HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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はじめに
エントリーシートの中でも文字数が多く、多くの学生の頭を悩ませるのが自己PRです。
特にアピールすることも思いつかないし…何をかけばよいのか…なんてお困りの方はいませんか?そんな時には自己PR作成の手を止めて、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
自己PRを書くための3つのステップに、自己PRを伝わりやすくするための3つのポイントを解説。
さらにはアルバイト・部活・サークル活動・研究をテーマとした自己PRの例文をご紹介しています。
自己PRが書けない…という方も、気になる情報がきっと見つかるはずです。
エントリーシートの自己RPを作成する3つのステップ
それでは早速、エントリーシートで自己PRを作成するためのステップについてご紹介していきたいと思います。
下記3ステップで自己PRに書くべきことが見つかるはずです。
1. PRするテーマを決める
自己PRを考える上で、まず大切なことはPRするテーマを決めるということです。
テーマを決めずに書きはじめますと、たいてい「で、何が言いたいの?」という自己PRが出来上がってしまいます。
「コミュニケーション能力をアピールしたい」であったり「英語力をアピールしたい」であったり、まずは伝えたいことを明確にしておきましょう。
なお、PRするテーマを考える際にもポイントがあります。
それは企業が求めている人材像をきちんと意識するということです。
例えば柔軟性を求める企業に対し「決めた事は最後までやり抜く」といったアピールをしても、面接官に響くことはありません。
企業が求める人材像を意識して、それに沿うテーマを決めることが重要です。
2. テーマが伝わりやすくなる具体例を用意する
テーマを決めたら、続いてはそれが伝わりやすくなるための具体例を用意しましょう。
「気力・体力には自信があります」とだけ言われても、それがどれほどのレベルかは全く伝わりません。
「毎年フルマラソンに参加しており、最高記録は4時間18分です」と言われれば、気力・体力に自信があることもうなずけますよね。
また、具体例にはあなたの人となりを間接的に説明してくれるというメリットもあります。
フルマラソンに挑戦しているということは、コツコツとした努力を積み重ねられそうですし、チャレンジングな性格も伺えます。
そういった間接的な情報があるからこそ、面接官はあなたという人物像を立体的にイメージできるようになるものです。
そして、だからこそ印象深いエントリーシートとなるのです。
印象に残りやすいエントリーシートと印象に残らないエントリーシート、どちらが有利なのかは言わずもがなですよね。
3. 仕事でどのように役立てたいのかを明記する
せっかく伝えたいテーマを決めるのですから、それを仕事上でどう役立てようと考えているのかも明記しておきましょう。
例えば英語力に自信というのであれば「海外への情報発信に努めたいと考えています」などが書けるはずです。
ちょっとしたことですが、それによって、「あなたの会社で働きたい」という気持ちが伝わります。
伝わりやすい自己PRにするための3つのポイント
書くべき内容が決まったら、次は実際に文章を作っていくステップです。
そこで役立つ3つのポイントについて解説していきたいと思います。
1. 構成はPREP法を意識する
文章ですが、いきなり書きはじめるのはおすすめできません。
伝わりやすい文章を書くためには伝わりやすい構成を考えておく必要があるからです。
伝わりやすい構成としておすすめしたいのがPREP法です。
もともとはプレゼンのテクニックなのですが、自己PRにも応用が可能です。
PREPとははPoint(要点)、Reason(理由)、Example(例)、Point(要点)の頭文字です。
この順番で話題を並べると、読んだ人の心にスッと入っていきます。
要点はまさに伝えたいこと。
「私のアピールしたいポイントは〇〇です」といったことが書かれます。
続いて理由として「アルバイトではつねに〇〇が求められます」といったことを記載しておきましょう。
続いては例です。
「こういったお客様にこういった対応をしたら喜ばれた」なんてエピソードを書きます。
そして最後にもう一度要点を書きます。
最後の要点ではアピールしたいポイントを仕事でどう活かすつもりなのかについても言及しておきましょう。
「〇〇に自信があります。
○○を営業の分野で活かしたいと考えています」といった具合です。
もちろんPREP法以外の構成もアリですが、特に理由やこだわりが無いのであればPREP法をおすすめします。
2. 話題を盛り込みすぎない
せっかくの自己PRだからと「英語が得意で」「コミュニケーション能力に自信があり」「リーダーシップを発揮できる」など、とにかく話題を盛り込もうとする人もいますが、これはおすすめできません。
この場合、一つ一つが散漫になり、結局何も伝わらないなんて事になりかねないからです。
自己PRで扱うテーマはあくまでも1つに絞り込み、その他のテーマに関しては、長所欄や特技の欄を上手く活用しましょう。
面接官はそういった欄にもしっかりと目を通しているものです。
3. 文章は短く簡潔に
最後のポイントは文章は短く簡潔にするということです。
人気企業ですと、人事担当者はものすごい数の自己PRに目を通さなくてはなりません。
一つ一つにかけられる時間はごくわずかという中で、読みづらい文章があったらどうなるでしょう?理解するために時間をじっくりかけて読み直すなんて事は出来ません。
間違いなく内容を届けるために、一つ一つの文章は短く簡素に書かれなくてはなりません。
簡素な文章ですと物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、自己PRは文学作品ではありません。
文章を書く目的は「伝えたいことを間違いなく伝えること」です。
エントリーシートの自己PRを例文でチェック!
