HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「ガクチカに書くことが本当にない、、、」
「ガクチカで採用担当者は何を評価してる?」
「ガクチカのネタを見つける方法は?」
就職活動をしていると、ES(エントリーシート)や面接でガクチカを聞かれることも多いと思います。
そのたびに、このように感じる就活生も少なくはないと思います。
そんな就活生のみなさんに、内定獲得のためのガクチカの回答法や企業の意図、ない時の対処法についてこの記事で解説していきます。
就活を始めたばかりで、「ガクチカ」についてあまり分からない方にもわかりやすく解説しておりますので、ぜひ、参考にしてみてください。
- 自分の過去経験に当てはまるエピソードを選択
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【ガクチカが本当にない】学生時代に力を入れたこと
ガクチカという言葉を、まだ聞き慣れない人もいるかもしれません。
この言葉は、要するに学生時代に力を入れたことを表す言葉です。
そのため、企業からガクチカを聞かれた際には、学生時代にどんなことを頑張っていたのかを、詳しく伝えるようにしましょう。
ガクチカと自己PRが被ってもいい?
ガクチカは学生時代に頑張ったことを指し、自己PRは自分の強みをアピールするものです。
したがって、自己PRとのエピソードが同じになってしまうことは多々あります。
結論として、異なる切り口でそれぞれのポイントを押さえた上で作成できていれば、活用するエピソードは同じものでも問題ありません。
ただ、自己PRとガクチカはなるべく内容を変えることが望ましいといえるでしょう。
あまりに内容が同じだと、準備不足や手抜きという評価をされかねません。
自己PRは「自分の性格的な強み」を中心に、ガクチカは「自分の経験した内容」を中心にまとめる
これを意識することでたとえ同じ経験になってしまっていても伝え方に工夫があるので面接官からの評価を下げません。
【ガクチカが本当にない】企業の意図
ガクチカ「学生時代に力を入れたこと」が就活用語になっているのは、毎年、多くの企業の選考において、必ず就活生に問うからです。
ガクチカを問われた時の回答方法として、「なぜ人事はガクチカを聞いているのか」を理解していれば、的外れな回答をすることもなく、評価の高い回答をすることができるはずです。
企業側が就活生にガクチカを問う意図は、企業によって異なりますが、基本的に「学べる人材か」「仕事での向き合い方はどうか」「人柄や生活はどんな人か」を評価するためです。
学べる人材かを評価
ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」の略ではありますが、ただ力を入れた取り組み、として完結するのではなく、力を入れたからこそ得た学びやスキルがあるのかを企業側が評価しています。
例えば、学生時代に力を入れたことが居酒屋のアルバイトだとすると、その経験で何かしらの学びやスキルを得ようとどんな取り組みをしたのかを評価しています。
実際に一緒に仕事をするビジネスマンとして、現状に満足せず、目標に向かって思考・行動する人材を企業は採用したいと考えます。
そのため、企業からの高評価を狙うガクチカを作成するためには、「取り組みの中での行動」に重きを置いて作成しましょう。
仕事での向き合い方はどうか
学生時代に力を入れたことでの取り組み方は、社会人になった時の仕事への向き合い方に似てくるはずです。
取り組みに力を入れる際に、何を重要視して、どんな思考の上に工夫・行動をするのか、をガクチカから評価し、自社での働き方にマッチする人を探しています。
取り組みの中での、課題に関する向き合い方は、仕事で困難なことや壁にぶつかった時に、どのような行動をするのか、を見られています。
志望先の職種によって、思考力を求められているのか、行動力を求められているのか、が異なるため、志望している企業が求めている人物像に近い内容を伝えると内定に近づきます。
【ガクチカが本当にない】ないと感じる原因
就活をしていてガクチカがないと感じる原因は主に2つあります。
「1. ガクチカの題材やテーマはあるけど、インパクトや成果がなくガクチカとして書けない」
「2. 本当に学生時代何もしてなくて詰んでる」
の2つです。
それぞれの解決策を紹介していきます。
1. インパクトのないガクチカ
大学のサークル、アルバイト、長期インターンなどがガクチカの題材としてよく活用されますが、これらのコミュニティに参加していただけで、特に何か成果を残したわけではないという人がこのパターンに分類されます。
具体的には以下の5つの共通点が考えられるでしょう。
1.ガクチカが普通すぎると感じている
2.ガクチカに書くほどのことがないと思っている
3.優れたエピソードでなければならないと思っている
4.企業理念や業務内容との関連を考えすぎている
5.高校時代の取り組みと比較している
例えば「営業の業務に取り組み、売上を前年比で○○パーセント向上させた」
「大学の文化祭への来場者数を上げるためにSNS戦略を考えて、想定よりも20%以上の来客を獲得した」など、数字を用いている、インパクトのあるエピソードがガクチカの例文として使われることが多いです。
このような、誰が聞いても素晴らしい印象を受けるインパクトのあるガクチカがないと頭を抱えている人はパターン1に分類されます。
ガクチカが見つからない理由の一つとして、そもそもガクチカが普通すぎると感じてしまっている人も多いということが挙げられるでしょう。
ガクチカによく使われるテーマはアルバイトやゼミ、サークルや長期インターンなどがメジャーです。
これらのテーマに当てはまる人の中には、普通すぎると感じてしまって、他のガクチカがないか必死に探している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ガクチカは自慢や自己PRをする場所ではありません。
