HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
志望動機の最後をどのような文章で締めくくるのか迷う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、志望度合いをより高く伝えるための文章の締め方のコツをお伝えしていきますので、是非参考にしてください。
【志望動機の最後の締め方】締め方で印象は変わる?
志望動機の締め方は、その全体の印象を大きく左右します。
締めが曖昧であると、求職者の自信の欠如や意欲の不足があるように見えてしまうため、採用担当者に対してネガティブな印象を与えかねません。
逆に、最後の文で明確に意欲や目標を示すことができれば、自身の強い動機と企業へのコミットメントが伝わり、ポジティブな印象を残すことができます。
たとえば、「貴社での仕事を通じて、私のスキルを活用し、業界に新たな価値をもたらすことに全力を尽くしたいです。
」といった具体的かつ前向きな表現を用いると効果的です。
このような締めくくりは、その職に真剣に取り組む意志があることを強調し、記憶に残りやすくなるのでおすすめです。
【志望動機の最後の締め方】企業が志望動機を聞く理由
なぜ企業が志望動機を聞いてくるのかということを考えたことはあるでしょうか?
その考えの背景や理由を想像せずに志望動機を書いてしまうと、締め方どころか文章全体の評価が下がってしまう可能性が非常に高いので注意しましょう。
採用はあくまで自分と企業のマッチングの場なので、相手の思惑を常に考えて準備しましょう。
価値観が自社に合っているか知りたい
まず、応募者の価値観が自社の文化や目標に合致しているかを判断するためです。
企業は、その理念やビジョンを共有し、それに共感し支持する人材を求めています。
志望動機を通じて企業のビジョンをどれだけ理解しているか、またどのように貢献しようとしているのかを見ることで、長期的な関係を築ける可能性のある候補者かどうかを評価します。
例えば、環境に配慮した製品を提供する企業に応募する際を想定しましょう。
応募者が持続可能な開発に対する強い意識や関連する経験を志望動機で述べることで、その企業の価値観と一致していることが伝わりますね。
入社意欲が高いかどうか
つぎに、応募者の自社に対する入社意欲の高さを確認するためです。
企業は、熱心でモチベーションの高い人材を求めていますが、その理由は、意欲的な従業員が仕事に対して積極的に取り組み、企業の成長に大きく貢献する可能性が高いからです。
ただし、志望理由が一般的で他の多くの企業にも当てはまるような内容だと、その応募者の志望度が低いと見なされがちです。
例えば、「業界トップの企業で働きたい」という動機だけではなく、「貴社の革新的なプロダクト開発に感銘を受けた」等を加えて、具体的で個別化された理由を示すことが重要です。
【志望動機の最後の締め方】志望動機の基本構成
ここからは志望動機の基本的な構成について紹介していきます。
内容も勿論大切なのですが、志望動機の文章構成もしっかりとしていないと不要なマイナス点をもらってしまうことに繋がるので、以下の点はぜひ抑えておきましょう。
志望理由
志望動機を作成する際の基本的な構成ですが、まず端的に志望理由を伝えましょう。
そして、できればその理由は一つではなく、複数の具体的な理由を詳細に説明することがポイントです。
伝え方の例ですが、「貴社を志望する理由は3つあります」と最初にいくつ理由があるのか前提を示すことで読み手もすっと内容が入ってくるようになります。
そして「貴社の革新的な技術」「社会的な影響を与える貴社のプロジェクトに貢献したい」「〇〇のスキルを深めたい」といった形で端的に理由を述べましょう。
こうすることで、具体的な志望動機を明確に分かりやすく伝えることができます。
志望理由の背景
志望動機を述べる際、最初に端的な理由を伝えた後、次にその背景を詳しく説明することが重要です。
これにより、単なる興味ではなく、しっかりとしたバックグラウンドに基づいた熱意のある理由であることが伝わるようになります。
例えば、単純に「貴社の持続可能な事業戦略に大きな魅力を感じています」だけでは不十分です。
しっかりと「この理念に惹かれたのは、大学で環境科学を学び、企業が地球環境に与える影響について深く理解したからです」といった形で、自分の経験と接続しましょう。
これにより、志望動機がより具体的で説得力のあるものになります。
締めの言葉
