HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活の面接で最新のニュースを聞かれた際には、直近1~2週間のニュースの中から社会的影響力をもつテーマや関連業界のテーマを選ぶとよいでしょう。
また単純にニュースを伝えるだけでなく、自分がそれをどう捉えたか、自分なりの考えもしっかり添えることが大切です。
相手に効果的に伝えるために、結論から先に伝えるビジネス文書の構成を守りましょう。
深掘りされたときにもしっかり自分の意見を述べられるよう、きちんと理解できているテーマを選ぶことも重要です。
【面接での最近のニュースの答え方】はじめに
就活面接で、「最近のニュースで気になったものは?」と聞かれることがあります。
もちろん就活生なら普段からニュースには注目しているでしょうが、いざという時に何を選ぶべきか、どう伝えるべきかを解説します。
【面接での最近のニュースの答え方】なぜ聞くのか
面接で最近のニュースを聞く理由はいくつかあります。
もちろんその人の個性を知るためなのですが、どのようなニュースに関心をもつかで社会人としての資質にも注目されていますので、そこを意識することが大切です。
社会の流れにどれだけ敏感かを図るため
ニュースはまさに社会の流れによって生まれる情報です。
それにどれだけ敏感に反応できるかを見られていますので、社会問題への意識を感じられるチョイスが必須となります。
また社会に対しての姿勢を知りたいと考えていますので、ニュースには必ず自分なりの意見を添えることも大切です。
面接官が注目するのは情報感度、情報収集力、周囲に対する興味関心のほか、その人の社会的責任感の有無ですので、ぜひそれを意識しておいてください。
【面接での最近のニュースの答え方】選び方
ニュースはどんなものでもよいわけではありませんし、自分が興味のある分野だけでも片手落ちです。
好印象なチョイスもあれば悪印象のチョイスもありますので、果たしてどのようなニュースを選べばよいか、選び方を解説します。
社会全体に関わるニュース
自分が興味のある分野だけでなく、広く社会全体に関する内容を選ぶのは非常によい選択です。
さまざまな業界に関わるニュースにすれば、偏った考えなく回答できるため、自分としても好都合でしょう。
また、常に自分の意見を添える必要がありますので、自分なりに考えて語れるニュースを選ぶことも大切です。
社会にとって重要でも難解すぎて自分の意見を述べられないニュースを選んでしまうと、その後の深掘りでしどろもどろになってしまうリスクがあります。
志望業界に関わるニュース
もちろん、応募先企業の関連する業界に関係するニュースであれば好印象です。
企業研究、業界研究がしっかりおこなえていると捉えられますし、志望業界に対して前向きであることのよいアピールになります。
ただし深い部分を質問されても自分なりに答えられるよう、きちんと研究しておかないと逆効果になる場合もあるため、そこはしっかり準備してください。
産業ニュースなどにも常に目を通しておくとよいでしょう。
宗教や思想に関わるニュースは気を付けよう
世界では毎日さまざまなニュースが流れていますが、いかに自分が興味をもっていたとしても、宗教や思想に関するニュースは選ばないほうが無難です。
日本では、宗教や思想が時に人を深く傷つける可能性があることを知らない人が少なくありません。
まったく意図せずとも、その場にいる誰かを心理的に傷つけたり、侮辱したりする行為にあたるリスクがあるテーマは、不用意に取り上げるべきではないことを認識しましょう。
【面接での最近のニュースの答え方】伝え方
ニュースのチョイスが賢明で、自分なりの考えや意見がしっかりある場合でも、肝心の伝え方が悪くてはすべて台無しです。
世間話ではなく面接ですので、ビジネスの場として効果的な伝え方をする必要があります。
まず結論から
ビジネス文書の基本は、結論ファーストです。
まず結論から話し、自分が何を言いたいのかを明確にしましょう。
面接の場では質問に対してまっさきに答えを明示すべきですので、まず自分が気になったニュースが何かを冒頭で述べましょう。
たとえば、A社が新商品を発売したニュースでも、「〇月〇日の〇〇新聞の一面に掲載されていたニュースで・・・」 というのと、「A社の新商品発売のニュースです。
〇月〇日の〇〇新聞の一面に掲載されていたのですが・・・」 では雲泥の差です。
その記事にした根拠
結論の次に、なぜその結論に至ったかを述べます。
なぜそのニュースが気になったのか、根拠を述べることでロジカルな裏付けを得ることができます。
前述の例で言えば、「A社が応募先企業に関連する会社だったから」「A社は自分が志望する業界のトップ企業だから」といったことが根拠になります。
または、「A社の名前を最近急激に耳にするようなったから、動向が気になっていた」という場合もあります。
関連する業界やビジネスでなくても、情報感度の高さをアピールすることになるでしょう。
自分の意見
単に知っているニュースを伝えるだけでは意味がありません。
ニュースには「私はこう思う」という意見を交え、面接官に自分の考えを述べるようにしてください。
面接対策でニュース集めをしているだけではなく、社会に興味をもち、自分なりにしっかり考えられる人物だと捉えてもらえれば、よい印象を与え評価を上げることができます。
肯定ばかりではなく、「私個人としては、A社の新商品よりB社の商品のほうが性能が高いと感じた」といった意見でもよいでしょう。
【面接での最近のニュースの答え方】解答例
それでは、面接で最近のニュースを聞かれたときの例を紹介します。
もちろんニュースは毎日更新されますし、直近のテーマを取り上げるほうがキャッチーです。
ただ1~2週間以内のニュースであれば問題ありませんので、印象に残ったものを選んでください。
例文①
私が最近気になったニュースは、テレワークが導入されたことで、都心部のオフィス賃貸契約の解約が進んでいるという内容です。
不動産業界への就職を志望しているため、首都圏でのこうした動きには強い関心があります。
新型コロナウイルスの感染拡大防止というイレギュラーな事態がきっかけではあるものの、これを機にビジネスの在り方が大きく変わる可能性は十分にあると考えます。
今後はそれに伴い、都市部だけでなく地方エリアを拠点とした不動産サービスで価値を生んでいく必要があるのではないかと実感しました。
例文➁
私は最近気になったニュースは、アップル社が先日発表したApple Silicon「M1」を搭載したMacが発売されたというものです。
私は中学時代から自作PC作りに没頭し、長年エンジニアを目指してきたこともあり、今回のように性能優先で拡張性を犠牲にした構成には大きな衝撃を受けました。
アップル社は世界中にユーザーが存在しますが、彼らの欲求は止まるところを知らないため、今後拡張性を求められることは必至だと考えます。
同社がCPUコアのアーキテクチャだけでなく、SoCのアーキテクチャも含めてそれをどのように解決していくのか、自分なりに考え出すとワクワクする気持ちです。
例文③
私が気になったのは、レクサスが「LS」の改良モデルを発売したというニュースです。
特に新型LSには高度運転支援技術「Lexus Teammate」が搭載され、AI技術もフル活用されている点が注目できます。
IT業界への就職を志望していますが、大学入学当時は、まさか自動車が「ソフトウェアアップデート」を当たり前のようにおこなう時代が迫っていたとは考えもしませんでした。
これからの自動車はスマートフォンなどと同じように、購入後も随時機能の追加や性能向上を続ける一つの端末に変わったのだと感じました。
【面接での最近のニュースの答え方】まとめ
面接で最新のニュースを聞かれた場合には、何をアピールしたいかを考え、自分の考えを述べやすいテーマを選ぶのが得策です。
ただし偏った分野だけでなく、広く社会に影響を与えるものをピックアップする意識ももちましょう。