誰でも作れる!誰でも書ける!新卒の志望動機の作り方!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

新卒の就活で内定を獲得するための重要なカギを握るのが志望動機です。

それゆえに志望動機を作成するのは難しそうと不安に思っている方や実際に書こうとして、どうやって書けば良いかわからないと悩まれている方も多いのではないでしょうか。

ですが、志望動機の作り方のコツとポイントを覚えれば、誰でも簡単に書けるようになります。

誰でも作れ、誰でも書けるようになる、新卒の志望動機の作り方のコツをご紹介します。

PREP法で話す

皆さんはPREP法をご存知でしょうか。

初めて見聞きする方もいれば、ゼミの発表などで教授から指導を受けたという経験を持つ方もいるかもしれません。

PREP法とは文章の書き方や話し方の流れの一つで、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(まとめの結論)の順に構成していく方法です。

ビジネスの現場でも、プレゼンなどに用いられる基本的な方法であり、志望動機を作成するうえでも役立ちます。

まずは、PREP法に沿った例文を見てみましょう。

例文

私が御社を志望した理由は、ITで日本の常識を変えるという企業理念に共感したからです。

なぜなら、想定外の感染症拡大の影響で家庭教師のアルバイトに制約が生じ、担当していた生徒が学校の授業も受けられずに困っていることを経験し、日本におけるIT化の遅れを痛感したからです。

アルバイトは個人のお客様と直接契約をしていたため、困っている生徒のために何かできないかと考えました。

そこで、私と生徒が持っているスマホとアプリを使い、テレビ電話機能を使ってリモート授業を行うことにしたのです。

受験を控えている年でしたので、休校中も受験対策ができることを喜んでもらうことができました。

学校再開後には定期テストで、これまでは学年200名中25位が最高だったのが8位になれ、志望校推薦も視野に入ったと喜んでもらうことができました。

以上の経験を通じて日本におけるIT化の遅れを御社の技術とサービスで変えていきたいという想いを強くし、営業職として普及促進を図りたいと考え、御社を志望しております。

