HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「エントリーシートの長所欄、何を書けば良いの?とりあえず「真面目です」とか適当に書いておこうかな…」なんて事をお考えの皆様、ちょっと待ってください。
エントリーシートの長所欄は案外しっかりと見られており、それがきっかけで内定につながることもあれば、それが致命傷となり不採用となることもある重要な要素です。
ですから「適当に書く」は避けるべきです。
本記事では長所欄の考え方からNG例、さらには多くの企業で使えるおすすめの長所例7選についてご紹介しています。
これぞという長所がきっと見つかるはずです。
エントリーシートの長所欄は案外見られている!
エントリーシートを作成する際、最も気合をいれるのは「志望理由」や「自己PR」だと思います。
一方で単語一言で済んでしまう「長所」欄はついついおざなりになりがちです。
場合によっては適当に書いてしまう事もしばしばあります。
けれど、そんな時に限って面接時に「長所には〇〇と書かれていますが、それが伝わるエピソードを教えてください」などど質問されるもの。
適当に書いた長所では「えっ、そんな事書いてました!?」となってしまいます。
当然ですがこの受け答えでは内定は勝ち取れません。
また、書類選考時に「長所で〇〇を主張するタイプはウチの企業風土には合わないな…」と不合格となってしまう事だってあるものです。
欄が小さいからと言って油断できないのが長所です。
エントリーシートの長所を考えるための3つのポイント
欄は小さいけれど、案外重要な長所、では何を基準に書けばよいのでしょう?それを考えるための3つのポイントについてチェックしていきたいと思います。
1. 企業側が求めている人材像にマッチするか?
長所を考える上での最も気を付けたいポイントは企業側が求めている人材像にマッチしているかという事です。
職種によって求める人材像は異なります。
例えばIT関連であれば、柔軟な発想であらたなサービスを生み出せるタイプが求められますし、金融系であればとにかくミスが少ないタイプが求められます。
営業職であれば、人当たりの良い人が良いでしょう。
長所を考える際には、それら企業が求めている人材像にマッチしているものがおすすめです。
もちろん長所を捏造するワケにはいかないので、自分の長所と企業が求める人材像がクロスしているポイントです。
2. 面接で上手く説明できるか?
長所欄を考える上でのポイントの一つに面接で上手く説明できるかという事も挙げられます。
エントリーシートに書かれている事は、すべて面接で聞かれる可能性があるもの。
「長所の欄には〇〇と書かれていますが、それを象徴するエピソードなどありますか?」といった質問をされる可能性があります。
そんな時に「最近ですと、〇〇を使って…」とスマートに説明できますと、長所欄が上手く伝わりますし、コミュニケーション能力や説明力という意味でも評価される可能性が大です。
長所を示す具体的なエピソードがあるものなど、上手く説明しやすい長所を選んでおきましょう。
3. 自己PRや志望動機と矛盾していないか?
自己PRと矛盾していないということも重要なポイントです。
自己PRでは「柔軟な発想が得意です」と書いているのに、長所欄には「一度決めた事を最後までやりぬくこと」と書かれていると、ちょっと違和感がありますよね。
もちろん両立するケースだってあるのでしょうが、面接官に余計な混乱を与える事は避けるべきです。
これはNGな長所例
続いてはコレはNG…という長所の例についてご紹介していきます。
長所を考えた際、以下に当てはまっていないか、しっかりとチェックしておきましょう。
求める人材像と合っていない
一番のNGパターンは求める人材像と合っていないというものです。
柔軟性を求める企業に対し「一度決めた事は最後までやり抜きます」という長所を書いたらどうなるでしょう?決めた事を最後までやり抜くという事は良い面もありますが、会社に合っていなくては評価の対象にはなりません。
仕事に全く活かせない
仕事に活かせないような長所もNGです。
長所の欄に「利き酒が出来る」などと書かれていたらどうでしょう?味覚を重視する会社であれば良いのですが、一般的な仕事ですと「だから何?」となりますよね。
仕事に活かせない事を長所欄に書いてはいけません。
利き酒に関しては「特技」の欄に書いておきましょう。
面接官がお酒好きだった場合、面接が盛り上がる可能性があります。
長所に関するエピソードが無い
エピソードが無いという事も長所としてはNGです。
例えば「誰とでもすぐに打ちとける事ができます」という長所を書いていると「最近どんな人と打ち解けましたか?」といった質問が予想されます。
それに対し「最近…ですか…特には…ないかなぁ」という答えでは信頼感がガタ落ちです。
具体的でない
具体的でない長所も避けるべきです。
例えば長所欄に主体的です。