人より秀でている必要はないのです。
よって、同じことに取り組んでいたとしても、取り組み方や学びは異なるはずなので、問題ありません。
ガクチカが本当にないと感じている方の中には、ガクチカに書けるレベルのエピソードがないと思っている場合があります。
ガクチカに書くべきことは、必ずしも相手の印象に強く残る内容である必要はありません。
たとえば、「アルバイトを無遅刻無欠席で3年間働いた」「ゼミの発表を成功させるため、リーダーとしてチームの結束力を高めた」といった普段の何気ない生活での出来事が、十分ガクチカになります。
ガクチカに書くほどのことが本当にないと思っている方は、一度自分自身の生活の振り返りをしてみると、思いもよらない強みを見つけられるかもしれません。
ガクチカが本当にないと思っている方は、人より優れた「すごいエピソード」を探してしまっているのかもしれません。
たしかに「大会で賞を獲った」「レースで1位になった」というような経験は、相手の印象に残りやすいかもしれません。
しかし、採用担当者がガクチカで意識しているのは、どんな経験や結果を残したのかというよりも、その経験からどんなことを学び、会社でどのように活かせるのかという点です。
実際には、エピソードのインパクトの強さで高評価を受けて採用のつながるということはないため、優れたエピソードを探す必要はありません。
志望企業にすり合わせるためのガクチカを作成しようという気持ちが強ければ強いほど、ガクチカがないという状況に陥ってしまう可能性は非常に高いです。
この場合、過程や学びの姿勢などが評価されていることを忘れてしまっている可能性が非常に高いです。
例えば、「営業職に就きたいから営業の長期インターンのエピソードを考えなければならない」と思っている就活生は非常に多いです。
しかし、長期インターン経験があっても、働いてからでないと分からないことも大半ですし、社会人としての実務経験がある人は一握りであることは人事も理解しています。
よって、無理に業務内容と完全に一致しているガクチカを考える必要はないでしょう。
高校では部活に所属することが推奨されており、週4以上で活動をしている、コンクールに出るなど、努力や成果が見えやすいものが多いですが、大学においては見えづらいことが多いです。
高校でサッカー部として努力をしていても、大学はサークルで月1日しか試合がなかった場合、「高校時代の方が頑張っていたのではないか」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、月1日の活動であったとしても、準備に取り組んでいたことなど、十分にガクチカとしてアピールできることはあるのです。
高校時代の活動をガクチカにしたいと考えている方はこんな記事もあるのでご参考にしてみてください!
対処法:書き方で差別化を図る
ここまで、思いついたガクチカのインパクトに欠けると悩んでいる人の特徴について紹介しました。
結論として、対処法は書き方を工夫することです。
先ほど紹介した5つの共通点が見られるような就活生の方の場合、成果においてインパクトのあるガクチカを作ることは難しいです。
しかし、ガクチカは取り組んだことの成果よりも、それを通じてどのような能力を身につけたか、どのような経験をしたかが重要であるため、書き方次第でいくらでも挽回することは可能です。
あなたが学生時代に力を入れたことを通じて、どのような経験をし、どのような能力を養成したのか、分かりやすく伝わる文章を作成しましょう。
2. 学生時代に何もしていない
学生時代、コロナの流行や家庭の事情などで、ガクチカに書けるようなことがない就活生も多いと思います。
特に今の世代の就活生であれば、直近の学校生活の中で、コロナなどの外的要因のために活動が制限されたこともあると思います。
そういう状況下にあった学生さんでも、しっかり対策すれば、過去経験が豊富な就活生にも劣らないガクチカが作成できます。
対処法:これから何かに取り組む
どうしてもガクチカが見つけられない場合は、今からできるものを探して取り組み始めましょう。
アルバイトなどの活動に目的意識を持って取り組めば、少ない期間でもガクチカに使えるエピソードを作ることは可能です。
また、応募までに時間の余裕があるならば、企業の長期インターンシップに参加するのも良いでしょう。
長期インターンシップは一般的に3ヶ月から1年程度の時間がかかりますが、企業で実際の業務に携わるなかで多くの経験を得ることができ、インターン先によっては実践的なスキルを身に付けることも可能です。
インターンを経験している学生は意外と少ないため、他者との差別化が図れるというメリットもあります。
ESなどの締め切りまでの時間が少ない方は以下の方法を試してみてください。
本当に何もガクチカが思いつかない人は、学生の時に最も自分が時間をかけて取り組んでいたものが何かについて考えてみましょう。
時間をかけて取り組んでいるということは、それに力を入れているという可能性も非常に高いからです。
例えば、テレビゲームであったとしても、そのゲームの攻略法を考える際にどのように工夫をしたのか、それを実践してどのような結果が得られたのかについて考えてみましょう。
その考える力こそ、就職後、つまりあなたが目指している企業でも活用できるものはないかと考えてみてください。
あなたが毎日のように時間をかけて取り組んでいた習慣について振り返ってみて、それにおいて何かしら工夫や努力をしたことがあるならば、それは十分にガクチカの題材として活用できるものなのです。
物事を頑張ったかどうかは、あなたの人生において頑張ったこと全ての相対評価で認識されるものです。
あなたがそこまで頑張ったわけではないと自分では思っていることでも、他人から見たら十分に努力していたと認識される可能性もあります。
周りの人の意見を聞いてみることで、自分の非凡さに気づけるかもしれません。
【ガクチカが本当にない】何もない場合の見つけ方
