【例文20選】面接で「他社の選考状況」を聞かれた時の答え方は?回答のポイントを解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【他社の選考状況】面接の回答は評価に影響する?

面接の進行段階が進むにつれて、「他社の選考状況」について聞かれることは一般的です。

この質問は、多くの就活生が聞かれる質問ですが、回答の仕方によっては、志望度が低いと判断されるリスクもあるので注意が必要です。

しかし、この質問に対して明確で誠実な回答をすることができれば、熱意や本気度が伝わり、企業からの評価が高まるチャンスです。

面接官は、あなたが他社の選考にどのように取り組んでいるかを通じて、本当に自社に興味があるのか、どれだけ真剣に就職活動をしているのかを知りたいのです。

そのため、この質問がされた際はただ他社の選考状況を伝えるだけではなく、その企業への志望度の高さが伺えるように伝える意識を持つことが大切です。

【他社の選考状況】面接でなぜ聞くのか

なぜ面接の場でどの企業も他社のことを聞くのでしょうか?

他の質問においてもそうですが、面接の場はあくまで選考判断をする場なので、全ての質問には必ず企業も何かを判断するための基準が欲しいという意図があります。

これを理解しているのとそうでないのでは、回答の仕方や事前準備に大きく差がでてしまうので、是非意識するようにしてみてください。

他者の選考状況の確認意図

志望度の高さを確認するため

就活のスケジュールを確認するため

就活の軸を知りミスマッチを防ぐため

他社からの評価を知り良い人材を採用するため

それぞれについて下記で項目別に詳しく解説していきますので、是非参考にしてみましょう。

志望度の高さを確認するため

まず、志望度を確認し、自社が応募者の中でどのような位置づけにあるかを確認するためという点が大きな理由となっています。

この質問によって、応募者がどれだけ自社に興味を持っているのか、他社と比較してどの程度優先しているのかを見極めようとしているというわけです。

企業は、自社を本気で希望している応募者を探しているため、この質問の流れで志望度も確認し、応募者の熱量を計ろうとしているのです。

Memo

採用活動においては、エントリーシートや書類選考、複数回の面接を通じて、応募者の入社意欲や志望度を確認しています。

企業は、あらかじめ設定した内定者数(採用目標)に基づき、限られた人数の中で優秀な人材を採用したいと考えています。

また、企業の文化や理念に共感し、同じ思いを持って成長できる就活生を見極めるために、志望動機以外にも他社の選考状況を尋ねるケースがあります。

これにより、応募者の本気度や適性をより正確に把握し、最適な人材を採用しようとしています。

就活のスケジュールを確認するため

応募者のスケジュール確認をしたいからという点も、企業が他の企業の選考について聞いてくる理由だと考えられます。

これは、学生がどの程度就職活動を進めているかを知り、内定を出した場合にいつまでに承諾を得られるかを把握するためです。

例えば、学生が複数の企業の選考を受けていて、企業が内定を出した後も、内定承諾期間中に他社の選考が終了していないことを理由に、優秀なスキルを持つ人材を逃してしまうケースは避けたいところです。

