【生命科学の就職】生命科学の就職先は?人気業界から就活の流れを徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

生命科学の知識を活かせる分野は広く、医薬品、食品、化粧品、IT、研究機関、公務員など、さまざまな業界で活躍できる場があります。

本記事では、生命科学科の学生に人気の業界や企業、そして具体的な職種について詳しく紹介し、就活の流れや対策も解説します。

【生命科学:就職】人気業界

生命科学を専攻する学生にとって、就職先として人気のある業界を紹介します。

各業界の特徴や仕事の魅力を理解し、自分に合ったキャリアを選ぶための参考にしてください。

医薬品業界

医薬品業界は、生命科学を専攻した学生にとって人気のある業界の一つです。

新薬の開発、製造、販売を行い、生命科学の知識を活かして病気の治療や予防に役立つ薬を作り出すことができます。

専攻と直結した仕事が多いため、学んだことを実践で活かせる点が大きな魅力です。

特に、新薬開発に携わることで、世界中の人々の健康に貢献できる機会があり、社会的な意義を強く感じられる仕事です。

また、医薬品業界では専門性が高いスキルが求められるため、研究職を目指す場合は高い知識や技術が必要とされますが、その分やりがいも大きく、キャリアの成長が期待できます。

人々の健康を守る重要な役割を担うことができるこの業界は、使命感を持って働きたい人に向いています。

医薬品業界については以下の記事でも詳細に解説しています。

食品業界

食品業界では、生命科学の知識を活かして食品の製造、開発、品質管理などを行います。

消費者に安全で健康的な食品を提供することを目指し、食の安全性や栄養価の向上に貢献できる点がこの業界の大きな魅力です。

特に、食品の安全性を確保するための科学的な知見や技術が必要とされるため、生命科学を学んだ学生にとっては、自分の知識を社会に還元できる分野です。

消費者の健康を守りながら、食文化の向上にも貢献できる仕事は、大きなやりがいを感じられるでしょう。

また、市場のニーズに応じた新製品の開発に携わることで、社会のトレンドや消費者の要望を反映させた商品づくりを行うことができ、創造的な要素も求められます。

食品業界について更に詳しく知りたい方は以下の記事を参照してみてください。

化粧品業界

化粧品業界では、スキンケア製品やメイクアップ製品の開発・製造を通じて、多くの人の生活に影響を与えることができます。

化粧品は日常生活の中で広く使われており、消費者に美しさと自信を提供する役割を果たしています。

特に、生命科学の知識を応用して、新しい成分の発見や肌のメカニズムを理解し、それに基づいた製品を開発することが可能です。

このため、生命科学を専攻した学生にとっては、自身の学んだ内容を活かしやすい業界の一つです。

化粧品業界は競争が激しいため、革新性が求められますが、その分、消費者に喜ばれる製品を作り出すことに成功すれば、達成感を得ることができます。

また、製品の安全性や効果を科学的に検証し、信頼されるブランドを築くことが重要な役割を果たすため、専門知識が活かせる点が魅力です。

化粧品業界については下記の記事も参照してみてください。

IT業界

IT業界は、生命科学とは異なる分野に見えるかもしれませんが、近年では両者を組み合わせた新しい分野が注目されています。

例えば、バイオインフォマティクスヘルスケアITなど、生命科学のデータを活用して医療や予防の効率化を図る技術が求められています。

バイオデータの解析や人工知能(AI)を活用した医療技術の開発は、次世代の医療を支える重要な分野です。

生命科学とITの融合により、データ解析や予測モデルの構築が可能となり、これまで解決できなかった問題に対して新しいソリューションを提供することができます。

IT業界でのキャリアは、革新的な技術に挑戦しつつ、社会全体の健康や福祉に貢献したい人にとって非常に魅力的な選択肢となります。

公務員

公務員として働くことでも、生命科学の知識を行政業務に活かすことができます。

例えば、保健所での業務や環境省での政策策定に携わることで、公共の健康や環境保護に貢献することが可能です。