「ガクチカがない」と思っても、案外身近なところにあるものです。
それは毎日の習慣であったり、常日頃から心がけていることであったりします。
そういうものに関して、自分自身でも理解を深めることで、あなたなりの考え方や努力の方向性が見えてくるはずです。
普段から励んでいることをガクチカとしてアピールできれば、高評価を得やすいガクチカ文になります。
自分の生活を見直して、何か継続していることや気を付けていることがないか探してみましょう。
毎日の習慣を振り返る
ガクチカを見つけるために、まず毎日欠かさず行っている習慣をリストアップしてみましょう。
平日と休日とでそれぞれ平均的なスケジュールを書き出すと、「これは毎日やっているな」というのがいくつかあるものです。
そのなかで、特に自分が意識して行っている習慣や他の人はやっていなさそうな習慣を探します。
例えば、「朝起きたら必ず軽いストレッチをする」「スープやホットミルクなど、朝食に必ず温かいメニューを加える」「夜眠る前に一行日記を書く」といったようなことです。
そして、それをいつから、どれだけの期間やっているのか、続けることで何か気付いたことや得たものはあるかを考えます。
その内容が企業に与える印象がどうなるかも加味できるとよりスムーズにPRができるでしょう。
他者の意見を聞く
自分の意見だけではなく、他人からの意見も聞いてみるのもオススメです。
他人の意見つまり他己分析は、自分では見つけられなかった自分自身の新たな一面を発見できる可能性が高いです。
自己分析と他己分析を同時に行うことで、自分の強みを裏付ける強い証拠にもなります。
もし他己分析をお願いする時は、同じ学校やアルバイトで過ごした仲間など、一緒に過ごした時間が長く自分のことを理解してくれている人が良いでしょう。
自分だけで考えるガクチカより、第三者の意見を取り入れたガクチカの方が信憑性が待ち、評価も高くなるでしょう。
日常的に気を付けていることを探してみる
毎日というほどでなくとも、日常的に気を付けていることがあればそれもガクチカとして使えます。
例えば、お店を利用した時に店員さんに必ず「ありがとう」を伝えるようにしているならばそれを「心がけていること」として用いると良いでしょう。
また、飲み終わったペットボトルや空き缶をそのまま捨てずに家まで持ち帰ってから洗って資源ゴミとして出すようにしている、といったことでも構いません。
日々生きているなかで、自分が特に意識して行っていることであればなんでも良いのです。
それが人と被っているものであっても、動機やそこから得たものが違えばあなた独自のガクチカになり得ます。
日常生活のなかで意識的に行っている行動や気を付けていることがないか、改めて探してみましょう。
それらをやっている理由を考えてみる
ここまで、毎日の習慣や日々気を付けていることについて考えてきました。
今度は、それをなぜやっているのか考えてみましょう。
動機を深掘りすることで、企業にあなたの考え方をアピールすることができます。
第1に、どういう考えや理由でその行動を取っているのでしょうか。
第2に、その考えに至ったのは何がきっかけだったのでしょう。
これらのことを説明することで、企業の採用担当者はあなたの思考プロセスについて理解を深めることができます。
そして、それをもとに企業にとって有用な人材かどうかを判断する材料にするのです。
リストアップして気付いた習慣・行動の動機やそこに至るまでの考え方を整理して、あなた独自のガクチカを見つけましょう。
志望企業のHPから情報収集する
志望している企業の公式サイトから情報収集をするというのも選択肢の一つであると言えるでしょう。
ガクチカが本当にないと考えている人は、そもそも企業がどのような人材を求めているのかについてあまり分析ができていないことが多いです。
よって、まずはどのような人材を求めているのかを考えてから、逆算し、自分にどのような経験があるのか作成してみるのも選択肢のも選択肢の一つであると言えるでしょう。
企業の公式サイトを確認して、どのような人物像を求めているのかについて分析してみることは非常に重要であると言えます。
それに沿ったガクチカのエピソードを話すことができれば、企業の採用担当者に良い印象を与える可能性が非常に高まるからです。
採用ページには求める人物像などについてよく掲載されていることが多いです。
「チャレンジ精神豊富な人」と記載されている場合は、自分がチャレンジ精神を発揮した、もしくは身につけた取り組みは何であるのかについて考えてみると見つかりやすいことでしょう。
実際に働いている先輩からガクチカについて探してみるのも選択肢の一つであると言えるでしょう。
企業の公式サイトには社員の声や社員紹介など、実際にその企業で働いている人の出身大学やサークルなどについて書かれている可能性が非常に高いです。
また、特技や趣味、強みなどについても掲載されていることがあるでしょう。
これらを参考に、自分とその人の共通点を見出してみましょう。
関連したガクチカで話せることがないかについて考えてみれば、エピソードが思い出される可能性もあるからです。
ガクチカが本当にないという方は、働く先輩からガクチカを探してみるのも良いでしょう。
【ガクチカが本当にない】ガクチカを考える際の基本
ガクチカとなるような経験が本当にないという方は、「珍しい経験や人より優れた経験を話さないとアピールできない…」と思い込んでいませんか?
ガクチカでは何も、人より優れた経験をアピールする必要はありません。
むしろ、あなたがあなたなりに頑張った経験をアピールすることの方がよっぽど価値があるのです。
大切なのは自分がどう頑張ったか
人を惹きつけるような学生生活を送ってきた人など、100人に2、3人くらいのものです。
その他のほとんどの学生は、あなたと同じように普通の学生生活を送ってきたはずです。
大学生なら、普通に暮らしていれば、サークルやアルバイト、ゼミなど何かしらの出来事は経験していますよね?