正確なスケジュールを知ることで、企業は内定のタイミングを調整し、応募者にとっても他社の選考状況を考慮した上で最適な決断をしやすくなるというわけです。

Memo

企業側は早期の内定出しや内定者のフォローを強化し、学生の入社意欲を高める取り組みを進めています。

こうした対策により、優秀な人材を確実に獲得し、企業の成長につなげることを目指しています。

就活の軸を知りミスマッチを防ぐため

応募者の就職活動の軸を確認するためということも、大きな理由の一つでしょう。

どのような企業を志望しているかによって、応募者の価値観やキャリアに対する考え方、自社とのマッチ度を判断しようとしているというわけです。

他の質問の回答と合わせてこれを確認することによって、応募者が本当に興味のある業界や職種等も推測できるので、企業としても重要な質問の一つです。

Memo

就活の軸は、志望動機や志望度に関わる重要な要素です。

学生がどのような企業にエントリーし、選考を受けているのかを通じて、その軸の有無や一貫性を確認しようとしています。

他社からの評価を知り良い人材を採用するため

企業は面接では学生の本来の魅力を十分に引き出せない場合もあるため、他社からの評価を自社の選考材料として参考にするケースも多くあります。

たとえば、一次や二次選考など選考フローの初期段階で、学生の他社での通過状況や選考フェーズを確認することで、自社での評価と照らし合わせて判断する材料とします。

これは、他社での評価が高い=一定の基準を満たす人材であるという目安にもなるため、見極めの助けになると同時に、採用活動のスピードを高める狙いもあります。

採用競争が激化する中、他社に先んじてアプローチすることは、企業にとって戦略的に欠かせない視点となっています。

その背景には、「他社に先を越されたくない」という競争意識も大きく影響しています。

【他社の選考状況】答えにくさの原因

選考状況についての質問は、面接時に答えにくさを感じる方も多いのではないでしょうか。

その理由として、自分が応募している企業が第一志望ではないことが伝わる恐れや、自己紹介や志望動機に一貫性がないと思われる可能性を感じてしまうこと等があります。

また、他社からの評価が伝わることによって自分の市場価値に関する情報が漏れてしまうのではないかと心配する方もいるようです。

しかし、こういった点を心配して嘘をついてしまうことのほうが誠実ではありませんし、万が一バレた時のリスクが大きすぎるので絶対にしないようにしましょう。

正直に、かつ適切に対応することで、面接官からも信頼を得ることができ、ポジティブな印象を与えるチャンスに変えることができます。

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伊東美奈
(Digmedia監修者/キャリアアドバイザー)

伊東美奈
(Digmedia監修者)

就職活動では、他社が第一志望だと見抜かれることや、志望度についての質問に不安を感じることもありますよね。
企業側も志望順位を知っていることは理解していますし、第一志望でなくても不採用になるわけではありません。
自分の志望理由や魅力を具体的に伝えることが大切です。
また、いろいろな業界や職種を検討している場合や、選考状況について質問されたときに、志望度が低いと誤解されるのではと心配になることもありますが、就職活動は自分の将来を考える大切な時間です。
選択肢を狭める必要はありませんし、他社の状況を伝える義務もありません。
自分の気持ちや考えを正直に伝えながら、納得のいく就職活動を進めてくださいね。

【他者の選考状況】面接時によくある疑問点

就職活動の面接では、他社の選考状況について質問されることがあります。

「どのくらい選考が進んでいるか」「他に内定があるか」「どんな企業を受けているか」といった内容に、どう答えるべきか迷う学生も少なくありません。

正直に話してよいのか、企業名を言うべきかなど、答え方によっては印象に関わることもあるため、慎重な対応が求められます。

ここでは、よくある3つのケースについて、就活生が知っておくべき考え方と回答のポイントを解説します。

内定を既に持っている場合は正直に伝えるべき?

他社からすでに内定をもらっている場合は、隠さずに伝えても問題ありません。

むしろ、企業側は他社から評価されている学生に対して関心を強めることもあるため、戦略的にプラスに働く可能性があります。

その際、「他社よりも御社の志望度が高い」ことを明確に伝えることで、入社意欲をしっかりアピールできます。

また、内定の保留期間がある場合も、事実を正直に伝えることが大切です。

誠実な対応をすることで信頼を得られるだけでなく、企業側が選考のスピードを調整してくれることもあります。

正直な姿勢と志望度の高さを組み合わせて伝えることで、より良い印象を残せるでしょう。

一社しか受けていない場合は?

まだ一社しか受けていない、あるいは選考が進んでいるのがその企業だけという場合も、正直に伝えて問題ありません。

むしろ、その企業を第一志望としていることが明確であれば、志望度の高さを印象づけるチャンスになります。

このとき大切なのは、なぜその企業に惹かれているのかを、企業研究に基づいて言語化しておくことです。

「業界の成長性に魅力を感じた」「事業内容と自分の価値観が合っている」など、自分の視点から説明できれば説得力が増します。

選考状況の少なさを不利にとらえる必要はありません。 一社を深く理解し、本気で目指している姿勢は、面接官にも強く伝わります。

企業名を言いたくない場合は?

