HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
面接では志望動機などをはじめ、さまざまな質問をされます。
その中でもほとんどの企業で必ず聞く質問の中に、ガクチカがあります。
聞かれるとわかっているので、答えられるように準備しておきましょう。
しっかりと伝わるように話すことで、興味を持ってもらえるのでさらに内定に近づきます。
ここではガクチカを話すうえでどんなことに気を付けていけば良いのか、どんな風な質問の仕方で聞かれるのかなどを説明していきます。
面接でもガクチカは聞かれる!
始めに企業へ提出するエントリーシートでもほとんどガクチカについて聞かれ、答えていることでしょう。
エントリーシートで聞いているから面接では聞かれないということはほとんどなく、面接でも同じように聞かれます。
まずはエントリーシートで書いたことと同じように答えられるようにしておきましょう。
質問され答えたときにエントリーシートで大きく矛盾したことを話してしまうと、面接官にも不審に思われてしまいます。
面接においてガクチカは重要な要素
どんなことに情熱を向けて頑張る学生なのかを、面接では知りたいと思っています。
そしてガクチカで聞ける内容は仕事にも直接つながる価値観と面接官は捉えていますので、面接において大変重要です。
学生時代に大きく頑張ってきたと感じるエピソードが聞けると、自社で働いてからも少しのことでもへこたれず頑張れる人だと思ってもらえます。
ですので薄っぺらい内容である場合やあまり深く考えず適当にガクチカを作ってしまうと、突っ込まれたときに話せなくなり印象も落ちてしまいます。
学生は仕事としてのスキルはないので、ガクチカでどのくらい能力や経験があるのか見られているということを覚えておきましょう。
文字数制限がないということ
ガクチカを面接で話すときには、ほとんど文字数の制限がありません。
自由に自分で決めて話せるとも言えますが、あまり短すぎてもおかしいですし、ダラダラと長く何を言っているのかわからない話をするわけにもいきません。
1分以内でなどと決まっていないからこそ、どのように伝えるのか文章を考えるのが難しいと言えるでしょう。
文字数制限がないからこそ、相手にしっかりと伝わるようなまとまりのある話をしなければなりません。
自分の魅力を知ってもらおうとすべてを話そうとしてしまうと、いつの間にかまとまりのない話になってしまいます。
まずは結果や概要を話してから課題、行動を具体的に話また結論を話しまとまりのある文章を心がけましょう。
なぜ聞かれるの?
学生の見た目だけでなく、中身も知って本当に自社に合うかどうかを見極めたいという気持ちから、どの会社でもガクチカについて聞いてきます。
お互いの考えや価値観にズレがあると、入社してから学生も苦労してしまいます。
すぐに辞められても困るため、お互いに考えがマッチする人材をほしいと思っているので、ガクチカから価値観を探ろうとしているのです。
経験のレベルからその人を知るため
同じ学生時代を生活してきたとしても、その人によって行動や生活の仕方は違います。
顔写真や外見だけではわからない部分をガクチカから見て、経験やレベルを知りたいと思っているのです。
皆がそうではないと思いますが、中には普通の学生以上の経験をしている方もいるでしょう。
そのような方はほかの人に比べて経験のレベルが高いと感じてもらえますし、評価の1つになります。
普通であれば途中で挫折してしまうあるいは成し遂げられない方が多いものを達成していたとしたならば、それも大きな評価につながります。
ただ大きく自慢できるものばかりが評価されるわけではないので、何もないと感じている方でも大丈夫です。
企業の求める人物とのマッチング
エントリーシートや面接で大変優秀な学生だと感じても、話ているうちになんとなく自社との価値観が違うとなれば内定が難しい場合もあります。
大変優秀な学生よりも少し経験値などが劣る学生であっても、話をしているうちに人柄が見えてきて自社でも違和感なく溶け込んで働いてもらえそうだと感じたら内定する確率が上がります。
そのくらい企業の求める人物像と、自分自身が近いというのは重要です。
企業でも新入社員には途中で辞めずに長く働いてほしいと考えていますし、自社で活躍している姿が想像できる人と働きたいと思ってもいるのです。
まだ日本では年功序列・終身雇用の意識が大きいので、マッチングは重視されています。
どのように聞かれるのか?
