HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
企業側は、本当に自社に合う人柄かどうか、面接ではしっかりと見たいと思っています。
自己PRで「この人を採用したい」と思わせられるかどうかでも、合否が決まるといっても過言ではありません。
なんとなく私の長所はここという感覚で答えるのではなく、しっかりと自己分析をして、自分を知ってから話すようにしましょう。
適当に考えているか、自分自身をよく知った上で自己PRしているかどうは、話し方からしっかりと伝わっています。
自己PRとは
自己PRをもう少し分かりやすく言語化するとどうなるのかということを解説します。
よく自己紹介やガクチカ、長所といったものと混同しがちですが、それぞれ明確な違いがあるので、理解しているか不安な方は是非チェックしておいてください。
自己PRとガクチカの違い
自己PRは自分の強みや特技、性格の特徴をアピールすることで、どのように職場で貢献できるかを示すものです。
一方、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、学生時代に特に注力した活動や経験に焦点を当て、その過程で得たスキルや成果を話す内容です。
例えば具体的なガクチカでは「大学でのプロジェクト管理を担当し、複数の困難を乗り越えて成功に導いた」という具体的な経験にフォーカスをします。
自己PRの過程でガクチカで述べたような内容を使用することはありますが、あくまで自分のアピールしたい強みの裏付けに使うイメージになります。
自己PRと自己紹介との違い
自己紹介と自己PRも似ているようで異なります。
自己紹介は、自分の基本的な情報や過去の経験、現在行っている活動などを簡潔に伝えることを目的としています。
例えば、名前、出身地、現在の職業や学歴、趣味や興味があることなど、自分を知ってもらうための基本的な情報がメインになります。
一方、自己PRは業務にリンクさせるために使用されることが多く、自分の特技や強み、職場での貢献ができる点をアピールするために用いられます。
したがって、自己紹介は自分の基本的な情報や事実を相手にインプットすることが目的だと認識しておき、過度なアピール等は控えるべきです。
自己PRと長所の違い
長所と自己PRも似ているようで異なります。
長所は個人の性格や特性、持って生まれた資質など、その人の基本的な特徴を指します。
例えば、「忍耐強い」や「人を惹きつける」といった性格的な特徴が長所にあたります。
一方で、自己PRは職業的な文脈で使用され、具体的なスキルや経験、そしてそれをどのように職場で活かすかをアピールします。
この違いを理解することは、面接などで自分を効果的にアピールする上で重要です。
要するに長所が「どのような人物か」を示すのに対し、自己PRは「どのような働きができるか」を示すという目的があることを意識してください。
自己PRを質問してくる意図
企業が自己PRについて聞いてくる理由について説明します。
この企業の意図を知っておくだけでも、自己PRのクオリティが高くなりますし、他の就活生と差別化もでき、内定に近づく可能性がグッと高まります。
企業で活躍できるかを知りたい
企業が面接で自己PRを質問する主な意図は、応募者が持つ強みやスキルが自社でどのように活かされ、企業の目標達成に貢献できるかを知りたいためです。
自己PRを通じて、応募者が過去にどのような成果を出したか、特定の問題をどのように解決したかを理解することで、その能力が自社の業務にどう影響するかを見極めています。
なので、プロジェクト管理能力やチームリーダーシップが強みであれば、それがチーム運営やプロジェクトの成功にどう貢献するかを具体的に示すことが求められます。
人柄が自社にあっているかを知りたい
企業が自己PRを質問するもう一つの重要な意図は、応募者の人柄や経験が自社の文化や価値観に合致しているかを確かめるためです。
自己PRからその人の働き方や対人関係のスタイルを理解し、それが企業のチーム環境や業務要求に合致するかを見極めているのです。
例えば、応募者が過去にどのようにチーム内の課題を解決したか、どのようにしてプロジェクトをリードしたかという話から、協調性やリーダーシップの資質が明らかになります。
そしてもしその企業における業務がチームで行うことが多い場合、応募者が貢献できる可能性が高いという判断ができます。
