【その仕事向いてる!?】経理に向いている人と向いていない場合の今すぐできる対策!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

経理とは

企業において経理は非常に重要な役割を果たしています。

実際に経理として就職したいと考えている人も多いはずです。

そこで今回は経理の業務内容について詳しく紹介した後に向いている人の特徴について紹介します。

経理職を目指している人はぜひ最後までご覧ください。

経理の主な仕事内容

まずは、経理の主な仕事内容について紹介します。

企業によって多少、業務内容が異なることはありますが、多くの業務はどの企業でも共通です。

大きく分けて5つの役割があるため、それぞれ一緒に確認しましょう。

会計データの記録と集計

経理の主な役割の1つ目に、会計データの記録と集計が挙げられます。

企業活動の基盤となる重要なプロセスで、企業が日々行う様々な取引や経済活動を正確に把握し、体系的に記録することから始まります。

購入、販売、給与の支払い、投資資産の取得といった経済的取引が中心です。

取引の日付や金額、取引の相手方、取引の内容などを記録します。

会計ソフトウェアや帳簿に記入され、後で検証や分析が可能なように整理することが大切です。

透明性を持ち、法的要件に準拠するために欠かせない作業の1つといえます。

これらの記録されたデータをもとに、企業の財務状況や業績を把握するために、一定期間内の収益や費用を集計して利益を計算したり、収益と負債のバランスを分析するために貸借対照表を作成したりします。

会社の財務状況の管理と分析

会社の財務状況の管理と分析も、経理部門の役割です。

財務諸表の作成から始まり、企業の財務状況や収益性の分析なども行います。

財務諸表とは具体的には貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などのことを指し、企業の財務状況や業績、現金の流れを示す重要な文書です。

