自由形式はチャンス!選考に通る自由形式の自己PRとは!?

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はじめに

 自由形式の自己PRは、内容だけではなく表現方法も自分で決めなければいけません。

「何をどう書けばわからない」「どこまでが自由なのか」など、多くの就活生にとって悩むポイントになります。

しかし、一からアイディアを出すことができる自由形式の自己PRは他の就活生と差別化を図ることができ、自分の魅力を最大限にアピールできる絶好の機会になります。

今回は、この形式自由の自己PRの種類やポイントを紹介していきます。

【自由形式の自己PR】形式自由の自己PRの種類

はじめに、具体的に形式自由の自己PRとはどのような形式があるのか見ていきましょう。

主に自由形式の自己PRは2種類あります。

自由記述形式

A4サイズの紙を使って自由に自己PRをしてくださいという形式です。

指定がある場合を除き、自由に表現することができます。

もちろん、文書を中心にイラストや写真を使って表現することもできますが、手書きで漫画風に作成することもできます。

視覚的に工夫することにより、イメージをより具体的に伝えることができます。

直感的にレイアウトを考えるのではなく、何を伝えたいかを意識して、表現する方法を意図的に選択することが求められます。

動画形式

動画を撮影して自由に自己PRをしてくださいという形式です。

スマートフォンの普及により、商社やマスコミ系を中心に動画を使った採用が増えています。

とくに、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、動画での自己PR選考を採用することが多くなっています。

「30秒で個性が伝わる動画を撮って下さい」や「あなたの魅力を1分間伝えてください」のように時間が決まっていて動画を提出するものが多いです。

話している内容だけではなく、面接時と同様に、表情や服装などのさまざまなことに留意しながら、撮影することが求められます。

【自由形式の自己PR】通常の自己PRとの違い

一般的な自己PRは、エントリーシート(ES)の一部に記述する形式や、面接時に口頭で表現するものなどがあります。

これらの自己PRでは、表現方法が決まっていることにより、他の就活生との差別化を図ることが難しいです。

それに対して、自由形式での自己PRは、写真やイラストなどを使いながら自分自身をPRできるため、企業に対する熱意や自分自身の価値観などを、より効果的に伝えることができます。

【自由形式の自己PR】企業側の目的

そもそもなぜ「自由形式」の自己PRを求められるのでしょうか?

それは文章以外からもアイディアを生み出す能力やその人自身の個性をみるためです。

クリエイティブな企業や職種であれば、デザインやアイディアをみることにより、その人の想像力や技術力を知ることができます。

一般的な業種であったとしても、使用されている写真や構成の工夫をみることにより、その人をより多角的に判断する事ができます。

しかし、勿論アイディアだけでなく内容も重要になります。

どのような内容を、どのように表現しているのかをしっかりと意図を持って作成することにより、より完成度の高い自己PRを作成する事ができるのです。

また、形式的な自己PRでは見えてこない自分の強みを、自由形式の自己PRではアピールする事ができます。

企業側が就活生に自己PRを求める目的は、就職候補者の能力や魅力を把握し、最適な人材を選び出すためです。

企業が自由形式の自己PRを求める目的は大きく分けて3点あるので、詳しく見ていきましょう。

目的①:差別化する力を見たい

現代の競争激しいビジネス環境では、類似する能力やスキルを持つ多くの就活生が存在します。

企業は、個々の就活生が自己分析を行い、自身の強みや特長を明確にし、他の応募者との差別化ポイントを示せるかを見極めています。

差別化する力を持つ就活生は、自身の経験や成果、独自の視点やアイデアを示し、他の候補者とは異なる付加価値を提供できます。

したがって、企業側が自己PRにおいて差別化する力を見たい理由は、競争力のある市場で成功するために、個別の就活生がどのように他の候補者と差をつけるかを評価し、最も適した人材を選択するためです。

