞り込みに役立ちます。
軸には自身のやりたい業務や職場環境を反映するため、軸を基準に企業の絞り込みを行う事で就活をスムーズに進める事ができます。
将来ビジョンを考えるため
就活の軸をきめる場合には、どんな仕事をやっていきたいのかも重要ですが、どんな自分になりたいのかも検討しなければなりません。
就職した後に、その職場でどんなキャリアを形成していくのかや、やりたい事や就きたい役職なども考えておくべきでしょう。
将来の事であるので、詳細にきめるのは難しいと思いますし、きめたように進むとも限りません。
そうであっても、自身の将来のなりたい像はある程度イメージしておくことが重要です。
就活の軸を考える事は、将来のビジョンをきめる事にも役立ちます。
【エンジニア就活の軸】企業が就活の軸を聞く理由
面接の時やエントリーシートの提出で、就活の軸を聞かれるケースは増えています。
企業は何を目的にして軸を聞くのでしょうか?
軸を聞く目的を明確に理解すると、軸をきめる時にも役立つので、しっかりと理解すると良いでしょう。
企業への志望度を測るため
理由の1つは、企業への志望度を測りたいと考えているからです。
就活の軸を確認する事で、その企業への関心がどの程度あるかを知ることができます。
あまり関心が低い人材を採用した場合、早期退社の恐れがある事を考えます。
このため、この会社をあえて選んでいるといった人材を探したいと思い、それに向けて軸の確認などを行います。
企業の待遇面や事業内容に関して、相違などがあった場合は、企業への志望度が低いと判断される事もあるので、気をつけた方が良いでしょう。
就活生の価値観や性格を測るため
もう1つの理由は、企業が就活生の価値観や性格を理解しようとしている事です。
就活生との価値観や性格が合わないと、多くの場合は早期退社につながってしまうためです。
企業は、採用プロセスで多くの時間や労力を投入し、入社した人材には時間をかけて教育を施すので、早期退社による損失は極力避けたいと考えます。
これにより、企業は就活生の軸を早い段階で確認し、自社とのマッチ度合いを見極めようとしています。
応募者は志望先の価値観や社風を理解した上で、軸の選定を行うことが、採用を成功させるためには重要です。
【エンジニア就活の軸】就活の軸の見つけ方
就活の軸はどのようにして見つけるのでしょうか?
何の脈略もなく探しても一貫性が保てないので、信頼性にかけてしまうでしょう。
以下に就活の軸を探すやり方を解説しますので、確認してから軸の作成をすると良いでしょう。
自己分析をする
まず最初に行うべき事は、自己分析です。
自分をよく知り、理解しなければ、自身がどのような方向に進んでいきたいのかを把握することはできないでしょう。
過去の経験を振り返り、自身のモチベーションの源泉や価値観が何であるかを確認する事で、就活の軸を見つけやすくなります。
自身がさまざまな状況で行動したり、選択したりした時にどのような思いを抱いたのか、何を考えていたのかを知れば、自身のやりがいやモチベーションの源泉を見つける事ができます。
企業分析をする
自身の就活の軸を見つける際には、企業分析を行う事も大事です。
企業を分析して知る事で、自分がどんな軸を持ち、どのような企業にエントリーするのが良いかが見えてきます。
これらの企業を分析する際には、企業を横並びで比較すると分かりやすくなります。
比較したなかで、企業研究を進める事で、その企業ならではの強みや得意な分野が理解できるでしょう。
また、福利厚生の面なども見えてくると思いますので、応募先企業の絞り込みに役立ちます。
【エンジニア就活の軸】エンジニアの就活の軸例
エンジニアの就活の軸にはどのようなものがあるでしょうか?
