HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
要約
就活において長期インターンに参加するメリットとしては、学生生活だけではわからない社会人の基準や常識を知ることができることが大きいです。
また将来的に役立つスキルや知識も身につきます。
実際に働くことでその業界の研究にもつながり、自然と企業研究ができるのも魅力的です。
実際に企業の面接を受けるときの志望動機やガクチカ作成にも活用できるでしょう。
休日はインターンシップは不可能なので、学業やアルバイト等との両立が難しくはなります。
中には責任の重い仕事を任されるケースもありますが、それもまた社会人としての厳しさを知る良い機会になります。
はじめに
就職活動の一環として近年注目されているのが、長期インターンです。
たくさんの企業が、こうしたインターンシップの求人を出しています。
その数はどんどん増えており、それに参加する就活生も同様に増加傾向にあります。
就活中はしなければならないことも多いですが、そんな中で長期インターンに参加する意味について知っておきたいものです。
ここでは、長期インターンの体験で得られるメリットについて紹介します。
同時にデメリットも知り、自分に合う長期インターンを慎重に選びたいものです。
実になる体験活動にすることで、就活の成功への道へとつながることでしょう。
【長期インターンのメリット】長期インターンとは?
就活でのインターンシップとは、実際に企業の業務体験に携わり働いてみる活動です。
給与をもらえることも、インターンシップの特徴と言えます。
インターンには長期と短期があり、長期の場合は3ヶ月以上業務体験をする形になります。
長期インターンをすることで、短期インターンよりもその企業についてより深く知ることができます。
しっかりとスキルを身につけることもできますし、充実した業務体験ができるはずです。
短期インターンは、企業側の宣伝アピールが目的となる場合が多いです。
しかしながら長期になると、企業としても就活生と過ごす時間が長くなります。
その中で、実際に自社で働いて欲しいと感じた場合は内定へとつながるケースもあります。
今や長期インターン参加は、就活生にとって当たり前のようになっている時代なのです。
短期インターンとの違い
短期インターンは、1日から1週間ほどの期間で実施される就業体験です。
企業でのセミナーやグループワークなどが主な内容で、長期インターンと違って、実際の業務に深く関わることは少ないです。
しかしながら、期間が短いため、スケジュールの調整次第では何社でも参加できます。
自分自身がどのような職種に就職をしたいかが明確に定まっていない場合は、短期インターンがおすすめです。
また、希望する業界が定まっている場合には、何社も経験することで業界理解を深めることもできます。
アルバイトとの違い
アルバイトは学業や本業をしながらお金を稼ぐことが目的です。
そして、アルバイトの場合、責任の大きな仕事は社員が担うケースも多いでしょう。
それに対して、インターンは企業の社員として参加するため、責任の大きな仕事も任されます。
また、アルバイトでは指示通りに動くことを求められますが、インターンでは自ら進んで考える力が必要です。
自分の意見をもって進んで行動することが就職後の自分に役立ちます。
仕事へのやりがいや、自分の成長の度合いも、アルバイトとは異なるでしょう。
【長期インターンのメリット】長期インターンをするメリットとは?
