
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
あなたがもし、次の面接がプレゼンだったとしたらどう感じるでしょうか?
「ヤバい、何したらいいんだろうか」「どう答えたらいいんだ?」と焦る気持ちは分かりますが、ここはチャンスと考えましょう!
この記事ではプレゼン面接とはどのようなものなのかを説明した後、プレゼンの準備や行う際のポイントや注意点を紹介していきます。
【プレゼン面接】プレゼン面接とは
まず最初に「プレゼン面接とは」どういったものなのかということを説明していきます。
プレゼン面接とは企業の採用担当に向けてプレゼンを行う形式で行う面接のことを指します。
企業側から用意されたテーマや課題に沿って事前に資料を作成し、当日はそれを元にプレゼンを行います。
与えられるテーマは企業によって違い、その企業の問題点や課題を解決する方法を問われたり、実際の業務内容に近いテーマを与えられる場合もあります。
いずれにせよ、通常の面接とは全く異なる状況下で行われるため、多くの就活生は緊張してしまい、最大限の力を発揮できずに終わってしまうような面接です。
しかし、評価されていることや準備方法をきちんと理解しておくことで緊張を和らげることはできます。
難しい状況こそ、チャンスと捉えて前向きに取り組む意識が大切です。
【プレゼン面接】プレゼンで企業が評価していること
プレゼン面接のことが少し分かったところで、次は「プレゼンで企業が評価していること」を見ていきましょう。
ここでは特に評価の対象となる「思考力」「表現力」「対応力」の3つに絞って深掘りして説明していきます。
評価されているポイントが分かれば、何を意識してプレゼンに臨むべきなのかが見えてくるはずです。
思考力
プレゼンで企業が評価していることの1つ目は「思考力」です。
思考力とは1つの物事に対して、どれくらい深く多角的に考えることができるかという能力です。
テーマの内容に沿って資料を作成する中で、しっかりと物事の本質を捉え、それに対して様々な解決策を用意することが大事になってきます。
このプレゼン前の資料の準備段階は、本番のプレゼン内容よりも重視される傾向にあります。
その理由は、企業の採用担当者は結果よりも過程を大事にしている傾向にあるためです。
資料を一目見れば、あなたがいかに頑張って考えたものなのかが分かります。
そのため、資料は入念に何度も考え作成するようにしましょう。
表現力
プレゼンで企業が評価していることの2つ目は「表現力」です。
事前に用意してきた資料をいかに表現するのかは、企業の採用担当者としても重視しているポイントです。
どんなに内容が良くても、その伝え方や表現の仕方が上手くなければ全く内容が伝わらず、口下手であると判断されてしまいます。
これはコミュニケーション能力が低いと判断されているのと同じため、大きなマイナス評価に繋がりかねない不安要素です。
そのため、自分で口下手だと思っている場合は、プレゼンの練習を何度も行い、当日までに完璧にこなせるようにしておきましょう。
対応力
プレゼンで企業が評価していることの3つ目は「対応力」です。
プレゼンとはあなたが企業の採用担当者に一方的に話すというイメージがあるかもしれませんが、その後の質疑応答やトラブルに対応する必要があります。
質疑応答に関しては事前にある程度の想定ができますが、たまに思いもよらぬ質問をされる場合もあります。
また、機械のトラブルや緊張からセリフが飛んだりするアクシデントに見舞われることもあります。
それらの状況でも焦らず冷静に対応すると、「この学生は優秀だな」と思わせることができ、大きなプラス評価に繋がる傾向にあります。
プレゼン能力
プレゼン面接では、内容だけでなく、プレゼン能力そのものが評価の対象となることがあります。
これは、入社後の業務で求められるスキルを確認する重要な機会であり、しっかりとした準備が成功の鍵となります。
話の構成を「結論」「理由」「具体例」「再度の結論」の順に組み立てることで、話に一貫性と説得力を持たせることができます。
さらに、リハーサルを繰り返して話の流れを確認し、時間配分や予想される質問への対応も準備しておくと効果的です。
【プレゼン面接】評価されるプレゼンの準備
