【就活対策】グループディスカッションの苦手意識を克服しよう!役割解説やコツ、高評価のポイントを紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

<この記事を読んでわかること>
  • 企業が何を求めているか
  • ディスカッションでうまく立ち回るコツ
  • ディスカッションの流れ
<この記事をおすすめしたい人>
  • 苦手を克服したいと考えている人
  • 確実に通過したい人
  • 効率的に就活をしたい

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はじめに

グループディスカッション(GD)に苦手意識を持つ就活生の方は多くいます。

この記事では、GDがどのような流れで進行するのか、また、なぜ苦手に感じるのか、その原因を明確にしながら解決策を解説しています。

GDの一般的な進行方法や評価ポイントを解説し、苦手に感じる原因を具体的に挙げたうえで、緊張しないコツや発言のタイミングをつかむ方法など、すぐに実践できる対策も紹介します。

この記事を読むことで、GDに対する漠然とした不安が軽減され、選考を有利に進めるためのヒントを得られるはずです。

【グループディスカッションの苦手克服】グループディスカッション(GD)とは

グループディスカッションの極意やおすすめの役割について確認する前に、まずはグループディスカッションの概要について再度確認しておきましょう。

グループディスカッションは、企業が与えたテーマについて話し合い、1対1では確認できない姿や意外な一面を確認することを目的として行われる選考です。

大事なことは、正解はないということです。

必ずしも正解を出すことが良いことだとは限らないと覚えておきましょう。

グループでしっかりと話し合い、1つの意見を出すことがゴールなので、身構えず落ち着いて取り組むことが重要です。

企業が求めている回答を絶対に用意しなければならない、用意できなければ落ちるというわけではないのです。

【グループディスカッションの苦手克服】流れ

グループディスカッション(GD)は、企業が協調性やコミュニケーション能力、論理的思考力を評価する場として重要視されています。

本番では限られた時間の中でテーマに沿った議論を行い、グループとして結論を出すことが求められます。

ここでは、GD本番の一般的な進行手順を詳しく解説します。

1.メンバー・テーマ・制限時間の発表

グループディスカッションの最初には、担当者が議論に必要な基本情報を説明します。

参加するメンバー、テーマ、そして制限時間が明示されるため、この時点で全体の進行イメージを掴むことが重要です。

テーマは企業が評価したい能力に基づいて選定されるため、その背景を考えながら取り組む姿勢が求められます。

たとえば、「新規事業の提案」や「社会問題に対する解決策」といった内容が多く見られます。

また、制限時間が厳しい場合もあるため、時間内に結論を出すための段取りを早い段階で考える必要があります。

この説明を聞き漏らさないことが、その後の進行をスムーズにする鍵です。

2.自己紹介をする

自己紹介は、議論をスムーズに進めるための大切なステップです。

名前や所属大学などの基本情報に加え、自分の強みや意欲を簡単に伝えることで、他のメンバーとの距離を縮めることができます。

また、緊張をほぐすきっかけにもなり、リラックスした雰囲気で議論に臨むことができます。

さらに、得意分野や役割をさりげなく示すことで、議論中の役割分担がスムーズになる場合もあります。

たとえば、「タイムキーパーが得意です」と伝えることで、メンバーに自分の特性をアピールできます。

このような準備段階が、議論全体の効率を高める基盤となります。

3.役割分担・時間配分をする

議論を進める前に、役割分担と時間配分を決めることが欠かせません。

リーダー、タイムキーパー、書記などの役割を適切に振り分けることで、議論が秩序立って進行します。

また、限られた時間内で結論を出すためには、各段階に必要な時間を明確にしておくことが重要です。

たとえば、冒頭の議論に10分、意見の統一に20分といった具体的な時間配分を設定することで、無駄な時間を減らせます。

役割分担を進んで引き受ける姿勢は、協調性や積極性をアピールする好機でもあります。

この段階をしっかりと整えることで、議論全体がスムーズに運ぶ基盤を築けます。

4.話し合いをする

話し合いでは、テーマに沿って意見を出し合い、議論を深めます。

この段階では、自分の考えを的確に伝えるだけでなく、他のメンバーの意見を尊重し、建設的な議論を進めることが求められます。

また、意見が対立する場合には、感情的にならず、冷静に論点を整理するスキルが評価されます。

たとえば、「その意見に補足する形で提案があります」といった形で相手の意見を取り入れながら議論を進めると、協調性と論理性をアピールできます。

