【例文8選】ガクチカで学祭実行委員の経験を使いたい!ポイントや強みを解説

【例文8選】ガクチカで学祭実行委員の経験を使いたい!ポイントや強みを解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

目次目次を全て表示する

はじめに

学園祭実行委員としての経験は、チームで動き、課題を乗り越えた実践的な力が身につくため、ガクチカの題材として非常に有効です。

本記事では、評価される伝え方や企業が注目するポイント、例文や構成の工夫までを具体的に解説します。

【ガクチカで学祭実行委員】ガクチカとは

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、面接やエントリーシートで頻繁に問われます。

企業はこの質問を通して、行動力価値観成長の姿勢を見極めようとしています。

自分の経験を論理的かつ具体的に伝えることが大切です。

【ガクチカで学祭実行委員】企業が知りたいこと

学園祭実行委員としての経験は、ガクチカとして多くの企業に評価されやすい題材のひとつです。

組織での役割分担、問題対応、他者との連携など多面的な力が求められる活動だからです。

ここでは、学祭実行委員の経験を語る際に企業がどのような点に注目しているかを解説します。

性格や価値観

ガクチカは、就活生の性格や価値観を把握するための重要な判断材料として使われています。

たとえば、困難な状況に直面したときにどう感じ、どんな行動を取ったのかというエピソードから、その人の誠実さ、前向きさ、責任感などが見えてきます。

学園祭実行委員としての経験は、周囲との関係や組織内での立ち振る舞いが求められるため、自分が大切にしている考え方や行動スタイルを明確に伝えるチャンスです。

企業側は、そうした個性が職場で活かせるかを見極めています。

企業にマッチしているか

企業は、学生のガクチカから「うちの会社に合いそうか」というマッチ度を探っています。

学祭実行委員でどのような役割を担い、どう仲間と協力して成果を出したのかを通して、その学生が自社の社風や職務に合う価値観を持っているかを判断します。

たとえば、チームで動くことが多い企業なら、協調性や巻き込み力が評価されやすくなります。

経験そのものよりも、そこから見える「仕事への取り組み方」が企業との相性判断の材料になるのです。

どのような行動特性があるか

企業が注目するのは、「何をしたか」ではなく「そのときどう行動したか」という点です。

行動特性とは、課題に直面したときに自然と取る思考や行動の傾向を指します。

学祭実行委員のような立場では、トラブル時の判断力や、他人を動かす言動など、個人の行動特性がはっきり表れます。

企業が求める人物像にその特性が合致しているかが評価の分かれ目となります。

自分の行動がその場でどう影響したかまで含めて具体的に語ることが重要です。

コミュニケーション能力があるか

ガクチカを通じて、企業は学生のコミュニケーション能力を評価しています。

これは「人と話せるか」という意味だけではなく、「話を整理してわかりやすく伝えられるか」という情報伝達の力も含まれます。

学園祭のような多人数が関わる活動では、誰とどう関わり、どんな工夫をして円滑なやり取りを実現したかを語ることで、その力が伝わります。

エピソードの内容と話し方の両面から、聞き手に「一緒に働きたい」と思わせる伝え方ができるかが問われます。

学生時代の過ごし方

ガクチカを聞くことで、企業は就活生が学生時代に「何に時間を使ってきたか」を見ています。

これは、本人がどのような価値観や優先順位を持って過ごしてきたかを知る手がかりになります。

学祭実行委員として多くの時間を費やしたのであれば、「なぜその活動を選んだのか」「どのような目的意識を持って取り組んでいたのか」を明確に伝えることが大切です。

目的意識の有無は、将来の業務に対する姿勢やモチベーションに直結するため、企業は慎重に見ています。

面接官の印象

企業の面接官は、ガクチカを通じてその学生の「再現性」を見極めています。

つまり、学生時代に発揮した行動や能力が、入社後も同じように発揮できるかどうかを判断しているのです。

そのため、学園祭実行委員とは何かを丁寧に説明するのではなく、「そこで自分が何を考え、どう動いたか」「その行動がどう成果に繋がったか」を具体的に語ることが求められます。