志望動機の締めの言葉は、応募者の入社意欲と企業へのコミットメントを最終的に強調するために非常に重要です。
締めの部分では、入社後にどのように会社に貢献するかという具体的なビジョンを示すと同時に、改めて自分がその企業を志望する理由を簡潔に再確認させます。
例えば「私は持続可能な開発への深い理解と専門知識を活かし、企業の成長と社会への貢献を実現したいと考えています」と結ぶことで、強い意欲と将来の活躍への期待を表現できます。
このように締めくくることで、志望動機がより説得力を持ち、面接官にポジティブな印象を残すことができます。
【志望動機の最後の締め方】志望動機の締め方
ここからは本題の志望動機の締め方を具体的に解説していきます。
文章の終わりと言うのは書き始めと同じくらい印象に残るものですので、以下の要素をしっかりと意識して、企業の良い記憶に残るようにしましょう。
入社後の活躍を約束する
入社後に具体的にどのように働き、どのように貢献および活躍できるかを明確に約束することがまず重要です。
このアプローチにより、志望する企業に対する熱意と自分の目標が明確に伝わります。
たとえば「入社後は、私の専門知識と熱意を生かし、チームの一員として積極的にプロジェクトに貢献し、貴社のさらなる発展を目指します」といったイメージです。
また、できればですがその企業の具体的にはどんなプロジェクトなのか、どのように貢献し、どんな結果を生み出したいのかという点も強調できるとベターです。
再度志望度を念押しする
特に第1志望の企業に対しては、その理由を簡潔にまとめつつ、第1志望であることを明確に強調することが重要です。
これにより、自分の熱意とその企業に対する強い意志を効果的に伝えることができます。
例えば「私は貴社を第1志望としており、貴社の一員としてチームの成功に貢献し、共に成長していくことを心から望んでいます」と結びましょう。
こうすることで、
志望理由を再確認しつつ、その企業に入ることへの強い決意を示すことができます。
このような締めくくりは、志望動機に説得力を持たせ、採用担当者に強い印象を残す効果があります。
【志望動機の最後の締め方】締め方のポイント
志望動機の締め方について、さらに詳しくポイントや要点を絞って紹介していきます。
この点も意識しながら、文章を作るようにしてください。
書き終わったあと、ポイントが含まれているのかの確認もしましょう。
矛盾せず伝えること
志望動機を締めくくる際の重要なポイントは、文全体を通して一貫性を保ち、矛盾のない内容であることを確認することです。
これは、志望理由が明確で説得力を持ち、自身の考えが整理されていることを示すために不可欠です。
例えば、「貴社の環境意識の高い事業に共感し、それに貢献したい」と述べているとしましょう。
その場合、その後に自分が過去に環境プロジェクトに関わった経験や、具体的にどのように貢献できるかというプランを述べることで、最初の主張と矛盾しない一貫した内容となります。
ポジティブな内容を伝える
志望動機の締め方では、ポジティブな内容を用いて入社後の即戦力としての自信を表現することが非常に重要です。
これにより、採用担当者に対して前向きで積極的な姿勢を示し、自分がその企業に具体的にどのように貢献できるかを明確にします。
「私は、新しい環境でのチャレンジを楽しみにしており、貴社の目標達成に向けて積極的に取り組んでいく所存です」等の表現でポジティブさが企業にも伝わりますよね。
当然ですが、逆に「戦力になるかは不安ですが、精一杯頑張ります」というネガティブな表現をしてしまうと、採用する側としても不安になってしまいますのでNGです。
【志望動機の最後の締め方】締め方の注意点
上記で志望動機の締め方のポイントを解説してきましたが、ここからは注意したい締め方について解説していきます。
最後だからどうせ読まれない等と油断していると、思わぬ失敗をしてしまい、最悪それが原因で内定をもらえないことも十分あり得るのでチェックしておきましょう。
具体性がない
志望動機の締め方で注意すべき点は、具体性を欠いた表現を避けることです。
例えば、「頑張ります」という言葉だけでは、どのように貢献するのかが不明確で、単なる抽象的な意欲表明と見なされがちです。
代わりに、「自分の〇〇という強みを活かし、効率的な業務遂行を実現し、チームの目標達成に貢献します」といった具体的なアクションプランを伝えることが重要です。
このように、自分がどのようなスキルや経験を持ち、それをどのように活かして企業に貢献できるかを明確に示すことが大切です。