自己PRを作るために必要なこと
漠然と自分を知ろうと思っても、意外に難しく感じてしまうものです。
手順を踏んで自分はどんな人間かを探っていった方が、適当に行うよりも効率よく知ることができます。
こちらではどんな手順で行っていくといいのか、見つけ方のコツを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ある程度まとまった時間があった方がいいので、空き時間を作ってじっくりと自分と向き合う時間を作りましょう。
1.自己分析をする
まずは自分がどんな人間かを知るためには、自己分析するところからはじめます。
知っているようで、意外と自分という人間を知らない方は多いものです。
自己分析を進めていくと、次のステップにもいきやすく、最終的に面接やエントリーシートなどに書く時にも相手に伝わるものを書けるようになります。
面接官に興味をもってもらい、自己PRについて突っ込まれたことを聞かれても、考えをもっているのですんなり答えられるようにもなります。
自分の今までの経験を書き出す
急にどんなところが自分の長所か結論まで考えようとしてしまうと、大変に感じてしまいます。
自分の今までの経験を些細なことでもいいので、紙に思いつく分、書き出してみましょう。
決して立派なことではなくても、学生生活において、何でもない日常の中で頑張ったことでもOKです。
まだこれから詰めて考える段階ですので、この経験は自分を知るものと関係しているのか、悩んでしまったことも思うがままに書いてみましょう。
今記入している用紙を誰かに見せなければいけないわけではないため、自由に書いていいのです。
リラックスした状態で過去を振り返り、どんな経験をしてきたのか書きはじめると、結構な量のエピソードが書けます。
自分が活躍した経験を選び出す
先ほどは大きくエピソードの内容を考えずに、思いつくままに書きました。
そこから今度は、面接や就職したい企業ではどんな人材を求めているのかを考えながら、自分が大きく活躍した経験を選び出しましょう。
たとえば企業によってはチームプレイが大切な場合、部活や学校などで皆と一緒に何かを達成し、自分も活躍したエピソードがいいでしょう。
個人プレイなどで頑張ったものよりも、より自分のよさをアピールしやすくなります。
営業などであれば粘り強さ、力仕事ではタフな体力があるというのも喜ばれます。
さまざま書き出した中から、より自分のアピールポイントになるものをじっくりと選んでみましょう。
なぜ自分が活躍したかを考える
何かを頑張る時というのは、自分の中に大きな動機があるはずです。
そんなに思いがないのに、頑張って辛い時を乗り越えてでも、達成しようとは思いません。
今まで考えてきた過去に頑張れたことには、何かしらの理由が必ずありますので、なぜ自分が活躍できたのか、じっくりと考えてみましょう。
そこに自分の好きなことや得意なこと、頑張れるモチベーションになることが秘められています。
活躍できた理由というのは、面接官は非常に注目していて、どんなことで頑張れる学生かをしっかりと見ています。
理由が面接官の心を打つもので、この会社に欲しい考え方の人物だと思ってもらえれば、採用になる可能性が十分に出てきますので、時間をかけて考えてみましょう。
2.自分の好きなものを考える
過去に活躍できたものだけでなく、自分の好きなものについても考えてみましょう。
嫌いなものを無理にやっていると、稀に好きになることもありますが、たいていは気持ちが続かず、辞めてしまいます。
どんなことだと一心不乱に夢中になって頑張れるかを、自分なりに考えてみるようにしましょう。
好きなものというのは個性にもなりますし、多少困難があっても、それ以上に好きで頑張りたい気持ちが大きいため、頑張れる原動力になります。
好きなことをするためにどのような努力をしてきたのか、そこから仕事に活かすことができるかを考えてみてください。
エピソードの中から、自己PRを見つけることができます。
自己PRがないと感じる人
自己PRとしてアピールすることが自分にはないと感じる方も多くいらっしゃると思います。
そのような場合も慌てる必要はありませんので、以下効果的な対策方法を紹介するので是非参考にしてみてください。
自己PR作成ツールを使う
自己PRがないと感じる場合、自己PR作成ツールを活用するのがおすすめです。