これらは一見するとどれもありきたりな経験です。
しかし、なぜその経験をしたのか、何に興味を持ったのか、どのように頑張ったのかなど、具体的な取り組み方は人によってさまざまです。
だからこそ、普通の生活のなかでも、あなたがあなたなりに頑張ったことをアピールすれば良いのです。
大切なのは経験それ自体ではなく、経験のプロセスの部分だということをまずは理解しましょう。
企業がガクチカに求めていることを理解する
企業はガクチカを通じて、就活生の人柄や価値観を知りたいと考えています。
そのため、困難や挫折に、どのように立ち向かい乗り越えたかを明確に伝えることが大切です。
企業が重視しているのは「なぜ打ち込んだのか」という動機で、その結果の優劣はあまり評価に影響しません。
一方、多くの就活生は、表彰されたことや大会での優勝など目立った経験が必要と思い込む傾向があります。
しかし、日常的なエピソードからでも、人柄や価値観、強みを伝えられます。
自分がその活動に取り組み始めた理由や経験の中で起きた具体的な出来事は、人柄や価値観を反映するでしょう。
そして、経験や学びを入社後に生かす方法を明確にするとより印象に残ります。
自己分析を徹底する
ガクチカを考える時は、まず自己分析を徹底的にやっておくことも大切だといえるでしょう。
なぜなら、自己分析によって初めて気づけることがあるからです。
例えば自分のことを人にアピールする際に、スムーズに自己PRができる自信はありますか?
人によっては、うまくまとめられずにつまづいてしまうこともあるでしょう。
そういう人ほど、まだ自己分析ができていない可能性があるため、先に済ませておくことが大切です。
また、自己分析をしておくことにより、自分がこれから目指すべき方向性が明らかになったり、どんな仕事が向いているのかなども、すべて鮮明になるのがメリットです。
そのため、もし将来的なことで何か悩んでいる場合も、ぜひ自己分析だけは取り組んでおきましょう。
自分史
自分史とは、要するに自分のこれまでの歴史を表にまとめることを指します。
学生時代であればいつまでさかのぼっても良いので、覚えているなら小学校時代まで、一度書いてみてください。
その時代にどんなことがあったのか?なぜそんな経験をしたのか?などを1つずつ細かく書いていくことで、忘れていた記憶を思い出せるきっかけにもなります。
そこからガクチカのエピソードに使えそうなものが出てくるかもしれませんので、自分史を作って損はないでしょう。
また、その時の経験だけをただ書くのではなく、その経験を通じてどのように感じたのかまで書けると、内容の濃いガクチカになるはずです。
自分史についての詳しいやり方やメリットはこちらを参考にしてみてください。
モチベーショングラフ
ガクチカを考える上で、モチベーショングラフを作成してみるのも大事です。
モチベーショングラフとは、一般的に就活で使われる自己分析方法の1つになります。
具体的には、自分の人生を振り返った際に、いつどんな時にやる気が出たのか?その際に充実していたのか?逆にどんな時に落ち込んでしまったのか?などを、細かく整理していきます。
これによって、自分自身の特徴を可視化できるのが大きなポイントです。
頭の中だけで色々考えるよりも、明確に自分のことを理解し直すことができるため、ガクチカを考える際にはとても参考になるでしょう。
ただし、モチベーショングラフを作る際にも、単純に書いただけで終わってはいけません。
大事なのは、その内容を踏まえた上で掘り下げることです。
そこまでやることで、初めて自分が大切にしている価値観やこだわりに気づくことができるようになるでしょう。
モチベーショングラフについての詳しいやり方やメリットはこちらを参考にしてみてください。
【ガクチカが本当にない】企業の評価基準9選
ガクチカを見つけて魅力的なアピールをするためにも、まずは企業がガクチカのどこを評価しているのかを知る必要があります。
企業がガクチカを聞いて評価する基準は、学生の人となりや持っている能力です。
ガクチカで語られる経験自体のインパクトはもちろんですが、そこに至るまでの本人の思考力や行動力、人柄のもととなる考え方などを見られているわけです。
また、ガクチカで得た経験や学びは企業への入社後に仕事で活かせるものなのかという点も評価基準に入ります。
ガクチカが本当にない人がガクチカを探す場合、これらの基準を意識しておく必要があるでしょう。
1.どんなパーソナリティを持っているか
ガクチカを通じて、企業はその人がどのようなパーソナリティを持っているのかを判断します。
例えば、どんな人柄なのかを見る採用担当者も少なくないでしょう。
企業は単純に頭が良い人が欲しいだけではなく、一緒に楽しく働けそうな人を欲しがっています。
そのため、人柄を重視するところは決して珍しくありません。
また、その人が物事に対して、どんな考え方を持つのか?といったことも、ガクチカから判断しようとします。
社内のスタッフと同じような考え方ができる人を採用したいと考えることもあるため、ガクチカのエピソードを踏まえた上で、自分がどんな考え方で行動してきたのかを書くようにしましょう。
2.何をモチベーションに頑張れるのか
どんな企業も、人材を採用する際にはできる限り長く頑張ってもらいたいと考えています。
だからこそ、その人がどんなことに対してモチベーションを維持できるのかを、ガクチカを通して知ろうとするでしょう。
そのため、ガクチカを伝える際には、どんな時に自分の力を発揮できるのかを、明確にしておくことが大切です。
ただし注意してほしいのが、採用担当者に対して不安を抱かれるような内容は避けることです。
例えば人によっては、給料をたくさんもらうことがモチベーションにつながるケースもあるでしょう。
しかし、それは企業目線で考えると、何のアピールにもなりません。
そのため、採用担当者が納得して上司に紹介できそうな内容を、ガクチカの中に書いていきましょう。
3.論理的に説明できているか
ガクチカを読む際に、企業はその人が論理的にその内容を説明できているのかどうかを見定めています。
なぜなら、これから社会で仕事をしていく上で、何事も論理的に考えられる力が必要になるからです。
例えば物事を伝える時に、きちんと相手のことを考えて話を組み立てることができますか?
また、目の前の出来事に対して、表面的に考えるだけではなく、さまざまな視点から考えられる力はありますか?