目的②:表現力を見たい

企業は、採用する候補者が即戦力として活躍できるかどうかを判断するために、その表現力を評価する必要があります。

自由形式の場合、一般的な文字の自己PRよりも表現の幅が広がり、より自分が出やすくなります。

そのため、どのようなものをチョイスするかにはセンスがでます。

特にクリエイティブな職種の場合はそういったセンスを問われる場合が多々あります。

また、それ以外の職種でもプレゼンで使用する資料などにも「見やすい・分かりやすい」などの表現力が問われます。

企業は、採用後にすぐ即戦力に加われる就活生を探しています。

したがって、企業側が自己PRにおいて表現力を見たい理由は、即戦力としての貢献度や迅速な成果を期待し、組織の成長や競争力を高めるために、現時点での能力やスキルを評価する必要があるからです。

目的③:経験や専門性等の強みを見たい

企業は、その個人の経験や専門性が、自社の業務やビジネスにどのように貢献できるかを見極めることで、組織の成果や競争力を向上させることを目指しています。

そのため、部活動・サークルや趣味、留学等様々な経験から人間性や強みを測っている場合があります。

また、形式が写真やイラストの場合、本人の趣味・特技そのものを見ることができるため、企業側にとってもイメージしやすくなっています。

企業は、将来的な成長や昇進の可能性を見据え、経験や専門性の強みを持つ就活生を採用することで、組織内での専門性の高いポジションやリーダーシップの役割を果たす人材を確保しようとしているのです。

したがって、企業側が自己PRにおいて経験や専門性などの強みを見たい理由は、即戦力としての貢献度や成果だけでなく、将来的な成長や組織内でのポテンシャルを評価し、企業の業績向上や競争力強化を図るためだからです。

【自由形式の自己PR】差別化のポイント

それでは、具体的にどのように工夫すれば、他の就活生と差別化した自己PRを作り出せるのかをみていきましょう。

自己PRの形式は変えない

自由形式といっても、表現方法が違うだけで内容は普段の自己PRと同じです。

論理的に構成を組み立てることにより、内容が伝わりやすくなります。

具体的には、結論→エピソード→学び→今後という流れを意識することが重要になります。

どのようなアピールをしたいのかを示し、それに関係するエピソードを紹介することにより、根拠を示すことができます。

そして、そこから何を学んで、どう活かしていきたいのかを論理的に示せているものが、「説得力のある自己PR」といえます。

形式自由の自己PRは、これらの内容がある前提で、表現方法を自由に決定していくものになります。

差別化を図る前に、基本を抑えることが最も重要になります。

キャッチフレーズを使う

キャッチフレーズは、自分自身を一言で表す言葉のことを指します。

自分を一言で表現することにより、「どのような人物なのか」を効果的に伝えることができます。

さらに、インパクトがあるキャッチフレーズをつけることにより、企業に印象を残すことができるのです。

そのため、キャッチフレーズを意識した自己PRを作成することは、自分自身を効果的に伝えることに繋がります。

例えば、「おきあがりこぼし」であれば、何度でも挑戦する粘り強さをアピールすることができます。

また、「みんなを導く灯台」であれば、チームの柱となってリーダーシップを発揮できることをアピールすることができます。

キャッチフレーズを強調して使うことにより、どのような人物かを意識させることができます。

このように、どのような自分を知ってもらいたいか考え、それに適したキャッチフレーズをつけることにより、他の就活生と差別化を図ることができます。

企業が求めている像を想像する

自分自身をアピールするだけではなく、企業が求めている人材を想像しましょう。

企業の理念や欲している人物像を調べ、自分とのアピールポイントと照らし合わせることで、企業との共通点を見つけることができます。

その共通点を自己PRで重点的にアピールすることにより、企業の印象に残ることができます。

つまり、企業研究を行うことで、より精度の高い自己PRを作成することにつながることがわかります。

【自由形式の自己PR】自由形式の自己PRの例

次に自由形式の自己PRの例についてです。

具体的な作成時のポイントは示しましたが、具体的にどのような自己PRがあるのかを紹介します。

イラストや写真を用いる

イラストや写真は一目見て、視覚的にインパクトを残す事ができます。

何を伝えたいのかを表現しているイラストや写真を使用することにより、より内容が伝わりやすくなります。

しかし、無闇に多用するのはNGです。情報が錯綜し、何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。

内容に合わせて、効果的に使用することで、よりわかりやすい自己PRを作成することができます。

レイアウトを工夫する

どんなに良い内容であっても、レイアウトが良くないと伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。

マインドマップ・年表・漫画風・ライン風・新聞紙風など、さまざまなレイアウトが存在します。

今までの経歴にフォーカスしたいのであれば「年表」を利用したり、情報収集力や文章力をアピールしたいのであれば「新聞紙風」など、自分の伝えたい内容に合わせたレイアウトを考えましょう。

