【例文あり】ガクチカでゼミをアピール!差別化ポイントや構成を徹底解説

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就活を進める上で、志望動機と自己PRの他に学生時代に力を入れたことについて聞かれることは多いです。

これは通称「ガクチカ」と呼ばれるもので、学生時代に自分が時間を費やしたことや夢中になって取り組んでいたことについて書くものです。

部活やサークル、アルバイトやボランティア活動などについて書く人は多いですが、その他に大学のゼミについて書く人も居ます。確かに、ゼミというものは3年生になるまでの間に深めてきた学びをさらに分野に分けて積極的に研究対象として学んでいくものですから、紹介しやすいでしょう。

そこで今回は就活において学生時代に力を入れたことについて聞かれた際にゼミを挙げるにあたってのポイントや、それを通してどのような学びを得たのかなどの書き方について紹介していきます。

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【ゼミをガクチカを書こう】ゼミ経験を書くのは弱い?

結論から言うと、ガクチカでゼミ活動をアピールするのは、決して弱いということはありません。

「ありきたりでは?」と思う方も多くいるかもしれませんが、ゼミ活動に対する自分なりの取り組み方や考え方をしっかり伝えることで、オリジナリティのあるアピールができます。

実際、ゼミ活動にはチームワーク、研究への熱意、問題解決能力など、多くの企業が求めるスキルや資質が含まれていることが多いです。

これらを具体的な経験や成果と結びつけて語ることで、ガクチカの差別化を図り、面接官に強い印象を残すことができるでしょう。

重要なのは、単にゼミ活動をしたという事実を伝えるのではなく、その経験が自分にどのような影響を与えたか、どのような成長を遂げたかを明確にすることです。

【ゼミをガクチカを書こう】ゼミ経験を書くメリットは?

メリット4選

・興味関心が伝わりやすい
・グループ活動のアピール
・専門的な分野での差別化
・結果が明確である

ゼミは特定のテーマについて研究する活動のことを言いますが、参加することでその分野に理解を深めたり、参加しなければ得られなかった体験ができたりします。

ゼミをガクチカに活用する学生も多く、また、ゼミ経験のガクチカは企業側も興味を持ちやすいと言われているのです。

ガクチカにゼミ経験を書くメリットには、「グループ活動のアピール」「専門的な分野での差別化」「結果が明確である」の3つあります。

興味関心が伝わりやすい

ガクチカにゼミを選んでアピールすれば、興味関心が非常に伝わりやすくなります。

ゼミの研究内容は、応募者の興味関心が出やすいのが特徴です。

そのため人物像をイメージしやすく、アピールした際はエピソードも含めて、採用担当者の理解もスムーズといえるでしょう。

研究内容に興味を持ったきっかけを話せば、より自分自身の人となりは伝わりやすくなります。

どのような学生なのか想像するのが早くなるため、わかりやすい分、高評価につながる可能性も高いです。

人となりや性格が想像できれば、人はその人に対して自然と愛着を持つものです。

比較的印象にも残りやすくなるため、ガクチカを通じて採用担当者に良いインパクトを残したいときには、ゼミをガクチカとしてアピールするのはおすすめといえるでしょう。

グループ活動のアピール

ゼミは多くの場合、単独ではなくグループ単位で研究に取り組むものです。

したがってゼミの参加を通して学生は、メンバーと信頼関係を築いたり、お互い協力し合ってプロジェクトを進めたりするスキルを身につけます。

会社は多数の人間が集まって成り立つ組織で、信頼関係や協調性は、社会人になってからも重要視されるスキルです。

企業の採用担当者や面接官の中には、周囲と協力し合いながら仕事ができる人材を求めている場合も多く、グループ活動をしたという体験は、絶好のアピールポイントになるでしょう。