面接で他社の選考について問われた際、具体的な企業名を伝えたくないと感じることもあるでしょう。

結論から言えば、企業名を明かす義務はなく、「同じ業界で2社受けています」といった抽象的な伝え方でも問題ありません。

ただし、企業によっては「差し支えなければ教えてください」と聞かれる場合もあります。

その際に無理に隠すと警戒される可能性もあるため、特に理由がなければ正直に伝えるのも一つの選択です。

競合他社との比較を踏まえて、自社の魅力を再確認するために質問している企業もあります。

その背景を理解したうえで、伝える範囲を自分で判断し、柔軟に対応することが重要です。

【他社の選考状況】他社の選考状況を答える際のポイント

ここからは、他社の選考状況について問われた際の効果的な回答のポイントを解説していきます。

上で挙げたようにこの質問が答えにくいと考えている方も多いですが、ポイントを抑えながら上手く回答することができればプラスの方向に働きます。

10つのポイントに分けてそれぞれ解説していきますので、自分が面接を受ける立場になったと想像しながら参考にしつつ、回答イメージを作っておきましょう。

1.主な2、3社の選考状況を答える

そもそも、聞かれたからと言って自分が受けている企業を全て回答する必要は全くないですし、企業もそんなことは望んでいないのでむしろ逆効果です。

なので、自分の志望度の高い主な企業2,3社程度に留めるようにしてください。

ただその際も長々と話すのではなく、簡潔に、かつ要点を具体的にわかりやすく伝えることが重要なので意識するようにしましょう。

ポイント
  • 業界・職種が同じ企業2〜3社を伝える
  • 必要な情報:企業選びの軸/志望度/選考フローとスケジュール

2.この企業が第一志望だと伝える

その企業への熱意をアピールすることが重要で、その企業が第一志望であることをアピールしてください。

たとえ第一志望ではなくても「その企業じゃなきゃ駄目な理由」を具体的に述べ、自分がその企業で働きたいと思っている点を強調するようにしましょう。

例えば業務内容、企業文化、将来性など、具体的な理由を挙げながら、面接官に自分の熱意を伝えると効果的です。

他の企業で内定がない場合は、特に意識しておきたい点です。

Memo

採用活動にはコストがかかるため、志望度が低いと答えると企業は採用を見直す可能性があります。

迷っている場合でも正直に答えることは選考に影響しませんが、志望度が高いことや、同じくらいの志望度の企業があることを伝えると、面接官はあなたの熱意や真剣さを理解しやすくなり、選考の評価にプラスになることがあります。

3.企業を差別化できるポイントを探しておく

他社と比較して、応募企業の際立つ特徴を差別化し、その点を強調して伝えることもかなり効果的です。

面接時は、その企業を選んだ具体的な理由や、その企業の独自の魅力、何かしらのイノベーションへの取り組み、社会への貢献、働く環境などについて熱意をもって伝えましょう。

これによって、自分がどれだけその企業への入社を真剣に考えているかを面接官に伝えることができ、印象を残すことができます。

4.企業選びの軸を伝える

ただ他社の状況をいうだけではなく、自分の価値観に基づいた就活の軸を基準として、その企業を選んだということを明確に伝える意識も忘れないようにしてください。

この時、自分の長期的な目標や実現したいことが、その企業のビジョンや業務内容とどのように一致しているかをできるだけ具体的に説明しましょう。

これによって熱意とその企業への真剣な関心を示すことができ、面接官にポジティブな印象を与えることができます。

5.なるべく業界や職種を統一して一貫性を持たせる

志望する業界や職種、企業の理念や社風に一貫性を持たせることは、自己分析や志望動機の説得力を高め、早期離職のリスクを低減させるために重要です。

一貫性があると、企業側に対して「自分の価値観やキャリアビジョンが明確であり、長期的に活躍できる人材である」と印象づけることができます。

例えば、顧客のニーズに応える仕事をしたいという軸がある場合、流通・小売業界やサービス業界など、顧客と直接接する機会が多い業界を志望することで、志望動機に説得力が増します。

また、企業理念や社風が自分の価値観と一致している企業を選ぶことで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリア形成が可能となります。

6.職種が異なる場合は理由も述べる

様々な業種や職種を受けていた場合、それを正直に伝えてしまうと、企業に矛盾していると思われてしまうリスクもあるので回答には工夫が必要です。

とはいえ、面接で嘘をついて受けている企業に統一感を持たせて回答しても、あとでその嘘がバレてしまう方がリスクが高いですよね。

そこで、受けている企業の職種が違う場合には、しっかりとその理由を述べれば問題ありません。

自分の就活の軸を伝え、それにそっているものであれば自信を持って回答しましょう。

回答例

第一希望は企画職ですが、チームで協力して成果を出したいという思いから、他社選考では営業職やマーケティング職も志望しています。

7.面接の時期によって回答を工夫する

面接を受けている時期やタイミングも考慮しながら回答を工夫する必要もあるので、注意しておきましょう。

例えば就活が始まったばかりのタイミングで、1次面接フェーズの会社が多い状況であれば、とりあえず内定が欲しい状況ではあるのでどの会社も志望度を高く見せることが大切です。