また、世の中には数多くの出版物が存在します。本や雑誌の中にも工夫されたレイアウトがありますので、そこからアイディアを得ることもできるでしょう。

レイアウト次第で、見え方も大きく変わってくるので、「何を一番に見せたいか」を意識することが重要です。

【自由形式の自己PR】作り方の流れ

流れとしてはまず自己PR文の構成を考えます。

そして次に素材を用意し、文章の中で1番伝えたい部分を目立たせます。

最後に、目標や志望する職種・業界に合わせて、それらの強みを強調する具体的なエピソードや実績を書いて締めると良いでしょう。

また、最後の締めに重要なのは、企業の印象に残るようにすることで、自己PRの完成度が格段に上がるので頭に入れておきましょう。

①構成を考える

通常の文章での自己PRと同じようにPREP法に基づいて構成を考えましょう。

これを使うと論理的で説得力のある説明になります。

具体的に自己PRの構成を考えるフェーズでは、以下のステップを進めます。

まず、目的を明確化し、自身の強みや目標に焦点を当てます。

次に、企業の印象に残るような具体的な実績や経験を選びましょう。

ここまできたら、PREP法に基づいて結論・理由・具体例・結果という順番で書いていきましょう。

興味を引くエピソードや強みや結論を裏付ける実績、印象に残りそうな経験は具体例のところで示すと良いです。

強みや実績などをより詳しく具体的に、そして結論などはできるだけ簡潔に書くことで完成度の高い自己PR文になるでしょう。

②素材を考える

イラストや写真は使用すると相手側のイメージがしやすいといったメリットがある反面、多用しすぎるとメリハリがなく伝わりづらくなってしまいます。

そのため、使用するときは十分注意して使用する必要があります。

また、オリジナルではなくネットなどにあるイラストなどを使用する場合も注意が必要です。

著作権があり使用を禁止されていることがあるため勝手に使用せずに確認してから使用する必要があるでしょう。

イラストを使用したことで、伝えたいイメージと違うイメージを与えてしまう場合があるので、一貫性を保ちながら使用すると良いでしょう。

また、不安要素が残っているときは友達や先生に見てもらうようにしましょう。

③1番伝えたい部分を目立たせる

自己PRの中で一番伝えたい部分は、メリハリをつけないと相手に伝わらない可能性があります。

自由形式の場合は文字の大きさ、色、フォント、配置などが自由に設定できるのでこれらの要素から適切なものを選び目立たせると良いでしょう。

また、動画形式の場合は表情や声の抑揚等で目立たせることが出来ます。

動画では文章では伝えられない感情やその時の空気感など様々なことを相手に伝えることができます。

そのため、自由形式などの文章で書く場合と異なりハードルは上がるものの、多くのことを適切に伝えられるでしょう。

大量の選考をする担当者の印象に残るかどうかはここのフェーズにかかっていると言っても過言ではありません。

④企業の印象に残る締めにする

他の就活生との差別化をアピールするためにも、企業の印象に残ることが必要になってきます。

自分が入りたい企業の入社への熱意・覚悟を示すと効果的です。

また、その際に自己PRでアピールした内容が入社後に活かせることがアピールポイントであると選考を通過しやすくなります。

企業の採用担当者は多くの就活生を相手にしているので印象に残らないと他の自分と似た就活生に埋もれてしまいます。

なので、企業に対する価値や貢献意欲、入社後の展望などを明確に伝えることで、周りの就活生と差別化され企業側にとっても印象深い就活生になることでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

自己PRは、「どんな人物か」を知ってもらうためにあります。

その中でも、形式自由の自己PRは、他者と差別化を図れる絶好の機会です。一からアイディアを生み出す大変さはあると思います。

しかし、時間をかけた分、企業への熱意や意思は伝わります。

選考中の企業から自由形式の自己PRを指定された場合は、チャンスだと思って、取り組んでみてください。

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