リーダーとしてゼミに参加した場合は、信頼関係や協調性に加えてリーダーシップもアピールポイントになります。

もちろんリーダーの経験はなくても、ゼミの活動をアピールすれば、グループ内での立ち回りがわかりやすくなるのがポイントです。

組織でどのような活躍をする人なのかチェックできるため、企業にとっては評価しやすいガクチカになります。

よって、グループ活動をアピールできるゼミの経験は、良いガクチカにつながると期待できます。

専門的な分野での差別化

ゼミの研究内容が、企業に関連している場合、大きなメリットになると考えられます。

もし専門性の高いものであれば、自分の知らない専門知識も身につけているとして、面接官は興味を抱くかもしれません。

企業に関連する分野のサークルに参加して活動し、それをガクチカに書くことも珍しくありません。

しかし、ゼミは大学の授業の一環になりますので、より説得力を持って面接官に伝えられます。

サークルの参加はゼミよりも敷居が低く、誰でもすぐに活動できるという特徴があります。

ゼミの場合は、いつでも参加できるというわけではなく、スケジュールに沿って研究を進めるという場合がほとんどです。

サークルは参加しやすいですが、場合によっては同じテーマのサークル参加者が、同じような内容のガクチカで応募する可能性があり、企業の採用担当者に飽きられてしまうリスクがあります。

その点ゼミは特定のテーマについて、掘り下げて研究しますので、差別化が可能です。

差別化できるということは、それだけ面接官の目に留まりやすく、興味を持ってもらえれば、採用に大きく一歩近づける可能性も出てきます。

結果が明確である

ゼミは卒業論文の作成など、目標が決まっているため、活動自体がとても明確です。

はじめから終わりまでストーリーを組み立てやすく、ガクチカと相性が合います。

ガクチカは体験を一定のストーリーに仕立てて作成していきますが、ゼミ活動は参加するきっかけから活動、活動することによって得られた結果までが明確で、ポイントを押さえたストーリー構成が簡単に作成できます。

【ゼミをガクチカを書こう】ゼミ経験を書くデメリットは?

ガクチカにゼミを選ぶことには、前述のとおりメリットがたくさんあります。

では逆に、ガクチカにゼミを選ぶことにデメリットはあるのか、ガクチカ作成の際は気になるところです。

結論からいうと、ゼミを頑張った経験のある人にとって、ガクチカをゼミにすることにはデメリットはありません。

唯一デメリットがあるとすれば、ゼミをガクチカに選ぶ学生は多いため、内容のオリジナリティが薄れやすいという懸念があることくらいです。

しかし実際のところガクチカのオリジナリティは重要ではないため、特筆すべきデメリットとはいえません。

重要なのはゼミのなかで得たものや自分自身の成長につながった過程です。

挫折経験だとしても、学習したことやその挫折の過程で人柄をアピールできるため、アピールできる要素があるなら問題はないでしょう。

最終的に大事なのは、企業が求める人物像にマッチしているかというポイントです。

上記の点をしっかりアピールできるのであれば、ガクチカにゼミを選ぶことには何のデメリットもありません。

【ゼミをガクチカを書こう】ガクチカで見られているポイント

どの企業も、業界問わずガクチカを聞いてくる傾向がありますが、なぜガクチカを聞くのでしょうか?