続いてはエントリーシートの自己PRについて、例文をチェックしていきましょう。
学生生活で多くの人が経験するアルバイト・部活・サークル活動・研究をベースとしています。
アルバイト経験をもとに自己PR
私がアピールしたいポイントはコミュニケーション能力です。
大学入学以来、衣料品店にて接客のアルバイトを続けています。
最初のころにはお客様に話しかけられるたびに「ビクッ」としていたものですが、いつの間にかどんなタイプのお客様でも積極的に話しかけれるようになりました。
また、少なくないお客様が私を指名して買い物に来てくれています。
そのコミュニケーション能力を活かし、お客様の信用を勝ち取れる社会人を目指しています。
部活をもとに自己PR
気力・体力には自信がある。
それが私の自己PRです。
小学校より始めた野球を大学でも続けており、日々の練習は欠かせません。
高校までは体力ばかりがついていたような気がしますが、大学ではプレッシャーに負けず、試合でもベストのパフォーマンスを発揮できるよう、メンタルのトレーニングも積んできました。
持ち前の気力・体力を活かし、一日でも早く戦力となれるように頑張っていく所存です。
サークル活動をもとに自己PR
企画力・実行力が私のアピールポイントです。
大学では比較的伝統のあるサークルに所属しております。
伝統はあるのですが、入部希望者は年々減少を続けており、私の代は私を含めて2名のみにとどまっていました。
このままではサークル存続の危機ということで、宣伝のためのアイデアを企画し、それを実行してまいりました。
お金がかかりそうな企画もあったのですが、大学近隣の飲食店に広告を募ることで解決しました。
今年の入部者は15名と、宣伝の効果も出ているようです。
いつかは企画力・実行力を駆使して、新たなサービスを生み出せればと考えております。
大学での研究をもとに自己PR
研究における様々な失敗とちょっとした成功を経験していることが私のアピールポイントです。
研究室に配属された当初は、とにかく色々と試してみたいということで、教授や先輩のアドバイスにも従わず、様々な実験を繰り返していました。
大学4年の末には一応は卒業研究として形にしなくてはならないのですが、年末時点で何をやっているのかも定まっていなというありさまです。
見かねた教授からのアドバイスで急遽方向転換をして、卒業研究はなんとか乗り切りました。
4年次に行った多くの実験は無駄になりましたが、1つだけ誰も予想していなかった実験結果が見つかっております。
教授との共同研究という形で秋の〇〇学会で発表し、その後は論文となる予定です。
多くの失敗とちょっとした成功経験を糧に「なるべく失敗せずに多くの結果を生み出すエンジニア」を目指していきたいと考えております。
そもそも自己PRって何を見られるの?
最後に、なぜエントリーシートで何が見られているのかについてご紹介しておきたいと思います。
相手が求めることを理解しておけば、求めていることに沿った自己PRが作成できます。
あなたがどんなタイプなのか
自己PRで見られる事の1つがあなたがどんなタイプなのかです。
志望理由などはどうしてもカッコつけた自分が書かれがちです。
そこからだけではあなたがどんなタイプなのか、見えてくることはありません。
そこで自己PRがチェックされます。
自己PRはあなたの経験などをベースにした、あなたのウリが書かれています。
それはあなたがどんなタイプでどんな人生を過ごしてきたのかを表しているものです。
志望動機や学歴、そしてあなたのタイプがわかるからこそ、あなたのことを判断できるというワケです。
会社との相性
自己PRではあなたの価値観といった部分も見えてきます。
それは会社に合う・合わないといった相性を判断する基準となるものです。
企業側は「せっかくならば長く働いてくれる人を採用したい」と考えています。
そこでは会社との相性の良さが欠かせません。
まとめ:ポイントを押さえた自己PRで面接突破!
エントリーシートの自己PRについて、作成するための3つのステップに、伝わりやすくするための3つのポイント、さらには例文について見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか? 自己PRはエントリーシートの中でも大きなウエイトを占めている重要な項目です。
ポイントをしっかりと押さえ、自分なりの自己PRを作成してみてください。
それはきっと素敵な未来につながっていくはずです。