逆に就活終盤の時期の面接であれば、内定をすでにもらっている可能性もあるので、多少の駆け引きを意識した回答をしてみるのも有効な場合があるでしょう。

8.内定がある場合は保留期間も答える

内定をすでにもらっている場合は、その内定をもらっている企業からどれくらい保留期間を猶予として与えられているかを答えましょう。

企業は多くの学生の面接を実施しなければならず、内定辞退も見越した判断やスケジュール管理をする必要があります。

このような状況で、他の企業の内定承諾の保留期間も見据えながら内定を出したり、時には交渉等をしたりするので、必要な情報というわけです。

9.1社のみしか受けていない場合は熱意と真剣さを伝える

どれくらい就活が進んでいるかによっても変わりますが、他社の選考を受けておらず、その企業しか受けていないという状況もあるでしょう。

そういった場合は、その企業に特化して応募した理由と、熱意をしっかりと伝えることが重要です。

また、その企業の独自の魅力と自身の強みがどのようにマッチし、どう貢献できるかを具体的に伝えることもポイントです。

一社に絞って応募した真剣さと、その企業で働くことへの強い意志をアピールしましょう。

10.進学などで就職しない可能性がある場合も正直に伝える

進学などでそもそも就職しない可能性がある場合もあると思いますので、その旨を正直に伝えることが肝心です。

この点を正直に伝えることは企業にも信頼感を与えることができ、誠実な印象を持ってもらうことができます。

同時に自分自身のキャリアに対する真剣な考えをアピールすることもできます。

ただ、企業や担当者によっては進学などで少しでも内定辞退する可能性があると判断してしまうこともあるので、注意しましょう。

【他社の選考状況】回答時の注意点

ここからは選考状況を問われた際に、注意しておくべきポイントをいくつか解説していきます。

他の質問に対する回答が良くても、ここで注意すべきポイントを守った回答ができていないと、企業からの評価もかなり下がってしまう可能性があります。

他者の選考状況 回答時の注意点 (1)

是非下記に挙げる点を参考にしながら、満足のいく回答イメージを準備しておきましょう。

落ちた企業については言及しない

まず、落ちた企業のことはできるだけ言及しない方が良いでしょう。

その理由として、面接の場では自分のポジティブな面を強調し、能力や熱意をアピールすることが目的だからです。

なので、選考に落ちてしまったことを話すことはその目的からは離れてしまい、企業に悪印象を与えてしまう可能性があります。

代わりに現在進行中の選考や、特に興味を持っている企業に焦点を当て、その企業を選んだ理由や、自分のキャリアの将来像を熱意を持って説明するべきです。

これにより、面接官に対してポジティブな姿勢を示し、自分の強みや企業への貢献意欲を前面に出すことができます。

他社の内部情報については漏らさない

これは当然ですが、他社の内部情報や機密情報を漏らすべきではありません。

機密情報を安易に共有することはビジネスの世界において不健全なことなので、あなたの信頼性や判断力に疑問を持たれてしまう可能性があります。

なので、このような情報を軽率に話すことは、面接官からも将来的にその企業の機密情報を扱う際にも同様の行動を取る可能性があると見なされてしまうリスクが出てきてしまうのです。

また、面接官もそのような情報を得ようとしてこの質問をしているわけでもありません。

したがって、選考状況に関する質問には、自分の進捗や興味のある点を中心に話し、他社の機密情報にはできるだけ触れない方が良いでしょう。

内部情報の例

・選考プロセスの詳細や構成
(例:最終面接が役員じゃなかった)
・グループディスカッションのテーマや評価基準 研修内容
・入社前課題 社内ツールや資料のスクリーンショット
・残業や給与のリアルな内訳(公式に出てない話)