財務諸表を作成し、企業の財務状況を正確に把握し、経営陣、投資家、債権者及びその他の利害関係者に対して透明性を提供するのが役割の1つです。

また、これらの文書を分析することにより収益性の傾向や財務のリスク及び資金の効率的な運用に関する洞察も得ることができます。

税務申告書の作成と提出

税務申告書の作成と提出も非常に重要な役割の1つです。

企業の税務上の遵法性を確保する上で非常に重要な業務です。

企業が関連する税法と規制に基づいて、正確かつタイムリーに税務申告書を作成し、所轄の税務署に提出します。

所得税、法人税、消費税、資産税など、企業関連に関する様々な種類の税金が対象となります。

経理部門はまず企業の財務諸表、取引記録、その他関連する会計情報を精査し、課税所得や課税対象となる取引を正確に計算します。

収益、費用、損益及び資産、負債の詳細な分析も行い、税法に基づいて適切な調整を行う必要があります。

予算策定と経営支援

予算策定と経営支援も重要な役割の1つです。

企業が財務目標を達成し、効率的な資源配分を行う上で非常に重要なプロセスの1つと言えます。

企業の短期及び長期の経営戦略に基づいて、具体的な財務計画を計画することから始まります。

過去の実績データや市場動向、業界の予測及び経済環境の変化を考慮した上で、収益、費用、キャッシュフロー、資本支出などの財務指標に関する目標を設定します。

経理部門は、各部門から出される予算の要求を集めて、それらを総合して全社的な予算案を作成し、経営陣に提出します。

そして必要に応じて修正が加えられた後、最終的には承認を受けるという流れです。

内部統制の設計と運用

内部統制の設計と運用も経理の役割の1つです。

企業の財務健全性を維持し、リスクを管理するための基本的な業務です。

内部統制とは、財務報告の正確性を確保し、不正報告を防止、業務プロセスの効率化と有効性を向上させるために、組織が実施するプロセスのことを指します。

経理部門は内部統制システムの設計や実装及び維持管理に責任を持っています。

まず企業の目標を明確にし、それに基づいてリスクを特定するのです。

次にこれらのリスクに対処するための具体的な統制活動の手順を策定します。

資産の保護や会計データが正しいかの確認を行い、そして法令や規制の順守、及び業務プロセスの効率性の向上などを目指すのも役割の1つです。

経理職に向いている人の特徴

続いて、経理職に向いている人の特徴についても一緒に確認しましょう。

経理に向いている人の特徴には様々なものがありますが、その中でも特に代表的なものは理解しておく必要があります。

経理職に向いている人には、大きく分けて3つの特徴があります。

数字に強く、論理的思考ができる

経理職に向いている人の最大の特徴として、数字に強く論理的思考ができることが挙げられます。

複雑な財務データを正確に理解し、分析する能力が求められているからです。

日常的に大量の数値情報と向き合い、それを整理分析して意味ある結論を導き出す必要がある。

この仕事において、財務報告の作成、予算の策定、コストの分析、財務状況などすべての業務において数字を扱う能力が中心であり、重要な役割を果たすのです。

また、論理的思考力も経理職には不可欠です。

財務データの分析や問題解決に当たっては一連の論理的なステップを踏む必要があります。

問題を特定し、必要な情報の収集、仮説の設定、データ分析を行い、結論を導き出すのです。

企業のリスクを最小限に抑え、効率的な資産配分を実現するためには、数字への強さ、論理的思考力、いずれも必要な能力と言えます。

粘り強く細部に注意を払える

粘り強く細部に向き合えることも、経理職において求められる能力です。

正確な財務記録や集計作業を行う上では、膨大な数の取引記録や財務データを扱うことが多く、一つひとつのデータを正確に分析しなければなりません。

細かい数字の誤りや、記録の不備が財務報告の信頼性を損なってしまい、企業の意思決定に悪影響を与える可能性すらあります。

よって、細部にわたって正確性を確保するため、粘り強さと集中力は非常に重要なのです。

また、経理職は遵守や基準の遵守も重要です。

税法や会計基準、内部統制手順など細かい規定やガイドラインに注意を払い、それに従って業務を遂行することが求められます。

変化に対応できる柔軟性がある

変化に対応できる柔軟性も、経理職に求められている能力の1つです。

企業の運営は常に変化する法律、会計基準、経済環境及び業務プロセスに強い影響を受けます。

経理はこれらの変化に迅速かつ効果的に対応し、適切な財務管理と意思決定のサポートを提供する能力が求められるのです。

税法や会計基準、報告要件など法規制の変更は経理業務の様々な面に影響を与えます。

新しい法律や基準が導入されると経理はこれらの変更を迅速に理解し、会社の財務記録や報告プロセスに適用する必要があります。

また、ビジネスモデルや企業戦略の変化に対応する能力も重要です。

市場の動向や技術革新、組織内の再編などによって経理部門が取り組むべき新しい課題や問題が生まれることもあります。

よって、常に、変化に柔軟に対応する姿勢が求められるのです。

経理職の求められるスキルと能力

続いて、経理職に求められるスキルと能力について、それぞれ一緒に確認しましょう。

大きく分けて2つの能力があるため、自分が身につけられている能力を確認してみてください。

もし、足りない部分があると考えられる場合、就活本番までに少しでも能力を伸ばせるよう取り組みましょう。

数字管理能力とExcelの習熟度

数字管理能力とExcelを扱える能力は、経理職に求められている能力の1つです。

数字管理能力とは複雑な計算やデータ分析を正確に行い、その結果を適切に解釈する能力のことを指しています。

経理職は多岐にわたる財務データを使用するため、正確な数値計算ができ、それらが財務報告や意思決定にどのように影響するかを理解する必要があります。

また、Excelなどの表計算ソフトウェアの熟練度も、経理職には不可欠です。

データの集計や分析、報告を効率的に行うためのツールであるExcelは、自在に扱える必要があります。

関数やピボットテーブル、マクロなどの機能を駆使することで時間を大幅に節約し、ミスも防ぐことが可能です。

また、グラフやチャートを作成してデータを視覚的に表現することで、財務情報を経営陣や他部門のスタッフに分かりやすく伝えることも求められます。

コミュニケーション能力とチームワークの重要性

コミュニケーション能力とチームワークの重要性についても考えておきましょう。

部門間での効果的な連携や、正確かつわかりやすい報告書を作成するにあたって非常に重要な能力と言えます。