抽象的な言い回しではなく、実際の場面を思い出しながら臨場感のある話を展開することで、印象に残るガクチカになります。

【ガクチカで学祭実行委員】アピールできる強み

学祭実行委員の経験は、就職活動で語るガクチカとして非常に有効です。

なぜなら、準備期間の長さ、関係者の多さ、そして当日の対応力まで、多様なスキルが求められる活動だからです。

ここでは、学祭実行委員の経験を通じて伝えられる代表的な7つの強みについて解説します。

計画力

学園祭の実行委員として活動する中で求められるのが、高いレベルでの計画力です。

長期間にわたる準備を通じて、複数のタスクや人員、納期を調整しながら進行する力が必要になります。

特に、限られた時間と予算の中で、最大限の効果を引き出すための「逆算思考」と「優先順位の明確化」が不可欠です。

入社後も、スケジュール管理やリソース配分はあらゆる職種で求められるため、学祭の経験はそのままビジネスの現場で活かせる資質と言えます。

また、突発的な変更やトラブルにも柔軟に対応するためには、単に予定を立てるだけでは不十分です。

実行段階において計画を見直す力、関係者と調整する力も含めて「計画力」として評価されます。

学生時代に培ったこのスキルは、プロジェクトの推進力や進捗管理能力として職場でも再現可能です。

責任感

学園祭実行委員は、大勢の来場者や参加者が関わるイベントを運営するという大きな責任を背負う立場です。

その中で発生するトラブルや課題、タスクの抜け漏れに対しても、「自分が担っている」という意識を持ち続けることが求められます。

責任感とは単に「任されたことをやる」だけでなく、「他者や結果に対して誠実である姿勢」そのものです。

大規模なイベントでは、ミスや遅延が関係者全体に影響するため、責任感が強い人ほど組織内で信頼されます。

企業側がこの力を重視するのは、社会人になると「自分の仕事」が直接、顧客・取引先・同僚など、さまざまな人に影響を及ぼすためです。

とくにクライアントと関わるような職種では、「任された仕事を最後までやり遂げる力」「ミスを放置せず責任を持って修正する力」が不可欠です。

決断力

学園祭の実行委員として活動する中では、想定外の事態に直面することが多くあります。

そうした場面で求められるのが、即座に判断し行動へ移す「決断力」です。

実行委員は、運営上の大小さまざまな局面において「どうすべきか」を選び取る立場にあり、全体の進行や来場者の満足度に直接影響を与えます。

たとえば、当日のスケジュール変更、スタッフ不足、備品の不足などの突発的なトラブルに対し、迅速かつ冷静に対応する力が求められます。

企業では、必ずしも「正解」が明確に存在するとは限らない中で判断を下す場面が多々あります。

そのため、ガクチカで学園祭の経験を語る際は「迷った末にどう決めたか」「複数の選択肢からなぜそれを選んだのか」を論理的に説明できると、ビジネスの現場でも応用できる判断力として高く評価されます。

協調性

学園祭の運営は、個人では完結しない大規模なチームプロジェクトです。

多くの学生が関わる中で、立場や意見の違いを調整しながら物事を進めていくためには、高いレベルの協調性が欠かせません。

学園祭では、準備段階から本番までに多くの意見調整が必要になり、その中で意見が衝突したり、メンバー間で温度差が生まれることもあります。

こうした中で、自分がどのように周囲と関係を築いたか、立場の異なる相手とどう対話し、共通の目標に向かって協力していったかを具体的に語ることが重要です。

企業の仕事も、チームで成果を出すことが基本です。

そのため、学祭実行委員として周囲と協働しながら目標達成に向けて動いた経験は、「職場でも他者と円滑に関わる力」を示す材料になります。

マネジメント力

学園祭の実行委員としてチームを率いた経験は、マネジメント力の高さを示す有力な材料になります。

この力は、単に役職や肩書きに頼るものではなく、「人を動かし、成果に導くための思考と行動」ができたかどうかにかかっています。

チームの中には、やる気の差や価値観の違いを持つメンバーもおり、そうした多様な人材をまとめて目的に向かわせるのがマネジメントの本質です。

たとえば、進捗に遅れが出たメンバーへのフォローや、仕事を抱えすぎたメンバーの負荷調整、モチベーションを保つための声かけや雰囲気づくりなど、現場には細やかなマネジメント要素が散りばめられています。

