【理系から企画職もアリ!】企画職にはどうやってなる?必要なスキルや仕事内容を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

 企画職といえば一般的には経営学や経済学などを学んだ文系の学生の就職先というイメージを持っている人も多いのではないのでしょうか。

しかし、実際には企画職を目指す理系の学生も多く、企業からのニーズも高いものになっています。

ここでは、企画職を目指す理系学生のために「企画職はどのような仕事なのか」「企画職という仕事の良いところ・大変なところ」「企画職に必要なスキル」などを紹介します。

企画職に興味のある学生は、ぜひ参考にしてください。

【理系から企画職もアリ!】企画職ってどんな仕事?

企画職がどのような仕事かなんとなくは知っていても、具体的なイメージを持っている学生はあまり多くないかもしれません。

企画職の仕事内容を一言で言うのであれば「自社の商品やサービスの企画立案を行うこと」となるでしょう。

このように書くと商品開発の仕事と混同してしまう人もいるかもしれませんが、企画職は新しい商品やサービスのイメージやコンセプトを明確化する仕事であり、商品開発職は企画に基づいて商品化する仕事です。

両者は協力して仕事を行うことが不可欠なため、企業によっては企画と商品開発を同じ部署で行うケースも見られます。

同様に、企業によっては企画から商品開発、マーケティング、そして営業までを一貫して行うところもあります。

【理系から企画職もアリ!】企画職に向いているのはどんな人?必要なスキルは?

企画職を目指す理系学生の中には「仕事には興味があるけれど、本当に自分に向いているのか自信が持てない」という人もいるでしょう。

企画職という仕事に向いているのはどんな人で、活躍するためにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

調査・分析能力がある人

企画の仕事というと、これまでにない斬新なアイディアを創造するための「ひらめき」や「センス」といったものが求められると考えている人も多いかもしれませんが、実際の仕事はとても地道なものです。

「以前自社で開発した商品がなぜ売れなかったのか」「競合他社の商品はなぜヒットしたのか」という問題に対して膨大なデータを集め、そのデータを分析して仮説を立て、その仮説に基づいて新しい商品・サービスを企画立案するという一連の作業を繰り返すのが企画職の仕事になります。

このように企画職はデータを調査し分析する能力が求められますが、そのためには数学や統計学の知識が必要となるため、理系の学生に向いている仕事だと言うことができるでしょう。

コミュニケーション能力がある人

企画職はただ自由に新しいアイディアを出せば良いというわけではありません。

どんなに良いアイディアであっても、商品化することが難しい場合や商品のコンセプトと異なったものであれば商品化にはつながらないからです。

アイディアを確実に商品化に結びつけるには商品開発部など他部署との連携が必要になってくるので、常にコミュニケーションを取り合いながら仕事を進めていく必要があります。

また、実際に商品化にGOサインを出すのは企業の上層部ですから、そういった人に対して「この新しいアイディアがなぜ商品に必要なのか」「この企画がなぜ売り上げにつながると確信できるのか」といったことをアピールできるだけのプレゼン能力も欠かせません。

好奇心旺盛な人

「企画職になれば自分の作りたい商品を作ることができる」と考えている学生もいるでしょう。

しかし、企画職に求められるのは自分の作りたい商品を企画することではなく、「消費者が欲しいと思う商品を企画すること」、つまりは「売れる商品を企画すること」です。

そのためには「今の世の中でどのようなことが流行っているのか」ということに対して常にアンテナを張り巡らしていなければなりません。

また、現在のトレンドを理解するためには、さまざまなデータを解析するための統計学的な知識や最新ツールの使い方なども覚えなければなりません。

常に新しい知識やスキルを身につけようとする好奇心旺盛な人ほど企画職に向いていると言えるでしょう。

【理系から企画職もアリ!】企画職の良い点・大変な点

どんな仕事にも良いところもあれば、大変なところもあります。

もちろん、企画職にも他の職種にはない楽しさや喜びといったものがある反面、この仕事ならではの苦労や難しい問題もあるのです。

ここでは、企画職の良い点・悪い点について詳しく見ていきます。

企画職の良い点

「企画職に興味があるけれど、一生の仕事にする決心がまだつかない」という学生も多いでしょう。

そんな学生のために企画職の良いところを紹介します。

自分の価値観と合うようであれば、自分に向いている仕事だと自信を持つことができるでしょう。

商品やサービスを世の中に送り出すことができる

企画職として働くことの醍醐味は、自分が企画や開発に携わった商品を世の中に送り出すことができ、多くの消費者に利用してもらえるという点です。

ショップなどで自分の手掛けた商品を見つけて実際に手にすることで、その実感はより大きなものとして感じられるでしょう。

理系の学生の場合はIT関連のサービスやスマホアプリなどの商品に携わることも多いと思いますが、そのような商品企画には理系の知識を活かすことができるため、理系出身ならではのやりがいや楽しみといったものを味わうことができるのです。

自分の企画した商品が大ヒットすれば仕事の達成感はさらに大きなものとなりますし、昇進や昇給といったことにもつながります。

自分のセンスを仕事に活かすことができる

自分なりのアイディアやセンスを商品として形あるものに昇華できるというのも、企画職の大きなやりがいの一つです。

商品開発部門やマーケティング部門などと活発に意見を交換しながら、時間をかけて自分のアイディアが商品として生まれ変わるプロセスに関わることができるので、商品がヒットした時には大きな達成感を得ることができます。