これらのツールは、質問に答える形式で自己分析を手助けし、強みや経験を整理するのに役立ちます。
自分の特徴やエピソードを見つけやすくなり、効果的な自己PRを作成する手助けをしてくれます。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
企業の求める人物像を確認する
就活で自己PRがないと感じる場合、まず企業が求める人物像を確認します。
そして、その人物像に当てはまりそうな自分の経験を振り返ります。
例えば、企業が「チームワークを重視する人材」を求めているなら、学校のグループプロジェクトや部活動でのリーダーシップ経験を思い出してください。
それでも思いつかない場合は、家族や友人、同僚に相談してみるのも一つの方法です。
彼らから見たあなたの強みや特性を教えてもらうことで、新たな自己PRのヒントが得られるかもしれません。
自己PRを作る際のポイント
ここからは自己PRを作成する際の観点や注意すべき観点について解説します。
これらの点を知っているだけでも、そうではない就活生と比べても差別化をすることができますし、企業からの評価も得やすくなるのでチェックしておいてください。
具体的なエピソードを述べる
自己PRでかっこいい話をいくらしても、エピソードがなければ本当の話が疑わしくなります。
人はいくらでも嘘をつけますし、よく見られたいということで、過大な自己PRもやろうと思えばできてしまいます。
しかし嘘をついていると、突っ込まれた時に応えられなくなりますし、ボロが出てしまうのです。
エピソードを述べて想像しやすく具体的に話を聞くと、ただ格好つけるだけのために話しているのではないとわかります。
根拠があるために、信頼できる学生だとも思われますし、そのエピソードから企業でどんな風に活躍してもらうかを想像できるのです。
自己PRでは ただ述べただけでは説得力がないため、一緒にエピソードを添えるようにしましょう。
どのように貢献するかを述べる
自己PRではどのように長所だと思ったのか根拠を話して理解してもらう必要もありますが、その経験をもって、今度はどのように企業へ貢献するかを述べる必要があります。
ここがないと、 自分の長所をただ話しただけで終わってしまいます。
もっと未来までの像を面接官にイメージしてもらい採用してもらうには、どのように貢献するかを自己PRの中で述べてもらうようにしましょう。
壮大でかっこいいものではなくてもいいので、エピソードの中からどう貢献できそうか考えて、最後に伝えるとうにしましょう。
文章としてのまとまりもよくなりますし、自社でどう活躍してもらうか、より具体的に考えてもらえます。
自己PR作成の注意点
立派な文章を作ろうとするあまり、逆にわかりにくい文章になってしまい、面接官の心に響きにくいものとなってしまう場合もあります。
自己PRは自分が満足する文章ではなく、 相手が初めて聞いてもわかりやすいというのを意識しましょう。
ここでは、よりわかりやすい自己PRを作成するためにも、気をつけたい注意点をいくつか説明していきます。
ぜひ参考にしながら、オリジナルでわかりやすい自己PRを作ってみてください。
文字数にとらわれない
文字数にとらわれずに、自分が伝えたい内容をしっかりとまとめることが重要です。
エントリーシートや履歴書には文字数の指定や欄の大きさがありますが、それを意識しすぎると、適切な文章量であっても内容が読みにくく、わかりにくくなる可能性があります。
まずは、自分の強みや経験を十分に表現する文章を作成し、その後で指定の文字数に合わせて加筆や削減を行う方法が効果的です。
こうすることで、伝えたい内容を損なわずに、わかりやすく魅力的な自己PRを作成することができます。
専門用語は使わない
部活動などをしていると、仲間内にしかわからないような言葉や、そのスポーツならではの 専門用語があるでしょう。
毎日のようにその言葉を使っていると、自分の中では当たり前の言葉になってしまいます。
しかし、まったくそのスポーツをしたことのない人にとっては聞き慣れない言葉で、何を言っているのかわからなくなってしまうのです。
文章を考えた時に、一度これは皆が知っている用語かどうか、確認してみましょう。
もしわからないかもしれないと感じたら、かみ砕いて初めてそのスポーツの説明を聞く人のわかるように伝えましょう。