もちろん、ガクチカを通じて見ているポイントがいくつかあります。

その内容を、ここで4つ紹介しましょう。

人柄

まずは、その人がどのような人柄なのかを判断しようとします。

その理由は、企業は単純にスペックの高い人だけを求めているわけではなく、一緒に働きたいと思えるような人を求めているからです。

どれだけ優秀だとしても、人柄が合わなければお互いに長く仕事をするのは難しくなってしまうため、これを重要視している企業も少なくありません。

だからこそ、ガクチカを伝える際には、自分の人柄がはっきりとわかるように伝えることを意識しましょう。

良い印象を与えることができれば、その人柄がきっかけで採用されることも十分あります

例えば、単純にコミュニケーション能力があることを、ガクチカでアピールするのもありです。

コミュニケーション能力はどんな企業においても必要不可欠ですので、ぜひ意識してみてください。

モチベーションの源泉

ガクチカのエピソードから、その人がどんなことに対してモチベーションを上げているのかも見ています。

なぜなら、仕事に対してどんな状況で頑張れるのかを、あらかじめ理解しておきたいからです。

例えば、常に周りを引っ張っていけるタイプの人であれば、人から頼ってもらえることが、モチベーションに大きくつながっているかもしれません。

その内容をうまく伝えることで高い評価を得られる可能性があるため、この辺も意識しながら書いてみてください。

ただし、内容によっては逆効果になることもあります

よくあるのが、褒められることがモチベーションの源泉になっているパターンです。

営業職のような仕事だと、褒められるよりも断られるような機会が多くなるため、場合によっては「この人は向いてなさそう」と思われてしまうでしょう。

経験から学ぶことが出来るか

企業はガクチカの中で、その人がどのような経験をしたのかだけではなく、最終的に何を学んだのかまで見ようとします

その理由は、同じような間違いを繰り返す人を、採用したくはないからです

人間であれば成功や失敗を通じて学ぶことが多々あるはずですので、ガクチカを伝える際には必ず自分が学んだことまで、すべて書かなければいけません。

そこまで具体的に話すことができれば、どんな採用担当者にも響くガクチカになるでしょう。

論理的思考と表現力

企業がガクチカを評価する際、論理的思考力と表現力について注目していることがあります。

これは、物事を整理し、深く理解して、その上で順序立てて表現し、伝える能力が、社会人として非常に重要な要素だからです。

ガクチカを通じて、応募者がどれだけ論理的に物事を捉え、それを明瞭に伝えることができるかをチェックしているのです。

そのため、面接やエントリーシートでは、単に活動内容を列挙するだけでは不十分です。

その活動を通じて自身がどのように思考し、どのような課題に直面し、それをどのように解決したのか、そのプロセスを論理的に、そしてわかりやすく表現することが求められます。

【ゼミをガクチカを書こう】ゼミをアピールできる強みの例

ここからはガクチカにおいてゼミをアピールする際、どのような強みを紹介できるのかについて詳しく紹介していきます。

学生時代に力を入れたことをアピールする際に個人活動とグループ活動がありますが、それぞれを通してどのような学びを得られるのか、どのような点を強調すれば企業の採用担当の方に良い印象を与えられるのかについて詳しく紹介していくので、一緒に確認してみてください。

ゼミをアピールできる強みの例

①個人活動
②グループ活動

個人活動

まず個人活動をアピールする際はスケジュール管理力があることを強調できます。

どの仕事においても、目標を達成するためにはスケジュールの管理能力が必要だからです。

また、行動力も個人活動の点から考えてアピールできる点でしょう。

個人のゼミ活動の場合は自ら行動し、研究に取り組まないというならないので、おのずと行動力が身につきます。

そして、当然ながらゼミは研究を行うところなので、思考力も鍛えられます。

特に個人活動の場合は1人で研究を進めなければならないので、創意工夫をする思考力が身につくのです。

また、個人で研究活動を行う場合は自分だけで課題を探し、それを解決しなければならないので、課題発見能力が身についた、と挙げるのも良いでしょう。

個人で研究をするためには、課題をさらに追求していく課題追求力も養われますし、問題が発生した時に自分だけで対応しなければならないので、臨機応変に対応する能力が身についたこともアピールできるでしょう。

