HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
エントリーシートのちょっとした事だけれど、頭を悩ます項目の一つが短所です。
いざ急に短所と言われても、なかなか思いつきません。
なんとか考えついても「コレで良いのかなぁ…」とイマイチ確信が持てないものです。
そんな悩める皆様に向け、短所欄の考え方からNGな例、そしておすすめの例についてご紹介していきます。
短所欄でお悩みであれば、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
短所欄に書くべき答えがきっと見つかるはずです。
エントリーシートの短所欄はけっこう大事
志望動機や自己PRと比較して、地味な印象もある短所欄ですが、結構大切な項目です。
エントリーシートに書かれている事は基本的に全部目を通されます。
もちろん短所にも目を通されますし、その内容について面接で質問される事もあります。
ですから適当に短所欄を埋めてしまいますと面接時に「えっそんな事書いてましたっけ…えーっと…」なんて事になってしまいます。
こんな受け答えをしてしまっては、内定は大きく遠のいてしまいます。
小さな欄だからと油断する事なく、きちんとした理由をもって書く事が大切です。
適当に埋めるということだけは避けるようにしてください。
エントリーシートで短所を聞く理由
企業がエントリーシートの中で応募者の短所を聞く理由について理解しておくことで、適切な回答準備をすることができます。
以下で主な理由や意図について紹介します。
自己分析ができているか
エントリーシートで短所を聞く理由の一つは、自己分析ができているかを確認するためです。自分の短所を理解し、それをオープンに話せるということは、自分を客観的に見つめる力があるという証明になります。
自己分析ができている人は、自分の強みや弱みを把握しているため、仕事においても適切な判断や行動が取れると期待されます。
また、短所を受け入れる姿勢は、自己成長の意欲を示すものでもあり、企業は、このように自己理解が深く、成長意欲のある人材を求めています。
短所に対してどんな行動をしているか
企業は、短所に対してどのような行動を取っているかを知ることで、仕事において問題やマイナスなことが起きたときにどのように対処するかをイメージします。
課題解決力とも言えますが、これはどのような仕事においても非常に重要です。
例えば、短所として「計画性がない」と述べた場合、それに対して「定期的に自己チェックを行っている」等の改善策を話すことで、自己改善の意識が高いことをアピールできます。
このように、短所を補うための具体的な行動を取っていることは、評価ポイントとなります。
仕事においても不利になるか
企業は、実際にその短所が仕事に影響するかどうかを見極めるために短所を聞きます。
特定の短所が仕事のパフォーマンスに直接的な悪影響を与える場合、評価が下がってしまう可能性があります。
例えば、コミュニケーションが苦手であることを短所として挙げる場合、営業職などのコミュニケーションが重要なポジションでは不利に働く可能性があります。
そのため、自分の短所がどのように仕事に影響するかを理解し、それに対する対策を考えておくことが重要です。
エントリーシートの短所、考え方のポイントをチェック!
それではさっそく、エントリーシートの短所欄について考え方のポイントをご紹介していきたいと思います。
ポイントを押さえていけば、自分が書くべき短所が見つかるはずです。
裏返せばポジティブに捉えられるもの
エントリーシートの短所欄に書くべきは「裏返せばポジティブに捉えられるもの」です。
例えば「良く考えずに行動してしまう事がある」というと短所ですが、裏を返せば「考えこみすぎずに素早く行動できる」という事でもあります。
あるいは「慎重すぎる」というと短所ですが、これだって裏を返せば「慎重でミスが少ない」と捉える事だって可能です。
このように裏返せばポジティブに捉えられるものを選んでおきますと、面接時に便利です。
短所について尋ねられた際に「私の短所は〇〇です。
〇〇ですと××という良い面もあるのですが、どうしても□□という事もあります。
□□とならないように、△△といった点で気を付けています」といった回答が出来るからです。
この受け答えですと、短所からも良い部分をアピールできます。
長所と矛盾しないもの
長所と矛盾していないというのも大切な事です。
長所では「人と打ち解ける事が得意」としていながら短所では「引っ込み思案」と書かれてますと「どっちだよ!」となってしまいますよね。
引っ込み思案ながらも人と打ち解けるのが得意な人はいるかもしれませんが、面接官を混乱させてしまうのは得策ではありません。
双方矛盾なく、違和感なく理解できるようにしておきましょう。
面接で話題にしやすいもの
エントリーシートに記載する項目はすべて「面接で突っ込まれる可能性がある」という事を忘れてはいけません。
ですから、面接で話題にしやすいという事を意識しておく必要があります。
ではどんな条件だと面接で話題にしやすいのでしょう?そのポイントをチェックしていきましょう。
短所で失敗した具体例がある
まず一つ目のポイントが短所のせいで失敗してしまった具体例があるという事です。