エピソードを聞いた時に、専門用語がないと、よりわかりやすい文章になり話の内容を面接官も掴めます。
自己PRの作り方
自分の分析を時間かけて行い、どのエピソードを使うのかある程度決まってきたら、今度は相手に伝わりやすい文章作りが大切です。
どんなに素敵なエピソードでも、相手にまったく伝わっていないと、よさがわからないまま終わってしまいます。
ほかのライバルの学生よりも、一歩リードしたわかりやすい自己PRを作りたいものです。
ここでは、より相手に伝わりやすい自己PRの作り方を、詳しく紹介していきます。
1.結論
文章のはじめに、自分の強みは何か、わかりやすく1文で持ってくるようにします。
何が強みかを聞くことで、まず面接官の頭の中に残るのです。
急に具体的な学校や部活動での出来事を丁寧に話しても、何の話をしているのかわからなくなってしまいます。
最後だけに結論をもってきてしまうと、はじめに話した具体的な文章がよくわからないまま頭の中を通りすぎ、面接官もなんだかよくわからないままで終わってしまうのです。
はじめに何か結論をもってくることで、これから何の自己PRがはじめるのか、大変わかりやすくなります。
同じように学校や部活動での具体的な話をしたとしても、結論を聞いているため、話の内容を理解しながら聞けます。
2.結論を裏付ける経験の概要
最初に結論を面接官が聞くことで、今度は裏付ける経験の概要が知りたいと思うようになります。
結論を聞くことでわかりやすい話の流れにはなっていきますが、どんなことがあったのか、概要を知りたいと感じています。
ここでは次に具体的な話をしていくため、深く掘り下げすぎる必要はありませんが、結論を裏付ける経験を述べて、どんな話になっていくのかわかるように説明をしましょう。
裏付ける経験のだいたいの話がわかると、さらに次に具体的な話をされた時にどんなエピソードかの理解が深まります。
通常でも文章を読む前に「はじめに」や「概要」があると、何の話がはじめるのかわかりやすいものです。
自己PRの文章でも同じことがいえますので、しっかりと考えておきましょう。
3.課題
面接官は概要なども聞き、どんな話がはじめるのかある程度理解していますので、ここからは具体的な話をしていきます。
まずは なぜ頑張ろうと思ったのか、達成しようと思ったのか、課題となったことについて説明しましょう。
同じ事柄が起きたとしても、実は人それぞれで視点が違うものです。
概要を聞いた上で課題をどう捉えたのかは、面接官にとって興味深いものです。
ここの視点が会社で仕事をする場合にもつながるような理想的な視点だと、 「自社に必要な人材」と感じてもらえます。
どんな点に課題を感じ、どう頑張ろうとしたかというのは、社会人になってからもつながるところです。
経験の中で生じた課題を述べて、どうして頑張ろうと思ったのかわかりやすく伝えましょう。
4.行動
課題に対して、今度はどのように行動してきたのかを詳しく話していきましょう。
行動の仕方は、採用した後会社の中でも、どんな動きをして解決していこうとするのかが見えてくるところです。
そのため、面接官は耳を澄まして、どんな行動をして解決へと向けて頑張ったのか聞いています。
行動については自分だけがわかるようなエピソードになってしまうと、どんな風に頑張って行動したのか内容が掴みにくくなってしまいます。
丁寧で詳しく具体的に、面接官がリアルに想像できるような内容で伝えるようにしましょう。
よりリアルに話せれば、面接官の中でも、学生がどんな風に自社で働いてくれそうな人物か想像しやすくなります。
ピッタリな人材と感じてもらえれば、採用まで一歩前進できます。
5.結果
努力をして行動してきた結果が、どうなったのかも具体的に話しましょう。
この時その結果が華々しいものではなくても、 頑張ったというものが伝われば問題ありません。
皆が学生時代に部活動で全国大会に出場できるわけでもないですし、成績もトップを維持できるわけでもありません。
誰にも自慢できるような結果でなくても、そこから得た成果に価値を見出しているというのが重要です。
逆に立派な結論を言おうと思って、県大会までしか出場できなかったのに全国大会まで行ったと言ってしまったら、後からボロが出てしまいます。
正直に結果は話しながらも、どういったことを学んだのかが大切です。
6.貢献
最後に経験をして得たことを話しただけでは足りないので、どう会社に貢献できるのかを伝えます。
自己PRの中でも大切な部分で、ここの部分がしっかりと働いた後の未来にリンクしないと意味がありません。
強みをどう活かして会社の中で活躍したいのか、貢献したいのかを伝えましょう。
ここで働きたいと思って企業で活躍できそうなエピソードを話せると、 学生がどう自社で活躍してくれるのかより現実的に想像ができます。
リンクさせた貢献のエピソードを伝えるためにも、話の内容は、より企業にとって欲しい人材かどうかをアピールすることが重要です。
どう貢献できるかどうかも面接では注目されている部分ですので、具体的に答えられるようにしておきましょう。
自己PRになる強み:コミュニケーション関連
ここからは自己PRとして有効な強みの中でも、コミュニケーションスキルに関わる強みについていくつか紹介します。
コミュニケーションと一言でいっても、詳細化するともっと多岐にわたるので自分に一番合致した言い方や特徴等を参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、どの業界でも必要とされる基本的なスキルです。
営業、マーケティング、人事、カスタマーサポートなど、人と関わる業務が多い職種では特に重視されます。
しかし、汎用性が高いため独自性を出すのが難しい点もあり、具体的なエピソードを交え、自分のコミュニケーション能力がどのように発揮されたかを示すことが重要です。
一方、研究職や技術職など、専門スキルが重視される職種では、他の強みと組み合わせてアピールする方が効果的です。
対人能力
対人能力は、他人と良好な関係を築くことができる強みであり、コミュニケーション能力の言い換えとしても使えます。
なので営業やホテルスタッフ、アパレル、飲食関係など、人と頻繁に関わる業界で特に活かされます。
営業などでは、顧客との信頼関係を築くことで長期的なビジネス関係を維持する役割などが挙げられます。
ただ、エンジニアや研究職等あまり対人能力がメインではない職種では発揮する場面が少ないスキルでもあります。
協調性
協調性は、チームでの作業や協力が得意な強みであり、チームワークを重視する環境で大いにプラスになります。
特に、プロジェクト管理業務など、チームでの連携が重要な職種で活かされます。
具体的には、共同プロジェクトの成功や、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションによって目標を達成した経験などをアピールするのがおすすめです。
一部の技術職などは、個人の専門知識や専門スキルや独立性を強調する方が有効な場合もあります。
プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力は、情報を効果的に伝えることができる強みで、営業職やコンサルなど、自分や商品を売り込む必要がある企業で特に活かされます。
また、具体的な成功事例や過去のプレゼン経験を交えてアピールすると効果的です。
例えばインターン等で、新商品の提案で顧客を引きつけ、契約を獲得した経験などが有効です。
一方、データ分析やプログラミングなど、プレゼンテーションよりも専門知識や技術力が重視される職種では、プレゼン能力よりも技術面のアピールが有効です。
交渉力
交渉力は、交渉や説得が得意で、合意を引き出す能力を指し、営業職などで特に活かされます。
例えば、価格交渉で顧客の信頼を得つつ、会社に有利な条件を引き出した経験などをアピールすると効果的です。
具体的な成功事例を交えて、どのようにして顧客との合意を達成したかを示すと良いでしょう。
また、社内で業務が完結する企画職や技術職等では、交渉力以外の強みを強調した方がいい場合があります。
親切心
親切心は、他人に対して親切で助け合うことができる強みで、販売職や接客業など、顧客対応を重視する企業で特に活かされます。
具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的で、例えば、困っているお客様に対して積極的にサポートし、感謝の言葉をいただいた経験などが有効です。
一方、データ分析など、対人スキルよりも専門知識や技術力が重視される職種では、親切心をメインに強調しても効果的ではないこともあります。
多文化理解
多文化理解は、異文化や多様な背景を理解し尊重することができる強みで、複数の事業を展開する商社やグローバル企業で特に活かされます。