公務員は安定した職業であり、長期的なキャリアを築くことができるため、ライフバランスを重視する人にとっても魅力的な選択肢です。

また、政策を通じて社会全体に影響を与えることができるため、広い視点で社会貢献を考えている人に向いています。

生命科学の知識を基に、政策やプロジェクトを通じて公共の健康を守ることは、大きな責任感とやりがいを伴う仕事になります。

行政の一員として、社会全体の問題に取り組みながら、安定したキャリアパスを歩むことが可能です。

研究機構

研究機構は、生命科学の基礎研究や応用研究を行う場として、最先端の技術や知識を追求することができる職場です。

大学の研究機関や公的な研究所、企業の研究所などで、専門的な研究に取り組むことができます。

研究職では、日々新しい知識を発見し、それを社会に還元するための挑戦を続けることができます。

特に、学術的な好奇心や探求心を持つ学生にとっては、知的な刺激が豊富であり、自分の研究が社会に与える影響を直接感じられる点が大きな魅力です。

また、研究成果が製品開発や技術革新に繋がることもあり、学術の世界だけでなく、産業界や医療分野においても広く貢献することが可能です。

自身の知見を活かして社会問題の解決に取り組むことができる、非常にやりがいのあるキャリアです。

【生命科学:就職】人気企業

生命科学を専攻する学生に人気のある企業を紹介します。

医薬品業界

医薬品業界では、武田薬品工業中外製薬第一三共といった日本を代表する製薬企業が特に人気です。

研究職や開発職だけでなく、営業職としても医療分野に貢献できるポジションが多いことも特徴です。

食品業界

食品業界では、明治味の素サントリーなどが人気です。

食品業界では、品質管理や製品開発のポジションが多く、特に食品の安全性や栄養価を向上させる仕事が生命科学のバックグラウンドを持つ学生に人気です。

食品業界の各企業については下記の記事でも対策含めて解説しています。

化粧品業界

化粧品業界では、花王資生堂コーセーといった企業が生命科学科の学生に人気です。

特にスキンケア製品やメイクアップ製品の開発において、科学的な知識を活かした成分分析や効果検証が求められます

化粧品の各企業については下記の記事で詳しく紹介しています。

【生命科学:就職】人気職種

生命科学科の学生におすすめの職種は、研究職や開発職、品質管理職などが代表的です。

これらの職種は、生命科学に関連する知識を直接活かすことができるため、専攻と強く結びついています。

具体的な職種ごとに詳細を見ていきましょう。

開発職

開発職は、企業における新製品や新技術の開発を担当する職種です。

生命科学の知識を活かして、医薬品、化粧品、食品など幅広い製品の開発に携わることができるのが特徴です。

この職種では、創造力や問題解決能力が求められ、新しい価値を生み出すことが期待されます。

さらに、チームでのプロジェクト管理や市場のニーズに対応する柔軟な発想が重要です。

製品開発の成功が企業の成長に直結するため、成果が評価されやすく、報酬やキャリアアップの機会も多いです。

社会に新しい価値を提供することで、多くの人々の生活を改善することができ、非常にやりがいを感じる仕事です。

品質管理職

品質管理職は、企業が提供する製品の品質を保証し、消費者に安全な製品を提供するための管理や検査を担当する職種です。

医薬品、食品、化粧品といった製品は、生命科学の知識を活かした品質管理が不可欠です。

この職種では、細かいデータ分析や厳格な基準に基づいた品質検査が行われるため、正確さや忍耐力が求められます。

また、法規制に対応しながら、品質基準の向上にも寄与することができるため、消費者にとって安心・安全な製品を提供するという社会的意義の高い職種です。

企業の成長と社会の安心に貢献する重要な役割を担っていると言えます。

研究職

研究職は、基礎研究や応用研究を行い、新しい知識や技術の発見に取り組む職種です。

生命科学の分野では、医薬品やバイオテクノロジーに関連する研究が特に注目されています。

研究職の魅力は、最先端の技術や知識を探求し、新しい発見を社会に還元できる点にあります。