いくつかエンジニアの軸の例を以下で紹介します。
これらを参考にして、自身の自己分析と比較しながら自分の就活の軸をきめていくと良いと思います。
自己成長のため
IT業界は日々成長しており、その成長速度は他の業界と比べても早いものがあります。
このため、IT業界で働く人材には自己学習が求められ、自己成長のために働ける人材はエンジニア職に非常に向いています。
自己成長したいとの就活の軸を持った人材は、エンジニア職では重要な素質を持った人材であると評価されるため、しっかりとアピールするのが良いでしょう。
また、どのように自己成長したいかを具体的に話せると、さらに良い内容ですのでこの点も意識しておきましょう。
新しいサービスを提供したい
IT業界では、多くの企業が新しい技術や商品を提供し続けています。
これらがITの醍醐味で、やりがいの1つでしょう。
自身もこれらの商品を提供し、世の中に貢献したいと考える事は非常に良い軸であり、担当者からも評価が高いでしょう。
そのため、自分がどのような商品を提供したいと考えているか、志望する企業がその商品を提供しているかをしっかりと確認する事が必要です。
専門的な知識を身につけたい
IT業界は仕事をするうえで専門的な知識が必要な業界ですし、身につく業界でもあります。
このため、エンジニアとして高い能力を持った人材となるべく、専門的な知識を身につけたいと考えるのは良い就活の軸であり、企業からの評価も高いでしょう。
前述同様に、身につけたい技術や知識が志望先の企業で身につける事ができるのかを調べるとともに、具体的にどのような専門知識を身につけたいのかを明確にしておく必要があります。
人の生活を豊かにしたい
ITエンジニアの仕事では、人びとの生活を豊かにする技術や商品を提供している企業もあります。
このため、人びとの生活向上のためにシステムの設計や運営を行いたいと考える人には向いている業界です。
現代では、人びとの生活のほぼ全ての部分でITが介入しており、ITの発達により我々の生活も支えられています。
今以上に、よりよい社会を目指したいといった考えも就活の軸としては良いものであり、評価される内容です。
【エンジニア就活の軸】エンジニアの就活の軸例文
私の就活の軸は自己成長です。
大学では、工学を学んできました。
このため、簡単なIT技術であれば理解できますが、学びを進めるほどに様々なIT技術があることを知り、奥深く魅力的な業界だと感じております。
御社は業界でも最新技術を扱っている企業のため、自身が成長できる環境が整っていると感じております。
また、インターンに参加した時の感想ですが、社員の方々も若く活気があり、自身を成長させる環境としてはとても充実していると感じました。
そのため、ぜひ貴社に入社したいと思い志望いたしました。
貴社に入社した際には、いち早く業務を覚え、技術力の高いエンジニアとして多くの技術を身につけていきたいと考えています。
また、会社の業績にも貢献しながら、多くの人に信頼されるエンジニアを目指していきたいと思います。
【エンジニア就活の軸】就職の軸を考える際の注意点
就活の軸を考える際には、いくつかの注意しなければならない点があります。
これらの注意を怠ると、軸の信頼性が低くなり、評価も得られなくなってしまいます。
次に紹介する内容に注意しながら、軸の作成を進めると良いでしょう。
志望動機と矛盾しない
志望動機と就活の軸は同じものではありませんが、大もとの部分では重なっているものです。
ここに矛盾が生じると一貫性が失われるため、応募者の信用度も下がりますし、志望度が低い人材であると判断される可能性も高まります。
このため、志望動機と矛盾しないように気を付ける必要があります。
また、基本的には就活の軸を先に作成し、軸に基づき企業をリストアップして、企業に合わせた志望動機の作成を行います。
この流れを理解したうえで、整合性の取れるように作成してください。
IT業界以外でも通用する就活の軸は控える
就活の軸に汎用性を持たせる事は、悪い事ではありませんが、狙った企業に刺さらなくなる可能性が高まります。
IT業界以外の企業で通用する就活の軸を作成すると、企業の担当者は別の企業や業界でもいいのではと考え、志望度が低い人材と判断される場合があるためです。
特に、収入面や企業の安定性ばかりに注目した軸では、このように判断される可能性が高くなるでしょう。
これらを軸にする場合には、内容により具体性を持たせる事で、信ぴょう性が高まるように注意をする必要があります。
待遇面のみを就活の軸としない
働くうえで、待遇や条件面はもちろん大切な要素です。
しかし、選考される場面では待遇面ばかりを前面にだしてしまうと、やる気のない人材と思われてしまう可能性が高くなります。
このため、待遇面だけを就活の軸にする事は、避けたほうが良いでしょう。
このような場合には、待遇だけではなく、自己成長ややりがいの部分など自身の事を挙げたうえで、待遇の部分に触れる内容にした方が評価は得やすくなります。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
エンジニア志望の就活の軸での注意点などを解説しました。
技術職でもあるエンジニアは技術面に着目される事が多いですが、それ以外の部分でも就活の軸にする事は可能です。
オリジナリティのある軸を作成して、差別化を図り就活を優位に進めていきましょう。