業界分析

2019/5/16

知っているようで知らない? 外資系の投資銀行の業界研究

2019/5/16

就活生から人気の就職先である、外資系投資銀行。しかし、実際の仕事内容や業界の内情については、あまり知られていないのが現実です。
今回の記事では外資系の投資銀行全体の業界研究を行っています。
日系銀行との大きな違いについても解説しています。

 

投資銀行の概要

 

投資銀行は投資銀行とも呼ばれており、投資銀行(インベストメントバンク)証券を引き受け、企業買収( M & A )業務を行う金融業者のことを指します。投資銀行は法人向けの大口取引が主な業務であり、個人向けの小口取引などは行われません。

 

資金調達には様々な方法がありますが、最も一般的な方法は銀行に借金をして資金を調達する方法です。しかし、当然ながら借りた資金は将来的に返済する必要があり、返済の際には金利が上乗せされます。

 

また、借入額の返済が終わらないうちに新たに借金を増やすことを是としない銀行が多く、銀行に借金をすることは企業にとってデメリットになり得るといえるでしょう。

 

そこで、企業側がスムーズな資金調達を実現させるために使用されるのが証券です。

 

*銀行からの借り入れと証券の違い

銀行から借りる場合には、通常1社の銀行からお金を借りることになります。そのため銀行の発言権が大きくなったり、企業の業績が悪くなったりした場合などに銀行側がリストラを迫るなど、不利な立場に追い込まれやすくなる恐れがあります。

一方、証券で資金調達を行えば不特定多数の人から資金を獲得できるため、上記のような問題が起こりにくくなります。

しかし、証券で資金獲得する場合はその企業の知名度や将来性が問われるため、買主が集まるかどうかが資金獲得のカギとなります。

このように、証券での資金獲得を目指す企業をサポートするのが投資銀行の役割です。

 

企業はどのような形式で証券を発行するべきかを投資会社と相談し、投資銀行に調査を依頼します。

 

その際、以下の観点を調査します。

・新規で株式を発行すべきか?その場合のデメリットは?

・株ではなく、社債にしたらどうなるのか?

・返済スケジュールは?

など

また、投資銀行は証券を各銀行や投資家から預かったお金を運用するファンドなどに割り当てていく役割も担っています。

 

なお、個人と投資銀行が直接やり取りを行うことは原則ありません。

 

普通銀行と投資銀行との違いとは

日本の銀行のビジネスモデルとして一般的にイメージしやすいのは、個人から預金を低金利で預かり、そのお金を企業に貸し付ける「普通銀行」でしょう。

 

普通銀行の場合にはそのほかに個人から「ATMの手数料」や「振込手数料」から収益を得ています。

銀行が貸し付ける相手も「企業」だけでなく、住宅を購入しようとしている個人(住宅ローン)や自動車を購入しようとしている個人(カーローン)まで多岐に渡っています。

 

一方、投資銀行はビジネスモデルが異なり、企業に直接融資はしません。

資金を欲しい企業に対して、投資銀行はアドバイザリー業務*を行います。

 

*アドバイザリー業務とは、企業の経営者や役員など幹部に対して、企業の経営に関するアドバイスを行う業務を指します。

 

実際の資金は市場から企業に渡る形式になります。

投資銀行と日本の銀行との違いは「企業への融資を直接行うか、行わないか」。

投資銀行は直接企業に融資する形ではないため、企業にとってベストな選択肢を提案することができ、様々な選択肢を組み合わせることができるのです。

 

また一般的な融資の場合、どうしても審査や担保評価などを行わなければならないことから、上限額がある程度決まってしまいます。一行の銀行が借金のリスクを負うことから、融資できる範囲が限られてしまい、数十億円から高くても数百億円程度が限界となってしまうのです。

しかし、大手企業がM&A(買収・合併)をしたい場合は数千億円、場合によっては数兆円規模の資金が必要です。

多額の資金が必要な場合には、外資系投資銀行の出番となるのです。

 

 

外資系投資銀行の選考スケジュール

 

外資系投資銀行の選考スケジュールは基本的には他の外資系コンサルティング企業と変わらず、早い時期のスケジュールとなっています。

 

【一般的な外資系投資銀行の選考スケジュール】

6月:ES、Webテスト

6~7月:サマージョブの面接

8~9月:サマージョブ

    ※一部投資銀行ではサマージョブ優秀者に内定が出たり、

     内定優遇ルートに乗ることができる場合があります。

11月:本選考ES、Webテスト

12月:面接、ウィンタージョブ

1月:スーパーデー(最終面接)&内定

 

 

外資系投資銀行に向いている人とは

 

外資系投資銀行は、その部署によって風土が異なります。そのため、一概に外資系投資銀行に向いている人が決まっているわけではありませんが、ある程度の傾向はあります。

 

・ハードワークに耐性がある

外資系投資銀行の全ての部署がハードワークというわけでありませんが、職種柄、そして給料面から考えても激務だと割り切って考えましょう。

 

・提案力がある(数字への強さ)

外資系投資会社の部署によって必要とされる能力はそれぞれですが、取引先の企業の成長に関わる仕事でもあるため、提案力や数字の強さが必要となります。

外資系投資銀行を目指すなら知っておきたい用語集

 

インベストメント・バンク=投資銀行

投資銀行を英訳すると「インベストメント・バンク」となります。一般的に多く使われるキーワードではありませんが、その業界に従事する人であれば必ず知っているであろうワードでもあるため、把握しておきましょう。

 

コマーシャル・バンク=都市銀行(商業銀行)

インベストメント・バンクの対義語ともいえるのが、コマーシャル・バンクです。

 

リテール事業

一般的には「個人向けに株式の売買を行う部門」のことを指します。

投資銀行は原則的に「個人向けに株式の売買を行う」業務を行わないのが一般的です。

 

ただし、別の業界ではリテール事業を「個人・中小企業」と対象が広い場合もあるため、留意が必要です。

また、極少数ですが個人投資家といわれる人も存在します。このような人をリテールの中に含めるかどうかはケースバイケースです。

 

まとめ

 

この記事では外資系投資銀行について解説してきました。

外資系投資銀行は高収入かつ専門性の高い業務内容などから、働きがいのある魅力的な業界です。その分求められる能力、選考倍率は高いため、外資系投資銀行への就職を希望する方は、事前に十分な対策が必要です。

外資系投資銀行は投資銀行の中でも部門によって大きく業務内容も異なることから、digmediaでは投資銀行の部門別の解説記事も公開しています。

ぜひそちらもチェックしてください。

部門によって大きく異なる!外資系投資銀行の部門別の研究

 

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