研究成果が直接社会に影響を与え、医療や生活を改善することができるため、学術的な探究心を持つ学生にとって理想的なキャリアです。

また、長期的なプロジェクトに取り組むため、強い忍耐力と深い思考力が求められる一方で、成功したときの達成感は大きなものです。

営業職

営業職は、製品やサービスを顧客に提案し、販売を行う職種です。

特に医薬品やバイオ製品の営業職では、専門的な知識を持って顧客に技術的な説明を行うことが求められます。

生命科学の知識を背景に持つ営業職は、顧客のニーズに応じた製品を正確に提供することができるため、信頼性の高い営業活動を展開できます。

さらに、医療機関や研究機関といった専門的な環境で働くことが多く、顧客との信頼関係を構築し、長期的な取引を通じて企業に貢献をします。

顧客のニーズに応えつつ、自社製品の価値を最大限に引き出すことが求められるため、コミュニケーション力と技術的な知識の両方が必要です。

教員

教員は、生命科学に関する知識を学生に伝え、彼らの成長を支援する役割を担う職種で、大学や高校で教育を行います。

教員として働くことで、学生に知識を教えるだけでなく、彼らの成長を直接サポートするやりがいを感じることができます。

また、教員としての役割は単に知識を伝えることだけでなく、教育プログラムの開発や研究活動にも関わることができるため、学問の発展にも貢献できます。

生命科学の教員としては、理論的な知識だけでなく、実践的なスキルや最新の研究動向を理解することが求められ、教育と研究の両面で活躍できる魅力的なキャリアです。

【生命科学:就職】就活の流れ

就職活動は、他の分野と同様に、自己分析から業界研究、エントリーシートの作成、面接対策、内定獲得までのステップを踏んで進行します。

この流れを理解し、各ステップでの適切な対策を講じることが、就職活動を成功させるための鍵となります。

以下で、それぞれのステップについて詳しく解説します。

理系の就活の効率的な進め方については、下記の記事も参考にしてみてください。

自己分析

就職活動の最初のステップは、自己分析です。

自己分析を通じて、自分の強みや弱み、興味や価値観を理解し、どのような仕事や業界に向いているかを考えることができます。

特に生命科学分野では、研究や技術開発、営業といったさまざまなキャリアパスがあるため、自己分析によって自分の興味や適性を見極めることが大切です。

また、過去の経験や学業を振り返ることで、自分がどのような分野で成果を上げてきたのかを把握し、その経験を就職活動に活かすことができます。

業界研究

自己分析を終えた後は、業界研究に取り組みます。

生命科学分野には、医薬品業界や食品業界、化粧品業界など、多岐にわたる業界が存在します。

それぞれの業界の動向や将来性、求められる人材像を理解することが重要です。

特に、どの業界が自分の価値観やキャリア目標に合っているのかを見極めるため、業界の特徴を比較しながら研究することが求められます。

また、企業ごとのビジョンや取り組み、強みを把握することで、志望動機を具体的にすることができ、面接での説得力も向上します。

エントリーシート作成

エントリーシート(ES)は、企業に応募するための第一関門です。

自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)など、専門知識と自身の経験をうまく結びつけた内容が求められます。

ES作成においては、自己分析と業界研究の成果を活かし、企業にとって魅力的な人材であることをアピールしましょう。

特に、なぜその企業を選んだのか、どのようなスキルを活かして貢献できるかを具体的に示すことが重要です。

面接対策

エントリーシートが通過すると、次は面接が待っています。

面接では、自分の考えを的確に伝えることが求められます。

特に生命科学分野では、専門知識がどれだけ深く身についているかや、研究や実験に対する姿勢が問われることが多いため、しっかりと準備して臨みましょう。

個別面接やグループディスカッション、役員面接など、企業によって形式は異なりますが、いずれの場合も、自分の強みを明確に伝え、企業が求める人材像と自分のキャリア目標が一致していることをアピールすることが重要です。