社会人にとっては、いずれも必要不可欠な要素になるといっても過言ではありません。
だからこそ、ガクチカを書く際にも、論理的に説明することを意識しながら書くようにしましょう。
それだけでも、採用担当者に良い印象を残しやすくなります。
4.学びを得られているか
採用担当者は、就活生がガクチカの経験から、頑張ったことを通して何を学んだのかという点をよく見ています。
なのでガクチカについて伝える時は、どんなシチュエーションで、どのような経験から何を得たのか、そしてどのような思考に変化したのかということを具体的に示すことが必要です。
自ら学ぼうとする姿勢を見せることは、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
5.記憶に残るようなアピールができているか
人と違う独自の経験談は、もちろん記憶に残りやすいものです。
しかし、最終的に合否に関わるのは人と違うかどうかではなく、アピール内容が採用担当者の記憶にどれほど残ったかになります。
一見当たり障りのないように思える内容でも、それが自分のアピールポイントとしてしっかり落とし込めているならばガクチカとして成立させることが可能です。
その人の人柄や考え方の根本にあるものとして納得できるものになっていれば、相手の記憶にも残りやすいと言えるでしょう。
したがって、アピールしたいポイントを見つけてそれを証明する経験がないか探すのが、ガクチカを見つける近道とも言えます。
あなたの強みやアピールポイントをハッキリさせるためにも、もう一度しっかり自己分析をしてみましょう。
6.自分を客観視できるか
企業は、就活生がガクチカのなかで自分を客観視できているかどうかも評価しています。
ガクチカに成功体験や達成した事柄について書く際には、その成果や周囲からの評価といった客観的な事実をできるだけ具体的に述べることが大切です。
そのうえで、自分がどのように考え、どのような役回りを果たし、どう行動したのかを加えるとより客観性を持たせることができるでしょう。
また、自己分析だけではうまく書けないという場合は、友人や家族など周囲の人に自分の強みについて意見を聞くのもひとつの方法です。
自分で考えたものとは違った強みが見つかることがあり、人から指摘されたエピソードの方が自分の良さが出せることもあります。
周囲の意見を取り入れることは、自分自身を客観的に理解するための手助けになるでしょう。
7.分かりやすく伝えられるか
ガクチカでは相手への伝わりやすさも大切です。
エピソードが良かったとしても、文章が読みにくいと相手にうまく伝わらなかったり、ガクチカ全体の印象を損ねてしまったりする可能性があります。
土台となる基礎情報を確実に伝えられるように意識して、分かりやすい文章で作成するようにしましょう。
また、表現の具体性も重要です。
例えば「すごく」や「一生懸命」といった言葉が使われがちですが、これらの表現は人によってさまざまな受け止め方があるため、抽象的な文章になってしまいます。
ガクチカをより分かりやすく伝えるためには、数字を交えるなどしてできるだけ具体的に示すようにしましょう。
8.入社後の企業で活かせるかどうか
企業にとって重要なのは、ガクチカのおもしろさや特異性ではありません。
人と違う経験をしていても、それを入社後の仕事に活かせなければ意味がないのです。
したがって、ガクチカを評価する際にはその経験が今後の業務に活かせる学びやスキルにつながっているかという面を重視されます。
自分の実体験にもとづいて、その経験で何を学んだか、できるようになったことを考えましょう。
それをどう今後の仕事に活かせるかをアピールできれば、入社後に活かせるスキルとして評価を得られる可能性が高くなります。
また、その経験についてどう思ったか、なぜそう思ったのかということを理路整然と話せることができればそれも良いアピールになります。
あなたの思考プロセスや人柄がその企業に向いていると判断されれば、採用の可能性が高まるためです。
9.社風に合っているか
企業がガクチカを聞く理由に、企業の社風と合っているかを確認しているというのもあります。
どんなに優れた学生だったとしても、社風と合っていなければ、そう遠くない将来に会社と衝突したり不満が出てきたりする可能性があるからです。
そうなってしまった場合、選考から採用、その後の研修含め費やしてきたお金や時間が、水の泡になってしまいます。
また、企業側が社風に合っているかを見ていることがわかっていれば、就活生はいかに自分がその会社の社風に合っている人材なのかをアピールすることが、ポイントだと言えるでしょう。
【ガクチカが本当にない】本当にない場合は作ってみよう
ガクチカが本当にない方は、ガクチカに書けるような行動を起こしていきましょう。
時間に余裕があるならば、ガクチカで使えるエピソードを用意することが可能です。
ここでは、今からでも作れるガクチカを5つ紹介していきます。
アルバイト
学生時代にアルバイトに打ち込んだという学生も、多いのではないでしょうか。
アルバイトは社会人経験が得られたり、接客マナーや言葉遣いなどのスキルを身に付けることもできたりするので、おすすめです。
ただし、たくさんの学生がアルバイト経験者のため、他の就活生との差別化が難しいのも事実です。
アルバイトを通して身に付いたスキルをアピールすると同時に、他の大学生がしていないような経験をアピールできると高評価を得られるでしょう。
インターン
もし就職活動に余裕があればインターンシップへ参加してみましょう。
長期のインターンシップだとお給料が出るインターンシップも多く、お小遣い稼ぎをしながらガクチカに駆ける経験を得ることが可能です。
また、インターンシップへ参加し一足早く社会人経験を積むことで、スキルアップにもつながるでしょう。
希望している業界や職種をあらかじめ体験しておくことができるので、選考の際にその実体験を話すことができ、前向きなアピールポイントになります。