グループ活動

ゼミ活動をガクチカで使う際、特にグループ活動が絡む場合には協調性をアピールするのが効果的です。

まず、ゼミでのグループ活動は、目的は同じでも、それを達成するためにさまざまな考えを持つメンバーとの協力を必要とします。

そして協調性をアピールする際には、グループ内での自分の役割や、チームの目標達成に向けてどのように貢献したかをわかりやすく強調しましょう。

また、チームメンバーとの効果的なコミュニケーション方法や、意見の相違をどのように乗り越えたかも評価されるポイントとなります。

ゼミ長

ゼミ活動でゼミ長を務めた経験は、他の就活生と比べても大きな差別化のポイントにもなりますし、かなり強いアピールができるでしょう。

ゼミ長としての役割は、ただのリーダーではなく、ゼミという組織全体の運営や目標達成を目指して指揮することにあります。

なので、リーダーシップという強みはアピールしやすいです。

具体的には、目標設定、計画立案、メンバーのモチベーション管理、活動の監督といった一連を通じて、チームを成功に導いた経験を明確に伝えましょう。

【ゼミをガクチカを書こう】アピールする際のポイント

ゼミの経験を活かしてガクチカを作成するときは、アピールすべきポイントをよく理解する必要があります。

アピールする際のポイントとして、ここからは以下の項目を紹介していきます。

・重点的に伝える部分

・状況説明

・アピールする能力

・個人ワークよりチームワーク

ガクチカは、アピールすべき要素を理解したうえで、より採用担当者に刺さる内容に仕上げることが重要です。

では、それぞれのポイントの詳細を整理していきましょう。

重点的に伝える部分

ゼミをガクチカとして伝えるときは、重点的に伝える部分をまず把握しましょう。

ゼミをガクチカに選ぶにあたって、研究内容が志望先企業の業務に関係している場合は、研究内容を事細かに説明することが重要となります。

入社前からすでに業務にかかわる知識・経験を持っていることになるため、企業からは高評価を獲得できる可能性があります。

特に伝えやすい研究内容は、機械系・建築系・IT系の研究です。

一方で、直接的に関係のない研究内容の場合は、研究課程を具体的に述べると良いでしょう。

主に研究の過程で目指した目標や、研究成果を得るまでに問題となったこと、苦労したことなどが挙げられます。

業務と関係のない研究内容だったとしても、問題解決能力や計画性、集中力などを評価してもらえる可能性があります。

たとえば、文系専攻の人は研究内容を仕事で活かしにくい傾向が強いです。

その場合はガクチカにゼミを選んだ際に、研究課程を詳しく伝えると良いでしょう。

状況説明

ガクチカにゼミを選んだ場合は、活動の状況説明はより具体的におこなうようにしましょう。

ゼミの活動は応募者にとっては頻繁におこなわれているため、当たり前のものとなっている背景があります。

しかし採用担当者にとっては、わからない部分が多いことも珍しくありません。

どのような活動をして過ごしたのか詳しく説明すれば、状況のイメージが沸き、話が頭に入りやすくなるといえるでしょう。

具体的には、以下のような点に積極的に触れるのが望ましいです。

・その研究内容に興味を持った背景・理由

・ゼミ仲間との関係性

・教授との具体的なやり取りやアドバイスの内容

・活動の中で抱いていた心理

上記の点に細かく触れたうえで、具体的でわかりやすい説明を心掛けてください。

アピールする能力

ガクチカでゼミ活動のことを伝えるときは、ゼミ活動から得たものを踏まえて、アピールすべき能力を正確に洗い出す必要があります。

ゼミ活動からは、多くの人が何らかの能力を得たことでしょう。

その結果からアピールするものは、志望先企業に貢献するうえで活かせるものでなければなりません。

採用担当者には「こういう人ならうちで活躍してくれそうだし、積極的に採用したい」と思ってもらう必要があるからです。

研究内容をそのまま活かせる企業であれば、研究にかかわるものをアピールするかたちでも良いでしょう。

直接的に研究内容と業務が結びつかない場合は、応用の利く能力から業務に活かせるものを選んでアピールするのが望ましいです。

・コミュニケーション能力

・集中力

・状況判断能力

・柔軟性

たとえばこのような応用の利く能力が挙げられます。

採用担当者にとって魅力的に感じられる能力とは何かよく考えたうえで、ガクチカでアピールする能力を選びましょう。