適度な発言の頻度を保ちつつ、議論のバランスを考慮することで、チーム全体の進行に貢献することができます。

5.意見をまとめる

議論の終盤では、グループ全体としての結論を導き出す作業が中心となります。

この段階では、これまで出された意見を整理し、最も説得力のある方向性を選ぶことが求められます。

また、全員が納得できる形で意見をまとめるために、丁寧な合意形成が重要です。

リーダーが主導する場合が多いですが、他のメンバーも積極的に意見を調整する姿勢を見せると、チームワークの良さをアピールできます。

たとえば、「〇〇の意見を採用しつつ、△△の視点も補足する形で結論をまとめましょう」といった提案をすることで、議論の質を高めることができます。

この段階では、要点を簡潔に整理しながら議論を締めくくることが大切です。

6.発表をする

議論の結果を発表する際には、要点をわかりやすく整理し、論理的に伝えることが求められます。

発表者は、結論だけでなく、その結論に至った過程や根拠を含めて説明することで、説得力を高められます。

また、他のメンバーが発表者を補足する姿勢を見せることで、チームの連携力をアピールできます。

たとえば、「発表の補足として、具体例を一つ挙げます」といった形でフォローすることで、チームの一体感を示せます。

この段階では、自信を持ってプレゼンテーションを行い、質疑応答にも積極的に対応することが評価につながります。

発表は、議論の成果を伝える重要な場であるため、準備と練習を怠らないことが重要です。

【グループディスカッションの苦手克服】パターン

グループディスカッションにはいくつかのパターンが存在し、それぞれ異なる目的と進行方法が設定されています。

これらの形式を事前に理解しておくことで、本番でのパフォーマンスを向上させることが可能です。

以下では、代表的なパターンについて詳しく解説し、それぞれの特徴や注意点を紹介します。

自分の強みや得意なスタイルを把握し、どの形式でも柔軟に対応できるように準備をしておきましょう。

1.ディベート

ディベート形式では、異なる意見を持つ2つの立場が提示され、どちらがより説得力のある結論を導き出せるかを話し合います。

たとえば、「大手企業とベンチャー企業のどちらが働きやすいか」などがテーマとして挙げられます。

この形式では、相手の意見を否定するのではなく、建設的に議論を進める姿勢が求められます。

また、根拠を明確にしながら、自分の意見を論理的に述べることが重要です。

話し合いを進める中で、自分の意見だけでなく、相手の視点を取り入れる柔軟性も高く評価されます。

意見が対立しがちですが、最終的にはチーム全体で一つの結論にまとめる能力が問われる形式です。

2.自由討論

自由討論では、テーマは与えられるものの、具体的な選択肢や方向性が提示されないため、参加者自身が話し合いの流れを作り上げていく必要があります。

たとえば、「何のために働くのか」といったテーマが挙げられることがあります。

この形式では、自由度が高い分、議論が脱線しやすいため、テーマから外れないように注意が必要です。

議論を進める際には、論点を明確にし、メンバー全員が発言しやすい環境を作ることが大切です。

また、議論がまとまりに欠けないように、途中で要点を整理しつつ進める役割を果たすことができれば、リーダーシップや調整力をアピールするチャンスにもなります。

3.課題解決

課題解決型のディスカッションは、特定の問題に対して解決策を提案する形式です。

「キャッシュレス決済の普及率を向上させるには」といった時事問題や社会的課題がテーマになることが多く、現実的なアイデアを求められます。

この形式では、問題を分析する力、根拠に基づいた提案力、そして実現可能な解決策を導く力が評価されます。

議論の進行では、現状の課題を明確にし、全員が納得できる解決策を具体的に示すことが求められます。

実際に取り組む際には、自分の意見だけでなく、他の参加者の意見を取り入れて議論を進めることで、協調性と柔軟性をアピールすることが可能です。

4.選択

選択型のディスカッションでは、複数の選択肢が提示され、その中で順位付けや最適な選択肢を決定します。

「英数国理社の中で最も大切なものは何か」など、比較的抽象的なテーマが与えられることが多い形式です。

この形式では、選択肢ごとのメリット・デメリットを分析し、それぞれの立場での理由を議論しながら進めます。

また、メンバー全員の意見を反映しながら、最終的にチームとしての結論を導き出すプロセスが評価されます。

重要なのは、選択の理由を論理的かつ具体的に述べることです。

たとえば、「英語はグローバル化の中で必要性が高い」といった具体例を挙げることで、説得力を高めることができます。

この形式では、共感を引き出す力や説得力が試されます。

【グループディスカッションの苦手克服】苦手な人は自分だけじゃない