趣味や特技
趣味や特技に本気で取り組むこともおすすめの方法です。
「一芸は道に通ずる」という言葉があるように、趣味や特技など興味のあることを一つ極められると、それが自分の強みになります。
何でも良いので、一つのことをとことん突き詰めて経験を積み、技術を磨くことで、他のことをやっても成功へ向かっていけるという印象を与えられるでしょう。
そして、趣味や特技を通して自分の個性を知らせることで、より自分自身を魅力的に見せることができます。
課外活動
課外活動を行った経験も、選考の際にあなたのオリジナリティな行動力や好奇心をアピールできるでしょう。
例えば、ボランティアやサークルなどにチャレンジしてみましょう。
課外活動に参加することで、就職後の業務に活かせるスキルや考え方などを学べます。
テストの点数だけでは計れない人柄や協調性、忍耐力などをアピールすることができるでしょう。
学業
資格取得などの学業はすぐに取り組むことができるため、ガクチカが見つからないという方におすすめの内容であるでしょう。
ただし,「資格を取得するために勉強を頑張りました」「学業に力を入れました」だけでは根拠がなく実際のところを面接官が見極めることが出来ません。
結果がすべてではありませんが、どのように頑張ったのか具体的にすることが大事といえます。
また、自分が志望している業界と関連していない資格を取ってもアピールとして効果がない可能性があります。
もういきたい業界が決まっているのであれば、そこの企業で活かすことのできるような資格勉強をすると良いでしょう。
【ガクチカが本当にない人必見】ガクチカを作る際のNG例
自分のガクチカについて頭を悩ませるあまりに、考えた内容がNGであるケースも少なくはありません。
せっかく考えたガクチカが、逆にマイナス評価につながってしまっては辛いですよね。
気を付けるべきガクチカのNGについても参考にしてください。
他の人を落とすようなガクチカ
他の人と比較して自分の方が優れているとアピールしたり、誰かを批判したりするようなガクチカはやめましょう。
他の人を落としてしか自分の価値を伝えられない人を、企業が採用したいと思うはずがないからです。
考えすぎると意外と陥りがちなポイントなので、自分は他人を落としていないか、今一度確認してみてください。
大学受験関連のガクチカ
大学受験を頑張ったというガクチカを書く人がいます。
しかし考えてみれば、学生である限りすべての人が大学受験は経験していますよね。
大卒の就活生であれば、誰でもある程度同じような内容を話せてしまうのです。
ガクチカはなんでもいいという筆者があえて挙げるほどに、自分らしさを表現するのが難しい経験であることを覚えておいてください。
ガクチカの内容を大学受験以外と指定する企業もあるほどですので、ガクチカは大学受験以外の話題を考えた方が良いといえます。
盛りすぎたり嘘のエピソードのガクチカ
ガクチカに使えるエピソードが浮かばず、いっそ偽の話を作ってしまおうかと思い悩む方もいるでしょう。
しかし、話を盛りすぎたり嘘のエピソードを作り上げたりすることはおすすめできません。
なぜならば、これらは面接官に見抜かれやすく選考自体に悪影響を及ぼす危険性があるためです。
例えば、面接でエピソードについて詳しく掘り下げて質問された時、嘘を書いていると話の内容に矛盾が生じて答えに窮する可能性があります。
そのような様子から、多くの応募者を見てきた面接官はすぐに就活生の嘘に気付いてしまうのです。
嘘がばれれば企業側に不信感を与え、信頼を失ってしまうことにもなりかねません。
ガクチカには度を越した誇張や嘘は入れず、事実に即した内容で書きましょう。
【ガクチカが本当にない人必見】ガクチカの書き方のコツ
ガクチカに使いたいエピソードが決まったら、実際に文章にしてみましょう。
ガクチカの書き方のコツは、結果を強調するのではなくその過程も丁寧に伝えることです。
構成は、以下の6つの要素を順に展開すると説得力のある文章になります。
1.「結論」学生時代に何に力を入れて取り組んだのか
2.「動機」その取り組みをしたきっかけや理由は何か
3.「目標や困難」どのような目標や困難があったのか
4.「行動」目標達成や課題解決のために何をしたのか
5.「結果」行動によってどのような結果や成果があったのか
6.「学び」取り組みの経験によって何を学んだか
同じエピソードでも書き方によって伝わり方は大きく変わってきます。コツをつかんで読んだ相手が理解しやすいガクチカにしましょう。
【ガクチカが本当にない】参考にしたいガクチカの例文5選
ここからは、エピソードの種類別に気をつけたいポイントと例文を紹介します。
なお、例文における名称や数字などの設定はあくまで架空のものです。前述した6つの要素の盛り込み方や話の流れといった部分に注目して、ガクチカを書く際の参考にしてください。
アルバイト経験のエピソード
アルバイトの経験を書く時には、困難だった点やアルバイト先に起こった問題などをあげ、それに対して自分がどのように考えてどう行動したかを書くと、面接官に思考力を訴えることができます。
また、売り上げなどの数字を取り入れて具体性をもたせると、より伝わりやすい文章になるでしょう。
私が学生時代に力を入れたことは、カフェでのアルバイトです。
20席ほどの小さな規模のお店ですが、近所に大手チェーンのコーヒー店ができたこともあって客足が減り、売り上げも落ち込んでしまいました。
そこで私はカフェに訪れるお客様は落ち着いた場所を求めているのではないかと考え、BGMやインテリア、座席のレイアウトなどを研究し、店長に提案しました。
その結果、新しい常連客が増え半年で売り上げを1.2倍に増やすことができました。
この経験からお客様のニーズをくみ取ることや自分の考えを思い切って提案することの大切さを学びました。
ゼミ活動や学業のエピソード