企業では、入社直後にマネジメントを任されることは少ないかもしれませんが、若手のうちから「チームを俯瞰して考える力」がある人材は、将来のリーダー候補として期待されます。

発想力

学園祭では、限られた予算や時間、人的リソースの中で来場者を楽しませる企画を考える必要があるため、高い発想力が求められます。

実行委員の経験では、ゼロから企画を立ち上げることもあれば、前年の課題を踏まえて改善したり、他の学校との差別化を図る必要がある場面も多くあります。

こうした中で、「誰に・どのような価値を届けたいのか」を考える視点が、独自の企画や新しいアイデアにつながっていきます。

発想力とは、突拍子もないアイデアを出すことではなく、「現実的な制約の中で最適解を見つけ出す力」でもあります。

企業でも、既存の手法では成果が出ないときに新しい視点を取り入れることや、顧客のニーズに応じた提案を考えることが頻繁に求められます。

課題解決能力

学園祭の準備や当日は、大小さまざまな課題やトラブルがつきものです。

予算の不足、準備の遅れ、機材のトラブル、予想外の天候など、想定外の事態にどう対処したかという経験は、課題解決能力の高さを示す重要な要素となります。

この力は、問題発生時に焦らず状況を整理し、本質的な原因を突き止めたうえで、周囲と連携しながら最善の対応を導く力として企業で特に重視されています。

課題解決能力をアピールする際には、「何が問題だったのか」だけでなく、「なぜそれが起きたか」「どうやって分析し、どう動いたか」というプロセスまで伝えることが重要です。