とかかれていたらどう思われるでしょう?「何がどう主体的なんだろ…よくわからないな…」となってしまいます。
長所欄は一言で書く事が多いもの。
その一言でどんな長所か想像できないものは避けるべきです。
エントリーシートの長所におすすめな例7選
長所の考えかたは分かったけど…なんかイマイチ思いつかない…なんて人もいますよね。
本章では比較的多くの企業で好意的に解釈される長所の例をご紹介していきます。
参考にしてみてください。
肉体的にも精神的にもタフである
部活や比較的ハードなサークル活動をやっていたのなら「肉体的にも精神的にもタフである」というのが使えます。
働き方改革が進み、多くの業種で残業は減る傾向にあります。
とはいえ、繁忙期などタフさが求めれるシーンは数多くあるものです。
また、 体育会系でとにかく「ハイやります!」と言えるタイプはなんだかんだと重宝されるものです。
部活などではなく、習慣としてジョギングに取り組み、年に1度はフルマラソンを走るなんて人も、肉体的・精神的にタフアピールが可能です。
考え方に柔軟性がある
「考え方に柔軟性がある」というのもおすすめの長所です。
IT化が進み、以前とは比べ物にならないほどに変化のスピードは速まりました。
技術の進化は新たなサービスの可能性を生み出します。
そこから生まれたサービスが大ヒットし、既存のサービスをゆるがすなんてケースも少なくありません。
そんな世の中ですから、 柔軟な発想であらたなサービスを生み出せる人材が求められています。
ただし、面接で自分の柔軟性を表現するのは大変です。
「研究で行き詰った時、思わぬアイデアで状況を乗り切った」といったエピソードがある方のみ利用が可能です。
企画力がある
凄く素敵なアイデアがあったとしても、それを形にする能力が無くては、アイデアは無いのと同じこと。
だからこそ「企画力」をもって仕事をグイグイと進められるタイプは重宝されます。
特に新しい仕事を生み出していかなくてはならない職場でおすすめの長所です。
大学では何かしらのサークルに所属している人も多いはず。
そんな中で、何かを企画して成し遂げたといったエピソードを用意しておきましょう。
集中力がある
仕事はメリハリが重要です。
グっと集中して仕事をするからこそ、実りのある結果が生まれるもの。
逆にダラダラと仕事をするタイプは時間をかけた割にこれぞというアウトプットを出さないものです。
ですから、 集中してグッと仕事ができるというのは、どんな仕事であっても重宝される能力と言えます。
集中力に自信があるという人はぜひ使ってみてください。
本番に強い
どんな仕事であれ、そこには商品やサービスを提供する顧客が居ます。
そして顧客に意思決定を迫るためにはプレゼンテーションが欠かせません。
「このプレゼンが通れば700万円の売上!」なんてシーンでは多かれ少なかれ緊張してしまうもの。
けれど緊張したからプレゼンに失敗しましたというワケにはいきません。
「本番では普段以上に実力を発揮できる!」なんてタイプにおすすめの長所です。
ただし、長所欄に「本番に強い」と書きながら、採用面接ではガチガチに緊張していましたというのではお話にならないため、面接で絶対に緊張しないという人のみが使える長所ともいえます。
切り替えが早い
「切り替えが早い」というのも仕事で役立つ長所の一つです。
そもそも仕事でミスをした事が無いという人は一人もいません。
みんな多かれ少なかれミスをして、成長していくものです。
どれだけ気を付けていても、顧客とのやり取りでミスが発生してしまう事も案外発生します。
そんな時に「うぁーっっ!!やってしまったー!!」と混乱していても何も始まりません。
ミスはミスとして、まずはミスを挽回するための手段を考え、手配しなくてはなりません。
それを可能にするのが切り替えの早さというワケです。
ちなみに、ミスの挽回が速い場合、それがむしろ評価や次の注文につながることもあったりします。
向上心がある
仕事をしていく上で、日々成長していくというのは欠かせない要素です。
ですから、「向上心がある」というのも使いやすい長所の一つと言えます。
ただし、向上心があると書いたからには、向上心を感じさせるエピソードを用意しておかなくてはなりません。
ラジオ講座で英会話をマスターしたといったエピソードを用意しておきましょう。
まとめ:エントリーシートの長所欄は気が抜けない!
エントリーシートの隠れた重要ポイントである長所について、考えるためのポイント、NG例、そしておすすめの長所と見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか? 志望動機や自己PRと比較しますと、それほど重要に見えない長所欄ですが、長所に書いたちょっとした事によって内定につながることもありますし、逆に長所欄に何気に書いた一言が致命傷となって不採用になることもあるものです。
長所欄と言えど気を抜かず、これぞというモノを用意しておきましょう。