研究で忙しい?理系学生がインターンに参加すべき理由

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

理系学生は授業に加えて研究で忙しく、就職活動に時間を割くことが比較的難しいです。

研究室の推薦枠を利用するケースも多いとされていますが、自身の進むキャリアを選択するために就活をするべきなのでしょうか。

この記事では理系学生の就活の中でも、インターンシップについて解説します。

理系学生のインターンは必須?

文系学生に比べ、理系の学生は授業や研究が忙しいため、就活のための時間を作るのも難しいことが少なくありません。

しかし、理系学生は自身の持つ専門的な知識を活かして、主体的にキャリアを選択し後悔のない就職をするべきです。

この記事では、理系学生の就職活動の特徴とインターンへの参加のメリットについて解説しています。

理系学生の就活の全体感を掴み、インターンの特徴や利点を理解した上で就活に臨みましょう。

就活の時間を作り出すのが難しい理系学生

理系の学生は就職活動の時間を作り出すのが比較的難しく、他の就活生よりもスタートが遅れてしまう傾向にあります。

その理由は、大きく分けて「研究にかける時間が多いこと」と「研究と就活期間が重なること」の2つです。

大学の通常の授業はもちろんですが、 理系学生は研究のために多くの時間が必要です。

それに加えて、研究室に拘束されていない時間であっても、研究について考える時間や調べる時間が不可欠であるため、理系学生が就職活動に時間をかけるのは比較的難しくなります。

次に、理系学生が研究を進めるために時間が必要な期間と、就活期間が重なってしまうという理由についてです。

就職活動は、基本的に大学3年生の夏から大学4年生の10月の間に行いますが、 研究に取り掛かり始める期間とほとんど重なってしまいます。

これら2つの理由から、理系の学生が就活に取り組む時間が多く取ることができないというのが現状です。

しかし、研究に取り組んで得た知識や技術などの専門性を活かすことのできる仕事や、もしくは本当に志望する全く別の分野の仕事など、自身でキャリアを選択し、後悔のない選択をするべきでしょう。

学校推薦で就職する人の割合が減った理由

理系の学生の就職活動は、所属する研究室や学校からの推薦があったため、学生は就職活動に多く時間を割かずに自身の研究に専念することができました。

しかし、近年は学校推薦で就職先を選ぶことは少なくなり、理系学生の3人に2人は自由応募を選択するようになっています。

自由応募を選択する理系の学生が多くなった背景には、主な3つの理由があります。

ひとつめが 「希望する企業へ就職できるかは不明」だということです。

同じ大学や研究室の学生と希望する企業が重複した場合、大学の成績順で選ばれるため、自身の希望する企業に確実に就職できるわけではありません。

もしも大学が定めた基準で低い成績だった場合、推薦をもらえるのは自分が行きたくない企業になってしまうリスクがあります。

次に 「学校推薦を受けても必ず就職できるわけではない」という理由があります。

学校からの推薦を受けても、実は優先的に選考を受けられるだけという場合が多いです。

そのため、推薦で選考を受けた企業に確実に就職できるかどうかはわからず、自身で様々な企業の説明会やインターンなどに参加する理系の学生が増えています。

最後に、学校推薦を利用した場合 「辞退できない」ということが理由として挙がります。

万が一、学校推薦で就職が決まった企業を辞退すると、翌年以降の後輩の就職に影響してしまう可能性があります。

企業にとっても就職が決まった学生が辞退することはリスクであり、その可能性が高い大学からの推薦を受けないという対応を取ることは十分にあり得ることでしょう。

理系学生のサマーインターンシップ参加が増加中

学校推薦を利用せずに自由応募を選択する理系学生の多くは、サマーインターンを活用して就職活動を行なっています。

サマーインターンとは、企業が採用活動の一環として夏季休暇の期間に開催するインターンシップです。

主に大学3年生、大学院1年生が参加します。

1DAYインターンや短期インターンとは違い、より実践的な実務を体験でき、現場の空気をリアルに感じられることが長期インターンの特徴です。

多くの理系学生がサマーインターンに参加し、その割合は年を追うごとに増加しています。

インターンでは、大学で勉強する自分の専門以外のジャンルにも参加することが可能であるため、様々な業界・業種のインターンに参加してキャリアの選択肢を広げることが可能です。

