HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
味の素が理系に人気の企業なのは、大手で歴史のある企業であり、多くの人に知られていて「ネームバリューがある」こと、「充実した福利厚生」、食品業界という安定した業界でトップクラスの企業であり、不況に左右されにくい「安定力のある業界」であるからです。
化学調味料の会社と思われがちですが、アミノ酸の効用は偉大であり、「世界中の人々のウエルネスを実現すること。
」が味の素の目標です。
味の素の新卒倍率は採用人数が20~50人と少数なために、300~400倍とかなりの高倍率になります。
理系向けの職種は多彩にありますが、「研究開発部門」、製品を開発し、製造する段階での技術的な部分を活かせる「生産技術部門」、実際に製造に関わる「生産部門」での活躍が期待できます。
味の素の今後は少子化により国内市場が縮小する中、アジア諸国などの経済発展が望める地域に多く拠点を置いて海外への比重が高まり、安定した業績が期待できるのも人気の理由です。
【理系人気企業】はじめに
理系人気企業の一つである味の素ですが、あなたはどんな企業イメージをお持ちでしょうか。
味の素という化学調味料の会社とイメージする方、マヨネーズなど味付けに欠かせない大好きな調味料の会社、カップスープや冷凍食品などを思い浮かべる方もいるかもしれません。
誰もが商品をイメージできる味の素は、理系生にも人気の就職先です。
なぜ、味の素が理系に人気が高いのか、理系はどのように活躍できるのかをご紹介していきます。
【理系人気企業】味の素は理系になぜ人気?
味の素といえば、子供の頃から調味料を利用していた、高校時代のお弁当に入っていた大好きなおかずは味の素の冷凍食品だったなど、大学生にとっても親しみが持てる企業です。
味の素が理系生に人気があるのは、老若男女問わず知っている「ネームバリューがある」こと、歴史ある大手企業ゆえの「充実した福利厚生」や「安定力のある業界」であることが挙げられます。
人気の理由を具体的に見ていきましょう。
ネームバリューがある
就職先を選ぶ時、何を気にしますか。
就職が決まった、社会人になって働いているという時、自分が就職した企業名を誰もがすぐに理解してくれることや「すごい!有名な会社だね。
」と言ってくれるのと、「どこにある会社?」と怪訝な顔をされるのといずれがいいでしょうか。
ほとんどの大学生は、多くの人に知られた会社であるほうが気分が良いはずです。
やはり、味の素が理系に人気であるのも、ネームバリューがあるからです。
頑張って大学受験をして合格し、授業や研究に励んで、就活も頑張るのですから、ネームバリューのある会社に入りたいと考えるのは当たり前の理由ではないでしょうか。
そのため、競争倍率もかなり高くなっています。
充実した福利厚生
大手で歴史のある企業であるので、福利厚生なども充実しているのも理系生に人気の理由です。
味の素というと新しい食品のイメージがありますが、「うま味」の発見を起点に創業して110年という長い歴史があります。
働き方改革などが叫ばれる時代に、ワークライフバランスに配慮した福利厚生が期待できます。
全事業所でフレックスタイム制を導入していて、必ず勤務すべき時間を除けば、柔軟に出勤や退社が可能です。
育児休職、看護休職をはじめ、ワークバランス休暇やリフレッシュ休暇、ボランティア休暇があり、住宅財形制度、退職年金制度、社宅制度なども用意されています。
安定力のある業界
食べることは人間が生きるうえで欠かせない営みであることから、食品業界は不況に左右されにくい安定した業界と言われています。
その安定業界の中でも、トップクラスを走る企業であることから、今後も不況などに左右されない安定性を見せるであろう点も、就職先として理系生から人気の理由です。
味の素では、「健康なこころとからだ」・「食資源」・「地球持続性」を3つの解決すべき社会課題として掲げ、日本のみならず世界の習慣や食文化に根差した人々のQuality of Lifeに貢献することを存在意義として掲げています。
人と地球の健やかな未来のためにグローバルな挑戦を続けることを目指し、食と健康の課題を解決するべく、サステナブルな成長を続けていくという持続的な成長が期待できます。
【理系人気企業】味の素の倍率は?
理系に人気の企業となると、就活の競争倍率も高くなり、エントリーしても書類選考にすら通らないかもとか、面接で残らないかも、内定が貰えないかもと心配になるかもしれません。
どの程度のレベルで内定を得られる可能性があるのか、どのくらい対策をしなければ内定を得るのが難しいのかを探るためにも、競争倍率を知りたいところです。
味の素の就活における倍率はどのくらいでしょうか。
味の素の倍率は300~400倍にも及ぶ
驚くことに、味の素の倍率は300~400倍にも及びます。
その理由としては、ネームバリューの高い人気の大手企業であるのに、新卒の採用人数は20人~50人と少人数に限られているためです。
わずかな採用人数であるのに、人気企業として多くの学生がエントリーするため、倍率がインフレ化しています。
300~400倍の中には第一志望ではない人も多数いるはずです。
とはいえ、内定を得る人は複数の大手企業から内定を得るケースも少なくありません。
本気で味の素を目指したい方、第一志望だという方は、味の素についての企業研究を徹底して行い、志望動機や自己PRなどでほかの就活生と差をつけなくてはなりません。
【理系人気企業】理系はどのように活躍できる?