嘘はつかない

他の質問においても当たり前のことですが、絶対に嘘をつくことは避けるべきです。

理由としては、嘘が万が一後で発覚した場合、あなたの信頼性を大きく損ねるリスクがあり、場合によってはかなり重い処分を課せられてしまう可能性もあるからです。

大前提ですが、企業は誠実さを重視しており、面接や選考を通じて応募者の人格や倫理観も評価の対象としてしっかりとチェックしています。

嘘という不誠実な行動は、自分の評価を下げることになり、最悪の場合、内定取り消しに繋がる可能性もあります。

また、嘘をつくことは自分のストレスにもなり得るので、どんな状況でも嘘はつかず、正直に回答するようにしましょう。

隠したりごまかしたりせず質問には誠実に答える

質問された時、隠したりごまかしたりする行為は避けるべきです。

なぜなら採用において、誠実であることが極めて重要な評価基準としてあるからです。

企業は面接の過程で、自社に対する熱意や真剣さと、正直な対応を見ています。

なので隠したりごまかしたりする態度は、信頼性に欠けると見なされ、結果として選考がうまく進まなかったり、内定がもらえない原因となってしまいます。

他社の選考状況について正直に、かつ適切に開示することで、あなたが他の選択肢を慎重に評価し、真剣にキャリアを考えていることを示すことができます。

このような誠実な対応は企業にもポジティブな印象を与え、内定の可能性が高まります。

【他社の選考状況】業界別の回答例文

以下に、業界別の他社選考状況に関する面接での回答例を紹介します。

それぞれの業界特性や個人の経験を踏まえた内容となっているので、是非参考にしてください。

例文1.金融業界

現在、金融業界を中心に就職活動を進めており、御社を含めて3社の選考に参加しています。
他の2社では一次面接を終え、結果待ちの状況です。 私は大学時代、経済学を専攻し、特に金融政策に関心を持って研究を行ってきました。 その中で、御社の地域経済への貢献度の高さや、顧客第一主義の姿勢に強く惹かれました。
また、OB訪問を通じて、社員の方々の熱意や誠実さに触れ、ここで働きたいという思いが一層強まりました。 御社でなら、自分の知識と情熱を活かし、地域社会に貢献できると確信しています。 そのため、御社を第一志望としております。

例文2.IT業界

私はIT業界を志望し、現在は御社を含む数社の選考に臨んでおります。
企業名については差し控えさせていただきますが、いずれもシステム開発やAI領域に強みを持つ企業です。 私は大学でプログラミングとUI/UX設計を中心に学び、チームでアプリケーション開発にも取り組んできました。
その経験から、開発だけでなくユーザー目線を重視したモノづくりに興味を持つようになりました。 御社は先端技術だけでなく、社会実装にまで踏み込む開発姿勢を持っており、自分の志向と一致していると感じています。 また、説明会で感じた組織の風通しの良さや、若手社員の挑戦を後押しする文化にも大きな魅力を感じました。

例文3.メーカー

製造業界に興味を持ち、現在は御社を含めて3社で選考が進んでいます。
A社は開発職、B社は生産管理職での応募となっており、どちらも二次面接に進んでいる状況です。 私は大学で材料力学を学び、特にサステナブル素材の研究に力を入れてきました。 その中で、環境負荷を低減しながら高性能を追求する御社の製品づくりに惹かれました。
また、現場社員のインタビュー記事から、品質と安全に妥協しない姿勢や、改善提案を積極的に受け入れる社風に共感しました。
自分の専門知識をものづくりに活かし、社会に役立つ製品を生み出す役割を担いたいと考えています。

例文4.人材業界

人材業界に関心があり、現在は御社ともう1社の選考を受けております。 他社では最終面接を終えた段階ですが、まだ進路は決めていません。 私は大学で社会学を専攻し、学生団体で就活支援イベントの企画・運営に携わってきました。
参加者の声を直接聞き、働くことへの不安や希望に触れたことで、人と企業の橋渡し役になりたいと強く思うようになりました。
御社は「伴走型支援」を掲げ、求職者一人ひとりと丁寧に向き合っている点に非常に共感しております。 また、選考を通じて感じた、チームとして目標を追いかける風土も自分の価値観と合致していると感じました。 御社こそが、私が人と関わる仕事を本質的に実現できる場だと考えております。

例文5.広告業界

広告業界に強い関心を抱き、現在は御社のみにエントリーしております。 私は大学で情報デザインを学び、ゼミではSNSを活用したプロモーションの効果分析を行いました。
その過程で、単なる広告表現にとどまらず、社会に与えるインパクトや行動喚起を促す役割に大きな魅力を感じました。 御社の手掛けたキャンペーンには、生活者の心を動かすストーリー性があり、商業性だけでなく社会性を併せ持っている点が印象的でした。
さらに、インターンで現場を見学した際、スタッフの方が感性と論理を行き来しながら提案を磨いていた姿勢に深く共感しました。 創造と戦略の両輪で価値を生み出す仕事を、御社で追求したいと強く思っております。

例文6.建築業界

私は建築業界を志望し、現在は御社ともう1社の選考に参加しています。 他社ではすでに内定をいただいておりますが、御社の選考結果を待ちたいと考えております。
私は大学で建築設計を学び、ゼミでは都市部における緑地と生活空間の融合をテーマに研究を進めてきました。 御社の取り組む「まちと共生する建築」はまさに自分の関心領域と一致しており、技術だけでなく思想にも強く惹かれました。
また、社員訪問で伺った「人の流れを読み解く設計」という考え方にも感銘を受け、自分も空間に物語性を宿す建築家になりたいと感じました。