留学経験やゼミ等での多国籍プロジェクトの成功事例などを紹介すると効果的です。
一方、ローカルな市場に特化した企業や、専門技術が重視される職種では、多文化理解をメインに強調するよりも、技術的なスキルや専門知識を前面に出す方が適しています。
感受性
感受性は、他人の気持ちや状況を理解し共感することができる強みで、接客業やカスタマーサポートなど、顧客対応を重視する職種で特に活かされます。
具体的なエピソードを交えると良く、例えば、お客様の悩みに共感し、最適な提案を行い満足度を高めた経験などを紹介すると評価されます。
一方、営業職では感受性がネガティブに受け取られる可能性があるため、代わりに提案力や問題解決能力を強調する方が適しています。
自己PRになる強み:リーダーシップ関連
ここからはリーダーシップにまつわる自己PRとして使える強みをいくつか紹介します。
リーダーシップはあらゆる職種で必要なスキルなので、就活の場でも伝え方を間違えなければ非常に有効なアピールに繋がります。
リーダーシップ
リーダーシップは、グループをまとめる能力があり、前向きな印象を持ってもらえる強みです。
特に、プロジェクト管理やチーム運営が重要な職種で活かされます。
チームを率いてプロジェクトを成功に導いた経験や、困難な状況でメンバーを鼓舞し、目標達成を実現した事例などを示すと効果的です。
しかし、リーダーシップは1人で働くことが多い業種や職種ではあまり向いていない場合があり、技術職など、個人の専門知識が重視される職場では、専門スキルや独立した作業能力を強調する方が適しています。
責任感
責任感は、自発的に行動を起こし、プロジェクトをリードする能力があり、自分の役割や仕事に対して責任を持って取り組む強みです。
特に、プロジェクト管理やチームリーダーとしての役割が求められる職種で活かされます。
例えば、重要なプロジェクトを任され、期限内に成功させた経験などが有効です。
一方、クリエイティブ職や柔軟性が重視される職種では、責任感だけでなく、独創性や適応力も強調する必要があります。
遂行力
遂行力は、与えられたタスクを確実に完了する能力です。
この強みは、特にプロジェクトの進行管理やスケジュール遵守が求められる業界で活かされます。
たとえば、製造業、建設業、IT業界など、計画通りに進めることが重要な分野で高く評価されます。
一方、スタートアップやクリエイティブな業界では、柔軟な対応力や創造性が求められるため、遂行力だけでなく他の強みをアピールすることが効果的です。
決断力
決断力は、迅速かつ適切に意思決定を行う能力です。
この強みは、特に即断即決が求められる業界や、迅速な対応が業績に直結する職場で活かされます。
例えば、金融業界やコンサルティング業界では、状況の変化に迅速に対応することが求められるため、決断力が重要です。
一方、じっくりとした分析や長期的な計画が重視される研究開発や製造業などでは、決断力だけでなく、慎重な判断も重要なので他の強みと組み合わせてアピールする方が効果的です。
自己PRになる強み:自己管理関連
ここからは自己管理に関連する強みについて紹介します。
仕事を効率的に進めていく上で創造力等のクリエイティブな強みも大切ですが、下記のような自分を律するスキルの上に成り立つものなので非常に大切な強みです。
計画性
計画性は、計画を立てて実行する能力です。
この強みは、特にプロジェクト管理やスケジュールの厳守が求められる業界で有効です。
例えば、製造業や建設業、IT業界では、計画的な進行が重要であり、計画性が大いに役立ちます。
大学での研究プロジェクトで計画を立てて成功に導いた経験などが例として使えます。
一方、創造性や即応性が重視されるクリエイティブ業界等では、計画性よりも柔軟な対応力をアピールする方が良いかもしれません。
時間管理能力
時間管理能力は、時間を効率的に使い、締め切りを守ることができる強みです。
この能力は、特に締め切り遵守が重要な業界や、複数のタスクを同時に管理する必要がある職場で活かされます。
例えば、IT業界や広告業界、製造業では、プロジェクトを時間通りに進めることが求められるため、時間管理能力が非常に役立ちます。
一方、研究職や創造性が重視される分野では、柔軟な発想や長時間の集中力が求められるため、他の強みと組み合わせてアピールする方が効果的です。