企業でも、業務が計画通りに進まないことも多いため、柔軟に対応し、周囲を巻き込みながら物事を前進させる力が強く求められます。

【ガクチカで学祭実行委員】ガクチカを考える際のポイント

学園祭実行委員の経験は、多くの就活生にとってアピールしやすい題材の一つです。

しかし、単に「頑張った」という事実だけでは、企業に十分な印象を与えることはできません。

ここでは、ガクチカを考える際に押さえておきたい5つの重要なポイントについて、学祭実行委員の経験をもとに解説します。

企業がガクチカを評価するのに必要な要素を押さえる

企業がガクチカを通じて知りたいのは、どのような困難に直面し、それに対してどんな工夫や思考を重ねて努力したかという過程です。

そのため、「頑張りました」という言葉だけではなく、「なぜそうしたのか」「何を意識して行動したのか」を具体的に語ることが重要です。

学園祭のような多人数が関わるプロジェクトでは、自ら考え行動した経験があれば、それをどこまで言語化できるかがポイントになります。

企業は、指示待ちではなく自発的に動ける人物を求めています。

固有名詞や数字を使って具体的にする

説得力のあるガクチカには、曖昧な表現ではなく、固有名詞や数字など具体的な情報が必要です。

たとえば、「多くの人が来場した」ではなく「当日の来場者数は約5000人」など、客観的に把握できる数値が含まれていると印象に残りやすくなります。

また、「頑張った」「大変だった」といった形容詞ではなく、「1日あたり5時間以上準備を行った」など、行動の実態が伝わる表現を意識しましょう。

学園祭実行委員の経験は、定量的な情報を添えることで、その努力や影響の大きさを明確に伝えることができます。

企業ごとに求める人物像に合ったエピソードにする

ガクチカでは、どれだけ良い経験をしていても、その企業の価値観や求める人物像と合致しなければ意味がありません。

企業ごとに異なる特徴や方針があるため、自分の経験の中から、志望企業にマッチするものを選ぶ視点が重要です。

たとえば、チームワークを重視する企業であれば、実行委員会で協力しながら困難を乗り越えた経験を選ぶと効果的です。

また、論理的な判断力を重視する企業であれば、課題発見から改善提案までの流れがあるエピソードを用意するのが良いでしょう。

エピソードは1つにする

ガクチカで伝えるエピソードは、一つに絞ることが原則です。

複数の出来事を詰め込もうとすると、話の焦点がぼやけ、伝えたい強みが曖昧になってしまいます。

企業の面接官は限られた時間と情報量の中で判断するため、一貫性のあるストーリー構成が好まれます。

学祭実行委員としての経験は、準備から当日まで多くの出来事がありますが、その中でも特に自分の成長や学びに繋がった1つの場面を選びましょう。

その経験に深く踏み込み、行動の背景や工夫、成果とその後の変化まで語ることができれば、印象的なアピールになります。

学んだことがどう活かせるのかを書く

ガクチカは過去の振り返りではなく、「その経験を未来にどう活かせるか」を示す場です。

単に「楽しかった」「やりがいがあった」で終わらせるのではなく、その経験からどのようなスキルや価値観を得て、今後の仕事にどう活用するかを明確に伝えましょう。

たとえば、「相手の立場に立って考える重要性を学んだ」経験を通じて、「顧客志向の姿勢を持って働ける」とつなげると説得力が増します。

企業はその経験自体よりも、「その経験を活かす力」「再現性のある行動」ができるかに注目しています。

【ガクチカで学祭実行委員】ガクチカの注意点

学園祭実行委員の経験は、チームでの活動や企画運営など多くのスキルが詰まった魅力的な題材です。

しかし、せっかくの経験も伝え方を誤ると、企業に正しく評価されない可能性があります。

ここでは、ガクチカを作成する際に注意すべき4つのポイントを、学祭実行委員の経験に基づいてわかりやすく解説します。

取り組み内容だけを羅列しない

ガクチカでは、「何をやったか」だけを並べるような書き方では企業に伝わりません。

たとえば「企画を担当」「準備を進めた」「当日運営した」といった作業の羅列だけでは、就活生の強みや考え方は見えてこないからです。

企業は、学生がその経験にどのような思考や工夫をもって関わったのか、どのように価値観を持って行動したのかを知りたがっています。

