資生堂のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

資生堂のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

日本を代表する化粧品メーカーの資生堂。

資生堂は国内トップの化粧品メーカーであり、海外展開なども積極的に行う企業です。

今回の記事では、資生堂の歴史・IR分析の中で同社を理解・応募する上で把握しておくべき事項を解説します。

資生堂の歴史をチェック

まずは、資生堂の設立背景・歴史を解説します。

資生堂の始まりは1872年。

福原有信が、日本初の民間洋風調剤薬局として創業しました。

当時は粗悪な薬品が出回ることが当たり前。

それにより様々な健康被害が発生していました。

そこで、品質の高い薬品を取り揃えた上で、日本における医薬分業システムの確立を志して「資生堂」は開業されました。

ちなみに、資生堂という名は中国の古典の「すべてのものは、ここから生まれる」という意味の一節に由来します。

人々の生活の中に新たな価値を生み出してゆく決意が込められています。

1888年に日本初の練り歯磨「福原衛生歯磨石鹸」発売

1897年に化粧品業界へ進出(「オイデルミン」発売)

当時は化粧品事業と薬局事業の両方を注力していましたが、

1916年からは化粧品事業に本格転換していくこととなりました。

1934年には資生堂ならではの宣伝活動であるビューティーコンサルタント(当時はミス・シセイドウ)が始まっています。

資生堂の特徴は、いち早く海外展開にも力を入れていること。

1957年に台湾で販売開始しており、日本の他のメーカーと比べても早期に海外展開しています。

それが現在の外国人向けの業績向上に繋がっています。

資生堂の現在の業績とIR分析とは?

次は資生堂のIRを基に、会社の業績を分析していきましょう。

(出典:https://www.shiseidogroup.jp/company/glance/)

上のグラフは直近5年間の売上と営業利益の推移です。

2016年を境に急激に伸びていることが分かります。

売上・利益増収の主要要因として、以下が挙げられます。

・中国事業の成長

・トラベルリテール事業の伸び

トラベルリテール事業とは、空港内免税店などの旅行客向けの事業です。

旅行客向けの事業領域が2桁成長を遂げており、結果として会社全体が大きく成長しています。

同社の領域をそれぞれ見ていきましょう。

前年比41.4%と驚異的な成長を遂げているトラベルリテール事業です。

売上は資生堂全体の約1割、利益では15%を占める稼ぎ頭でもあります。

次に大きく伸びているのは中国事業です。

32.4%の売上増加と、こちらも驚異的な伸びとなっています。

一方で、利益は156億円に止まり、トラベルリテール事業と比べると利益率はそこまで多くはありません。

しかし、前年比と比べると212%と驚異的な伸びを示しています。

従来の「売上高は大きいが利益が出ない事業」という位置だった中国事業が収益性を大きく改善できつつある状況といえるでしょう。

次に大きいのが本国、日本の市場です。

売上額が大きいだけでなく、成長率も14%と非常に高い数値を出しています。

中国や「トラベルリテール」事業と比べると伸び率が大きくないため、あまり成長していないのでは?と思ってしまうかもしれません。

しかし、一般的なメーカーの成長率は、一桁台後半でも十分な伸びです。

そういった点を踏まえると、14%の成長率は驚異的といえるでしょう。

中国以外の領域については以下の通りです。

(出典:https://www.shiseidogroup.jp/ir/library/report/pdf/201809.pdf)

また、今後の経営方針について、資生堂の重点的な戦略は5つとされています。

その戦略とは以下の5つです。

特に同社では「プレステージファースト」を戦略として取っています。

プレステージ領域を第一優先に、投資するブランドの選択と集中を行うことで市場を上回る成長を目指しています。

同社のブランドポートフォリオの中で、どれが重要なブランドになるのかも把握しておきましょう。

※現在、「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」「NARS」などに投資を集中しています。

資生堂の年収や社員数とは?

それでは、続いて資生堂の年収や社員数について解説していきます。

同社の有価証券報告書によると同社の社員数は2,937人となっており、年収は723万円と高めの水準となっています。

また、平均の年齢については40.8才となっていますので、その年齢の時点でおおよそ年収は723万円と考えればかなり高い水準でしょう。

気になる平均の勤続年数は16.2年となっており、長く勤めることができる企業です。

 

(出典:https://www.shiseidogroup.jp/ir/library/syoken/pdf/2018/1803all.pdf)

資生堂に向いている人とは?

資生堂に向いている人のキーワードとしては、二つあります。

「一瞬も 一生も 美しく」、そして「世界で勝つ」です。

「一瞬も 一生も 美しく」というのは、同社の「Our Mission」です。

ミッションにどこまで共感できているのかは、非常に重要なポイントになります。

また、もう一つのキーワードが「世界で勝つ」です。

同社の5大戦略の一つが世界で勝つ、人材・組織の強化

「PEOPLE FIRST」でした。

同社はいち早く海外展開を積極的に始め、現在では中国や「トラベルリテール」事業の伸びが非常に高いです。

そのため、 グローバルに活躍できる人材の採用・育成に力を入れています。

具体的には、今後の資生堂をリードする次世代リーダーの育成に向けた研修プログラムが2018年10月より開始されています。

英語公用語化に向けた研修内容となっており、ますます海外志向の高い人が活躍する場が広がっています。

まとめ

資生堂の歴史から設立の経緯、IR分析の解説を行いました。

資生堂は国内トップのシェアを誇っており、知名度・人気が非常に高いことから、倍率が高くなっています。

人気企業だからこそ、個別企業の分析・対策を行い、選考を突破できるようにしましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます