サマーインターンの選考を控えている21卒のみなさん。
選考対策は進んでいますでしょうか? 選考の中で、エントリーシートや面接でさまざまな切り口から自己PRをする必要があります。
今回は面接の場面で、どのように面接官に自己PRを表現すると良いのかについて説明したいと思います。
面接官が面接で学生に自己PRを求める理由
選考過程でそもそも企業が学生を見ている点は大きく2つあります。
1つ目は、「その学生は優秀であるか」、2つ目は、「その学生は自社に合う人材であるか」です。
それらを知るために、自己PRとしてさまざまな切り口から質問をしています。
質問も直接的なものから、ちょっとした例えのような質問もあります。
・長所と短所を教えてください。
・自分にキャッチコピーをつけるとしたら何ですか? ・いまの大学では何を勉強、研究していますか? ・将来の夢はありますか? ・学生時代に頑張ったことは何ですか? ・アルバイトやサークルは何をしていましたか?
全ての質問には面接官の意図があり、ただ質問にそのまま答えるだけでなくその質問から何を知ろうとしているかを考えながら答えていきましょう。
自己PRで評価されるために押さえておくべきポイント
自己PRの質問の多くは、その学生の人柄や人物像を知るためのものです。
まずは自己分析をすることが重要です。
直接的に「自己PRをどうぞ」などと問われた場合は、結論とそれにまつわるエピソードを話しましょう。
自分の人柄を知ってもらうために、どんな場面で自分はどのような視点から行動にうつし、その結果、何がどのように変化したのかを述べることで、その自己PRの根拠ができます。
そして、自分の中で思っているだけではまだまだ根拠は薄いです。
周りにもよく言われるなど、客観的な情報があるとより印象深く伝えることができるでしょう。
また、企業での面接では、自社の社風に一致していてその企業で活躍してもらう人を採用することがゴールとなります。
自己PRで述べたことが企業で働く中でどのように生かされるのかについても述べると良いでしょう。
そして、自分の話す自己PRと企業が求める人物像が一致している必要があります。
企業の採用ページや行動指針、ビジョンとミッションからその像を見定め、自分のアピールポイントと絡めて話しましょう。
また、間接的な質問はそれぞれの企業によって質問の種類に幅があり、全部の回答を準備するのは難しいです。
ある程度の対策をしておけば、あとはその場で回答を考えましょう。
特に面接官は自己PRの場合には結論だけでなく、なぜそう考えたのか?というところから人物像を知ろうとしています。
「なぜ?」という部分については、自己分析を深め、自分をちゃんと説明できることにより、準備が進むでしょう。
自己PR準備編
まずは自己分析を深めていきましょう。
自己分析をした上で、自分が一番伝えたいことを簡単なキャッチコピーにしておきましょう。
切り口は人それぞれで、例えば以下のようなものがあります。
これといったものが浮かばなかった場合は、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」に当てはめてみるのも良いかもしれません。
自分に照らし合わせてみて、これならアピールできるぞ!というものを選んでください。
面接での自己PRをうまく伝えるには、エピソードとアピールポイントが一致している必要があります。
先にこれまでのエピソードから自分の行動特性を知っておくと、論理が食い違うことを防ぐことができます。
また、1つのエピソードだけでなく、複数のエピソードからその長所がわかるように準備をしておくと、その長所に対する信頼性も増します。
面接官から「他にも自己PRしていただいたことが現れた場面はありましたか?」と聞かれることがよくあります。
そのように聞かれても答えられるようにぜひ準備をしておきましょう。
最後に例を載せておきます。
私は家庭教師として高校1年生の男の子を3年間担当し、第一志望合格に導くことができました。
その際に意識したことは受験校の難易度とその生徒の学力から逆算し、どの時期までに何をするのか可視化したことです。
彼は部活を引退するのが高校3年生の8月で、早めから準備していたとはいえどうしても勉強に確保できる時間は限られ、模試でも第一志望の判定は思わしくなく、彼も引退当時は第一志望を諦めかけていました。
しかし、3年間彼を担当し何度も会話をする中で、第一志望への思いが強いことを誰よりも知っていた私は、彼の学力から逆算し、8月からは過去問の演習量を増やし、復習の質をあげることが必要であると仮説を立てました。