ゼミ活動や学業について書く時は、専門用語をできるだけ使わずに書くことがポイントです。
その分野について知識のない人が読んでも理解できるように、分かりやすい言葉で説明することを心がけましょう。
私はゼミでロボット工学の研究をしています。特に力を注いだのが、ゼミ仲間とチームで取り組んだロボットコンテストへの出場です。
チームで私はリーダーを任されました。
しかし当初はメンバーの意見が合わず、製作の進捗も遅れがちでした。
そこでメンバーにしっかりとしたヒアリングを行い、全員が集まる機会を増やして意見交換の活性化に努めました。
また、分業体制でお互いの状況が見えにくかった製作過程については、進捗状況の共有ファイルを作成するなどして作業の透明化と効率化を図りました。
その結果、ロボット製作は順調に進み、出場したコンテストでは40組中3位の成績を収めることができました。
この経験から、チームで作業する際のコミュニケーション力や情報共有による効率化の重要性を学びました。
サークル活動のエピソード
代表などの役職についていなかったとしても、サークル活動のエピソードは十分使うことができます。
企業が見ているのは立場ではなく経験や学びです。
物事に対してどう考え何をして何を学んだかをしっかりとアピールしましょう。
私はイベント企画サークルに所属し、特に大学の最寄り駅にある商店街を活性化する企画提案に力を入れました。
この商店街があるエリアは近年ベッドタウンとしても人気が高まっており、商店街の方々は学生に加えて近所に住む若いファミリー層にも、もっと足を運んでもらいたいという課題を持っていました。
そこで口コミを活用したSNSプロモーションや、学生割引・子育て割引クーポンの導入、古い街並みを活かしたフォトコンテストの開催などの企画を提案し、商店街に新たな顧客を呼び込むことに成功しました。
この経験から宣伝やイベントの効果を実感しただけでなく、商店街の方々と協力するなかで意見交換や段取りの大切さを学ぶことができました。
家庭や親子関係のエピソード
家庭でのエピソードなど日常的なテーマでも、自分の考えや行動の背景、努力した点などを盛り込めば立派なガクチカになります。
成果や結論は無理にまとめようとせず、自分の良さを出せるよう自然な表現を心がけましょう。
私は学生時代に家族の夕食作りを頑張りました。
毎日仕事で帰りの遅い母の負担を減らしたいと思ったことと、食物アレルギーがある弟が食べられる料理を増やしたいと考えたことがきっかけです。
まず料理本やレシピアプリで研究して料理のレパートリーを増やすよう努めました。
さらに栄養学についても勉強し、アレルギー除去と栄養バランスが両立できる献立作りを工夫しました。
その結果、夕食を作り始めてからの3年間、家族と私は特に体調を崩すことなく過ごせています。
毎日の食事作りを通して、健康的な生活習慣と決めたことを続ける力を得ることができました。
資格取得のエピソード
資格取得のエピソードを書く時は、合格の事実や資格の難易度などの説明に偏ることのないよう気をつけましょう。
その資格を目指した背景や仕事にどう活かしたいかを説明することも重要です。
私は学生時代に簿記の勉強に力を入れ、簿記一級に合格しました。
資格取得を目指したきっかけは、会計事務所でのアルバイトで経理や財務の仕事に興味を持ち、簿記の知識を深めることで業務の幅を広げられたらと思ったことです。
勉強するなかで、苦手分野はアルバイト先の先輩に相談するなどして早めに克服するよう努め、また同じ資格合格を目指している仲間を募り、勉強会を開催するなどしてモチベーションを保つようにしました。
大学生活と両立するのは困難な面もありましたが、持ち前の根気強さで毎日3時間以上の勉強を継続し、約2年かけて簿記一級を取得することができました。
今後はこの経験と簿記の知識を活かし、経理・財務の仕事で成果を上げたいと考えています。
【ガクチカが本当にない】コロナ禍が原因場合の例文
企業もコロナ禍に伴い様々な行動が制限されて、ガクチカのエピソードが少ないことは理解しています。
しかし、活動の自粛がもたらした数々の困難に、どのように立ち向かい乗り越えたのかは良いガクチカになります。
これらの困難をどのように分析し、解決のためにどのような行動をしたのかを伝えましょう。
ここでは、サークル等やアルバイト、留学が十分にできなかったことについて例文を交えて解説していきます。
サークル等に参加できなかった場合の例文
コロナ禍において対面のイベントは中止になり、学校が主催するイベントやサークル活動も中止せざるを得なかった方が多いでしょう。
そうした場合には、コロナ禍における対応等もアピールすることができます。
サークルメンバーの感染対策やイベントの急な中止業務などの対応等もアピールすることができます。
イベントを開催したいというメンバーの気持ちも汲みつつ、社会情勢などにも気を配る業務はとても神経を使う業務です。
そうした状況であなたができることを模索しながら行動した経験はあなたの人柄が溢れると共に調整力や臨機応変な対応力もガクチカとしてアピールできる経験でしょう。
私は大学で軽音楽サークルに所属し、バンド活動に情熱を注いでいました。
しかし、コロナ禍の影響で予定していたライブやイベントが次々と中止になり、外での公演の機会を失いました。
その状況を受け、私はバンドメンバーと話し合い学内でのライブ開催を提案しました。
感染予防対策を最優先に考え、小規模ながらもライブを成功させることができました。
この挑戦は、私にとって単なるイベント以上の価値がありました。
この経験から、困難な状況でも周りと協力し積極的に解決策を見つけ、行動に移すことの重要性を学びました。
予想外の問題に直面した際に柔軟に対応し協力して目標を達成する意義と、実現させるまでの過程で多くの学びを得ました。
アルバイトなどができなかった場合の例文