そのため、結果や行動の背景にある「なぜそのように動いたか」「何を大切にしていたか」といった内面的な要素を丁寧に盛り込むことが重要です。

嘘や誇張した内容を書かない

ガクチカを作成する際、実際よりも成果を大きく見せようとして嘘や誇張を加えるのは非常に危険です。

特に学園祭のような活動では、他のメンバーとの役割の違いや評価基準が曖昧になりやすいため、自分の関与を必要以上に大きく見せたくなるかもしれません。

しかし、面接で深掘りされたときに事実と異なる点があると、内容に矛盾が生じ、信頼を大きく損なうリスクがあります。

面接官は多数の学生と向き合ってきた経験があるため、違和感や虚偽はすぐに見抜かれてしまいます。

誠実な内容であればこそ、信頼性があり、納得感のあるガクチカになります。

専門用語を使わない

学園祭の運営では、内部で通じる言葉や役職名、システム名などの専門用語が使われることもあります。

しかし、ガクチカにおいては、あらゆる業界・企業の面接官が理解できる内容であることが前提です。

たとえば「OBOG連携班」や「外渉担当」など、実行委員の中では通じる言葉であっても、企業側には意味が伝わらない可能性があります。

また、企画の名称やイベント形式も、読み手がイメージできるように言い換える工夫が必要です。

理解されなければ、どれだけ良い経験でも評価につながりません。

誰にでも伝わる表現に言い換え、内容が伝わることを優先して記述しましょう。

指定文字数の9割を埋める

ガクチカを記入する欄には、企業が意図的に設定している「文字数制限」があります。

この欄を大きく空白のまま提出すると、「熱意がない」「話を論理的に整理できていない」といった印象を与えてしまうことがあります。

とくに人気企業や大手企業では、数多くの応募者がいる中で、一つひとつの回答の熱量が選考に大きな影響を与えます。

そのため、指定文字数の9割程度は目安として埋めることが推奨されます。

ただし、冗長にならないように注意し、伝えたい要素を端的に具体的にまとめることが必要です。

空白の多いESでは、どれだけ良い経験があっても内容が軽く見られてしまう可能性があります。

【ガクチカで学祭実行委員】構成のポイント

ガクチカを作成する際に大切なのは、「何を伝えるか」だけではなく「どう伝えるか」という構成の工夫です。

学園祭実行委員のようにエピソードの幅が広い活動ほど、内容が散漫になりやすいため、論理的な順序で話すことが求められます。

ここでは、ガクチカを組み立てる際に押さえておきたい7つの構成要素について、学園祭実行委員の経験を想定しながら解説します。

結論

ガクチカでは最初に結論を伝えることが基本です。

最初に「何を頑張ったのか」を明確に述べることで、読み手や聞き手の関心を引きつけることができます。

学園祭実行委員として何を担当し、どのような結果を出したのかを一文で表すのが理想です。

たとえば、「私は大学2年時に学園祭の企画責任者として、来場者満足度を高める施策を実行し、アンケート評価を過去最高に引き上げました」など、役割・目標・成果の3点を含めて伝えると効果的です。

このように話の概要を先に示すことで、聞き手がその後の詳細を理解しやすくなり、ストーリー全体に説得力を持たせることができます。

ビジネスシーンでも重視される論理的な話し方として、面接でも高く評価されます。

動機

行動の背景にある「なぜその活動に注力したのか」を語る部分は、就活生の価値観や人柄を伝えるうえで非常に重要です。

動機には、その活動に関心を持った理由や、どんな目的意識を持って取り組んだのかを含めましょう。

たとえば、「高校時代の文化祭がコロナ禍で中止になった悔しさから、大学では最大限盛り上がる祭りを作りたいと感じた」というようなパーソナルな背景は、志の強さを表現する材料になります。

企業は表面的な成果ではなく、行動の「根っこ」にある意識や考え方を見ています。

素直に、かつ論理的にその動機を説明することで、取り組みに対する真剣さが伝わり、選考でも印象が深まります。

課題

課題では、活動において直面した具体的な困難や達成すべき目標を明示することが大切です。

ガクチカはただ努力した経験ではなく、「どんな壁を乗り越えたか」を通じて自分の成長や価値観を伝える場です。

たとえば、「前年は来場者が予想を下回り、イベントの満足度も低かったため、企画内容の抜本的見直しと広報手法の改善が急務だった」といった内容であれば、現状と目標のギャップが明確になります。