PREP最初のP

PREP法の最初のPはPoint(結論)を指し、 問われたことの結論を最初に述べることから文章や話をスタートさせます。

例文で言うと「私が御社を志望した理由は、ITで日本の常識を変えるという企業理念に共感したからです。

」のセンテンスです。

志望動機を問われたわけですから、最初にそれを述べることで、選考者に明確に伝えることができます。

PREP法を知らないと、「私は~なので、××と思い、御社を志望しました。

」などと理由や前置きが長くなり、結論に到達するまでに時間がかかります。

エントリーした最初の書類選考の段階では、多くの書類に目を通さなければなりません。

そのため、すぐに志望動機がわからないと、読み飛ばされてしまうリスクがあるため注意しましょう。

PREPのR

次のRはReason(理由)で、例文で言うと、「なぜなら、~日本におけるIT化の遅れを痛感したからです。

」のセンテンスです。

ここでいう理由は、最初に述べた結論に至った理由です。

例文で言えば、 志望動機として企業理念に共感するに至ったのはなぜなのかという理由になります。

理由を挙げる際には、気を付けたいポイントがもう1つあります。

それは、具体性を持たせることです。

例文の場合、企業理念に共感したのはなぜかの理由を伝えることになりますが、その際に「今の時代に即しているから。

」「かっこいいから。

」といった主観的な感想になってはいけません。

この場合、「なぜ、今の今の時代に即しているのか。

」「なぜかっこいいのか。

」と疑問が生まれてしまい、理由の理由が必要になってしまうためです。

そのため、 理由を挙げる際は具体的な経験に基づく説得力ある理由を挙げましょう。

PREPのE

EはExampleまたはEpisodで具体例や、経験に基づくエピソードを紹介することです。

例文で言うと、「アルバイトは~喜んでもらうことができました。

」の部分です。

具体的なエピソードというのは、企業理念になぜ共感するに至ったのか、志望するに至った理由や経緯を具体的に示す内容となります。

具体例を挙げることで、なんとなく企業理念に共感したのではなく、具体的な経験を通じて志望したのだと理解してもらえるのです。

具体例を示すことで、しっかり考えて企業を選んだことや企業に対する思い入れの深さやポテンシャルの高さを示すことができます。

「実際に私は~」などから始めて、具体的なエピソードを紹介しましょう。

PREP最後のP

最後のPは最初と同じくPointになりますが、単純に「以上の経験から、御社の企業理念に共感して志望しました。

」と、最初の結論を繰り返すだけでは足りません。

まとめの結論として、具体例で紹介したエピソードを通じて得た経験や学びを通じて、その企業を志望し、何をしたいと思ったのかをアピールする必要があります。

例文で言えば、「以上の経験を通じて~御社を志望しております。

」の部分です。

最後の結論を導き出すためには、実は具体例がカギを握っています。

具体例はただ過去の経験を紹介すれば良いのではありません。

その経験で直面した問題、それを乗り越えたこと、乗り越えた結果や成果を話すことで、最後の結論に説得力を与えることができます。

軸を伝える

就活では複数の企業にエントリーするのが通常です。

本命であれ、保険であれ、内定を獲得しなくては意味をなしません。

この点、長所やガクチカなどは同じ業界、同じ職種であれば、ある程度使い回すことが可能です。

ですが、志望動機だけは、その企業を選んだ動機なので一つひとつ、その企業でなければならない理由を伝えなくてはなりません。

いくつもの企業の志望動機を書き分けるのは難しいと感じる方も、就活の軸を内容に盛り込むことで書きやすくなります。

軸とは

就活の軸とは、就職したい企業選びの指標となるものです。

どの企業に就職して仕事をしていきたいかを選ぶのは、一筋縄ではいきません。

新卒を募集している企業の数は、膨大に上ります。

企業名を知っている有名企業や一部上場企業だけでも、すべてを把握するのは難しいものです。

しかも、上場企業のような大手企業は国内企業のほんの一握りにすぎません。

日本の企業の99%は中小企業が占めています。

数多くの選択肢がある中で、自分がぜひとも入社したいと思える企業を探すためには、なんらかの目安がないと選択が難しくなります。

そのための目安となるのが軸であり、どんな会社に入りたいのかを抽象的に表すものです。

なぜ軸が必要?

では、志望動機を書くにあたって、なぜ軸を伝える必要があるのでしょうか。

軸とは個人の価値観につながるものです。

企業が人材を選ぶうえでは、大学名や学部、偏差値や習得した技術や資格など表面的なことだけで選んでいるわけではありません。

共に働いていくうえで重要となるのは、人間性です。

会社を代表する人材の一人として、顧客や取引先の前に出しても問題ないか、人となりは重要な選考指標になります。

企業理念や社風に共感しました、私にはこんな能力や資格があります、だから採用してくださいでは、採用したいと思わせるには弱いです。

個人の価値観を伝えて人となりや人間性を理解してもらうためにも、軸を伝えることがポイントになります。

軸の作り方

では、軸はどのようにして作れば良いのでしょうか。

企業選びの基準として、どんな企業で働いてみたいかと考えるのは難しいものがあります。

ボトムアップしていくのではなく、将来なりたい理想像からさかのぼって考えるのがポイントです。

社会人となり、将来どのような成長を遂げたいのか、未来の自分はどんな活躍をしている人物でありたいのかを考えてみましょう。

将来なりたい像が見えてくれば、それを実現するために今入るべき会社が見えてきます。

それを軸として据えれば良いのです。

例文の就活生で言えば、自分の経験から日本はIT化に立ち遅れていることに気づき、その立ち遅れを打破して、ITによって便利な社会を構築していく人間になりたいと考えています。