実際に面接のときに、どのような形でガクチカについて聞かれるのでしょうか。
これから面接を受ける学生たちにとって気になる部分だと思います。
いくつかガクチカを質問されるときのパターンがありますので、こちらで詳しく紹介していきます。
ぜひ本番をイメージしながらどのように聞かれるのか、頭の中にインプットしておきましょう。
自己紹介の流れで
自己紹介の仕方はその企業によってさまざまで、どの大学から来たのかと名前だけで良いと指定される場合もあります。
逆に指定などもない場合や自己紹介を長めの時間に設定している場合もあるのです。
長めの時間になっているときには、自分の名前や大学名などを言った後にガクチカを入れるケースも多いです。
ただここで話すときの注意点として、自己紹介での流れになるのでガクチカをアピールすることがメインではありません。
中には自分を知ってもらいたいという気持ちからガクチカの部分を長く話してしまう学生もいますが、そうすると本来の自己紹介から少し外れてしまいます。
長々と話すのではなく、要点だけを短くわかりやすいように話しましょう。
ガクチカについては、また面接中に「学生時代特に力を入れたことは?」と聞かれたら詳しく答えていきましょう。
「学生時代に力を入れたことはなんですか?」
ダイレクトに聞かれるパターンで、ここでは詳しくガクチカについて答えてOKです。
ただ話がどんどんとさまざまな方向に飛んでしまうと、いったい何を話しているのかわかりません。
まずは今からどんなガクチカの話をするのかを伝えるために、結果やエピソードを簡単に伝えましょう。
ここで面接官にも何の話が始まるのかわかってもらったら、具体的にどんな問題点を感じどのように行動したのか話していきます。
問題点を感じ行動する内容は、特に重要な点になります。
面接官がそのときの情景を思い描けるように話し、最後に結果、ガクチカを通してどのように仕事をしていきたいのか話しましょう。
「なぜそれを行ったのですか?」
ガクチカの話を聞き、もっと突っ込んで聞きたい場合にこのセリフを言われます。
ほかの話でもなんでどのような行動をしたのか興味を持ってもらえたときにも聞かれるので、なぜに対して答えられるようにしておきましょう。
面接官は、このなぜの部分から学生が日頃考えていることや価値観、人間性を探り出そうとしています。
頑張ろうと思ったモチベーションの源はいったいどこにあったのを探り、それは自社で求める人材とマッチしているのかどうかを見ます。
ハッキリしているその人の価値観というのは、面接官にとっても共感しやすいもので好印象を与えられるでしょう。
自分なりにガクチカが出来上がったら、なぜという疑問を文章に持ち自己分析をしていきましょう。
「それを行ったことで何を得ましたか?」
ガクチカはストーリーも大切ですが、そこから何を学んだのかという点は大変重要です。
頑張ったことで何を学んだのか得をしたのかというのは、面接官の知りたい部分です。
そこからどのような価値観を持っていて、自社でも活かしながら働いてくれそうな学生かどうかを見極めています。
たとえば何か困難があってもそこであきらめずに取り組むことで問題がいずれ打破できることを学んだなど、何を得たのか話すようにしましょう。
会社で働いても問題が出てくることは日常茶飯事なので、継続することで問題解決すると経験を持って学んだというのも好印象を得耐えます。
面接で好印象を与えるガクチカのポイント
ガクチカは面接においても重要な項目であり、必ずといっていいほど聞かれるということを、紹介してきました。
ここからは面接で評価されるポイントについて紹介していきたいと思います。
人事は応募者のどういった点をみているのかについて考えていきましょう。
経験・実績を具体的に伝える
ガクチカを実際の面接で話す時には、自身の経験や実績を人事にわかるように話していきましょう。
経験や実績は人事の目に止まりやすいものにする必要があり、また評価の対象になります。
具体的にするには、実際に数値を用いたり、結果を話したりといった工夫が必要です。
しかし、この経験や実績は評価ポイントの1つにすぎません。
それにもかかわらず、多くの就活生はこの経験だけに力を入れすぎてしまいます。
面接官にはこの経験や実績に付随する、就活生自身の性格や人柄、価値観について知りたいという意図があります。
それも意識して実績を話していきましょう。
思考力・判断力
働いていた際の課題に対してどう考えて、どう行動してきたかを伝えるようにしましょう。
その際のアイデアや物事に対する考え方を、企業側を知りたいのです。
「どんなことに問題意識を向け、なぜその行動をとったのか。
もし今後同じような状況に遭遇した場合にどのような選択をするか。
」など、様々な事例はありますが、そういった経験に対して当事者意識を持ち、しっかりと考えることができているかも当然、評価項目の一つになります。
企業で生かせる力を持っているか
就活前に身につけた力を次へ活かすためには、就活に限らず社会に出てからも求められる能力です。
つまり、ガクチカの場合は、その経験から得られた学びが、志望企業の仕事内容で活かせるものであることを示す必要があります。
具体的に説明すると、ガクチカでは その経験においてどのように取り組んだのか? どんな課題や目標に対し、どう改善したのか? という部分が見られているということになります。
何事に対しても改善・改革意識を持ち、どのような経験でも次に繋げていこうとする姿勢から、就活生が、入社後どんな成果を出していけるのかを見ているとも言えるでしょう。
実際に話す際のコツ
面接官と会話することを意識する
面接時に多くの就活生は、自分が話したいこと・伝えたいことを限られた時間で話きることを意識してしまいます。
しかし、これは大きな間違いで大切なのは、自分が伝えたいことを要点をまとめて話した後に、面接官の質問に答えながら会話をするということです。
自分が言いたいことはPREP法(結論→理由→エピソード→結論)を意識しながら話していきましょう。
その後会話の中での深掘りによって、自分の良さをアピールできるようにしていきましょう。
人事が質問する点を考える
ガクチカの質疑応答では、面接官の興味を引くことで印象を残します。
そのためにも、面接官が思わず質問したくなるような内容を話すのがベストです。
たくさんの就活生を相手にしている中で、ほかの人とは違うガクチカを話すと面接官の関心も高まります。
またガクチカでの困難や苦労について具体的に話すことで、深みのあるガクチカが出来上がります。
どのようにして成功へと辿り着いたのか、面接官の気持ちを惹きつける内容を考えましょう。
部活やボランティア活動、アルバイトや趣味などさまざまなガクチカがある中で、何について話すかを選ぶことも成功の鍵を握っています。
自分の能力をアピールしやすく、かつ企業の求める人物像にマッチできるような、面接官の興味を引くガクチカを選びましょう。
まとめ
必ずガクチカは面接でも聞かれることですので、適当にではなくじっくりと考えるようにしましょう。
そして自分の価値観はどうだというのが伝わりやすいように、ガクチカの話も順番を意識しながら作ってみましょう。
最初はきれいな流れを心がけるとガクチカが思いつかなくなる可能性もありますので、思うままに箇条書きをして振り返ってみてください。
その後自分なりに文章を組み立てて、さらに細かく質問されても良いように分析しておきましょう。