個人ワークよりチームワーク

どのような職業も、内容にかかわらず、個人ワークのみで成立するものは少ないといえます。

あらゆる業界・職種でコミュニケーション能力や協調性は必要とされるため、チームワークを発揮して頑張ったことは、積極的にアピールすべきでしょう。

ゼミは、せっかくの複数人で取り組む貴重な活動です。

そのためガクチカとしてアピールする際は、チームワークを発揮して取り組んだエピソードを積極的に取り上げると良いでしょう。

個人で頑張って成果を上げたことよりも、仲間と連携をとって成功したことなどが当てはまります。

協調性を以前よりも高められた経験、チームワークを経験して気づかされたことなどは、特に触れたいところです。

チームワークを大事にする企業からは、特に高評価を獲得するきっかけになるでしょう。

【ゼミをガクチカを書こう】ゼミで書く際の構成は?

ガクチカを書く際、すぐに文章にしようとしないで、はじめに構成を作成します。

構成を作らずに書き出してしまうと、途中でテーマから外れて一貫性のないものに仕上がってしまう場合やところどころ手が止まってしまい、仕上げるまでに無駄に時間がかかってしまうことが、考えられるからです。

ゼミでガクチカを書く際の構成は、「経験(結論)」「背景」「課題」「行動」「結果」「何を学び、何を得たのか」になります。

各構成部分について説明します。

経験(結論)

ガクチカでは、何をしていたのかという結論を、はじめに伝えます。

書き方としては、「私が学生時代に頑張ったことは、卒業論文を書くために、心理学のゼミに参加したことです」という風に、どんなガクチカなのかを簡潔に伝えるようにします。

結論を後回しにしてしまうと、企業の採用担当者は、どんな内容か最後まで読まなくてはわからなくなり、苦痛を覚えるでしょう。

はじめにどんなガクチカについて話をするか明確にすると、採用担当者は、その次に続く話についていけるようになります。

結論の前に、前置きを入れる人もいますが、前置きは必要ありません。

背景

「背景」とは簡単に言うと、ゼミを選んだ理由になります。

「卒業論文のテーマについて、心理学的要因から解釈するため」など、ゼミを選択した経緯を説明します。

大学で学んだことの総括的な作業が卒業論文になります。

その卒業論文を書くためにゼミに参加することを決めたとすると、企業の採用担当者に好印象を与えやすくなります。

例文

「行動心理学的に見た消費者の反応の違いを研究するために、ゼミの参加を決めました。

これまで経済学的な視点で消費者行動を分析してきましたが、そこに限界を感じ、心理学的に理解したらどうだろうという気持ちを持っていました。

異なる学術から一つの問題を見つめることで、多角的な視野を身につけるスキルを身につけようと決めたのが、ゼミに参加するまでの背景です。」

課題

「課題」は、研究を進めていくうえで発生した問題や、困ったことなどを指します。

課題は、次の問題解決につなげていきますので、単に「問題が生じた」で終わるようなものは避けましょう。

ガクチカで活用する課題は、その課題を克服することで、学んだことや将来につながる結果が得られた、となるものが理想です。

この点に注意しながら、課題を選ぶようにしましょう。

たとえば、「心理学は予想以上に統計や数字の分析が多く、データ処理に手間取った」「サンプルの設定方法を間違えてばかりで、なかなか絞り込めなかった」「グループでの役割分担がうまくいかずに、作業が思うように進まなかった」などが、課題例になります。

行動

「行動」は、課題を克服するために起こしたアクションのことです。

直面した課題に対して、どのように取り組んだかを説明する部分になりますが、企業の採用担当者は、「行動」から、入社後の仕事の取り組み方をイメージします。

課題に対する取り組み方が、入社後の仕事への取り組み方につながりますので、この点を意識して、行動について説明するようにしましょう。

その際、企業が求める人材についても意識すると、より良いものが書けます。

たとえば「より良い結果を出すには、企業の協力が必要だと考えて、企業にアプローチすることを、ゼミ長に提案しました。

ある企業に研究の趣旨を伝えたところ、快く協力を申し出てくれて、過去のデータを提供してくれたり、顧客へのアンケートを実施してくれたりしました」という風に行動を説明すると、「より良い仕事をするために、積極的に行動できる」ということを、採用担当者にアピールできます。