経理部門の業務は単独で完結することは少なく、多くの場合、企業内の他部門と関わり、場合によっては外部の人々とのコミュニケーションも要求されます。

コミュニケーション能力を持つ経理は、複雑な財務情報を専門家でない人にも理解しやすい形で伝えられます。

専門用語の使用を避け、データをわかりやすく視覚化することも可能です。

また、経理部門にはチームワークも必須です。

自分1人で全ての業務をこなすのではなく、各部門と相互に協力しながら業務を遂行することで、より正確かつスムーズに業務を進められます。

経理職に不向きな人の3つの特徴

続いて、経理職に向いていない人の特徴についても一緒に確認しましょう。

下記の3つが全て当てはまってしまう場合は、経理職以外の職業も選択肢に入れた方が良いかもしれません。

数字に苦手意識を持つ人の注意点

数学が苦手な人は経理として働く際、最初のうち苦労するかもしれません。

数字との向き合い方に自信がないと、経理業務の基本的な部分である計算やデータ分析は非常に大きな負担です。

つまり、業務遂行に必要な精度と速度の両方を保つことが難しいのです。

また、数学が苦手であるとモチベーションが高く、長く経理職として働くことが苦痛になる場合もあります。

経理は正確な数字の管理と分析に基づいて企業の財務状況の把握が必要です。

つまり、数字を扱うことに対する苦手意識があると「致命的」と言わざるを得ません。

また、経理職は継続的な学習とスキルアップが求められるため、数字が苦手な人は、普段から勉強しなければならないことに対して強いストレスを感じる可能性があります。

単調な業務に耐えられない人の課題

単調な業務に耐えられない人は、経理に向いていないと言わざるを得ません。

取引の記録、資料の整理、データの集計など、反復的で細部に注意を払う必要がある業務が多いです。

これらのタスクは組織の財務健全性を維持し、正確な財務報告を確保する上で非常に重要ですが、一部の人にとっては単調に感じられるものでもあります。

同じ種類のデータに何度も同じ手順を繰り返し行うことが日常茶飯事であるこの仕事において高いレベルの精度と一貫性を維持することが難しい人には向いていないと言わざるを得ません。

単調作業において、これまで自分がミスをすることが多かったかについて考えてみましょう。

もし、集中力に欠けている、または単純作業が苦手であると考えられる場合、他のキャリアの選択肢も考える必要があります。

定型作業に向いており、柔軟性や創造性に欠ける人

提携作業に向いており、柔軟性や想像性に欠ける人もあまり経理作業に向いているとは言えません。

予期せぬ状況への対応や問題解決には柔軟性や創造性も必要です。

会計基準の変更や税法の改正、業務プロセスの最適化、あるいは特定の財務問題の解決など、経理業務には変化に適応した新しいアプローチを考え出す必要がある場面が多くあります。

つまり、適切な対応を取ることが難しい人は経理職に向いていない可能性が高いです。

日々のルーチンワークをこなすだけでなく、新しいアイディアや方法を取り入れて業務の質を向上させる必要がある。

この仕事において、想像性や柔軟性が足りない人は働きにくいかもしれません。

向いていないけど経理で働きたい

先ほど紹介した「経理に向いていない人の特徴」に当てはまってしまうけれども、どうしても経理で働きたいと思っている人も多いかもしれません。

そこでここからは、経理に向いていない人でも経理で働けるようになるための対策を紹介します。

対策1.インターンに参加

経理職においてもインターンシップは多く実施されています。

実際の職場環境での経験を積む貴重な経験なため、積極的に参加しましょう。

経理の仕事に関して日々の業務がどのようなものかとそれに関連する知識やスキルか、実際にどのように活用されるのかについて体験することで深く理解することが可能です。

経理職の仕事に対する理解を深めるだけでなく、自身がこの分野で働くことに適しているかどうかを判断する上でも非常に有益な対策です。

インターンシップに参加することで帳簿の記録や財務報告の作成、予算の管理など経理部の基本的な業務を学ぶことが可能です。

また、業界特有の会計ソフトウェア、その他の関連ツールの使用方法などの技術もあります。

対策2.キャリアアドバイザーに相談

キャリアアドバイザーに相談するのも、経理に向いていないと考えられるけれども、どうしても経理になりたい人におすすめの対策の1つです。

自分の適性を客観的に分析した上で自分の強みや可能性を最大限に引き出すために有効な手段といえます。

個々の職業選択やキャリア開発に関する専門的知識と経験を持ち、あなたの趣味や能力、価値観及び市場の需要を総合的に判断して適切にアドバイスしてくれます。

ESの作成や面接対策など、具体的な就活対策なども行ってくれるため、一度キャリアアドバイザーに相談するのも選択肢の1つです。

ジョブコミットでは完全無料でESの作成はもちろんのこと、面接対策なども徹底的に行ってくれるため、興味のある方はぜひ登録してみてください。

経理業界の将来性と動向

続いて、経理業界の将来性と動向についても一緒に確認しましょう。

大きく分けて2つのトピックがあるため、それぞれ念頭に置いた上で就活を進めていく必要があります。

デジタル化がもたらす経理職の変化

デジタル化がもたらす経理職の変化においても考える必要があります。

特にAIやデータ解析技術の進化は経理業務の効率化と制度向上を大きく推進しています。

これらの技術が経理職の将来性と動向に与える影響は著しく、業務の自動化から意思決定プロセスのコード化まで多岐にわたります。

請求書の処理、支払いの管理、財務報告の作成など、時間がかかる経理業務を自動化させることも可能です。

これにより、負担が軽減され、より戦略的な業務に集中することができるようになりました。

また、ビッグデータ解析技術を活用することで、経理部門は膨大な量の財務データをリアルタイムで分析し、より正確な財務不足や予測管理が可能になりました。

これにより経営陣はより効果的な戦略的意思決定ができ、企業の競争力を高めることも可能になりました。

経理業界の需要と求められる人材像の変化

経理業界の需要と求められる人物像の変化について理解する必要があります。

デジタル化の波により従来の経理職に加えて、データ解析に関する知識やスキルを持つ人材の需要が高まっているからです。

この変化は単に数字を扱うだけでなく、データを深く分析し、その結果をもとに戦略的に意思決定をサポートする能力が求められるようになっているということを意味しています。

