HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活生から人気の高い金融業界。
金融業界で働くメリットは3つあります。
この記事では、金融業界に就職するメリットとデメリット、さらにどのような人物が金融業界に向いているのかを解説します。
ESを出す前に、金融業界の大枠について知っておきましょう。
就活生人気トップクラス?!金融業界に就職するためには
金融業界は、学生から人気の高い業界の一つです。
採用人数が多く、給料が高くて安定しているイメージを持つ学生は少なくないでしょう。
そのため多くの就活生が金融業界を目指しており、漠然とした志望動機では選考を通過するのは難しいです。
また、金融業界といっても業種や職種も様々であり、当然企業によっても社風や特徴が異なります。
もし金融業界を志望する場合、業界について研究し、求められる人物像を理解しておくことが大切です。
金融業界に就職するために積極的に情報収集を行い、志望動機やキャリアビジョンに繋げられるようにしておきましょう。
金融業界とは
金融業界について解説する前に、まずは「金融」の定義をご紹介します。
金融とは、一般的に「経済活動の一環としてお金が社会の中を回ること」という意味で使われています。
そして、 世の中にあるお金をうまく循環させて、経済を維持する活動を行っているのが金融業界なのです。
金融業界は、主に4つに分類することができます。
面接では「なぜ金融業界の中で銀行を選びましたか?」「生命保険と損害保険の違いはなんですか?」などの質問がよくあります。
これらの質問にしっかりと答えられるように、それぞれのビジネスモデルや業務内容を理解しておきましょう。
銀行は、個人・企業から預金を集めて、そのお金を他の個人・企業に融資する金融機関です。
お金を貸す側が借りる側に融通する仲介機関としての役割を果たしています。
また、銀行にもメガバンク・地方銀行・信用金庫などの分類があるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
一方で、 自社が資金の貸手とはならず、投資家と企業との架け橋の役割を担うのが証券会社です。
証券会社では、以下の4つの業務があります。
次に、 生命保険とはその名の通り、人の生命に関わる保険。
加入者から定期的に保険料を受け取り、加入者が死亡等してしまった際に、その家族に保険金を支払う金融機関です。
一方、 損害保険とは、モノに関わる保険です。
生命保険とは異なり、損害額によって保険金が変わる実損払方式が採用されています。
また、火災保険・自動車保険・地震保険などの様々なリスクに対応した種類が存在しています。
金融業界で働くメリットとは?
学生からの人気が高い金融業界ですが、どのような理由があるのでしょうか。
実際に金融業界で働く3つのメリットについて紹介します。
給与水準が高い
金融業界の年収は500〜800万円が相場であり、他の業界と比べても給与水準が高いことが、人気の理由です。
知名度の高い企業だと、年収はさらに高くなり、 企業単位では年収1000万円を超える会社も少なくはありません。
また、厚生年金や福利厚生が充実していることも特徴です。
安定した収入
多くの学生は、金融業界に安定したイメージを持っています。
そのイメージの通り、 金銭面での安定が得られるのは金融業界のメリットの一つです。
毎月安定して高収入が得られるため、好きなことやモノにお金を使うことができるのは、大きな魅力だといえます。
しかし 安定した収入が得られる一方で、仕事として安定するかどうかは定かではありません。
AIや仮想通貨など、テクノロジー分野の発展に影響を受け、金融業界の業務は淘汰されていく可能性があります。
専門知識が身につく
金融に関する知識は普段の業務のみでなく、私生活やキャリアの選択にも有利に働きます。
そのため、 金融業界で働く中で金融知識が身につくことは大きなメリットです。
学生にとってファーストキャリアに金融業界を選ぶことは、その後の人生に役に立つでしょう。
金融業界で働くデメリットとは?
メリットの多い金融業界ですが、一方でデメリットも存在します。
金融業界を志望する学生は、メリットだけではなくデメリットも把握した上で就活に臨みましょう。
精神力が求められる
金融業界は、高い精神力が求められます。
仕事上お金に困っている人がいても、冷静に判断して切り捨てることも少なくありません。
また、 何千万円単位の金額を扱うことになり、責任が重く正確さや丁寧さが必要です。
そのため、間違いの許されない日々の業務にストレスを感じ、溜め込んでしまう可能性があります。
金融業界は、精神的にタフな人でないと生き残ることができない業界なのです。
異動の頻度が高い
正社員として雇用される社会人であれば、異動や転勤は珍しいことではありません。
特に金融業界は、内部情報の流出などの不正を防ぐために、異動が多い傾向にある業界です。
都市銀行や大手の証券会社のように全国的に展開している企業に就職した場合、日本のどの地域に勤めることになるかが定まりません。
転勤が多ければ、ある地域に定住することができないため、転勤のたびに一から人間関係を築いていくことになるでしょう。
クリエイティブな要素が少ない
大きな責任を伴う金融業界では、失敗する可能性を下げ、サービスを均一化するために、マニュアル化された業務を遂行することが求められます。
そのため、 社員は決められた仕事をするのみで、自らで何かを生み出すクリエイティブな仕事は少ないです。
好奇心やチャレンジ精神が強いタイプの方は、業務に対するモチベーションを高く保つことは次第に難しくなる可能性があります。
クリエイティブな仕事がしたい場合は、金融業界での業務が本当に自分に向いているのかを再度確認してみましょう。
金融業界で求められる人材像とは
「金融業界で働きたい」という就活生が多いですが、金融業界が求めているのはどのような人材なのでしょうか。
面接試験などでも見られるポイントになるので、金融業界に適性のある人材像をしっかりと把握しておくことが大切です。
それでは、具体的な特徴を見ていきましょう。
ストレスに強い
金融業界の業務では、お金を扱うため責任が重くのしかかります。
また「ノルマ」が存在し、目標とする契約数や契約金額などを達成できるかどうかで、仕事ができるかできないかを数値的に判断される職場です。
そのため、金融業界に勤める上で、ストレスやプレッシャーを避けることはできないでしょう。
ストレスの大きい金融業界で求められるのは、ストレスに強い精神的なタフさです。
日々のプレッシャーや困難に負けず、前向きに乗り越えていくことができることをアピールすることができれば、面接試験でも有利に働くでしょう。
勉強熱心である
金融業界へ適性のある人材の特徴として「勉強熱心である」ことがあげられます。
社会にお金を循環させる金融業界で働くには、ある程度の金融知識が必要となります。
また、基本となる経済学や社会学、時事問題などについても、入社後も日々学習することが大切です。
そのため、 勉強することが苦にならない方は金融業界への適性は高く、他の就活生と差がつくポイントになるでしょう。
企業によっては、簿記検定・ファイナンシャルプランナーなどの金融関連の資格取得を課したり、昇進・昇給の条件としている企業もあります。
対人能力に優れている
金融業界に限らず、ビジネスは人間関係を築くところから始まり、その関係を維持することが大切です。
特に金融業界では、人としての信用がなければ大きな金額を任せれないと判断され、契約を成立させることが難しいでしょう。
そのため、 他者から信頼を得ることのできるコミュニケーション能力が優れている人材が求められているのです。
金融業界の業務では、金融商品に関心のない個人に対しても営業や交渉を行うことがあり、金融商品の購入につなげなければいけません。
そのため、関心のなかった顧客にも金融商品へ興味を持ってもらい、安心して購入してもらえるだけの対人能力が必要になります。
まずは金融業界の研究から!
金融業界を志望する場合、まずは業界研究を行い、銀行・証券・生命保険・損害保険のそれぞれの特徴やビジネスモデルなどを理解することが大切です。
また、この記事で紹介した金融業界のメリットやデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
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