就活生にとって、時間は非常に貴重です。
忙しい中でわざわざ時間を割いて長期インターンに参加するのには、それなりのメリットがあると言えます。
長期インターンをすることで得られるメリットについて具体的に見ていきましょう。
社会人の基準を知ることができる
長期インターンでは、関わるのは当然のことながら社会人です。
仕事内容もほとんどが、社会人を相手にすることになります。
学生として真面目に学校に通い、みんなとサークル活動をすることももちろん大切です。
しかしながら学生ばかりでの生活では、社会人としての物の見方や常識に触れる機会が少なくなります。
そのまま就職して社会人になると、どこか未熟な面が出てしまう人も少なくありません。
学生の間にインターンという形で働いておけば、一般的な社会人の基準や常識を知ることができます。
そして学生にしか通用しない厳しさも、目にできるでしょう。
そうした体験は、必ず就職後に役立つはずです。
学生時代に社会人に紛れて働いておくことは、非常に貴重な体験と言えます。
そこから多くの学びがあるに違いないのです。
スキル
実際に現場で働いてみることで、さまざまなスキルが身につくことは大きなメリットです。
学生生活だけでは知らなかった知識も得ることができるでしょう。
具体的なスキルとしては、接客マナーや販売促進法、営業力や事務スキルなどがあります。
自身が興味ある職種に無事に就いて働き始めたときに、それらのスキルは必ず役に立つはずです。
現場で実際に身につける専門的な知識もまた、活用できる場は多いことでしょう。
こうしたスキルを得ることは、自分の自信にもつながります。
そして就活での面接でも、長期インターン参加により得た知識やスキルをアピールできて高評価をもらえるのではないでしょうか。
インターン参加するときには、どういったスキルを学びたいのかも明確にしておけば安心です。
就活に活かせる
インターンシップは企業や業界について知ることができるので、企業研究につながります。
就活をするうえで、自分が興味のある企業について深堀りして調べることは欠かせません。
知識や雰囲気、仕事内容などを把握することで面接を受ける会社を絞ることもできます。
企業のメリットとデメリットがわかるので、軽い理由ではなくきちんと納得したうえで企業選びができるのです。
また面接で重要視される志望動機について述べるためにも、企業を知ることは役立つはずです。
実際にその企業の業務に携わるわけですから、ほかの就活生よりもグンと具体的な志望動機を述べることができるでしょう。
ガクチカとして、長期インターンに参加したことを取り上げることもできます。
企業によっては、長期インターンに参加した就活生は内定をもらいやすくなるところもあります。
実際に企業の人事担当者や役職の人と関わる機会を持てる可能性もあり、顔を覚えてもらえる点もメリットです。
さまざまな学生と出会うことができる
長期インターンに参加したことでコミュニティが広がる可能性もあります。
同じ業界を志す学生との出会いはとても貴重です。
就活ではライバルにもなり得ますが、インターンの場ではともに働く仲間という感覚で、情報交換などもできます。
また、ほかの学生の発言や行動で優れていると感じたところはどんどん吸収していきましょう。
今までになかった考え方や、気づきを得るチャンスであると考えてください。
自分に足りない面が見え、就活を乗り切るモチベーションにつながります。
【長期インターンのメリット】長期インターンのデメリットとは?
魅力の多い長期インターンですが、冷静に見るといくつかのデメリットもあります。
参加する際にはマイナス面も把握し、慎重に検討したいものです。
長期インターンのデメリットについて紹介します。
責任が重い
長期インターンでは、社員スタッフと同じ業務体験をすることが基本です。
もちろん実習生のような研修指導はありますが、中には責任重大な仕事を任されるケースもあります。
社員と同等の仕事をするということは、学生気分ではできません。
ひとつ間違えれば、大きなミスにつながり会社に損害が出ることもあるでしょう。
学生が軽い気持ちで仕事の体験に来ているという感じではないのです。
参加するからには、学生ではなく社会人になったつもりでしっかりと責任を持って働く覚悟が要ります。
「できません」「間違えました」では済まされないこともあることを、しっかり頭に入れておきたいものです。
就活の一環とは言え、責任が重いと感じる人がいることは否めません。
勤務できる時間が限られている
長期インターンは、アルバイトとはまったく異なります。
会社が開いているときのみに体験作業が行われるわけで、土日祝が休みならインターン活動ももちろんしていません。
夜勤もないので、学生にとっては学業との両立が難しいケースもあります。
ほかにサークル活動やアルバイトをしている人の場合は、さらにスケジュール調整が大変になってくるでしょう。
長期タイプなので3ヶ月以上は働かなければなりません。
学生の本業は学業であることには違いないので、それらに支障がないようにすることが基本です。
長期インターンはこのように、体験可能な時間が限られている点がやや難しいと言えるでしょう。
参加する際には、テストがない期間を選ぶなど考慮することが大切です。
内定率が低い
企業によっては、長期インターン参加者に対して内定を決めるとしているところもあるようです。
自分が受けたい企業がそのような仕組みを取り入れているのであれば、それはもう内定をもらうためにインターンに参加しようと思うでしょう。
しかしながら実際のところは、そうした内定率は全企業の約10~20%だと言われています。
ですので、自身が本命としている企業にインターンシップ参加による内定をもらえる率は、そんなに高くはないわけです。
内定をもらうためにインターン参加をするのではなく、やはりスキルアップや就活に役立てるという意味合いで求人応募したほうが良さそうです。
どれだけインターンでの業務を頑張っても内定率は低いことを頭に入れて活動することが大切になってきます。
【長期インターンのメリット】長期インターンをしていた先輩の事例は?