理系の学生の場合は論理的な思考能力に長けており、文系学生とは違った観点からアプローチすることができるという特徴があります。

数字にも強いので従来とは異なるオリジナリティあふれる企画や戦略を立てることが可能です。

このようなことも、企画職として理系の学生を採用する企業が増えている大きな理由です。

企画職の大変な点

企画職を目指すなら、この仕事の大変なところも十分に理解するようにしましょう。

イメージだけで安易に決めてしまうと、入社してからミスマッチを感じてしまうかもしれませんし、最悪の場合は早期離職ということにもなりかねません。

商品化して結果が出るまでに時間がかかる

企画職として大変なところは、自分のアイディアやセンスが商品にされるまでに長い時間を要するという点です。

何か良いアイディアを思いついて企画会議で提案したとしても、それが常に採用されるわけではありません。

数多くのアイディアを提案しても却下されてしまうことの多いので、結果的に採用されるまでにかなり時間がかかってしまいます。

また、仮に自分のアイディアが採用されたとしても、そのアイディアがそのまま採用されるわけではありません。

マーケティングデータと擦り合わせを行って新しい要素を付け加えたり、必要ない要素を削り落としたりしながら、長い時間をかけて商品化が進められることになります。

一度アイディアを却下されても、あきらめることなくアイディアを出し続けることが求められます。

コミュニケーションが大変

自分の提案したアイディアが採用されて商品化されることになっても、自分の力だけで企画を進めていくことはできません。

商品開発部門・マーケティング部門・営業部門など、関係部署の社員と力を合わせて商品化は進められていきます。

この際、企画の意図を関係者に説明する必要がありますし、予算やスケジュールなどについても入念な打ち合わせが必要になるので、当然ながら関係者との交渉事が多くなります。

商品化に関わるすべての人々が気持ち良く円滑に仕事ができるようにコミュニケーションを取らなければならないことに難しさを感じるという人も多いでしょう。

逆に、このような苦労を苦労と感じないような人であれば、企画職に向いていると言えます。

【理系から企画職もアリ!】企画職の給料は?将来性はある?

企画職に就職しようと考えている理系の学生にとっては、仕事の内容はもちろんのこと、待遇面や将来性なども気になるところではないでしょうか。

ここでは企画職の年収やニーズなどについて詳しく見ていくことにします。

平均年収は約460万円

企画職の平均年収は約460万円です。

日本のサラリーマンの平均年収が430万円前後ですから、平均的なサラリーマンよりは若干年収は高めと言っても良いでしょう。

企画職の平均年収を年代別に見てみると、20代が約360万円、30代で約520万円、40代で約660万円となっています。

他の職種と比較してみると年齢や経験による金額の上り幅が大きく、キャリアを積み重ねることによって年収がアップする傾向が強い職種です。

ヒット商品を出せば成果報酬が受け取れる職場もあります。

また、企画職は個人のセンスが問われる仕事でもあるため、転職や独立などによってステップアップができる職種でもあります。

能力次第ではさらなる高収入を目指すこともできるでしょう。

企画職は将来性がある!

企画職は他の職種に比べると「ひらめき」や「センスあふれるアイディア」といったものが求められる仕事です。

消費者の心を掴むことができるような魅力的なアイディア、これまでにはなかった斬新なアイディアを持つ人は非常に貴重な存在であり、どんな業界であっても欲しがる企業は多いでしょう。

マーケティング業務もあわせて行う企画職の場合には、AIやビックデータを活用することによって消費者のニーズを探るという業務も大切になってきます。

このような業務を行うにあたっては数字に強くてデータ解析などの知識を持つ理系の学生は最適です。

企画職自体のニーズもさることながら、理系学生のニーズも今後もさらに大きなものになっていくことが考えられます。

【理系から企画職もアリ!】企画職に就職するにはどうすればいい?

仕事内容ややりがいなどを理解したことで、企画職の仕事に就職したいという思いを強くした学生もいるでしょう。

ただ、企画職は企業にとって花形の仕事であり、競争率も高めです。

企画職に就職するにはどうすれば良いのでしょうか。

企画職に新卒で就職するのは狭き門

企画職は人気の職種であるだけでなく、経験が重視される職種でもあります。

そういった理由から企画職を中途採用する企業も多く、経験のない学生がいきなり企画職として採用されるチャンスはあまり多くありません。

総合職で採用されて配属先として企画職を希望したとしても、倍率はかなり高いものと覚悟しておく必要があるでしょう。

新卒で採用されて企画職として働きたいならば、経験をアピールするのが一番です。

学生時代に長期インターンで企画業務やマーケティング業務の経験があるならば、積極的にアピールしてみると良いでしょう。

理系の学生ならデータ分析を得意としている人もいるでしょうから、そういた能力をアピールするのもおすすめです。

営業部門や管理部門で経験を積む

先ほども言いましたが企画職は経験が重視される仕事なので、企業によっては新卒採用者を企画職に配属することなく、別の部署で経験を積ませるケースも多く見られます。

企画職を希望する新卒採用者が比較的多く配属される部署としては営業部や管理部があります。

希望した企画職で働くことができずにモチベーションを失ってしまう人も少なからず見られますが、これはNGです。

企業側は働きぶりを見て企画職への適性を見ているので、たとえ自分の望んでいない仕事であったとしても目の前の仕事に集中して実績を残すことが大切になります。

仕事を通して課題発見能力や論理的思考力といった能力を培うことができれば、企画職として働くうえでも役に立つでしょう。

まとめ

企画職は自分のセンスやアイディアを活かして働くことのできる魅力的な仕事です。

自分のアイディアが商品化され、多くの消費者の手に渡ることは、何ものにも代えがたい喜びと言えるでしょう。

企画職というと文系学生の就職先というイメージが強いですが、理系から企画職もアリです。

理系特有の分析能力や数字の強さは企画の仕事に大いに役立ちます。

ここで紹介した企画職の特徴を理解すれば、理系の学生も企画職として活躍できるでしょう。

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