また、そのときの自分の気持ちや悩み、プレッシャーを素直に言葉にすることで、人間味あるストーリーとなります。

企業は課題への向き合い方を通じて、入社後の適応力や成長可能性を見極めています。

行動

つぎに、実際に自分がどのようなアクションを起こしたのかを詳細に伝えます。

企業が見たいのは、指示されたことをそのままこなすのではなく、自分で考え、自発的に工夫して動いた経験です。

たとえば、「満足度の向上を目指して、学生アンケートを実施。

得られたデータをもとにターゲット層のニーズを分析し、企画を一新した」など、具体的な行動内容とその意図をセットで伝えると説得力が増します。

さらに、周囲と連携した方法や、チームを巻き込んだエピソードも添えると、組織内での動き方が伝わります。

行動の中身こそがガクチカの核となるため、実践的・論理的に整理しましょう。

結果

行動の結果、どのような成果や変化があったのかを明確に伝えることは、企業が最も重視するポイントのひとつです。

定量的な成果がある場合は、必ず数字で表現しましょう。

たとえば、「来場者数は前年比で120%に増加。

アンケート結果でも『また来たい』と回答した割合が85%を超えた」など、誰が見ても分かる成果は大きなアピールポイントになります。

また、数値にできない場合でも、「メンバーの意欲が高まり、活動に一体感が生まれた」「後輩から来年も手伝いたいとの声をもらった」などの定性的な結果も有効です。

重要なのは、自分の行動が組織や周囲にどのようなポジティブな影響を与えたかを具体的に説明することです。

学び

どれだけ成果を出したとしても、そこから何を学んだかが語れなければ、ガクチカの価値は半減してしまいます。

学びのパートでは、行動を通じて得た知見や、自分自身の内面的な変化を振り返って言語化しましょう。

たとえば、「相手の目線に立った企画設計の重要性を実感した」「自分一人で解決するのではなく、周囲を巻き込む姿勢が成果につながると学んだ」といった内容が効果的です。

また、成功だけでなく失敗から学んだことにも価値があります。

「準備不足で初回のミーティングが機能しなかったため、以後は議題と目的を明確に提示するようにした」など、改善の流れを含めると、成長意欲も伝わります。

展望

最後に、過去の経験を今後どのように活かしていきたいのかを語ることで、ガクチカ全体に意味を持たせることができます。

企業は、「この学生が入社後にどのような力を発揮しそうか」「どのような場面で活躍できそうか」を見極めようとしています。

そのため、得た学びを具体的にどう応用したいかを言語化することが必要です。

たとえば、「チームを巻き込んで目標を達成した経験を活かし、御社の営業部門で顧客との信頼関係を築く仕事に挑戦したい」といった具合に、将来像と志望動機を接続させましょう。

展望をしっかり伝えることで、ガクチカが単なる思い出話ではなく、将来につながる実践的な経験として評価されやすくなります。

【ガクチカで学祭実行委員】例文8選

ここでは、広報活動、組織運営、対人調整、トラブル対応、企画立案、責任感、計画力、決断力という8つの観点から、ガクチカの例文を紹介します。

ぜひ、自分の経験と照らし合わせながら読んでみてください。

例文1. 入場者数を増やした

ガクチカ例文

大学2年時に、学園祭実行委員として広報部門を担当し、前年よりも多くの来場者を集めるための戦略立案を行いました。

過去のデータをもとに課題を洗い出した結果、SNSでの発信力が弱く、地域住民への認知度も低いことが判明しました。

そこでInstagramを中心とした広報チームを新たに組織し、定期的に更新する投稿スケジュールを設けるとともに、地域の商店街に協力を依頼してポスター掲示を行いました。