短所への質問として「短所で失敗してしまった事はありますか?」というものがありますが、具体例があればそれをそのまま述べるのみです。
短所に対して改善するアクションを取っている
自分が短所として認識している以上、それに対して何かしらのアクションを取っている事が求められます。
またそれは、弱点に対する質問にも有効です。
例えば「あなたの短所について説明してください」という質問に対し、「悩んでしまいなかなか前に進めないことがあるのが短所です。
なので、〇分以上まよったら、とりあえず最初に思いついたアイデアで進む事にしています」など、短所の説明をしつつも、ポジティブさを感じさせる発言が可能となります。
ただ単に「悩んでしまいなかなか前に進めないことがあるのが短所です」と伝えるよりも、ずいぶんと雰囲気が違いますよね。
ちょっとした事ですが、そのちょっとした一言が積み重なってあなたの印象が出来上がるとい事を忘れてはいけません。
エントリーシートに書く際のコツ
エントリーシートに短所を書く際には、ただ短所を述べるだけでなく、どのように克服しようとしているのか等を具体的に示すことが重要です。
これにより、自己分析がしっかりとできていることや、問題解決に向けて努力する姿勢をアピールすることができます。
短所による失敗の具体例を提示
エントリーシートに短所を書く際には、その短所が原因で起きた具体的な失敗例を提示することが大切です。
これにより、短所が実際にどのような問題を引き起こす可能性があるのかを面接官がイメージしやすくなります。
例えば、「私は計画性が欠けている」という短所を挙げる場合、それが原因で起こった具体的な失敗例を述べることで信憑性が高まります。
このように具体的な失敗例を示すことで、短所がどのような影響を与えるのかを明確にし、自分の言葉に説得力を持たせることができます。
どうやって克服しているかの努力
短所を挙げるだけではなく、その短所を克服するためにどのような努力をしているかを述べることも重要です。
短所をそのままにしておくのではなく、克服しようとする姿勢を示すことで、自己成長の意欲や問題解決能力をアピールすることができます。
例えば、「計画性が欠けている」という短所を克服するために、「定期的に進捗を確認することで計画通りに物事を進める努力をしています」と具体的な行動を示す等が効果的です。
また、その努力がどのような成果を生んでいるか示せたら尚良いです。
これはNGな短所とは?
続いては、エントリーシートに書くにはNGという短所についてご紹介していきたいと思います。
何もかも正直に書く必要はありません。
自分が考えた短所が下記に当てはまっていないか、確認しておきましょう。
ネガティブすぎる短所
まずNGなものが、ネガティブすぎる短所です。
例えば「成功している人を見ると嫉妬心が抑えられなくなる」なんて短所が書かれていたたどうでしょう?こんな人が同じチームにいると、職場の雰囲気を台無しにしそうですよね。
この短所ですと、これだけで不採用にされてしまう可能性があります。
仮に「成功している人を見ると嫉妬心が抑えられなくなる」というのが自分が認識している短所だとしても、これは書かない方が無難です。
求める人材像と離れすぎている短所
企業側には求める人材像というのがあります。
それと離れすぎている短所もNGです。
例えば「調整が上手な人が欲しい」という職場に対し、「我が強すぎることがある」という短所が書かれていたらどうでしょう?なんだかうまくいかないニオイがプンプンしますよね。
どんなタイプが求められるのか、その逆になっていないかは必ずチェックしておきましょう。
仕事をする上で致命的
エントリーシートに記載する短所として、仕事をする上で致命的な短所を避けるべきです。
例えば、営業職を志望する場合に「人と話すことが苦手」という短所を挙げると、面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。
また、金融業界やコンサルティング業界を志望する場合に「数字やデータの分析が苦手」と記述すると、業務に必要なスキルが不足していると判断されるでしょう。
そのため、短所を選ぶ際には、その短所が業務にどれだけ影響を与えるかを慎重に考慮し、致命的な短所は避けるようにしてください。
意識するだけで直せるもの
もう一つ避けるべき短所は、意識するだけで簡単に直せるものです。
例えば、「早起きができない」といった短所は、前日の夜にどのような行動をするか意識するだけで改善可能です。
このような短所を挙げると、自己管理能力や自己改善の意識が低いと見なされる可能性があります。
エントリーシートでは、面接官に対して自分が真剣に自己分析を行い、実際に改善に向けた努力をしていることを示す必要があります。
そのため、簡単に解決できる短所を記述すると、面接官に対して深い自己理解や成長意欲が伝わりにくくなります。
エントリーシートの短所に迷ったら
考え方のポイントやNG例についてご紹介してきましたが、それでも「思いつかない…」という人もいますよね。
そんな皆様のため、短所で迷ったときに試したいコツについてご紹介していきます。
長所とセットで考えてみる
短所単品が思いつかない場合、長所とセットで考えてみてください。