複雑なデータの分析や管理情報をビジネスに活用することも増えています。

つまり、ビジネスのパフォーマンスを向上させるための提案や戦略の立案も期待されているのです。

また、デジタルツールやソフトウェアの開発、活用が進んでおり、これらの技術を効果的に使いこなせるスキルも求められるようになりました。

クラウドベースの会計ソフトやAIを活用した自動化ツールなど、最新のテクノロジーに精通している人物が求められていると言えます。

経理職の魅力とやりがい

経理職の魅力とやりがいについてもそれぞれ一緒に確認しましょう。

大きく分けて2つの魅力、やりがいがあるため、理解しておき、将来のキャリアの展望を立てましょう。

経理業界でのやりがいと達成感

正確な財務情報の提供と企業の経営支援を通じて組織の成長に直接的に貢献できる点が大きなやりがいの1つです。

経理は財務報告の作成や予算の策定、資金管理などを通じて企業の財務健全性の維持と戦略的な意思決定のサポートに重要な役割を果たします。

経理は企業の成長戦略の策定やリスク管理、利益を伸ばすための方針の立案に貢献し、組織の目標達成に不可欠な存在であると言えます。

また、資金管理を通じて企業のキャッシュフローを最適化し、投資機会の評価や資本コストの管理を行うことで、企業の財務的な成長の基盤を強化できるのも魅力の1つです。

経理職が持つ魅力と成長の見込み

経理職が持つ魅力と成長の見込みについても考えましょう。

ただの数字の管理にとどまらず、経済の動向や企業経営の根幹に深く関わるこの仕事においては、日々の取引記録や財務報告の作成を通じて数字管理能力を磨けます。

単純なデータ入力作業ではなく、企業の財務状況を正確に把握して分析するにあたって、高度な注意力と分析力も鍛えられます。

また、経理業務はビジネスの様々な側面に触れることが可能なため、ビジネス知識も自然と身につくことが多いです。

予算策定、財務分析、コスト管理など、業務を通じて企業の利益性や効率性に直接影響を与える決定に関与することになるほど信頼を得られる場合もあります。

このように、様々な能力が身につけられるため、転職をすることになったとしても幅広い選択肢を持てるのが魅力の1つといえます。

おすすめの業界

続いて、経理職を目指す人におすすめの業界について紹介します。

経理職は様々な業界で働くことが可能ですが、特にその中でもおすすめの業界は2つあるため、それぞれ一緒に確認しましょう。

コンサル業界

コンサル業界は、経理職にとって非常に魅力的なキャリアを提供する業界の1つであると言えます。

粘り強さと細部への注意力を持ち合わせていることが多い経理職の人にとって、コンサルティング業界も可能です。

データを分析し、正確な財務情報を提供する能力は、企業の財務状態を評価し、効率化やコスト削減などの課題に対する具体的な解決策を策定する上で非常に役立ちます。

コンサル業界は様々な業種のクライアントと協働し、その企業は固有の課題を特定し、戦略的な改善策を提案します。

このプロセスにおいて、経理のスキルを持つ人は財務データの解釈や予算策定、リスク管理などの分野で重要な役割を果たせるのです。

データ分析

データ分析業界も非常におすすめの業界です。

経理の部門で必要とされる数字への精度と論理的思考能力は、データ分析業界で求められる重要なスキルの1つです。

経理が得意な方は財務データの収集や整理、解析に慣れ親しんでおり、これらのスキルはデータ分析業界においても活用できます。

データ分析業界は、大量のデータを分析し、それらを有用なビジネスインサイトに変換することが主な仕事です。

つまり、経理のバックグラウンドを持つ人物は、数字の精度と正確性を重視する傾向があり、データ分析においても非常に役立つのです。

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今回は経理に向いている人の特徴について紹介しつつ、業界の動向や向いていない人の特徴、また、向いていない場合はどのような対策をすれば良いのかについて詳しく紹介してきました。

経理は様々な魅力がある職業であり、その後のキャリアの選択肢も豊富な職業なため、ぜひ本記事を読んで興味が出た方は、就活の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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