また、ターゲットを高校生と親子連れに設定し、それぞれに響くコンテンツ紹介や写真の見せ方も工夫しました。

その結果、当日の来場者数は前年比で120%に増加し、過去最多の動員を達成しました。

この経験から、問題点を的確に捉え、改善に向けて必要な行動を具体化してやり切る力を身につけました。

今後も課題に向き合い、成果につなげる姿勢を大切にしていきます。

例文2. 組織運営に注力した

ガクチカ例文

私は大学3年の学園祭で、ステージ企画チームの統括を任され、約20名のメンバーとともに演出運営を進めました。

それまで一度もステージ演出を担当したことがなかったため、当初は各自の役割意識も薄く、準備が遅れがちでした。

そこで私は、全体ミーティングを週に1回設け、進捗確認と課題の共有を行う体制を構築しました。

さらに、各メンバーの強みを把握し、得意分野に応じた役割分担を行うことで、作業効率とモチベーションの両方を高めることを意識しました。

演者や音響担当とも頻繁にコミュニケーションを取り、当日の動線や時間配分まで細かく擦り合わせた結果、本番は大きなトラブルもなく成功を収めました。

この経験から、人を動かすためには信頼と共有の姿勢が不可欠であることを学びました。

例文3. 対人調整をした

ガクチカ例文

大学の学園祭実行委員として、企業協賛担当を務めました。

前年より協賛企業の数を増やすことが目標でしたが、最初の商談では一方的にこちらの要望を伝えるだけで、なかなか協力を得られませんでした。

そこで、企業ごとに何を重視しているかを調査し、それぞれのPR戦略や客層を理解した上で提案の切り口を変更しました。

たとえば、地域密着型の店舗には「地元高校生との接点強化」を、広域チェーンには「SNSでの波及効果」を強調するなど、企業目線の提案を心がけました。

結果として、8社から新たに協賛を獲得し、物品提供だけでなく共同イベント企画にもつながりました。

この経験を通して、相手の立場や期待に寄り添った調整を行うことで、信頼を築き、相互に価値を生む関係が築けると実感しました。

今後も交渉や調整の場では、相手を理解しながら前に進める力を発揮していきたいです。

例文4. トラブル対応をした

ガクチカ例文

学園祭当日の午前中、模擬店の電源が一部落ちてしまい、調理ブースが停止するトラブルが発生しました。

私は施設全体の動線管理を担当しており、本来はブース対応外の役割でしたが、現場の混乱を見てすぐに対応に乗り出しました。

まず状況を確認し、原因がコンセントの過負荷によるものであると判断。

電源の分岐を再調整し、別ルートで電源供給が可能な経路を用意することで、10分ほどで営業を再開させることができました。

並行して、ブース責任者には別店舗への誘導をお願いし、混雑が集中しないよう人の流れを調整しました。

混乱時こそ、感情的にならず事実ベースで判断する大切さを実感した経験でした。

どんな状況でも冷静に対応し、柔軟に動く力は、今後の仕事においても生かせると考えています。

例文5. 企画に力を入れた

ガクチカ例文

私は「昼休みにも盛り上がれる新企画を作る」というアイデアを提案し、昼限定の“飛び入り参加型クイズステージ”を企画・実行しました。

きっかけは、例年昼の時間帯は来場者が少なく、活気が一時的に落ちることに課題を感じたことです。

その状況を変えるために、「時間を気にせず気軽に参加できる」「誰もが参加できる」という点にこだわり、進行台本から景品手配まで一貫して担当しました。

特に重視したのは“参加しやすさ”で、観客の中からその場で手を挙げた人が参加できる形式を採用しました。

結果として昼時間の来場者数は前年比1.3倍となり、好評だったため翌年以降の定番企画にも採用されました。

この経験を通して、課題を発見し、前例にとらわれない視点で提案し、形にする力を養いました。

例文6. 責任感を使った例文

ガクチカ例文

大学3年時、学園祭の予算管理を一手に引き受け、総額200万円超の運営資金の管理を行いました。

お金が関わる業務は正確性と信頼が最も求められ、少しのミスが全体に影響するというプレッシャーもありました。

特に支出項目が多岐にわたるため、部門ごとに提出される見積もりを逐一精査し、過不足がないよう何度もやり取りを行いました。

期日までに必要な振込処理を正確に進めるため、入金スケジュールをガントチャートで可視化し、関係者と共有しながら管理しました。

結果として、全ての支払いを滞りなく完了させただけでなく、10万円以上の予算余剰も実現できました。

重責を担う中で得た「信頼を背負う覚悟」と「ミスを防ぐ慎重さ」は、今後どんな環境でも価値のある強みになると感じています。