結果

行動を伝えたら、その行動によってどんな「結果」をもたらしたかを続けます。

結果は成功したり、うまくいったりしたものでなければならない、と思うかもしれませんが、そうとは限りません。

面接官が重視するのは、課題を克服するために起こした行動と、その結果から学んだことです。

たとえ、「事前に予測した結果と正反対の現象が起きてしまった」という結果になったとしても、なぜそうなったのか、ということに気づくことができれば、実りのある経験になります。

努力した結果であれば、成功・失敗にかかわらず、良い印象を与えることにつながりますので、無理にこじつけようとせず、ありのままを伝えることが大切です。

何を学び、何を得たのか

ガクチカは、結果を伝えて終わり、というわけではありません。

どんな結果であろうと、必ずそこから「何を学び、何を得たのか」を明確にする必要があります。

会社で働いていると、常に問題が生じますが、同じミスを繰り返すことは、社会人として好ましくありません。

失敗を含めた経験から学び、次に繋げて成長していくことが、社会人として望まれる姿になります。

企業の採用担当者や面接官は、学びの部分を重要視する傾向がありますので、ガクチカには必ず盛り込むようにしましょう。

【ゼミをガクチカを書こう】例文

ここまでガクチカを書く際の構成について説明してきました。

ここからはゼミをテーマにした実際のガクチカの例文を紹介していきます。

書く文章を、紹介した構成と対応させているのでご自身のガクチカを書く際に活用してください。

ゼミ活動のマネジメント経験をアピール

①経験

私はゼミの幹事長としてより良いゼミ活動の実現を目指し、ゼミのメンバーを統括しました。

②背景

より積極的にゼミでの活動を行いたかったため、自ら幹事長に立候補しました。

③課題

ゼミの中にはモチベーションの低いメンバーもいました。
ゼミの行事に消極的なメンバーや欠席が多いメンバーが多く、ゼミ活動が不活発な状況でした。

④行動

よりメンバー同士が深く交流し、協力し合って活動できるように週に1度ランチミーティングを企画しました。
この時間を持つことで、メンバー同士がより良好な関係を築き、ゼミの活動も活性化できるのではと考えたからです。

⑤結果

これまであまりゼミのイベントに参加してくれなかったメンバーもどんどん参加してくれるようになり、ゼミ全体の雰囲気が活発になりました。
以前はなかなか人が集まらなかった自由参加のイベントでも、ほぼ全員が参加するようになり、意見交換も活発になりました。

⑥何を学び、何を得たの

この経験から、皆で協力することの素晴らしさを学びました。
グループでの活動では、皆が高いモチベーションを持っていれば、それだけ達成できることも増えていくものです。
社会人になっても常に周りと協力し合い、組織の力を最大化し困難を乗り越えていきたいと思う所存です。

グループ活動の経験をアピール

学生時代、私はセミナー活動に没頭していました。

特に注力したのは小学生向けのワークショップの開発と実施です。チームは3人で構成され、私たちは鳥取県の小学4年生に向けてワークショップを提供しました。

協力と役割分担が重要であり、私たちはファシリテーター、タイムキーパー、記録係という役割に分かれ、それぞれの強みを活かしながら効率的に作業を進めました。
この経験を通して、チームワークの重要性、異なるスキルと視点を持つ人々との協働の価値を学びました、また、このプロジェクトを通じて、私はリーダーシップ、チームワーク、プレゼンテーションスキルを養いました。また、異なる視点を統合し、効果的な教育コンテンツを作り上げる能力も身につけました。