内定

面接を通過すると、企業から内定が提示されます。

複数の内定を得た場合は、自分に最も合った企業を選ぶことが重要です。

企業選びの際には、業界研究や自己分析を振り返り、自分のキャリア目標に最もマッチする企業を選びましょう。

また、内定を受諾する前に、企業のビジョンや社風、将来のキャリアパスなどを再度確認し、自分がその企業で長期的に成長できるかどうかを見極めることが大切です。

【生命科学:就職】就活対策

就職活動において、内定を勝ち取るためには、しっかりとした就活対策が不可欠です。

特に、生命科学は専門性が求められる分野であるため、技術的な知識やスキルに加えて、業界や企業のニーズをしっかり理解した上で対策を講じることが求められます。

以下では、具体的な就活対策のポイントを解説します。

理系大学生の就活対策や進め方については下記の記事も参照してください。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加することは、就職活動を有利に進めるための有効な手段です。

生命科学分野では、研究職や開発職など、実際に現場での経験が重要視されるため、インターンを通じて実務経験を積むことが大きなメリットとなります。

また、インターンシップに参加することで、企業の雰囲気や仕事の進め方を実際に体感できるため、入社後のギャップを減らすことができます。

さらに、インターンでの経験はエントリーシートや面接での自己PRに活用でき、他の応募者と差別化を図ることができます。

インターンシップの始め方等は下記で詳しく解説しています。

企業研究をする

企業研究は、志望企業を見つけるだけでなく、志望動機を考える際にも非常に重要です。

生命科学分野には多くの企業が存在しますが、各企業には独自の強みやビジョンがあります。

例えば、医薬品業界では新薬の開発に注力する企業、食品業界では安全で栄養価の高い製品の開発を行う企業など、企業ごとに特徴が異なります。

企業研究を通じて、企業の事業内容や将来性、社風を理解し、その企業で働く理由を明確にすることで、面接でも説得力のある回答ができるようになります

資格を取得する

生命科学分野での就職活動では、資格を取得することが有利に働きます。

例えば、医薬品業界や食品業界での品質管理職や開発職では、技術的な知識やスキルが重要視されるため、専門的な資格を持っていると評価が高まります。

ITパスポートや基本情報技術者試験、危険物取扱乙種4類など、業界に関連する資格を取得することで、自分の専門性をアピールすることができます。

また、資格を取得することで、自分のスキルを客観的に証明でき、企業にとって即戦力として評価される可能性が高まります。

理系学生が就活に活かせる資格については下記の記事もチェックしてください。

キャリアアドバイザーに相談する

就職活動をスムーズに進めるためには、キャリアアドバイザーに相談することも一つの方法です。

キャリアアドバイザーは、就活のプロフェッショナルであり、就職活動の進め方やエントリーシートの書き方、面接対策など、さまざまなアドバイスを提供してくれます。

特に、生命科学分野の就活では、専門的な知識やスキルが求められるため、キャリアアドバイザーと一緒に自分の強みを整理し、効果的なアピール方法を模索することが有効です。

就活の無料サポートサービスについては以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

生命科学分野の就職活動では、専門的な知識やスキルが求められるため、自己分析や業界研究をしっかりと行うことが重要です。

医薬品、食品、化粧品、ITなど、生命科学の知識を活かせる幅広い業界が存在し、それぞれに合ったキャリアパスを選ぶことができます。

また、インターンシップへの参加や資格の取得、キャリアアドバイザーの活用などを通じて、実際の仕事に近い経験を積み、自己PRや面接対策に役立てることがポイントです。

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