プレゼン面接で企業が評価してることが分かったところで、次は「評価されるプレゼンの準備」について説明していきます。
ここではプレゼン面接に向けて特に重要な準備として「構成を考える」「資料を作成する」の2つの方法を詳しく紹介していきます。
構成を前もって考える
評価されるプレゼンの準備としてまず取り掛かる必要があるのが「構成を考える」ことです。
企業から与えられたテーマや課題の内容をきちんと把握し、それに対するあなたなりの回答や解決方法をじっくり考えていきましょう。
ここで重要なことは、そのテーマや課題に対してじっくりと時間をかけて深く考えることです。
そうすることで思考力を存分にアピールできる内容に仕上げることができるはずです。
おすすめの方法は紙の中心にテーマや課題を書き、それに対するアプローチを周りに書き出していくという方法です。
こうすることで物事を多角的に考えやすくなり、より多くのアイデアが浮かんでくるようになります。
余裕を持った資料を作成する
評価されるプレゼンの準備に欠かせないのが「資料を作成する」ことです。
構成がある程度自分の中で固まってこれば、それを資料という形に変えていきましょう。
まずはラフ案として、全体の構図を先に決めておきましょう。
こうすることで、全体の流れを把握しやすくなりますし、必要なデータが何かをいち早く把握することができます。
ラフ案が完成すれば、そこに詳細情報や必要な画像やデータを差し込み、資料としての完成度を上げていきましょう。
しかし、当日この資料が使えるかどうかは企業の面接のやり方次第で変わってきます。
「それじゃ資料作っても無駄なんじゃ?」と思うかもしれませんが、資料作成はあなたの頭の中に記憶するためにもとても有効な手段です。
そのため、資料を作成してはいけませんと言われていなければ、一旦作っておいた方が良いと言えます。
【プレゼン面接】プレゼンのポイント
評価されるプレゼンの準備方法が分かったところで、次は「プレゼンのポイント」を説明していきます。
ここではプレゼンの構成のおすすめとして「PREP法を用いる」ことや、資料は「図や色を用いてわかりやすくする」ことのメリットを説明します。
それに加え、プレゼン時は「身振り手振りを用いる」ことのメリットも併せて説明していきます。
PREP法を用いる
プレゼンの構成には「PREP法を用いる」ことをおすすめします。
PREP法とはPoint:結論、Reason:理由、Example:具体例、Point:結論の頭文字をとった文章の構成方法です。
あなたがテーマや課題に対して出した結論を最初にまず述べることで、着地地点がはっきりとします。
次にそう考えた理由を述べることで、あなたがどのようにして結論にたどり着いたのかを表現することができます。
そして理由を補足する具体例を述べることで、文章全体の信憑性を高めることができます。
そして最後にもう一度結論部分を伝えることで、話全体への理解を深めることができ、納得できる資料だという印象を残すことができるはずです。
身振り手振りを用いる
プレゼン時は直立不動ではなく積極的に「身振り手振りを用いる」ように意識してみましょう。
この身振り手振りという動作は、あなたのプレゼンにリズムをもたらす効果もあり、あなた自身にとってもメリットは大きいと言えます。
また、重要なポイントで用いることで、相手からも「ここに力を入れているんだな」と気づかせることができ、効果的にプレゼン内容をアピールすることができます。
「身振り手振りなんてちょっと恥ずかしいな」と思っているかもしれませんが、実際そんなことはありません。
きっとあなたの周りの友人にも身振り手振りが大きな人はいるはずです。
その友人を観察し、身振り手振りの勉強をしてみて下さい。
企業でどのように活かせるか述べる
プレゼンの中で、自分の経験やスキルが企業でどのように活かせるかを具体的に述べましょう。
例えば、自分の研究やプロジェクトで得た知識や成果が、企業の事業や製品にどう貢献できるかを示すことが大切です。
これにより、面接官は候補者が実際に業務に再現性を持って取り組める人材であると認識します。
具体例として、「この手法は貴社の製品開発プロセスにも応用可能です」など、明確な関連性を説明することで説得力が高まります。