これらの経験とスキルは、今後のキャリアにおいても非常に役立つと確信しています。

スケジュール管理力をアピール

学生時代、私が最も力を入れたのはゼミ活動におけるスケジュール管理のスキルの習得です。

締め切りに間に合わせるためにはタスクの整理と効率的な時間管理が不可欠でした。そこで私は残りのタスクを徹底的に分析し、それぞれの所要時間と優先順位を再評価することで計画的に作業を進めることができました。

この過程で、私はタスク管理ツールを活用し、チームメンバー間のコミュニケーションを促進しました。私の役割は単にタスクを割り当てることだけでなく、チーム全体の進捗を把握し、必要に応じて調整を行うことでした。

この経験は、将来の職場においても大きな強みとなり、プロジェクト管理やチームリーダーシップの役割を担うための土台となると確信しています。

【ゼミをガクチカを書こう】気を付けたほうが良いこと

ガクチカを書く際に、気を付けたほうが良いことがあります。

知らないうちにやってしまいがちなミスに「専門用語を使いすぎない」「研究内容や功績だけで述べない」の2つがあるのです。

専門用語を使いすぎない

専門的な研究をするゼミでは、必ずと言って良いほど専門用語が出てきます。

そのため、ガクチカでも、知らないうちに専門用語を使って説明することもありますが、専門用語はなるべく使わないようにして書くことが無難です。

なぜ専門用語はなるべく避けたほうが良いのかというと、すべての面接官が、その研究に対して精通しているわけではない、というのが理由です。

たとえ関連する分野の企業であっても、専門性の高い研究に出てくるような専門用語を知らない、という人も少なくありません。

専門用語で語られても伝わりにくく、面接官が集中してガクチカに目を通してくれる可能性が低くなってしまいます。

専門用語の多用には気を付けましょう。

場合によっては、専門用語を使わなくては説明できない場合もあります。

そのときは、簡単な意味をカッコ書きにして書いておくと親切です。

ガクチカを書くときは、誰が聞いても理解できるような言葉を使い、書くことを忘れないようにしましょう。

研究内容や、功績だけで述べない

良い研究結果が出たり、賞を受賞したりすると、結果をガクチカで強調してしまいたくなりますが、アピールのしすぎは逆効果です。

ガクチカは、結果よりも過程が重要視されます。

そのため、研究によって得た功績を強調するよりも、行動や研究を通して学んだことにウエイトを置いて書く必要があります。

研究内容についても同じことが言えます。

ゼミの研究内容を説明することは、状況を伝えるために、ある程度必要です。

しかし、研究内容ばかり説明してしまうと、ガクチカ本来の役割が弱まり、的の外れたアピールになるおそれがあります。

企業の採用担当者や面接官は、研究内容について知りたいのではありません。

何度も言いますが、ガクチカを通して「経験を通してどのように行動して何を学んだか」ということを知りたがっています。

そのため、研究内容は補足的に説明するものとして、最低限にとどめておくようにしましょう。

企業とのマッチ度を考える

企業とのマッチ度をしっかりと考えるというのも、学生時代に力を入れたことについて述べる際に非常に重要なことです。

ゼミでの経験や学んだことと、志望している職種とのマッチ度はしっかりと考えなければならないものの1つです。

全くマッチしていないことを挙げてしまっては、企業の事前調査をしていない、志望度の低い人材であると考えられてしまいます。

特に、身についた力ではなく、スキルなどを積極的にアピールしていきたい場合は、そのスキルに合った職種を選ぶようにしましょう。

マッチ度が高かった場合

ガクチカでゼミ活動をアピールする際、企業とのマッチ度を重視することが重要です。

そして、ゼミのテーマが応募先企業の事業内容や求めるスキルと関連している場合は大チャンスです。

自分の興味や関心がその分野でどう深まったかを強調しつつ、その企業の文化や事業内容と相性がいかに良いかをアピールしましょう。

企業も自社と相性の良い人材を採用したいと考えていますし、早期退職等のリスクを少しでもさげたいと考えているのです。