コロナ禍によってアルバイト先が時短営業や休業してしまったためにアルバイト先での経験をガクチカとしてアピールすることができないと考えている方も多いことでしょう。
しかし、コロナ禍に陥る前のアルバイト先での経験がなくなるわけではありません。
そこで得られた経験をアピールすることは充分ガクチカとして使えます。
また、アルバイトができないことによって節約する必要があった方はその経験もアピールすることであなたの堅実さや計画性などをアピールすることもできることでしょう。
私は飲食店でアルバイトを経験しました。
しかし、コロナ禍の影響で営業時間が短縮され厳しい衛生管理が求められる中、お客様の数も大幅に減少しました。
この状況を改善するために、私は店のSNSマーケティング戦略を積極的に用いることを提案しました。
料理の魅力的な写真の撮影や店の特色を生かした投稿を通じて、新しい客層の獲得と既存客のリピートを促しました。
これらの努力により店舗の売上は安定し、コロナ禍前の水準に戻りました。
この経験から、迅速な判断と積極的なアクションが不確実な状況においても有効な結果を生むことを経験しました。
そして自らの取り組みがチームやビジネスに対してどのように貢献できるかを学びました。
留学ができなかった場合の例文
留学を考えていた方もコロナ禍によって留学自体行くことができなくなってしまったという方もいることでしょう。
しかし、留学するには基本的に語学力をある程度高めてから行くものです。
そのために多くの勉強をしてきたことでしょう。
そうした留学をするために勉強した語学力や勉強するための忍耐力と継続力をアピールすることもできます。
また、留学をするためにアルバイトなどでお金を貯めていたという方はそのアルバイト経験から堅実さや計画性、行動力をアピールすることもできます。
なかには留学中に帰国せざるを得なくなってしまったという就活生もいることでしょう。
私は⚪︎年の◻️月からイギリスへの留学を予定していましたが、コロナ禍の影響で渡航が不可能となり、計画を中止することになりました。
しかし、新たな学習の機会ととらえ行動に移しました。
英語の勉強を継続することはもちろん、SNSを通じて国際的な友人関係を築き特にイギリス在住の方々とのコミュニケーションを深める取り組みをしました。
この交流を通じて彼らから生の英語を学び、知識を高めることができました。
努力の甲斐があって、TOEICで900点という成績を収めることができました。
そして、どんな状況にあっても今できることに集中し積極的に行動することで、新しい道が開け自分の成長に繋がることを強く実感しました。
【ガクチカが本当にない】本当に見つからない学生がよくある悩み
ガクチカが見つからないと悩む学生は他の人より深く考えすぎてしまっている可能性が高いでしょう。
ガクチカを作るうえで何より大切なのは結果よりも過程になります。
プロセスに重点を置いて具体化することでガクチカを完成させることが大切です。
答え:成績残してなくても問題なし!
結果はあくまでもその人を見る指標にすぎないといえるでしょう。
企業は結果より、入社後どう活躍してくれるか「学生の性格」をガクチカから判断しています。
結果に固執せず、あなたの経験から学んだことを具体化し面接官に伝えましょう。
答え:大学でアピールできる経験をしていなければ基本高校のことでも問題なし!
企業は、ガクチカを聞くことで学生の頑張りや考え方、学びを見ています。
高校時代の経験をガクチカとして使いたい場合は、「高校で頑張ったことを大学でどう活かしていったか」考えることが大切になってくるでしょう。
答え:目立った経験をしていなくても問題なし!
先ほども説明した通り、企業はどう取り組んだかの”過程”を大切にしています。
そのため、その経験を積むまでに取り組んだプロセスを具体的に伝えることがポイントです。
授業やアルバイトの経験も取り組みの内容に重点を当てることで良い評価を受けることができるでしょう。
【ガクチカが本当にない人必見】それでも作れなかった時の最終手段
ここまでガクチカの作り方を、できるだけ詳しく解説してきました。
しかし、それでもなかなかうまく作れない人も、おそらくいるでしょう。
普段から文章に何かをまとめるクセがない人なら、それも仕方がないことかもしれません。
そんな時は、就活エージェントを利用してみるのも1つの手です。
就活エージェントとは、就活におけるさまざまなサポートをしてくれるサービスを指します。
以下におすすめのサービス(無料)を紹介しておきますので、ぜひ活用してみると良いでしょう。
ガクチカがあるに越したことはないが、やはり選考で一貫して評価されるのは「結果」ではなく「過程」であるため、成果や結果が目に見えて見える経験のみに焦点を当てるのではなく、やはり過程を大切に過去を深堀りしていくといいでしょう。
ガクチカは大半の企業のESや面接で問われることに間違いはないが、コロナ禍や学歴重視など、様々な兼ね合いからガクチカを聞かない企業ももちろんあります。
どうしてもガクチカが聞かれたくない人や、過去経験よりも別の部分を重視する企業に就職したいと考える就活生の方は、説明会やOBOG訪問などで事前に選考の情報を取り入れて、そういった企業の選考を避けることも一つの手としてあります。
【ガクチカが本当にない】本当にガクチカがないか自分を振り返ろう
企業がガクチカを聞くのは、端的にいえば、学生の人物像を見極めるためです。
自社にマッチした人材かどうかを判断するための質問がガクチカなのです。
ガクチカが本当にないという人は、ガクチカの題材ばかりに気を取られていないかもう一度よく考えてみましょう。
題材が問題なのではなく、重要なのは、そのエピソードにおいてあなたがどんなことをしたのか、どういったことを得られたのかを自分の言葉で語れることです。
ガクチカが本当にないと悩んでいる方は、もっと身近な日常生活に目を向けてみましょう。
必ず、あなたをアピールできるあなたらしいエピソードが見つかるはずです。