HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
企業選びや仕事選びに使えるだけでなく、自分のことを他人にわかりやすく伝えるためにも必要な自己分析。
自己分析は「モチベーショングラフ」を作ることで、充実した内容にすることができます。
今回はモチベーショングラフの作成方法をご紹介します。
自己分析の結果を活かすための方法とは?
「自己PRが苦手……」「自分の良いところってどこ?」
履歴書やエントリーシートの作成時に苦労するポイントの一つである自己分析。
今回は、自己分析が苦手な方におすすめしたい「モチベーショングラフ」の作成方法をご紹介します。
モチベーショングラフで得た分析結果をうまく活用することで、自己PR欄の充実度が大きく変わってきます。
自己分析の結果をどのように就活に活かせばいいのかイマイチ理解できていない方は、ぜひ取り入れてみてください。
何のために自己分析するの?
就活を進めるにあたり、自己分析は必須であるといわれています。
しかし、何のために自己分析をするのか理解している人は少ないのではないでしょうか?
就活準備で自己分析をする理由は、以下の2つです。
・企業選びや仕事選びのポイントを明確にするため
・自分のことを他人にわかりやすく伝えるため
▼企業選びや仕事選びのポイントを明確にするため
自己分析ではこれまでの経験などを振り返りながら、大切にしていることや、やりたいことを明確にしていきます。
それによって、企業選びや仕事選びで重視するべきポイントを見つけることができます。
▼自分のことを他人にわかりやすく伝えるため
就活中は、自己紹介や自己PRなどで自分のことを伝える機会が多くあります。
就活生のみなさんのなかには、自分のいいところがわからなかったり、アピールの仕方がわからないといった悩みを持っている方も多いでしょう。
しかし、自分のことを理解しておらず、アピールポイントが見つかっていなければ適切な対応ができません。
自己紹介などで自分のことを他人にわかりやすく伝えるためにも、自分を客観的に見る自己分析が必要になるのです。
過去をグラフにする”モチベーショングラフ”
自己分析を進めるには、自分のこれまでの出来事をグラフ化する“モチベーショングラフ”を作るのがおすすめです。
モチベーショングラフとは、単に自分のこれまでの出来事をグラフ化するだけでなく、そのときのモチベーションを軸にグラフ化したもの。
視覚的にこれまでの人生を振り返ることができるため、自身の性格や人生のターニングポイントとなったライフイベントが見つけやすくなります。
モチベーショングラフは、以下の3つのステップを踏むことで簡単に作成することができます。
(1)縦軸と横軸を書く
(2)横軸を幼少期など時期ごとに区切る
(3)自分のモチベーションの起伏をグラフ化する
(1)縦軸と横軸を書く
まずは紙やノートに縦軸と横軸を書きましょう。
縦軸はモチベーションのプラスマイナス、横軸は自身の年齢に当たります。
縦軸は軸の中心を平常心として、中心より上は気分が前向きな状態、中心より下は気分が落ち込んでいる状態を表します。
(2)横軸を時期ごとに区切る
横軸は幼少期や小学校、中学校、高校、大学などのように、時期ごとに区切ります。
(3)自分のモチベーションの起伏をグラフ化する
グラフの基礎ができたら、自分のモチベーションの起伏をグラフ化していきましょう。
前述の通り、モチベーションの分け方は以下の通りです。
・縦軸の中心は平常心
・中心より上は気分が前向きな状態
・中心より下は気分が落ち込んでいる状態
自分の過去の振り返りなので、正直な気持ちを書き込んでいきましょう。
自分のこれまでを思い出してみよう
モチベーショングラフの作成には、これまでの出来事を思い出す必要があります。
前章でお伝えしたモチベーショングラフを参考に、さらに記憶を深掘りしていきましょう。
まずはモチベーショングラフの頂点や底、つまり感情の起伏がある部分で、どのような出来事があったのかを思い出します。
モチベーションが上下する転機となった瞬間に、自分は何故そのような行動をとったのか、またどのように感じたのかなどをグラフに書き込んでいきましょう。
さらに、いつ・どのようなことに打ち込んだのか、どのような気持ちでその行動をとったのかおこなったのかも書き出していきます。
そうすることで自分は何が好きで、どのようなことが得意・不得意なのかを発見しやすくなるでしょう。
モチベーショングラフを作成する際のポイントは、自分にとって良いことだけでなく、悪かったことも含め印象深かったことを書き出していくこと。
興味があることや好きなことだけでなく、やりたくないことや嫌いなことも自ずと見えてくるでしょう。
「自分のマイナスポイントが履歴書や面接に影響しないか」と考える必要はありません。
自分の記憶に残っていることや心を動かされたことを素直に書き出していきましょう。
エピソードごとに印象に残った理由を考えよう
次は、書き出したエピソードの中でも、モチベーションのカーブが特に大きく変化した瞬間に起こったことについて「なぜその出来事が印象に残っているのか」を分析していきます。
なぜその出来事を思い出したのか、なぜ思い出に残っているのかなどの理由を深掘りして当時の気持ちを具体的な言葉にすると、より明確になります。
さまざまな「なぜ」を解明していくことで、自分な得意なことや苦手なこと、自分の価値観などがはっきりしてくるでしょう。
エピソードの比較によって共通点や相違点を探ろう
モチベーショングラフは、ターニングポイントとなった出来事や、その時の気持ちなどを書き込むだけで終わらせないことが大切です。
モチベーションの起伏の大きさには個人差がありますが、一定ということはまずありません。
モチベーショングラフを活用し、より深く分析をしていきましょう。
グラフを活用する際には、以下のような比較方法を試しましょう。
・モチベーションが高かった出来事同士を比較する
感情がプラスに傾いているときの共通点を探すことで、自分がやりたいことやモチベーションを上げられることを明確にすることができます。
・モチベーションが低かった出来事同士で比較する
気持ちがマイナスに傾いているときの共通点がわかると、どんなことに気を付ける必要があるのかがわかります。
モチベーショングラフがマイナスに傾くような事柄を企業の社風や業務内容と照らし合わせることで、その企業が自分に合っているかどうかを見極める手立てになるでしょう。
・モチベーションに差があるもの同士を比較する
モチベーションがもっとも高い時と低い時を比べると、何がどう違っているかを確認しやすくなります。
注目はターニングポイント
モチベーショングラフで注目すべき箇所は、ターニングポイントです。
ターニングポイントとは、人生の転機となる出来事のこと。
ターニングポイントがはっきりすると、どのようなときに自分のモチベーションが上がり頑張れるのかを理解できます。
自分のやりたいことや仕事に対する気持ちといった就活の原動力になるポイントを引き出すことができるでしょう。
また、マイナスからプラスに転じた瞬間に何があったのかを知ることで、モチベーションが下がっているときの回復方法を知るきっかけにもなり得るでしょう。
まとめ
就活で自己分析をする目的は、自分のことを深く理解することにあります。
自分のことを理解していなければ、自己紹介や自己PRをうまくアピールすることができません。
難しい印象のある自己分析ですが、モチベーショングラフを作成することで自分を客観視することができます。
モチベーショングラフで注目するべきは、グラフが上下するきっかけとなる出来事。
自分が頑張れるポイントや、低迷期から回復する方法を知る手助けになるでしょう。
モチベーショングラフを活用し、就活に活用できる自己分析を進めていきましょう。