まずグループディスカッションに取り組む前に覚えておきたいこととして、グループディスカッションが苦手な人は自分だけではないということです。

グループディスカッションが大好きな就活生は多くありません。

よって、誰もが通る道であり、誰もが一度は頭を悩ませるグループディスカッションの対策方法について調べています。

ということは、スタート地点は多くの就活生が同じであり、対策をしっかり行えば特に問題はないのです。

本記事を読んでしっかりと対策し、グループディスカッションに通過できるよう取り組んでみましょう。

【グループディスカッションの苦手克服】苦手だと思う理由

多くの人はグループディスカッションが苦手であることが分かったところで、なぜ苦手だと思うのかについて理由を分析していきましょう。

自分がグループディスカッションが苦手な理由が分かれば、適切な対応も分かり、準備をしやすくなります。

やることがわからない

グループディスカッションが苦手な人の最も典型的な例として、まず何をしなければ良いのかわからないということが挙げられます。

初めてグループディスカッションに取り組む場合、何にもかもわからず、いつ発言をすれば良いのか、お題は何なのかすらわからずにあたふたしてしまう人も多いです。

よって、本記事をしっかりと読み込み、やるべきことやポイントについて理解しましょう。

それだけでも十分な対策になります。

話すのが緊張する

話すことに緊張を覚えてしまう就活生も多いです。

緊張感を克服するための最も効果的な方法は、事前にしっかりと準備し、練習することです。

ディスカッションの流れや、各参加者の役割、テーマや目標について再度整理しておくことが重要です。

十分に対策ができれば、自分が何を話すべきか、どのように貢献できるのかが明確になり、不安を減少させられます。

また、実際のディスカッションに備えて、関連するトピックについて事前にリサーチを行い、自分の意見や考えをまとめておくことも大切です。

これにより、議論中に的確な意見を皆に提供しやすくなります。

余裕があれば、家族や友人などの前で練習しておくことで、発言する際の流れや言い回しを自然にでき、自信もつきます。

圧倒されて話せない

グループディスカッションにおいて、場数を踏んできている就活生が積極的に発言しており、他者の意見に圧倒されてしまうこともあります。

「あの人はあれだけ自信を持って話しているのに、自分は何も話せない」と自信を折られてしまう人も多いです。

しかし、グループディスカッションは多様な意見の交換が目的であり、各参加者の視点が重要なのです。

自分の意見を出すことが議論を深めることにつながるため、他の人に圧倒されたとしても、積極的に発言しましょう。

ディスカッションにもし入りにくい場合は、手をあげるなどして自分の発言機会を能動的に作りましょう。

視覚的に「言いたいことがある」と伝えられるため、自然と話の間に入りやすくなります。

また、他者の意見を参考にしつつ、それに関連する自分の経験や考えを加える形で意見をすると、自然に話に参加できます。

積極的に話すのが苦手

圧倒されて話せないことにも通ずる部分がありますが、積極的に話すのが苦手であり、なかなか溶け込めない人も多いです。

積極的に話す能力を身につけるのには時間がかかり、一朝一夕に身につくものではありません。

そこで、おすすめなのは、可能な限り多くの場に参加し、経験を積むことです。

実際に多くのグループディスカッションに参加することで、様々な人との交流やテーマに触れる機会が増え、自然と自分の意見を表現することに慣れていきます。

小規模なサークルでのグループや信頼できる友人との間で意見交換の練習を行うのもおすすめです。

小さなグループ、特に知っている人たちとの会話ならば、発言しやすく、失敗を恐れずに自分の意見を出せます。

このように、一つひとつ段階を踏むことで、積極的に話すための対策をしていきましょう。

【グループディスカッションの苦手克服】企業が見ているポイント

続いて、グループディスカッションにおいて企業が特に重要視しているポイントについて理解しておきましょう。

以下の3つを覚えておけば、自分がアピールする時にも、これらのポイントを念頭において話せるので、活用できる可能性が高いです。

それぞれ一緒に確認していきましょう。

1.思考力

グループディスカッションにおいては、企業が思考力に注目していると覚えておきましょう。

論理的な思考力や問題解決能力を有しているかを確認されているのです。

こうした能力を有していることを示すために、自分の意見を明確に述べるだけでなく、その根拠や論理をはっきりと説明する必要があります。

グループ内で発生する問題に対して、創造的かつ効率的に解決策を提案できれば、さらにアピールできる可能性が高まります。

まず、自分が取り組むテーマに対して深い知識を持っていることが重要なので、事前に関連する情報を集め、様々な視点から考える習慣をつけましょう。