マッチ度が低かった場合

ゼミ活動が企業と直接関連しない場合でも、その経験から学んだことや今後社会人生活でどう応用していくかという点を強調しましょう。

特に、課題解決能力やリーダーシップなど、活動内容よりも自身の行動や成長に焦点を当て、どのようにそれらを職場で活かせるかを説明することが大切です。

企業と完全にマッチしていなくても汎用性の高いスキルをアピールし、自分がどんな職場でも活躍できるイメージを企業に持ってもらうことがポイントです。
 

【ゼミをガクチカを書こう】ゼミ経験をガクチカで書くときによくある質問

ゼミ経験をガクチカとして書く際に、さまざまな疑問が出てくるかもしれません。

ここからは、特によくある質問について3つまとめておきます。

ぜひこちらの内容も、参考にしながらガクチカを書いてみてください。

卒論終わってないけど書いても良いの?

現状では、まだ卒論が終わっていないという人もいるでしょう。

しかし、そこに関しては特に何も考える必要はありません。

ゼミ経験のすべての結果が卒論になるわけではないため、気にせずガクチカのエピソードとして書くようにしてください

どちらかといえば、ガクチカでは結果に対してどれくらい努力してきたのか?どんなことを経験できたのか?といった、過程の部分が重要視されます

研究内容が専門的すぎてうまく書けない場合はどうすれば良いの?

研究内容をどのように書くべきなのかは、自分がどんな企業を志望するのかによって大きく異なります。

例えば志望先の企業において、その研究を明確に活かせるのであれば、専門的な内容をそのまま書き記すのも良いでしょう

むしろその方が、熱意が伝わる可能性がありますし、他の就活生との差別化も図れるかもしれません。

ただし、そうでない場合は、基本的に誰が読んでもわかるような言葉で表現するようにしましょう。

なぜなら、専門的な言葉を使ったところで、そもそも理解してもらえないおそれもあるからです。

人によっては具体的に研究内容について書きたくなるかもしれませんが、あくまでも自分がどこに行きたいのかによって決めるようにしなければいけません。

他の学生と研究内容が被っても良いの?

就活となると、他の学生のこともつい意識してしまうでしょう。

そのため、他の学生と同じ研究内容を書くことに、どうしても抵抗が出てしまうかもしれません。

しかし、そんなことは一切気にしなくても大丈夫です

ガクチカでよく見られるポイントは、その経験を通じて自分がどのような課題を乗り越えてきたのか?どんな工夫をしてきたのか?といった部分になります。

これは人によってさまざまですので、同じ研究内容が被ることがあったとしても、何も問題はありません。

何も気にせずに、自分が頑張ったことを細かく書いていきましょう。

【ゼミをガクチカを書こう】就活エージェントに頼るのも一つの手

ここまで読んだ人であれば、どのようにガクチカを書けば良いのか、ある程度イメージできるようになったでしょう。

とはいえ、人によってはまだ書きにくいと感じてしまうこともあるかもしれません。

特に普段から文章を書き慣れていない人ほど、うまく頭の中で文章を組み立てることができずにいるのではないでしょうか。

そんな時は、就活エージェントに頼ることも検討してみてください。

就活エージェントとは、就活におけるさまざまなサポートをしてくれるサービスのことです。

以下におすすめの就活エージェントを紹介していますので、こちらからぜひアクセスしてみてください。

まとめ

ゼミをガクチカで書く際のポイントなどについて説明しました。

ゼミは専門性を深め、ほかのメンバーと協力しながら研究を進めるなど、社会人に必要なスキルや知識を身につけられる場です。

明確な目標に向かって結果を出しますので、ガクチカに向いています。

企業の採用担当者に良い印象を与えるガクチカを書きたいのなら、ゼミの経験を、書き方のパターンに沿って、情報を整理する必要があります。

ゼミ体験を効果的に用いて、良いガクチカに仕上げましょう。

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