こうすることで、採用担当者に具体的なイメージを持ってもらい、信頼感を与えることができます。
極端な表現を使っている
志望動機の締め方において、極端な表現を避けることは非常に重要です。
過度に遠慮がちな表現を用いると、応募者が自信を持っていないと捉えられ、その結果、採用担当者が応募者の能力に疑問を持つ可能性があります。
一方で、過度に熱意を前面に出しすぎる表現もリスクがあります。
誇張された言葉や極端に情熱的な表現は、場合によっては不自然に感じられ、採用担当者に「形式的なもので実質が伴っていないのでは?」と疑われることがあります。
バランスの取れた表現を用いることで、自分の真剣な意志と実際の行動計画を効果的に伝えることができるのです。
【志望動機の最後の締め方】締め方の例文10選
ここからは志望動機の締め方を様々なパターンに分けて10個紹介していきます。
数は多いですが、締めの文章なので一つ一つは短いものになっていますので、是非参考にしてみてください。
自己成長を約束する締め方の例文1
貴社での経験を通じて成長し、会社の発展に貢献することを強く考えています。
もしこの機会をいただけるのであれば、全力を尽くし、さらに自分の能力も高め、事業に還元していきたいと強く思っています。
自己成長を約束する締め方の例文2
貴社での勤務を通じてスキルを向上させ、自己成長を果たし、それによって会社の進歩にも寄与したいと考えています。
このチャンスをいただければ、全力で取り組み、期待に応えることをお約束します。
自己成長を約束する締め方の例文3
私は貴社で働くことで自らのスキルを存分に活かし、貴社の目標達成への貢献ができると確信しています。
この貴重な機会をいただければ、全身全霊、誠実に全力で取り組むことを誓います。
自己成長を約束する締め方の例文4
貴社のビジョンに深く共感しており、それを実現するために積極的に貢献する意欲があります。
この経験を通じて、私の〇〇という専門スキルをさらに伸ばし、貴社の成功に直接的に関与できることを楽しみにしています。
自己成長を約束する締め方の例文5
入社後は他の誰よりも一生懸命に取り組み、絶え間なく学び続けることで成長し、貴社に貢献します。
この姿勢で、チームの目標達成に積極的に関わり、プロジェクトの成功を支えることを約束します。
魅力に感じたことを念押しする締め方の例文1
貴社の企業文化とビジョンに強く惹かれており、改めてそれが私の一番の志望理由です。
一緒に働かせていただく中でその企業風土をさらに促進し、自分だけではなく他の社員にももっと浸透させるくらいの気持ちでおります。
魅力に感じたことを念押しする締め方の例文2
貴社の理念と私のキャリア志向が完全合致しているため、貴社で働くことは私にとって非常に大きな意味を持ちます。
貴社の事業の発展に貢献するため、受身ではなく、積極的に取り組んでいきたいです。
魅力に感じたことを念押しする締め方の例文3
私は貴社の企業理念や文化、会社風土に非常に共感しており、自分もその風土情勢をより活性化していく一翼を担いたいです。
貴社での経験を通じて、成長し、その結果得たスキルや経験を活かし、貴社に貢献したいと思います。
魅力に感じたことを念押しする締め方の例文4
貴社での経験は私のキャリアにとって非常に大切な要素であり、それゆえに貴社のためになることは全力で還元します。
どんな困難や障壁があってもそれは私にとって挑戦であり、それを乗り越えた先に貴社の事業の成功があると信じて頑張っていきたいと強く考えています。
魅力に感じたことを念押しする締め方の例文5
貴社で働く経験は、私のスキルを向上させ、結果的に素晴らしいキャリアにつながると確信しています。
そして自分が成長するということは、貴社の事業や成功に寄与できる可能性が高まることと同じだと考えておりますので、それに対しても全力で取り組みます。
まとめ
今回は志望動機の締め方に特化して、その書き方のコツや注意点について解説してきました。
冒頭の書き出しや途中の内容も相当重要ではありますが、文章の締め方も最後に読み手に残る印象に直結する部分なので、ぜひ気を抜かずに対策をすることが大切です。
自分の入社意欲や、どのように企業で活躍できるのかということを最後に念押しの意味も込めてしっかりと強調するようにしてください。
締めの箇所の文章に着目して解説している記事もあまりないと思うので、例文も参考にしながら、志望動機のクオリティを高めていってくださいね。