ディスカッション中は、単に意見を述べるだけでなく、その意見がどのような論理に基づいているのかを説明することを心がけることも重要です。

2.協調性

協調性もグループディスカッションにおいて企業が確認しているポイントの1つです。

チーム内での協力や調和をいかに築けるかという点に関して、注意深く確認されています。

協調性をアピールするためには、他の参加者の意見を注意深く聞き、理解しようとする姿勢が重要です。

他者の意見を遮らず、適切なタイミングでフィードバックや質問ができれば、相互理解と尊重の精神を示すことも可能です。

他者の意見に積極的に賛同して、それを発展させる提案をすることも、協調性を示す有効な方法の1つです。

チームとしての目標達成に向けて、自分の役割を理解し、それを果たすことが重要であり、自分の意見を述べる際も、チームの目標との整合性を意識しつつ、他のメンバーの意見を尊重しながら自分の意見を論理的に述べる方法が大切です。

3.コミュ力

コミュニケーション能力は、どのような企業においても求められている能力であり、グループディスカッションにおいて重視されています。

グループディスカッションにおいてコミュニケーション能力を示すためには、まず自分の意見をはっきりと、そして分かりやすく伝えることが大切です。

言いたいことを簡潔にまとめ、具体的な例を用いて説明できれば、聞き手に自分の考えを正確に伝えられます。

また、互いの理解を深めるために、他者との意見交換も大切にし、それに対して建設的なフィードバックを提供することも大切です。

自分と異なる視点を持つ他者の意見を受け入れた上で、それを自分の考えに組み入れる柔軟性を持つことが、良好なコミュニケーションを築く上では欠かせません。

【グループディスカッションの苦手克服】5つのSTEPで克服対策

グループディスカッションが苦手な人向けに、ここからは5つのステップで克服対策について紹介していきます。

この記事において特に重要な部分なので、自分に置き換えながら各ステップを熟読してください。

STEP1 自己分析

グループディスカッションにおいても、自己分析は非常に重要です。

一見、直接関係がないように思えるかもしれませんが、最も重要な対策の1つと言えます。

自己分析を通じて自分の強みと弱みを明確に理解できれば、グループディスカッションにおける最適な役割や立ち回り方を見極められます。

また、自分が論理的思考に長けているとわかっている場合は、ディスカッション中の論点整理や結論の導き出しにも貢献できます。

また、コミュニケーション能力が強みであれば、グループ内で意見を尊重し、円滑な議論を促進する役割を担うことが可能です。

このように自己分析を行うことは重要であり、また、弱みや改善点を把握することも同様に求められます。

積極的に発言することに苦手意識がある場合は、事前に意見をまとめておく、発言するタイミングを事前に決めておくなど、自分に合った対策を講じることが大切なのです。

簡単自己分析

自己分析について、もう少し詳しく紹介していきます。

これまでかなり時間をかけて自己分析に取り組んできた自信がある人も、これまで取り組んできてなかった方法かもしれないので、確認してみてください。

まず、1つ目の対策として、自己評価のリストを作成することが重要です。

自分の強み、弱み、興味、価値観、情熱を向けられるものは何かなどについてリストアップしてみましょう。

これらを書き出すことで、自分の特性を客観的に見ることができるようになります。

また、フィードバックをもらい、それを整理することも非常に重要です。

家族はもちろんのこと、友人や同僚などから、自分がどのような人物であるか分析してもらいましょう。

そして、そのフィードバックをまとめ、他者の視点と、先ほどまとめた自分の評価のリストを見比べることで、新たな発見があるかもしれません。

また、他者の分析と自分の分析が合致している部分は、特に自信を持って表現できる部分の1つと言えます。

STEP2 グループディスカッションの流れ把握

グループディスカッションにおいては、流れを把握しておくことも非常に効果的な対策の1つです。

ディスカッションがどのように進むかを理解して、そのプロセスに応じて適切な準備をすることが大切なのです。

グループディスカッションは通常、まずテーマの提示から始まり、その後、参加者が意見を出して議論を進めていく過程を経て、最終的に結論や提案に至ります。

この流れを事前にしっかりと何度も確認しておくことで、ディスカッション中に自分の役割やタイミングを見極めることも可能です。

例えば、序盤では積極的に意見を出して議論の方向性を形成することが重要であること、中盤では互いの意見を引き出し合いながら深い議論を行うこと、そして終盤では結論に向けて意見をまとめる重要性などを把握できます。