例えば、研究職以外のメーカーやコンサルタント会社に就職する理系学生も多くなってきていることがあげられます。

そのため、理系学生は自由応募で内定をもらうために、サマーインターンをはじめ、様々なインターンの参加するのが最近の傾向です。

理系学生がインターンシップに参加するメリット

増加し続ける理系学生のインターンへの参加ですが、その理由はもちろん多くのメリットを得られるからです。

ただ闇雲に参加するのではなく、まずはインターンで得られるメリットを理解した上で、どの企業のインターンに参加するかを選ぶようにしましょう。

企業研究や業界研究を効率よくできる

インターンに参加することで、 企業や業界の特徴について理解することができ、業界・企業研究が効率よくできます。

サマーインターンに参加すれば、現場で働く社員の方から業界や企業、業務についての解説が行われ、実際の業務を体験することもできる場合がほとんどです。

就活に対する意識を早い時期から持ちやすい

また、インターンに大学3年(院1年)の夏から参加することで、就職活動に対する意識を早い時期から持つことができます。

インターンに参加すると、同年代の同じ業界・業種を志望する学生と出会うことができるため、情報交換を通して 就活へのモチベーションを高く保つことに繋がるでしょう。

特に理系学生は就活を本格的に始める時期が遅れがちなため、スタート時期の早い文系学生から刺激を受けることができます。

就活や面接の対策になる

サマーインターンに参加し、実際に就業体験することが就活や面接の対策になります。

例えば、理系の学生の場合は面接対策に参加する時間を取ることが難しいこともあり、インターンを面接の練習として受けることも多いです。

他にも、会社を内部から見ることができ業務を体験できるインターンでの経験は、 本選考の面接の際にも具体性や説得力のある受け答えができることにも繋がるでしょう。

理系学生が参加しやすい職種は?

理系学生の就職でも、一般職から研究職まで様々な業種があります。

その中でも、理系学生が参加しやすいインターンがある職種についてご紹介しましょう。

システムエンジニア

理系学生がインターンに参加する職種の中で最も多いのは、システムエンジニアです。

システムエンジニアのインターンでは、短期でコーディングを行う場合も多いですが、実際の業務を体験できる長期のインターンもあるため、 目的に合わせてどのインターンに参加するかを選択しましょう。

コンサルタント

コンサルタントも理系学生から人気が高い職業のひとつです。

論理的思考力が高く、数値を扱うことに慣れた人材を求められるコンサルタントの仕事は、理系の学生が重要視されています。

インターンに参加すれば、一般的には会議のための資料や議事録を作ったり、参加したインターン生同士でテーマに合わせた課題を解決するグループワークを行ったり、実際の業務に近い経験ができるでしょう。

MR

MRも理系の学生から人気が高くインターンに参加しやすい業種のひとつです。

MRとは、正しく医薬品を使うために品質や安全性、有効性などに関しての情報を医療関係者に提供する医薬情報担当者を意味しています。

インターンに参加すれば、 先輩の社員の方の仕事に同伴して実際の業務を体験することができるため、MRを志望している場合は参加することがおすすめです。

理系ならインターンシップにも推薦枠がある

長期休暇に開催されるサマーインターンに限らず、理系学生が参加できる短期インターンも多くあります。

また、そのインターンの中には大学の推薦枠があるものも少なくありません。

大学からの推薦を得られれば、 希望する企業のインターンに選考なしで優先的に参加することが可能です。

このように、推薦枠を利用すれば選考を受ける時間を削減できるため、研究などで忙しい理系学生は利用しない手はありません。

結論:理系学生はインターンに参加しよう

理系の学生は授業や研究などで忙しく、就職活動へ時間を多く割くことができません。

しかし、自身の希望する業界や業種へ就職するためには自由応募で、自分で内定を勝ち取る必要があります。

  そのため、3年生の夏からサマーインターンへ参加するなど、インターンに参加して実際の業務を経験したり、業界・企業の研究を進めることが大切です。

積極的にインターンに参加して、後悔のないキャリアを選択しましょう。

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