それを実現する会社はIT技術で世の中を変えていくサービスを提供している会社だと、会社選びの軸を導き出すことができます。

軸=志望動機

軸が明確になれば、それが志望動機の土台になります。

軸を基準として、軸にマッチする企業をまず探します。

例文の就活生が軸として立てた、IT技術で世の中を変えていく企業を選びたい場合、IT技術で世の中を変える技術を有していたり、サービスや製品を提供していたり、企業理念として掲げている会社などが選ばれることになるでしょう。

そうして選ばれた企業を志望する動機は、まさに就活の軸そのものとなります。

結果的に例文で言えば、IT技術で世の中を変えていくという企業理念に共感できたことが志望動機として伝えられています。

ビジョンを伝える

志望動機では、軸に加えてビジョンも伝えることがポイントです。

ビジョンがないと、いかに軸をアピールし、具体的的なエピソードを紹介して、自分の問題解決力や結果を出せる人物だとアピールしても、内定にはつながりにくいです。

そこで、ビジョンとはいったいなんなのか、どうしてビジョンを伝える必要があるのかを理解し、志望動機にビジョンを盛り込めるようにしていきましょう。

ビジョンとは

ビジョンとは、自分が将来のなりたい姿を指しています。

就職してこんな活躍がしたい、こんな風に成長したい、こんな成果を出していきたいといった将来の自分の理想像を思い描くことや達成したい目標や成果などを具体的にしておくことが大切です。

就職して働いてみないと、どんな風に成長できるかわからない、仕事もしたことがないのに将来の自分のイメージは湧かないという方もいるかもしれません。

ですが、それは考え方としては逆の発想です。

まずは、自分が将来どのような活躍をする人間になりたいかのビジョンを考えます。

そのうえで、ビジョンを達成することができる企業を選べば良いのです。

自分が描くビジョンを達成できる企業であるから、志望するに至ったと志望動機をアピールできます。

なぜビジョンが必要?

ではなぜ、志望動機では軸を伝え、PREP法に基づいた構成でエピソードなどを紹介するだけでなく、ビジョンも伝えることが必要なのでしょうか。

「こんな軸を持って、御社を選びました。

」「私にはこんな経験があり、こんな能力があります。

」と志望動機でアピールしても、それはその企業への熱意や情熱と、これまでの自分や今の自分をアピールしているにとどまります。

企業が求めている人材は、入社後に活躍してくれ、企業を支えて将来的にも持続的成長を遂げられるよう貢献してくれる人物です。

軸や過去の経験をいかに高らかに掲げても、内定を得ることがゴールとなってしまうような人では困ります。

入社後に活躍してくれる人物を選ぶ基準として、ビジョンが明確な方を求めているのです。

ビジョンの作り方

ビジョンは本来、企業選びをする前の段階で考えておくべきものです。

就職してどのような活躍をしたいのか、将来の自分はどうなっていたいのかを考え、それを実現してくれそうな企業を探すのが、本来あるべき流れとなります。

ですが、多くの人は企業先にありきで、人気の企業や憧れていた企業を見つけて、そこで自分がどのような活躍ができそうか、どのような出世ルートがあるのかといったところから、後付けでビジョンを描こうとします。

その場合、エントリーする企業ごとにキャリアアップ制度や職種ごとの昇格コースなどを調べ上げてビジョンを描くことになるのです。

手間も時間もかかり、それこそ実際に入社しないとわからない点も多く、誰でも簡単に作れて書ける志望動機は作成できません。

エントリーしたい企業が複数あっても、志望動機がスラスラ書けるのは、企業を問わず、自分がなりたい姿という将来ビジョンが明確になってこそできることです。

まとめ

新卒が内定を得るために重要なカギを握る志望動機を、誰もが簡単に作って書けるようになるためには、大きく3つのポイントがあります。

1つはPREP法に基づいて、文章を構成していくことです。

Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(まとめの結論)の流れで肉付けをしていきましょう。

2つ目は軸を伝えること、3つ目はビジョンを持って伝えることです。

どうして、その企業を選んだのかの価値観から人間性を伝え、将来ビジョンを伝えることで、入社後の活躍をアピールしましょう。

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