そこで私はその仮説を元に、過去問を解説する映像を撮影しておき、彼が家庭教師以外の時間でも質の高い学習を担保できるよう環境を構築しました。
その結果、彼の粘り強い努力もあり、第一志望合格を勝ち得ることができました。
私はこの経験を活かして貴社でも物事を逆算的に捉え、仕事の全体像を見通すことを意識して、会社にも社会にも貢献したいと思っています。
自己PRの一貫として、短所や弱みを聞かれるケースもあります。
このポイントとしては、長所と短所は表裏一体である場合があることです。
よくある例は、「好奇心旺盛と飽き性」があります。
もちろん表裏一体でなくとも構いません。
少し例をあげると、 ・自己主張が激しい ・計画性がない ・仕切りたがり ・優柔不断 ・理屈っぽい ・楽観的 など観点によってたくさんあります。
ここで重要となるのは、短所に対してどのように対処して改善しようとしているか、これから働く上でどのように対応しようと思っているかを合わせて伝えることです。
よく重要な決定をするときにあれもこれも気になって決めきれないことがあります。
最近はこの短所に向き合って、・決断に必要な判断材料をしっかりと集めること ・自分は何を重要だと思っているのか判断軸と優先順位を持つこと ・何か重要な決断をするときには期限を設定することの3つのことを意識して行動するようにしています。
すると、決断がしやすくなり、何で悩んでいるのかが明確になる体験ができました。
働く上でも上記のことを意識して、仕事に取り組めればと思っています。
自分のことをしっかりと分析できている印象と、それに対して真摯に向き合っている印象を与えます。
人はだれしも短所や弱みを抱えています。
それ自体は悪いことではありませんので、自分でそれを把握できていること、そのために意識的に行動していることをアピールしましょう。
最後に、もちろん正直に答えることは重要ですが、企業の求める人物像に完全に反するような短所を面接で説明してしまうのはあまりおすすめはできません。
どの短所について説明をするのかは自己分析の段階と企業研究の段階で慎重に選びましょう。
自己PR実践編
ここまで準備ができていれば、あとは面接で実際に話す段階になります。
いくつか面接でのポイントをお伝えします。
・結論からはじめ、起承転結で終わること 面接では、だらだらと話すのは印象が良くありません。
まずは、準備編で説明したキャッチコピーを結論として伝えます。
その後、そのアピールポイントを裏付けるエピソードに入りましょう。
・エピソードについては、起承転結を意識して話すこと きっかけからスタートし、課題の発見やそれ向き合う姿勢を説明しましょう。
自分はどのように頭を使って行動を起こしたのか、そしてその結果何が変わったのか、ストーリー立てて話すようにしてください。
・面接はあくまで対話であること 面接官も相槌をいれてくれたり、少し気になるところを話している中で質問してくれたりする場合があります。
その時に、マシンガントークのように一方的に話すことは避けてください。
あくまでも面接は、面接官とのコミュニケーションです。
一方通行にならず、双方向に話ができるように心がけましょう。
これを意識するために、面接官の目を見て話すことや、相手の表情を伺いながら自分の話についてこれているかを確認してください。
・自分に嘘をつかないこと どうしても企業に気にいってもらいたいあまりに、あることないことを話してしまうことがあると思います。
しかし、面接は企業と学生のミスマッチを防ぐ場でもあります。
どんなに有名な会社で憧れの会社であっても、自分を偽ってしまうと、入社してから自分が苦しい思いをしてしまいます。
あくまでも等身大のあなたを面接で表現してもらえればと思います。
嘘は上記のようにデメリットしかありませんが、伝え方を工夫することは問題ありません。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
【あなたはどれくらいできている?】面接での印象を一段と良くするチェックリスト
まとめ
いかがでしたか? 自己PRは全就活生が自分をアピールするために一番考えるべき問いです。
自分のありのままを面接官に表現できるように、自己分析から言語化、そして実践する際のポイントをしっかりと押さえておきましょう。
自己分析のエピソードの部分はこちらのガクチカの記事も参考になるかと思います。
ぜひ併せて読んでみてください。
最初からうまく話せる人は少ないです。
場数を踏んで慣れること、毎回自分の中で振り返りをして次に向けて改善すること、周りの友達や先輩にも聞いてもらって、フィードバックをもらうことで徐々にうまく話せるようになります。
ぜひそのような機会を作ってみてください。