面接官と目を合わせる
プレゼン中に面接官と目を合わせることは、コミュニケーションを円滑にするための基本です。
目を合わせることで、話に説得力を持たせるとともに、聞き手への配慮や自信を示すことができます。
全員と目を合わせるのが難しい場合は、数秒ずつ視線を移動させるよう意識すると良いでしょう。
緊張で目を逸らしがちな人も、意識して面接官と目を合わせる練習を事前に行うことで改善できます。
図や表をなるべく使う
プレゼン資料には、図や表を積極的に活用することで視覚的な情報を提供しましょう。
視覚情報は、聞き手が内容を一目で理解しやすく、記憶にも残りやすい特性があります。
たとえば、データや比較を説明する場合、箇条書きではなくグラフや図解を使うと、説得力が増します。
また、資料をシンプルにまとめ、複雑な情報を整理することで、面接官がプレゼン内容に集中しやすくなります。
これらのポイントを意識することで、プレゼン面接での評価を大きく向上させ、企業に対する適性を効果的にアピールすることができます。
【プレゼン面接】プレゼンの注意点
プレゼン面接のポイントが分かったところで、最後に「プレゼンの注意点」を説明していきます。
プレゼンは上手くいくと大きなプラス評価に繋がりますが、今から説明する注意点が守れなかったら逆に大きなマイナス評価に繋がってしまいます。
その注意点とは「時間をすぎないようにする」ことと「資料に字を詰めすぎない」ことです。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
文字情報が多くならないようにする
スライドの文字情報が多すぎると、聞き手は読むことに集中してしまい、プレゼン内容が伝わりにくくなります。
スライドには、キーワードや簡潔な箇条書きを使い、説明は口頭で補足する形を心がけましょう。
例えば、1スライドに対して3~5行以内の情報量に抑えることで、視覚的に見やすい資料を作ることができます。
また、図やイラストを活用して、視覚的に内容を伝える工夫を取り入れると、さらに効果的です。
文字の大きさにも気を遣う
スライドの文字が小さすぎると、聞き手にとって読みづらくなり、内容が伝わりにくくなります。
特に、遠くからでも視認できるように、見出しは24~32ポイント、本文は20ポイント以上を基準に設定すると良いでしょう。
プレゼンの練習時には、実際のスクリーンで投影して確認することが大切です。
これにより、画面サイズに適した文字の大きさや配置を調整でき、視認性の高い資料を作ることができます。
口癖に注意する
プレゼン中に「えーっと」や「まあ」などの口癖が繰り返されると、聞き手の集中力を削いでしまうことがあります。
口癖が多い場合は、録音や録画をして自分の話し方を確認し、改善点を洗い出すと効果的です。
また、適度な間を取ることで、落ち着いて話す印象を与えられるだけでなく、口癖の回数も減らせます。
緊張して口癖が出る人は、事前に原稿を用意して練習を重ねることで、自信を持って話せるようになります。
時間をすぎないようにする
最後のプレゼンの注意点は「時間をすぎないようにする」ことです。
プレゼン面接ではあらかじめ時間が設定されている場合があります。
その場合、与えられた時間を超えることがないように、時間には注意しておきましょう。
そのため、事前にプレゼンの練習をする時は本番と同様に時間を測りながら行うようにしましょう。
プレゼンで時間を超えてしまうと、「この学生は時間を守れないのか」と悪い印象を与えてしまうことになります。
時間を守るということは社会人として当然のマナーのため、ちょっとでも超えると大きなマイナス評価に繋がってしまうと考えておきましょう。
まとめ
ただでさえ苦手な就活生が多い面接です。
「面接でプレゼンを行うなんて、もう終わりだ」と後ろ向きな就活生が多いと思いますが、「ピンチはチャンスだ」と前向きに取り組んでいきましょう。
企業から与えられたテーマや課題を深掘りし、あなたにしか出せない答えを用意すれば、大きなプラス評価に繋がるはずです。
しかし、その表現の仕方も重要なため、資料はPREP法を用いて構成していきましょう。
資料は色や図を上手く使い、視覚的に見やすく作成することを心掛けましょう。