短所は長所の裏返しになっている事も良くある話です。
例えば「失敗しても良いからとりあえず挑戦する」という長所であれば「思慮が足りずに失敗する事がある」という事が短所かもしれません。
「堅実でミスが少ない」というのが長所であれば「慎重すぎることがある」というのが短所の可能性があります。
このように長所とセットで考えますと、短所が思いつきやすくなりますし、長所と短所が矛盾してしまうなんて事も防いでくれます。
失敗エピソードから考えてみる
失敗したエピソードから短所を考えるというのもおすすめです。
これまでの失敗経験を思い出し(あまりに嫌な思い出を引っ張りだすと心が折れるので、ちょっとした失敗エピソードでOKです)、その原因を考えてみましょう。
そこには少なからずあなたの短所的要因が隠されているはずです。
それを言葉にすれば短所の出来上がり。
この方法を使えば、短所に関するエピソードを考える必要はありません。
周りの人に聞いてみる
エントリーシートに短所を書く際に何を書けば良いのか迷ったら、周りの人に聞いてみることをおすすめします。
自分自身では気づきにくい短所も、周りの人から見れば明確にわかることがあります。
親や友達、バイト先の同僚や上司など、普段から接している人たちに聞くことで、客観的な意見を得ることができます。
例えば、親はあなたの長所や短所をよく理解しているので、具体的なエピソードとともに教えてくれるでしょう。
これにより、自己分析がより深まり、信頼性の高い短所を書くことができます。
短所をエントリーシートで書く際のオススメ項目
続いては様々な職種で使いやすい短所についてご紹介していきます。
どうしても自分の短所が思いつかない…という人はぜひ参考にしてみてください。
心配性である
まずおすすめなのが心配性ということです。
心配性ということは、裏を返せば慎重でミスが少ないという事を意味しています。
お金を扱う仕事など、ミスが許されない職場ですと評価されやすい短所と言えます。
楽観的すぎることがある
「全然心配性じゃないしな…」というのであれば「楽観的すぎることがある」というのもおすすめです。
楽観的の裏返しは常にポジティブであるということ。
積極性をもって仕事をするタイプというアピールにつながります。
また職場の雰囲気を良くしてくれそうというのも評価の対象です。
理屈っぽいところがある
仕事をする上で論理的思考力は欠かせません。
その論理的思考力のアピールにつながるのが「理屈っぽいところがある」ということです。
色々な事に対して、論理的に考えているからこそ、理屈っぽくなってしまうというワケです。
人の意見に流されやすい
「人の意見に流されやすい」というと主体性が無くダメなようにも感じられるかもしれませんが、良い部分もあります。
人の意見に流されるということは柔軟性をもって思考しているということです。
仕事をしていく上で、全員が全員自己主張が強いタイプですと、まとまる話もまとまりません。
柔軟性を持っている人の存在は重要です。
せっかちである
仕事はスピード感が重要です。
せっかくの提案もタイミングを逃せば意味がありません。
ですから「せっかち」というのは、仕事をしていく上で役に立つ素養と言えます。
もちろん他人に対して必要以上にせっかちなのは職場の雰囲気を壊してしまいます。
けれど自分に対してせっかちであるのはそれなりに美徳です。
頑固である
頑固であることは、一つの意見に固執してしまい、特にチームでの仕事においてプロジェクトの進行に支障をきたすことがあります。
なので、まず頑固さがどのように業務に影響を与えるかを具体的に説明し、その上で、他人の意見を積極的に聞く姿勢を持つようにしていることを伝えることが大切です。
また、チーム全体の利益を考え、柔軟な思考を身につける努力をしていることを説明します。これにより、自分の頑固さを理解し、それを克服するための具体的な行動を取る姿勢をアピールできます。
慎重すぎる
慎重すぎることは、判断が遅れたりリスクを過剰に考えすぎてしまい、スピード感を持った行動が取れないことがあります。
しかし、この慎重さはリスク回避に有効です。
したがって、慎重さが業務にどのように影響を与えるかを説明し、必要以上に考え込まずに適切なタイミングで行動することを意識していることを伝えることが重要です。
このように、慎重さを保ちながらも適切なスピードで行動するバランスを取る努力を示すことで、自己改善の意識や問題解決能力をアピールすることができます。
まとめ:エントリーシートは短所欄もしっかりと考えて!
エントリーシートの短所欄について、その考え方、NGな例、そしておすすめ例とご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?短所欄は一見地味な存在ですし、「こんなところわざわざ読まないでしょ?」なんて事を考えがちですが、そんな事はありません。
短所欄に書いたちょっとした一言が致命傷となり、内定を逃すなんてケースだって少なからずあるものです。
逆に短所欄に書いていた事をきっかけとして内定を勝ち取るというケースだってあります。
気を抜く事なくしっかりと考えて書くようにしてください。
そのちょっとした手間が素敵な未来につながっていくはずです。