実際に長期インターンを体験した先輩の、良かった点について聞いてみましょう。
どういった面が自分にとって魅力的でありメリットと感じたのか、経験談の例を紹介します。
これから長期インターン参加を考えている人は、参考にしてください。
体験談①
しかしながらあまり知られていない職業でもあり、保育士への道も考えてはいました。
できることなら、実際にその職場で児童指導員がどのようなものなのかを経験してみたいと思っていたのです。
そこで大学の就職課に相談したところ、障害のある子供たちとの現場にて児童指導員の長期インターンシップの求人を紹介してもらうことができました。
さっそく応募したところ、宿題や勉強のサポートをしたり一緒に図工のようなものづくりをしたりと、触れ合う体験ができました。
特に難しいことを教えるというよりも、障害がある子供も一人の人間として自然に接する感じです。
インターンシップを通じて、障害者への捉え方が変わったように思います。
また実習を受けて、児童指導員という職業を身近に感じることができてさらに就職したい意欲も湧きました。
体験談②
有り難いことに志望している企業にて、実習を受けさせてもらえることになったのです。
主な一日のスケジュールは、ほとんど社員の方と同じです。
職場に入らせてもらうことで、企業の雰囲気を知ることもできました。
行う仕事は、コラムの企画や編集、SNS管理といったものです。
初めは何もわかりませんでしたが、先輩方が丁寧に教えてくださいます。
研修も受けて、いつの間にか自分の力でコラム校正もできるように成長しました。
出版社の一日や仕事内容を知ることができて、よりいっそう業務への興味が増しました。
実際に入社して、本格的に活躍したいと強く思います。
志望動機が強まったことも、インターンに参加したおかげです。
【長期インターンのメリット】長期インターンで成長するためのポイント
企業における日々の業務を経験できるため、社会人の仕事のやり方を間近で見られます。
学生生活の中だけでは身につかないスキルも、業務内容が専門的な長期インターンであるからこそ学べます。
たとえば、ベンチャー企業の長期インターンであれば、社内が一丸となって目標に向かっていく姿を身近に感じることができるでしょう。
さらには、ベンチャー企業のスピード感も企業の一員として体感できるはずです。
貴重な経験が無駄にならないよう、きちんとした心構えをもって参加しましょう。
目的をもつ
なんのために長期インターンに参加するのか、目標をはっきりとさせてから参加しましょう。
インターン終了後に自分がどうなっていたいか、企業にとってどういう存在になっていたいか、成長した自分の姿を事前に目標として定めておきます。
未来の自分をその地点に到達させるためには、どのように行動すれば良いかが見えてくるはずです。
就活のための長期インターンであり、自分自身のスキルアップのためでもあることを念頭に置いておきましょう。
主体的に動く
指示されたことだけをこなす受け身の姿勢では成長できないため、自分の意見や疑問をもつことは重要です。
指示されたことに対して「なぜこれをこのような方法でするのだろう」といった疑問はそのままにせず、必ず確認してください。
意味や理由を理解することで、ロジカルに捉えられます。
もしも、より効率的に取り組める方法があれば、遠慮せずに提案をしてみてください。
自分の意見が通らなくとも、自分の考え方が広がるきっかけになるかもしれません。
報連相をおこたらない
社会の基本的なマナーである、報告・連絡・相談の略称である報連相は学生生活でもよく使われるでしょう。
業務は自ら進んで取り組むことも重要ですが、現状の報告や疑問点などは必ず相談します。
知識のないことはいくら考えても解決できません。
企業が今までに培ってきたノウハウがあるので、知識がないことを恥じず、相談して頼りましょう。
また、起きた事実について伝えることを連絡といいますが、社会人の連絡はそれだけではありません。
たとえば、失敗をしてしまった場合の連絡は、必ず今後の改善策も付け加えるように日頃から意識しましょう。
【長期インターンのメリット】長期インターンの選び方
3ヶ月から数年という貴重な時間を費やすため、後悔しないインターン選びをしましょう。
長い期間をかけて参加するため、業務に深く携われることはメリットですが、その反面選び方次第では時間を無駄にしてしまうかもしれません。
なんとなくで選んでしまうことがないよう、どのような目的でインターンに参加するかは必ず決めておきます。
たとえば、自分自身のスキルアップやその分野への知識習得などです。
また、企業理念や目指しているビジョンをリサーチし、魅力を感じた企業でスキルアップや、新たな気づきを見つけるために参加をするのも良いでしょう。