例文7.コンサルティング業界

コンサルティング業界に興味があり、現在は御社を含めて3社の選考を進めています。
他の2社では個人面接に進んでおり、いずれも戦略領域を扱うファームです。
私は経営学部で学ぶ中で、企業の課題に対して客観的に分析し、最適な打ち手を導くプロセスに魅力を感じました。 特に御社の「仮説と検証を繰り返す」アプローチや、業界に依存しない本質的な視点に強く惹かれています。 事例紹介を通じて感じたのは、御社の提案は机上の空論ではなく、現場に浸透させる実行力を伴っているという点です。
自らも多角的に物事を捉える力を磨き、クライアントの成長を支える存在として活躍したいです。

例文8.食品業界

食品業界を志望し、御社ともう1社の選考に進んでおります。
他社は二次面接まで進んでおり、現在結果待ちの状況です。
私は食品科学を専攻し、食品添加物と味覚の関係性について研究を行ってまいりました。 その中で「おいしさ」だけでなく、「安心・安全」や「継続性」といった観点が、今後の食品企業に求められると実感しました。 御社は国内外で高い信頼を築いており、その背景には徹底した品質管理と持続可能な調達体制があると感じています。 また、商品企画において現場の意見が反映される点にも強く共感しました。 安心と満足を両立させる食品づくりに、自分の知識と情熱を活かしたいです。 文

例文9.インフラ業界

インフラ業界を中心に応募しており、御社を含め3社の選考を進めています。
他社では筆記試験を通過し、次回が一次面接となる予定です。
私は土木工学を学び、特に都市交通の最適化やインフラの老朽化対策に興味を持って研究を行ってきました。 御社の取り組むプロジェクトは、住民の生活に密接に関わるものが多く、現場目線を重視している点に強く惹かれています。 また、災害復旧や防災対策にも積極的であり、「生活の基盤を守る」という使命感に共感を覚えました。
自分の技術と志を活かし、地域社会に安心と安全を届ける仕事に取り組みたいです。

例文10.教育・福祉業界

教育・福祉分野に関心があり、御社ともう1社の選考に参加しております。
他社では最終面接が予定されておりますが、御社の理念と取り組みに強い魅力を感じております。
私は大学で教育心理学を学び、学習支援や発達支援のボランティアに参加してきました。 子どもたち一人ひとりが安心して成長できる環境を整えるには、制度や仕組みだけでなく「人の関わり」が不可欠だと実感しています。
御社は支援対象と向き合いながら、実務と研究の両面から課題解決に取り組んでおり、その姿勢に強く共感しました。 私も現場の声を大切にしながら、支える側として誠実に学び続ける姿勢で働いていきたいです。

例文11.アパレル業界

アパレル業界でのキャリアを目指し、御社のみの選考に集中しております。
私は服飾デザインを学ぶ中で、「身につけるものが自己表現につながる」という感覚に魅了されました。 学生時代のアルバイトでは販売職として接客に携わり、お客様のライフスタイルや好みに合わせた提案のやりがいを実感しました。
御社はブランドごとに明確な世界観があり、単に商品を売るのではなく、価値や哲学を届けている点に強く惹かれています。 また、企画から店舗運営に至るまで社員が一体感を持って関わる姿勢にも共感を覚えました。 将来的には企画やディレクションにも挑戦し、ブランドの価値向上に貢献したいです。

【他社の選考状況】職種別の回答例文

ここでは、職種ごとに実際の選考で使える回答例文を紹介します。 志望動機や選考状況に一貫性を持たせることで、志望度の高さや誠実さを効果的に伝えることができます。

例文12.営業職

現在、営業職として複数の企業で選考を受けており、御社を含めて4社の選考が進行中です。
他社では一次面接が終了し、二次の予定が組まれています。
私は人と関わることが好きで、相手の課題を聞き出し、最適な提案を行う営業の仕事に強い関心を持ちました。 大学ではサークルで渉外を担当し、相手先と信頼関係を築くことの大切さを実感しました。 御社は顧客への価値提供を重視し、単なる物売りではなく、課題解決型の営業を行っている点に大きな魅力を感じています。 また、若手のうちから裁量を持って活動できる環境に強く惹かれ、第一志望として選考に臨んでいます。

例文13.企画職

御社を含めて3社で選考が進んでいますが、すべてが企画職ではなく、1社はマーケティング職での応募となります。
私の軸は「自分のアイデアで人を動かす仕事」であり、どちらの職種にも共通する要素があると考えています。
他社では現在一次面接を終えた段階です。 御社は市場や顧客の声を起点にしながら、チームでアイデアを形にしていくプロセスを大切にしている点に魅力を感じています。 特に商品開発の自由度が高く、若手の意見も反映されやすい点は、自分が力を発揮できると感じました。
そのため、御社を第一志望とし、自らの企画力を活かせる場として強く志望しています。