自分の意見を述べる際には、論理的に整理された内容であること、他者の意見に対しては、リスペクトを持って接することなど、ディスカッションを円滑に進行させるためのエチケットなども重要です。

STEP3 人事が見ているポイントを知る

グループディスカッションにおいて、人事がどのようなポイントを重視しているのかについても確認しておく必要があります。

企業がグループディスカッションを通じて評価しようとしているのは、専門知識やスキルだけでなく、コミュニケーション能力、チームワーク、リーダーシップ、論理的思考能力、問題解決能力など、社会人として求められる幅広い知識です。

例えば、人事は、参加者がどのように他者と意見を交換し、建設的に議論を進めていくのかを確認しています。

また、自分の意見を適切に伝えると同時に、他者の意見に耳を傾け、それに対して適切なフィードバックを行えるかなどについても見られている可能性が高いです。

また、グループ内で発生する様々な意見の対立や課題に対して、どのように取り組み、解決に導くかという点も評価の対象となり得ます。

このように、人事の視点を理解することで、グループディスカッションにおいて、自分がどのような役割を果たし、どのように貢献できるかを事前に計画することが大切です。

STEP4 場数を踏む

グループディスカッションの対策として、場数を踏むことも非常に効果的です。

実際に多くのディスカッションに参加することで、様々なシチュエーションに対応する能力や、他者とのコミュニケーション能力を向上させることができます。

また、実践を通じて、自分の強みや弱みを把握し、改善点を見つけることも可能です。

大学では、就活のサポートとして、グループディスカッションの練習会などを定期的に開催しています。

こうした機会を活用すれば、実践的な経験を積むことも可能です。

もし、大学で実施されていない場合は、サークルやアルバイト仲間などと行っても良いです。

場数を踏むことで、自分の意見を的確に伝える方法や、他者の意見に対する正しい反応の仕方、ディスカッション中の雰囲気を読む能力など、グループディスカッションに求められる多くのスキルを自然に身につけることができるのです。

STEP5 しっかり自分を出す!

グループディスカッションは、あなたを表現する場です。

しっかりと自分を出すことも忘れずにおきましょう。

自分の考えや意見をはっきりと伝えることで、企業側に自分の個性や思考力、コミュニケーション能力をアピールできます。

特に、多くの参加者がいる中では、自分を際立たせなければならないため、自分の意見を明確にして積極的に発言することも重要です。

自分をしっかり出すためには、先ほども紹介したように、しっかりと自己分析を行い、自分の独自性を明確にすることが大切です。

また、ディスカッションのテーマに関連する自分の経験や知識を生かした意見を準備しておくことも重要です。

他の参加者の発言に対して積極的にリアクションを示し、自分の意見を関連付けることで、自然に自分をアピールすることも可能です。

ただし、自分を出すといっても、他の参加者の意見を尊重し、場の雰囲気を読みながら適切なタイミングで発言することが大切です。

自己主張が強すぎて他者の意見を遮ったり、場の流れを無視してしまったりする発言は、協調性やチームワークを損なう可能性があるため、注意が必要です。

その他の対策

その他の対策としては、自分に合った役割を見つけることが挙げられます。

グループディスカッションにおいては、適切に役割を選ぶことも大切です。

早い段階で自分の役割は何なのかを明確にしておくことで、苦手な役割に割り振られることなく、スムーズに議論に参加できます。

【グループディスカッションの苦手克服】それぞれの役割

グループディスカッションにおけるそれぞれの役割についても、再度確認しておきましょう。

大きく分けて4つの役割があるため、自分に向いているのはどの役割なのか、あらかじめ考えておき、立候補することが重要です。

司会

司会の役割は、グループディスカッションを円滑に進行させ、成功に導くことです。

司会者として機能し、ディスカッションの構造を理解した上で、全員が意見を平等に共有できるように取り計らうことが求められます。

目的を明確にし、議論の進行管理を行います。

議論が脱線しないように、それぞれの参加者が話す機会を平等に保つように配慮する必要もあると言えます。

ディスカッションの流れを観察しながら、適切なタイミングで介入し、焦点を合わせることも大切です。

意見の相違が生じた際には、中立的な立場を保ち、建設的な対話を促進する役割を果たすなど、ディスカッションをまとめ、グループが共通の合意に達することを支援し、ディスカッションの成功を最大化することが求められます。