継続力
継続力は、こつこつとやり続けることができる能力です。
この強みは、長期的な仕事や一貫性が求められる業界で特に活かされます。
例えば、研究開発や製造業、教育分野では、持続的な努力が成果に繋がるため、継続力が大いに役立ちます。
一方、変化の激しい業界や、迅速な対応が求められるIT等業界等の職場では、柔軟性や即応力も重要なため、そういった強みとかけ合わせて伝える工夫も重要です。
自立性
自立性は、自分自身で目標を設定し、それに向かって努力できる能力です。
この強みは、自己管理や自己成長が求められる環境で特に活かされます。
例えば、スタートアップ企業、研究職等では、自分自身で課題を見つけ解決する能力が求められるケースが多くなります。
一方、チームワークが重視される職場や、上司からの明確な指示に必ず従わなければならないような職場では自立性だけアピールしても逆効果になりかねないので注意してください。
自己PRになる強み:問題解決・思考関連
ここからは問題解決や、思考に関する強みについてどんなものがあるか解説します。
仕事とは自社やクライアントが抱える問題や課題を特定し、それを解決する思考が求められる場合が多いので、非常に大切なスキルだと思ってください。
問題解決能力
問題解決能力は、直面する課題に対して効果的な解決策を見つけ出す力です。
この強みは、特に予期せぬトラブルや複雑な問題が頻発する業界で活かされます。
例えば、IT業界やコンサルティング業界、製造業などでは、迅速かつ効果的な対応が求められるため、問題解決能力が大いに役立ちます。
一方、ルーチン業務が多く、標準化されたプロセスが重視される職種では、問題解決能力よりも安定した遂行力をアピールする方が適しています。
分析力
分析力は、情報やデータを詳細に解析し、深い洞察を得る能力です。
この強みは、特にデータ駆動型の業界や、戦略的な意思決定が求められる職場で活かされます。
例えば、金融業界、コンサルティング業界、マーケティング業界では、データ分析を通じて効果的な戦略を立案することが求められるため、分析力が大いに役立ちます。
一方、制作会社等、クリエイティブな業界や即応性が重視される職場では、分析力よりも創造性や柔軟性が求められる場合があります。
論理的思考
論理的思考は、物事を体系的に考え、問題を効率的に解決する能力です。
この強みは、特に分析や問題解決が求められる業界で活かされます。
例えば、コンサルティング業界やIT業界、金融業界では、論理的思考を用いて複雑な問題に対処し、効果的な解決策を見つけることが求められます。
一方、接客業等、即興の対応が重視される業界では、論理的思考よりも対応力等を強調する方が適しています。
自己PRになる強み:個人の特性関連
ここからは個人の成果や特性に関わる強みについて解説します。
自分の強みを企業にアピールすることは大切ですが、その強みが企業の社風や業務内容としっかりリンクしていることを意識をしてください。
粘り強さ
粘り強さは、困難に直面しても諦めずに努力を続ける力です。
この強みは、特に長期的なプロジェクトや厳しい目標が設定されている業界で活かされます。
例えば、研究開発や製造業、営業職では、粘り強さが成果に直結するため、非常に重要です。
一方、迅速な意思決定や即応力が求められる職種の事務職や危機管理対応業務等は、粘り強さよりもスピードや柔軟性を強調する方が適しています。
忍耐力
忍耐力は、目標達成に向けて失敗や挫折を経験しても成し遂げるまでやり続ける能力です。
この強みは、特に長期間にわたる仕事や、困難な課題に直面する業界で活かされます。
例えば、研究開発や製造業、営業職などでは、忍耐力が高い成果を出すために非常に重要です。
一方、迅速な対応や即応力が求められるスタートアップ等では忍耐だけあっても評価されにくいので、行動力や瞬発力等も強調することが有効です。
向上心
向上心は、常に自分を成長させたいと思う気持ちです。
この強みは、自己成長やスキルアップが求められる職場で特に活かされます。
例えば、IT業界やコンサルティング業界、研究開発の分野では、継続的な学習と自己改善が重要であり、向上心が非常に役立ちます。
一方、変化が少なく、安定性が重視される公務員等の職場では、向上心よりも安定性やルーチンワークへの適応力を強調する方が適しています。
学習意欲