例文14.マーケティング職

私はマーケティング職を志望し、現在は御社と他2社で選考を進めております。
他社の1社は広告代理店で、もう1社はメーカーのマーケ部門です。 私は大学で消費者行動を研究し、SNS分析のゼミに所属してきました。 どんな商品やサービスも、ターゲットのインサイトを捉えた戦略がなければ届かないことを学びました。
御社のマーケティングは数値だけでなく、感性も大事にしており、生活者の行動を深く読み解く姿勢に共感しています。 また、自社製品に対する想いの強さや市場への丁寧なアプローチにも惹かれ、ここでなら本気でマーケティングに向き合えると感じました。

例文15.事務職

御社を含めて2社で事務職としての選考に進んでいます。
もう1社では適性検査が通過し、今後一次面接が予定されています。 私はチームを支える仕事にやりがいを感じ、組織全体がスムーズに動くよう調整する事務の役割に魅力を感じています。 大学では学内のイベント運営を支える実行委員を務め、細かな準備やスケジュール調整に責任を持って取り組んできました。 御社では単なるルーティン業務にとどまらず、業務改善にも関われる点に強く惹かれています。
また、社員の声を大切にする柔軟な社風も、自分が長く安心して働ける環境だと感じ、御社を第一志望としています。

例文16.販売・サービス職

御社ともう2社で販売・サービス職の選考を受けています。
他社の1社では既に二次面接を終えたところです。
私は大学時代、飲食店でのアルバイトを3年間続け、接客の奥深さやお客様一人ひとりへの向き合い方を学びました。 中でも、「次もあなたにお願いしたい」と言われた時の喜びは忘れられません。 御社は単なる接客ではなく、お客様の期待を超える体験価値を提供している点に強く惹かれています。 また、社員の接客に対する誇りやプロ意識にも感銘を受けました。
「人に喜んでもらう」ことを軸に働きたい私にとって、御社の仕事は理想的です。 そのため、御社を第一志望としています。

例文17.コンサルタント職

御社を含む3社でコンサルタント職の選考を受けております。
いずれも戦略・業務領域をカバーする企業で、他社ではグループディスカッションまで終了しています。
大学では経営戦略とデータ分析を学び、企業の課題を構造的にとらえる訓練をしてきました。 御社のプロジェクト事例を通して、論理と現場感覚を両立した提案力に強く魅力を感じました。 また、若手でも責任ある案件に関われる環境や、チームで成果を追求する文化に共感しております。
自らも課題解決に対する粘り強さを活かし、クライアントの変革に貢献していきたいです。

例文18.技術職

技術職でのキャリアを志望しており、現在は御社と他2社で選考が進行中です。
そのうち1社では一次面接が終わり、もう1社は書類選考の通過連絡を受けた段階です。
私は大学で電気電子工学を学び、特にエネルギー効率に関する研究に取り組んできました。 御社の技術開発は、社会課題と真摯に向き合いながら新たな価値を生み出している点に魅力を感じています。 また、現場見学を通して、設計から製造までの一貫した技術力と、チーム連携のスムーズさに感銘を受けました。
自分の専門性を活かし、社会に必要とされるモノづくりに貢献していきたいと考えております。

例文19.研究職・開発職

私は研究開発職を志望し、現在は御社と1社で選考が進んでいます。
他社では技術面接が終了し、結果待ちの状況です。
私は有機合成化学を専攻しており、大学院では新規触媒の開発に取り組んできました。 実験では失敗と改善の連続でしたが、着実な進歩が論文として実を結び、粘り強く考える力が身につきました。 御社の研究は基礎技術を重視しつつ、応用段階まで丁寧に進める姿勢が印象的で、自身の方向性と一致していると感じています。 また、成果を急がず、探究心を尊重する風土にも魅力を感じました。
御社の研究者として社会に還元できる仕事をしていきたいです。

例文20.エンジニア職

私はエンジニア職を志望し、現在は御社を含めて3社で選考に参加しております。
他社では一次面接を終え、いずれも自社開発型の企業です。
私は大学で情報工学を専攻し、特にWebアプリケーション開発とセキュリティに関心を持ってきました。 御社のプロダクトは、単に機能的なシステムではなく、ユーザー体験までを設計に取り入れている点に惹かれました。 また、エンジニア同士の技術共有が活発で、学び合いながら成長できる環境だと説明会で実感しました。
技術で人の生活を便利にし、より良い社会づくりに貢献するという理念のもと、私も働きたいです。