司会に向いている人の特徴

司会に向いている人は、リーダーシップを発揮し、場の進行をスムーズにする能力が求められます。

また、他のメンバーの意見を引き出すための傾聴力や、議論が停滞したときに方向性を示す柔軟性も重要です。

さらに、適度なユーモアを交えながら場の雰囲気を和らげる力があると、全員が発言しやすい環境を作ることができます。

記録係

記録係は、グループディスカッションにおいて、かわされる意見や提案、結論などを記録する重要な役割を担います。

議事録として後に参照するためのものであり、ディスカッションの内容を正確かつ効果的に要約することが大切です。

ディスカッション中に提起された重要なポイントや異なる意見、合意に達した内容、未解決の問題点などを記録することで、進行を効果的にサポートします。

ディスカッションの透明性を保ちながら、全員が合意した内容を明確にすることで、後に混乱することも防げます。

ディスカッション後のフォローやプランの作成なども、適宜行えれば、より自分の能力をアピールしやすくなります。

記録係に向いている人の特徴

記録係には、議論の内容を正確かつ簡潔にまとめる集中力と、要点を素早く把握する力が必要です。

タイピングや執筆の速さも役立ちます。

また、感情に左右されず、客観的に物事を捉えられる視点があることで、議論の本質を見失わずに記録を残すことができます。

タイムキーパー

タイムキーパーは、その名の通り、時間の管理が仕事です。

グループディスカッションにおいては、時間管理を忘れると時間内に結論に到達することができず、中途半端に終わってしまうことがあります。

そうした問題を避けるために、時間管理を適切に行い、討論が必要なポイントに到達するように取り計らうのです。

また、ただ時間を計るのではなく、それぞれあらかじめある程度決めておいた時間内に議論が進むように調整することも求められます。

議論が熱中しすぎて時間を超過してしまった場合などは、積極的に介入し、次の話題への移行を促すことも求められます。

必要に応じて、司会や記録係と連携を取りながら、スムーズにグループディスカッションを進行することが求められます。

タイムキーパーに向いている人の特徴

タイムキーパーは、時間管理が得意で、予定通りに進行するための計画性を持つ人に適しています。

ルールを守りながらも柔軟に対応し、状況に応じて議論を促す判断力も必要です。

これにより、限られた時間内で効率的な議論を実現できます。

発表者

発表者は、ディスカッションの過程で得られた結果や合意点などについて、まとめ、その内容を他のグループや人事に分かりやすく伝えることが仕事です。

グループ内で行われた議論の主題について理解し、整理した上で、完結かつ分かりやすく表現する能力が重要とされています。

ディスカッションの目的はもちろん、最も重要な議論の争点は何であったのか、どのような意見の相違があったのか、そして最終的に意見をどのようにまとめたのかについて、わかりやすく説明する必要があります。

重要な情報を取捨選択し、論点を明確にした上で、聞き手の視点に立って情報をまとめるスキルが重要であると言えます。

発表者に向いている人の特徴

発表者には、分かりやすく表現する力や、自信をもって話す姿勢が求められます。

説明力に加え、身振りや視線を活用して相手に訴えかけるスキルも重要です。

さらに、聞き手の視点を意識しながら内容を伝えることで、説得力と共感を得ることができます。

【グループディスカッションの苦手克服】グループディスカッションでのNG行為

グループディスカッションにおいては、多様な意見や考えが交わされることが期待されているので、その中で身勝手に振る舞うのはNGです。

他者の意見を尊重しない態度や、他者の意見を遮って自分の意見を話してしまうような態度、その場を支配するような態度を取ることは、いわゆる「クラッシャー」と呼ばれ、自分が選考に通過できないだけでなく、グループディスカッションがまともに進行しなくなる恐れがあります。

全員が自分の意見を自由に表現し、相互に尊重し合うことがグループディスカッションの重要なポイントであるため、話を遮るような行為は、コミュニケーションを円滑に進める上で大きな障害となり得ます。

自分をアピールしたいがあまり、他人の意見は聞かないような態度を取らないよう、気をつけましょう。

【グループディスカッションの苦手克服】まとめ

今回は、グループディスカッションが苦手な人向けに、様々な対策方法について紹介してきました。

グループディスカッションは多くの人が苦手としていますが、乗り越えることができれば成長できると前向きに捉えましょう。

今回紹介したステップや対策を活用して、自信を持って参加すれば、高い評価を得られる可能性が高いため、何度も本記事を読み直し、対策を徹底してください。

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