学習意欲は新しいことを学ぶことが好きで、意欲的に取り組む能力です。
この強みは、特に変化の激しい業界や新しい知識や技術が常に求められる職場で活かされます。
例えば、IT業界、コンサルティング業界、研究開発分野では、継続的な学習とスキルアップが重要であり、学習意欲が非常に役立ちます。
一方、ルーチンワークが中心のコールセンターや事務職等では、学習意欲よりも安定性や確実性を強調する方が有効な場合があります。
注意深さ
注意深さは、細かいところに気を配り、ミスを防ぐことができる能力です。
この強みは、特に品質管理や正確さが求められる業界で活かされます。
例えば、製造業や金融業界、医療業界では、細部への注意が成果に直結するため、注意深さが非常に役立ちます。
一方、営業職等のように時には大胆に新規開拓のために飛び込んだりするようなことが必要な業務ではマイナスに見える場合もあるので注意してください。
誠実さ
誠実さは、正直で信頼できることを意味し、この強みは特に信頼関係が重視される業界や職場で活かされます。
例えば、金融業界や医療業界、教育分野では、クライアントや患者、学生からの信頼を得るために誠実さが不可欠です。
一方、スピードや柔軟性が重視される芸能関係や広告系の企業だと、誠実さよりも迅速な対応や独創性が求められる場合も大いにあり得ます。
礼儀正しさ
礼儀正しさは、礼儀やマナーを守り、周囲との関係を円滑に保つことができる強みです。
この強みは、特に対人関係が重要な業界や職場で活かされます。
例えば、接客業や営業職、教育分野では、礼儀正しさが顧客や同僚との信頼関係構築に不可欠です。
具体的な経験を交えると効果的です。
アルバイトでの接客業務で顧客から高評価を得た経験などのアピールも効果的です。
一方、専門技術が重視されるエンジニア等は、技術力や迅速な対応を強調する方が有効です。
ポジティブ
ポジティブさは、常に前向きに物事を捉え、行動し続けることができる能力です。
この強みは、特にチームワークやプロジェクト推進が求められる業界や職場で活かされます。
例えば、営業職や接客業、教育分野では、ポジティブな姿勢が周囲に良い影響を与え、困難な状況でも前向きに取り組むことで成果を出すことができます。
一方、緻密な計画や分析が重視される企画職等では、ポジティブさよりも論理的思考や計画性を強調する方が適しています。
柔軟性
柔軟性は、新しい状況や変化に迅速に対応できる能力です。
この強みは、日々変化が起きたり、型にはまった業務内容がほとんどないような職場で活かされてるスキルです。
例えば、エンターテインメント業界や、スタートアップ企業やIT業界等では、常に新しい技術や市場の変化に対応することが求められるため、柔軟性が非常に重要です。
一方、安定した環境の大企業や、ルーチンワークがメインの秘書や事務等の職種では計画性や安定性を強調する方が適することもあります。
適応力
適応力は、新しい環境や状況に素早く適応できる能力です。
この強みは、特に変化の多い業界や多様な環境に対応する必要がある職場で活かされます。
例えば、まだ市場ではポピュラーではないニッチな業種や変化の激しいIT業界等では、常に新しい技術や市場の変化に適応することが求められるため、適応力が非常に重要です。
一方、そこまで業界の動向や市場にあまり変化のない公務員等では適応力よりも緻密さや丁寧さといった強みを示すことが有効です。
ストレス耐性
ストレス耐性は、ストレスの多い状況でも冷静に対処できる能力です。
この強みは、特にプレッシャーが高い職場や、急な問題に対応する必要がある環境で活かされます。
例えば、医療業界、金融業界、コンサルティング業界等では、緊急の対応や高い精度が求められるため、ストレス耐性が非常に重要です。
一方、急な対応等があまり発生せず、定型的な仕事が多い業務内容の場合はストレス耐性の有無はそれほど重視されない可能性もあります。
まとめ
より伝わる自己PR文を作る時には、まず自己分析をして自分という人間はどんな人かを把握しましょう。
これまで気が付かなかった自分も発見できますし、より企業にアピールできる自己PR文が作れるようになります。
文章も適当に組み立てるのではなく、まず結論からもってきて、その後具体的なエピソード、その結果何を学んだのかを話していきます。
最後により働いた時をイメージしてもらうためにも、何をして貢献できるか伝えるようにしましょう。