例文7. 計画力を使った例文

ガクチカ例文

私は学園祭のステージのタイムスケジュール管理を担当し、企画ごとに出演者や音響スタッフとの細かな調整が求められました。

特に課題となったのは、リハーサルや搬入時間など、各団体の希望がばらついていた点です。

それを踏まえて、各企画の重要度・準備時間・出演順の希望をすべてヒアリングした上で、全体の流れを最適化する案を作成しました。

スプレッドシート上でリアルタイムにスケジュールが更新される仕組みを設けたことで、全関係者が調整状況を随時把握でき、変更もスムーズに反映されました。

当日は、予定通りに全プログラムが進行し、時間のロスもほぼゼロという結果につながりました。

この経験から、関係者が多いプロジェクトほど、計画の段階で精度と柔軟性のバランスを取ることが成功に直結することを実感しました。

決断力を使った例文

私は学園祭でステージ企画の演出内容を決める会議で、候補として上がっていた三案のうち、最終的に一つを選び抜く決断を下す役割を担いました。

議論は難航し、各案に利点があったため多数決では決めきれませんでした。

そのため、私は全案を予算・集客性・実現可能性という三軸で定量的に評価し、加えて当日のスタッフ負担や観客導線も考慮した上で、自ら責任を持って「観客参加型イベント案」を採用しました。

決定後は反対派のメンバーとも個別に話し合い、納得を得ることで全体の士気を下げることなく、実行に移すことができました。

結果、来場者数は前年より大幅に伸び、特にSNSでの反響も大きく、外部メディアにも紹介されました。

この経験を通して、迷ったときに逃げず、必要な材料を集めたうえで最善の選択をし、結果まで責任を持つ姿勢が大切であると学びました。

【ガクチカで学祭実行委員】よくある質問

ここでは、学祭実行委員の経験をガクチカとして伝える際によく聞かれる質問について、就活生向けに詳しく解説します。

ありふれたエピソードでも、伝え方次第で十分に強みとして評価されるため、ぜひ参考にしてみてください。

学園祭の実行委員の役割は?

学園祭実行委員の役割は多岐にわたります。

全体の運営を取りまとめる総務、イベントや催し物のPRを担う広報、ステージ演出やタイムテーブルを管理するステージ、出し物や新企画の立案を行う企画、装飾や会場設営を担当する装飾、資金管理を行う財務など、それぞれの担当ごとに求められる力や視点が異なります。

どの役割も学園祭の成功には欠かせない要素であり、複数の部署が連携して全体を動かしています。

自分がどのポジションだったか明確に伝えることで、具体性やリアリティのあるガクチカにつながります。

実行委員になるとどんな力が身につく?

学園祭実行委員として活動することで、責任感やマネジメント力、計画力、コミュニケーション力など社会人基礎力を養うことができます。

たとえば大人数の組織をまとめる経験は、役割分担や進捗管理といったマネジメント力の向上につながります。

また、イベント当日に向けて逆算しながら計画を立てる力、予期せぬトラブルへの柔軟な対応、外部との折衝を通じて得られる交渉力や対人調整力なども身につきます。

このような経験を通して、チームで成果を出すために必要な力を体感できる点が大きな特徴です。

ESの自己PRとガクチカは同じネタでもいい?

エントリーシートの自己PRとガクチカで同じ経験を題材にすること自体は問題ありません。

ただし、その際は「同じエピソードをそのまま書く」のではなく、切り口や伝えるポイントを明確に分けることが重要です。

たとえば、ガクチカでは「学祭の準備段階でどう努力したか」を書き、自己PRでは「その経験から得た強み」を深掘りするなど、視点を変えると良いでしょう。

同じネタでもアプローチが異なれば、重複感のない説得力ある内容になります。

ありがちなエピソードでもOK?

多くの学生が経験するエピソードだからといって、不利になることはありません。

企業が重視しているのは、「その経験を通じてどのように考え、どんな工夫や行動をしたか」「何を学び、どう成長したか」という点です。

大切なのは、周囲との違いを強調するために無理に変わった話を探すのではなく、自分なりに取り組んだ課題や工夫、乗り越えた困難を具体的に示すことです。

“ありがち”な経験も、自分らしい視点や学びを加えることで、十分にアピール材料となります。

まとめ

学祭実行委員の経験は、自分の強みや価値観を具体的に伝えられる貴重な素材です。

本記事を参考に、エピソードの深掘りと伝え方を磨き、自信を持ってガクチカを語れるよう準備を進めていきましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます