HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
高齢化社会に突入していく日本で、今注目されているのが介護職です。
しかし資格がないと就職できないと思っている就活生が多く、早い段階で諦めてしまう人が過半数という現状です。
そんな介護職ですが、実は無資格でも就職することができます。
この記事では介護職とは何かを説明した後、無資格でもできることや就職する上で求められることなどを徹底解説していきます!
【無資格で新卒から介護職】 介護職とは
まず、そもそも「介護職とは」どのような仕事のことをいうのかを説明していきます。
介護職とは高齢者や身体に障害のあるような要介護者の身の回りの援助や相談援助を行う仕事です。
施設内での介護や訪問介護など、介護職と一言に行ってもその内容は多岐に渡ります。
また、高齢者だけでなく怪我などで動くことができない、もしくは自分1人では生活をしていくのが難しい人のサポートもするため、幅広い人の役に立てる素敵な仕事です。
肉体労働かつ長時間労働なイメージがあると思いますが、近年その働き方も見直されており、クリーンな職場も多くなってきています。
ここであなたが気になっているのが、無資格で介護職が勤めるのかということだと思います。
次の項目でそのことについて詳しく説明していきます。
【無資格で新卒から介護職】無資格でも内定獲得できる?
この項目では介護職の仕事は「無資格でも内定獲得できる?」というあなたの質問にお答えしていきます。
ズバリその答えはYESです。
そのため、あなたが介護に関する資格を持っていなくても就職活動を通して内定を獲得することができます。
資格がないと就職できないと勘違いされがちな理由としては、似たような職業で看護師があることが考えられます。
看護師は直接患者に医療行為を行うため、あなたが想像する通り国家資格がないとなることができない職業です。
しかし、介護士は要介護者のサポートをすることが主な仕事内容となるため、無資格でもできることが多くあります。
この看護師と介護職が頭の中で混同してしまうと、自分が進むべき道に迷うことになるため、しっかりと判別がつくようにしておきましょう。
【無資格で新卒から介護職】無資格でもできること
無資格でも介護職に就けることが分かったところで、次はより介護職の内容を深掘りして「無資格でもできること」を説明していきます。
ここでは「身体介護(施設内)」「生活援助」「その他」の3つに分けて順番に説明していきます。
身体介護(施設内)
介護職で無資格でもできること1つ目は「身体介護(施設内)」です。
要介護者の食事のサポートや入浴の補助、トイレの付き添いや衣服の着脱の介助など、その業務内容は多岐に渡ります。
それに加えベッドや車椅子などへの移乗のサポートなど、介護者が要介護者の体に直接触れてサポートする業務がこの身体介護になります。
これらはあなたが一番イメージしやすい介護職の業務内容ではないかと思います。
逆に言うと、これが介護職の業務内容の全てだと思っている就活生も多いのではないでしょうか。
しかし、介護職の業務内容はこれだけではありません。
生活援助
介護職で無資格でもできること2つ目は「生活援助」です。
生活援助と聞くと何をするのか具体的に見えてきませんが、日常生活のサポートをすることと考えて下さい。
部屋の掃除や衣服の洗濯、スーパーやドラックストアへの買い物代行など、家事と呼ばれるもののお手伝いというとイメージしやすいでしょうか。
これらのことは普段何気なくしていることだと思いますが、要介護者からすると大変なことです。
それらのサポートをすることも介護職の大切な業務内容となります。
その他
介護職で無資格でもできること3つ目は「その他」と書きましたが、身体介護や生活援助以外にも介護職の業務は存在します。
直接介護に関係してくる業務としては、要介護者を施設まで送迎するバスなどの車の運転などがあります。
他には施設を利用する上で必要になってくる事務処理を行う業務、職員の労働時間などを管理する総務や人事などの業務もあります。
介護職と一括りにされがちですが、その内訳は思っているよりも細分化されており、多くの職種の人が一緒になって要介護者のサポートをしています。
【無資格で新卒から介護職】無資格だとできないこと
先ほどの項目では無資格でもできることを紹介しましたが、逆に「無資格だとできないこと」も存在します。
それは訪問介護でのサポートです。
訪問介護を行うためには介護福祉士の資格がないとできないことになっており、無資格で訪問介護を行うと罰則の対象になることもあります。
その理由は、訪問介護は1人で多くのタスクをこなす必要があるため、きちんとした知識や経験を必要とするためです。
しかし、新型コロナウイルスの流行などの影響で著しい人手不足に陥っている場合などには特例が適応されることもあります。
【無資格で新卒から介護職】求められること
無資格でもできること、できないことの両方が分かったところで、次は介護職に就職する際に「求められること」を説明していきます。
ここでは特に求められる要素として「コミュニケーション能力」「洞察力」「柔軟性」の3つに絞って深掘りして説明していきます。
コミュニケーション能力
介護職に求められることの1つ目は「コミュニケーション能力」です。
介護職の仕事は要介護者をあらゆる面でサポートすることです。
そのため、要介護者とのコミュニケーションは常に意識する必要があると言えます。
相手によって話し方を変えたり、話題を変えてみたりすることでメンタル面をサポートすることも介護職の重要な仕事の1つです。
また、要介護者本人だけでなくそのご家族とコミュニケーションをとる必要もあります。
要介護者本人とそのご家族、そして介護士の全員が円滑にコミュニケーションが取れているのが理想と言えます。
そのため、コミュニケーション能力は介護職にとって必須のスキルだと断言できます。
洞察力
介護職に求められることの2つ目は「洞察力」です。
要介護者の中には上手く自分の言葉でして欲しいことやサポートが必要なことを伝えられない方が多くいます。
そのため、目の合図やハンドサインなどの動きから相手が求めていることを見抜く必要があり、そのためには鋭い洞察力が必須の能力と言えます。
また、些細な変化に気づくことも介護職をしていく上ではとても大切なことなので、日々の生活から意識してみて下さい。
柔軟性
介護職に求められることの3つ目は「柔軟性」です。
介護の仕事に予定通りの1日など考えられないという程に、想定外のことやアクシデントが日々起こります。
「〇〇さんが階段でこけた」「〇〇さんが食べ物を喉に詰まらせた」など、あらゆる出来事に臨機応変に対応する必要があり、そのためには柔軟性が欠かせません。
また、要介護者の方と意見の食い違いなどが起こった際も、柔軟な態度で対応することが求められます。
【無資格で新卒から介護職】対策すべきこと
介護職で求められることが理解できたところで、次は介護職の選考に向けて「対策すべきこと」を説明していきます。
ここでは特に対策が必要なポイントとして「介護職に対する理解」と「なぜ無資格で介護職が良いのか」に絞って詳しく説明していきます。
どちらも選考を受ける際、重要になってくるポイントのため、しっかりと確認していきましょう。
介護職に対する理解
介護職の選考で対策するべきこと1つ目は「介護職に対する理解」を深めることです。
あなたが介護職をなぜ目指したのかを今一度考えてみましょう。
「要介護者のサポートがしたいから」「人の役に立てる仕事なのでやりがいがありそうだから」など、ポジティブなことはたくさん思い浮かぶと思います。
しかし、介護職はポジティブな部分だけ見ていては務まりません。
「身体的にしんどい」「他人の介護をするのは想像以上に難しい」などマイナス面に対する理解も必要です。
この両面に対する理解が深まっていないと早期退職などのリスクに繋がってしまうため、企業の採用担当者も内定を出しにくくなってしまいがちです。
なぜ無資格で介護職が良いのか
介護職の選考で対策するべきこと2つ目は「なぜ無資格で介護職が良いのか」を具体的に説明できるように準備しておくことです。
無資格で介護職を受けるということは、大学で介護以外のことを学んできているということになります。
そのため、専門外の介護職をなぜ受けようと思ったのかという質問は必ずさせると言っても過言ではありません。
あなたがなぜ介護職を受けようと思ったのか、その理由を明確にしておく必要があるでしょう。
【無資格で新卒から介護職】企業選びのポイント
無資格で介護職の選考を受けるために対策すべきことが分かったところで、次は「企業選びのポイント」を説明していきます。
ここでは特に重要なポイントとして「事業所の価値観、ビジョンがあっているかを確認」「教育体制はどうなっているか確認」「ビジネスのやりがい」の3つに絞って説明していきます。
事業所の価値観、ビジョンがあっているかを確認
企業選びのポイント1つ目は「事業所の価値観、ビジョンがあっているかを確認」することです。
あなたの就活の軸や価値観、将来のビジョンと受ける企業の価値観、ビジョンがマッチしているかどうかは働く上でとても重要なポイントと言えます。
その理由は、目指すべき方向性が違うとあなたと企業の間に考え方の溝ができてしまい、その結果早期退職に繋がってしまう可能性があるためです。
受ける前に企業のビジョンや価値観、社風などを確認しておきましょう。
教育体制はどうなっているか確認
企業選びのポイント2つ目は「教育体制はどうなっているか確認」することです。
あなたのように無資格で経験がない人でも働きやすいように、しっかりと研修を行ってくれるのかは重要なポイントになるはずです。
また、入社後の研修はもちろんですが定期的に勉強会がある、外部の講師が来てくれるなどの教育体制が整っているのかは企業選びの1つの基準になります。
無資格で入社しても、社内の研修だけで一人前になれそうなところを選んで受けるというのも1つの手かもしれません。
ビジネスのやりがい
企業選びのポイント3つ目は「ビジネスのやりがい」があるかどうかです。
もしあなたが「デイサービスで身体介助の仕事がしたい」という目標を持っていたとします。
しかし、入社した企業が施設で担当するのが生活援助では、やりがいを持って働き続けることは難しいかもしれません。
そのため、企業が提供しているサービスや提供方法などは事前にしっかりと調べておく必要があると言えます。
同じ介護職と言えどもその仕事内容は多岐に渡るため、できるだけあなたがやりたいことができる企業を選んでいきましょう。
【無資格で新卒から介護職】入社後活躍するためにできること
介護職の企業選びのポイントが分かったところで、この項目では介護職の企業に「入社後活躍するためにできること」を説明していきます。
ここでは介護職の企業に入社してから取り組むべきこととして「資格の勉強をする」ことと「経験を積んで役職を上げる」の2つに絞って詳しく説明していきます。
資格の勉強をする
介護企業に入社後活躍するためにできること1つ目は「資格の勉強をする」ことです。
確かに無資格のままでも入社することができますし、仕事をすることはできます。
しかし、無資格のままでは訪問介護などのできない業務内容もあるため、伸び悩むことになります。
そうならないためにも、資格取得のために勉強をするべきだと言えます。
実地での経験を積みながら学科の勉強をすることになるため、理解は進みやすく頭に入ってきやすい状態になっているはずです。
資格を取得する過程で介護職に対する知識が深まり、より良いサポートに繋がることで、あなたは自信を持って仕事に取り組むことができるでしょう。
経験を積んで役職を上げる
介護企業に入社後活躍するためにできること2つ目は「経験を積んで役職を上げる」ことです。
同じ企業に勤め続け色々な経験を積み重ねることにより、それに比例してあなたの役職が上がってくるはずです。
介護のスキルはもちろん、コミュニケーション能力や洞察力なども磨かれ、一人前の介護士になることはとても大切なことです。
しかし、この役職を上げるためには自分のスキルだけでなく他の社員のスキルも引き出すような能力も必要になってきます。
その能力こそマネジメントスキルであり、この能力を身につけることで職場に欠かせない人材になることができます。
まとめ
介護職は資格がなくても受けることができますし、熱意や介護職に対する正しい理解があれば入社することも可能です。
しかし、無資格であるから故の難しさもありますし、対策しなくてはならないことも当然あります。
また、受ける企業は慎重に選ぶようにしましょう。
自分の価値観や就活の軸に合わない企業に入社してしまうと、最悪の場合早期退職に繋がってしまうので注意が必要です。
まずは介護職に対する理解を深めることから始め、その後介護職を受けようと思った理由を考えていきましょう。