【他社の選考状況】面接でよくある質問例と回答文

選考の過程で他社の選考状況について聞かれることは多々ありますが、質問の仕方には様々な言い回しや表現があります。

そこでよくある質問例と、それに対する回答としてどのようにするのが効果的か簡単な例文を紹介していきます。

以下を参考にしつつ、いきなりこの質問がきても困らないよう、しっかりと準備をしてください。

「第一希望はどこですか?」

まず第一志望はどこの企業か聞かれた際の回答例を紹介します。

「貴社が第一志望になります。
もちろん他の企業も検討中ではありますが、貴社の〇〇に対する積極的な取り組みと、その分野での革新的なプロジェクトに非常に興味を持っています。
なので内定がいただけましたら、迷わず貴社に入社させていただきたいと考えております。」

上記のように、まず結論としてその企業が第一志望であることを端的に伝え、そのあとに具体的な理由を述べて説得力を持たせるように回答してみましょう。

「なぜ弊社とその企業を受けたのですか?」

その企業と他の企業をなぜ並行して受けているのか聞かれた際の回答例を紹介します。

「まず私の就活の軸やキャリア観として、裁量権高く仕事ができることというのが一番重要視していることです。
その中で貴社と、並行して受けている別の企業はこの観点に合致する社風だったので受けているというのが理由です。
ただ、特に貴社は1年目から事業責任者を任せる実例もあるなどしており、私としては最も魅力を感じています。」

上記のように、自分の就活の軸等と絡めて一貫性がある回答をしつつ、特にその企業がいい理由を述べましょう。

「応募している他社と業務内容や職種が異なる理由を教えてください」

受けている企業によって業務内容がかなり違うのにも関わらず、なぜ同時に受けているのか聞かれた際の回答例を紹介します。

「確かに貴社とその他で受けている企業の業務内容はかなり異なります。
しかし、私が就活において重視している点は働き方や社風なので、業務内容や職種についてはそこまで強いこだわりはなく、受けている企業の業務内容に統一感がありません。
ですが、私の強みが一番活かせるのは貴社だと感じており、是非一緒に働かせて頂きたいと考えています。」

上記のように、業務内容以外を重視している点を強調しながら回答するのがいいでしょう。

「弊社で内定を出した場合いつ頃お返事できそうですか?」

内定を出した場合、いつごろ返事がもらえそうか聞かれた場合の回答例について紹介します。

「まずそのように言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。
もし内定をいただけるとしたら非常に嬉しく思います。
他の企業の選考状況や、内定承諾の保留期間を確認の上、〇〇日までには必ずお返事できるようにします。」

このように、まずは冒頭で仮にでも内定をもらえたらという事を言ってもらえたことに対してお礼をしっかりと伝えた上で、明確に何日までに返事できるか明確にしましょう。

「弊社の選考は他社と比べてどのような印象ですか?」

選考の仕方について他の企業とくらべてどうかと聞かれた場合の回答例について紹介します。

「貴社の選考は他に受けている企業と比較しても非常に手厚いサポートがあって、私たち就活生のことを本気で考えてくださっているんだと感じました。
具体的には、選考を通過するたびに細かいフィードバックを下さり、次回の面接に対する対策をできるようにしてくださいました。」

上記のように、具体的にどんな点が他の企業と比べて秀でているのかをはっきり伝えると印象がよくなります。」

「内定を複数もらった場合の最終的な選択基準は何ですか?」

面接で「内定を複数もらった場合の最終的な選択基準は何ですか?」と聞かれた際は、企業に対する志望度の高さや自分の就活軸を明確に伝えることが重要です。

たとえば、「成長できる環境」や「社会貢献性」など、自分の就活軸を最初に示し、その軸に最も合致している企業を選ぶという姿勢を見せることで、納得感のある回答になります。

ここで注意したいのは、「どの企業でもいい」と受け取られるような曖昧な返答は避けることです。

企業は、自社で働く意欲が高く、入社後のミスマッチが少ない人材を求めています。

そのため、自分の就活軸と照らし合わせたうえで、「御社がもっともその軸を満たしていると感じています」と志望度を示すことで、誠実な姿勢を伝えることができます。

【他社の選考状況】まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は就活の面接で他社選考状況について聞かれた際の効果的な回答の仕方や、意識すべきポイントについて解説してきました。

他社の選考状況を質問されるということは、企業としても比較的採用意欲が高い状態での質問であることが多いです。

しかし、この質問の回答の仕方を間違ってしまうと一気に評価が下がってしまい、内定をもらえるチャンスが遠ざかってしまうこともあるので十分注意しましょう。

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