味の素はオリジナルのほかにはない調味料、味の素を開発、製造、販売したのをキッカケに、うま味成分の研究やアミノ酸の健康や体への有効性を研究、分析しながら、さまざまな製品開発を進め、食品や飲料の事業分野も広げてきました。
理系が活躍している職種は多々ありますが、ここでは特に代表的な仕事として、「研究開発部門」、「生産技術部門」、「生産部門」を取り上げます。
どのような仕事で、どんな活躍ができるのか確認していきましょう。
研究開発部門
研究開発部門は味の素の原点とも言える、部門です。
「うま味」の発見を創業の礎としている味の素は、アミノ酸の研究・開発のパイオニアとして世界をリードしてきました。
味の素というと、化学的に旨味をプラスするイメージがありますが、もともとは戦前の栄養が不足している時代に栄養成分としての開発からスタートしました。
現在では、世界中の人々が無理なく楽しく必要な栄養素を摂取できるとのゴールを目指し、アミノ酸の働きで食習慣や高齢化に伴う食と健康の課題を解決することを課題に掲げています。
「開拓者精神」「新しい価値の創造」という創業者の志が脈々と受け継がれており、R&Dとも呼ばれる研究開発部門で、理系で学んだ知識を活かして活躍することができます。
生産技術部門
生産技術部門は、製品を開発し、製造する段階での技術的な仕事を担当する部門であるため、理系で学んだ知識を活かすことができます。
創業者の鈴木三郎助と池田菊苗博士の2人の命を受け、技術責任者の鈴木忠治は1908年10月から味の素の試作を始めました。
原料を塩酸で加水分解することが技術的に非常に難しく、酸に強い硬質ガラス器を用いるなどさまざまな工夫を凝らしてきた歴史があります。
鈴木忠治は休みも取らず、終始現場に来ては、製造工程や設備について注意深く研究し、池田菊苗博士も工場を訪れては技術上の指示・助言を与えたという歴史が記録されています。
このように味の素の歴史は製造工程の工夫と技術の結晶とも言え、その創業精神を受け継いだ仕事に携われるのが魅力です。
生産部門
生産部門は実際に製造に携わる仕事です。
理系で学んだ知識に加え、大学時代に得た、何度も試行錯誤する作業の経験を活かすことができるのも魅力の職種です。
味の素では味の素やほんだし、マヨネーズなどの調味料をはじめ、調味の素や冷凍食品、おかゆやスープなどのレトルト食品、近年ではアミノ酸に注目したアスリートなどのサポート飲料などの製造も行っています。
同じ食料品でも、製造ラインが変われば、原材料からパッケージングまでまったく異なり、気を付けるべき点や工夫すべき点なども異なってきます。
配置転換などを通じて、さまざまな製品の製造に関わりながら、ノウハウを蓄積していき、製造部門長や工場長を目指すのもおすすめです。
【理系人気企業】味の素の今後は?
長く働いていくことを前提にする就職では、就職後の企業の将来性も気になるところです。
長く安定して働け、変わらぬ待遇が得られるのか、リストラや倒産といったリスクがないのか、味の素の今後について見ていきましょう。
海外の拠点を拡大
食品業界は安定している業界といっても、食べる人が減れば先細りとなります。
日本は少子高齢化により、市場が縮小する傾向があり、味の素でも世界へと販路を見出しています。
すでに世界35の国・地域で、各地域の文化に根差したビジネスを展開していますが、特にアジア諸国などの経済発展が望める地域に多く拠点を置くようになっているのが強みです。
経済成長や人口拡大が望める海外への比重を高めていくことで、今後も安定成長が期待できます。
味の素は「世界中の人々のウエルネスを実現すること」を目指しており、日本を含め、グローバルに食や健康に関する社会問題を解決していくことを目標にしています。
グローバルな活躍をしたい理系生にもおすすめの企業です。
【理系人気企業】まとめ
味の素が理系に人気の企業であるのは、「ネームバリューがある」こと、「充実した福利厚生」、「安定力のある業界」だからです。
味の素の新卒倍率は、300~400倍とかなりの競争率です。
理系向けの職種も多彩にありますが、代表的な仕事には「研究開発部門」、「生産技術部門」、「生産部門」があります。
味の素の今後は少子化により国内市場が縮小する中、アジア諸国などの経済発展が望める地域に多く拠点を置いて海外への比重が高まり、安定した業績が期待できます。