業種から見つける
志望する業界が決まっている人は、その中の業種から選びましょう。
興味があったり志望をしていたりする業種の長期インターンであれば、自分のモチベーションにもつながり、熱中して参加できます。
業種によって得られるスキルや経験は異なるため、説明会などでのリサーチは必須です。
たとえば、広告代理店の中でもクリエイティブ・マーケティング・営業部門などと分かれているように、クリエイティブ部門の中でもライターやデザイナーなどに分かれています。
業種についてもきちんと吟味をして選びましょう。
条件から探す
やりたいことが定まっていない人は、自分に合った条件から選ぶのもいいでしょう。
得られる収入やスキルから選ぶのも、1つの方法です。
また、学業との両立ができるかを重視するのも良いです。
講義やサークルなどとのスケジュールの調整がしやすいかどうかで探してみましょう。
テスト期間に勤務の融通が利くかなど、単位を取得できなければ元も子もありません。
さらには、企業の所在地も条件の1つです。
自宅や学校から離れた距離の土地に通うには、かなりの熱意が必要でしょう。
【長期インターンのメリット】長期インターンの探し方
はじめて長期インターンを探す場合は、どこに情報があるか見当がつかない人もいるでしょう。
長期インターンの募集は増えてきているものの、自分の希望の条件に合ったものを見つけることは難しいです。
たとえば、目指している業界に就職をした先輩から紹介をしてもらう、といった方法もあります。
もし、そんな先輩が近くにいれば運が良いです。
しかし、ほとんどの就活生が自力で長期インターンを見つけています。
ここから自分に合った長期インターンを探すための手段を紹介するので、参考にしてください。
企業のHP
希望する業界や職種が明確になっている人は、企業の公式ホームページを確認してみましょう。
企業によってはインターン専用のページがあります。
大手の有名企業となると、求人広告サイトなどに掲載せずとも就活生が集まります。
そのため求人広告サイトに掲載するための費用を使わずに済むため、大手企業は自社の公式ホームページにしか掲載していないことが多いでしょう。
なかには、インターンの業務内容やスケジュールなどをくわしく記載している企業もあります。
希望する企業のホームページの中にインターン募集や求人募集などの記載がないか調べてみることも、インターンを見つける方法の1つです。
インターン紹介サイト
インターン紹介サイトでは、さまざまなインターンを探すことができます。
大手企業からベンチャー企業まで、幅広く掲載されていることがインターン紹介サイトのメリットです。
希望する条件から探せるため、希望する業界はあるがどの企業にするかが決まっていない人や、企業の所在地から選びたい人にはおすすめできます。
最近では長期インターンのみを取り扱った紹介サイトも増えてきています。
数多くあるインターン紹介サイトから、自分が使いやすいものを選びましょう。
キャリアセンター
大学のキャリアセンターでもインターンを募集しています。
大学からの紹介されるインターンなので、安心して参加できます。
また、大学によっては企業と提携して開催しているインターンもあり、行政機関や官公庁のインターンに参加できるかもしれません。
キャリアセンターからの紹介でインターンに参加した場合、単位として認められる場合もあり、インターンに参加しながら単位取得も可能です。
自分が通っている大学のキャリアセンターの窓口やホームページに、インターンの情報がないかを探してみましょう。
就活サイト
やはり掲載されている量は就活サイトが圧倒的で、さまざまな業界や職種のインターンが複数掲載されています。
就活サイトは、新着のインターン情報や締め切り間近の情報などがまとめて表示されるところも、探しやすさの1つです。
掲載数がかなり多くなるため、どのようなインターンに参加をしたいかが定まっていない人は、一度に複数の企業を見られるため探しやすいでしょう。
ただ実際に調べてみると、1日体験のインターンが多かったため、複数の就活サイトで検索をして、自分に合った長期インターンを探してみてください
まとめ
長期インターンがなぜこれほどまでに就活に役立つと注目されているのか、この記事を読めば理解できたのではないでしょうか。
社会人としての厳しさと仕事へのやりがい、スキルが身につくことでの自信など得られるメリットは数えられません。
アルバイトとはまた違う貴重な体験は、就活での成功はもちろんのこと、いざ現場に出たときにも必ず活きていくことでしょう。
学生としてのスケジュール調整もきちんとしながら、自分に必要な長期インターンを探してみてはどうでしょうか。
まだ具体的に就職したい企業が見つかっていない人にも、長期インターンはおすすめです。