HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
ホンダといえば、車やバイクが好きな方やモーターレースが好きな方をはじめ、メカをいじるのが好きな方には憧れの就職先です。
理系就職の企業として人気がある日本を誇る自動車メーカーのひとつ、ホンダの競争倍率や就職難易度はどのくらいなのでしょうか。
ホンダの仕事内容や労働環境、広く世界から愛されているホンダの魅力も踏まえ、ホンダへの理系就職について徹底解説していきます。
【ホンダの理系就職】ホンダの就職情報は?理系はどのくらいいる?
理系生が気になるホンダの就職情報について、順次見ていきましょう。
まずは、もっとも知りたい、これから就職をはじめる就活生に、ホンダの採用倍率や理系の採用事情についてお伝えしていきます。
新卒倍率は約100倍!
ホンダでは毎年300~500人程の学生に内定を出していますが、エントリーする数は、5万人に近くなる年もあるほどの人気ぶりです。
世界のホンダであり、仕事内容への魅力をはじめ、働く環境も充実しているため人気は高いです。
正確なデータは公表されていないものの、例年のエントリー数と採用実績からすると、倍率は約100倍にのぼります。
100人に1人しか内定を得られない計算ですので、競争倍率は高いです。
憧れの企業だからとか、かっこいいからとか、有名な企業だから、車が好きだから程度の理由でエントリーしても、当然ながらとおりません。
どうしてホンダで働きたいのか、ホンダで何をしたいのか、どんな貢献ができるのか、しっかりアピールしていくことが大切です。
学歴フィルターの傾向あり
実はホンダには、学歴フィルターの傾向が指摘されています。
公式に採用実績校は公開されているわけではありませんが、内定者の出身校は、首都圏の難関大学の割合が高いのが実情です。
5万人にものぼるエントリー者の選考をするには、ある意味仕方がないことかもしれません。
しかも、車やバイクなど人の命にも関わる責任ある製品を製造しているので、高度な知識や技術を有する人材を確保したいのも理解できます。
もっとも、学歴フィルターを通過すれば、その後は、自分の能力や個性で勝負は可能です。
となると、基本的には大学受験のときから狙っていかないといけないわけですが、自動車工学や自動運転に関わる技術など、ホンダが求める知識や技術に精通していれば、可能性はあるかもしれません。
理系出身は採用全体の約86%!
ホンダの理系出身は採用全体の約86%と、非常に高い割合を示しています。
逆にホンダなんだから、ほぼすべて理系かと思ったという方もいるかもしれませんが、総務や経理、財務や法務、事務などのスタッフも必要ですから、文系出身のスタッフもいます。
他企業と比べると、採用全体の9割近くが理系出身で占めるのは、かなり高い数値です。
一般的に理系は専門性が高いので、全体に占める応募者の割合も少なく、少数精鋭で限定的に採用する企業もあるからです。
ホンダでは、バイクや車をはじめ、プライベートジェットやロボット、モータースポーツに代表するように、研究開発のホンダとしての実績と知名度があり、理系学生の採用数にも表れています。
【ホンダの理系就職】理系はホンダでどんな仕事をしてる?
ホンダの仕事は大きくわけると、営業、生産、研究開発、購買、管理にわけられ、各部門が互いに連携し合いながら、顧客の期待を超えるモノづくりに取り組んでいます。
理系の人が就職した場合に、どんな仕事をするのかというと、主に生産と研究開発部門での役割を担います。
生産
生産の仕事は、各製品の生産体制を設計するところから、各工場での製造、物流、品質管理などに携わる職種です。
ホンダでは120%の良品を目指すことを理念に掲げ、常に市場の動きと連動しながら「必要なものを・必要なだけ・必要なときに」つくり出す体制を構築することが目指されています。
それを達成するためには、市場を分析して最適な生産台数を設定する生販計画を立て、計画を実行するために工場の生産能力などを踏まえて、日々最適な生産計画を立てる生産管理も欠かせません。
スムーズで高品質な製品を生産するための設備自動化に向けた、ロボティクス技術の開発など必要です。
研究開発
自動車やジェット機のエンジン、快適で安全なフレームやハンドルといった各部品などをよりよい物にするための研究をする仕事です。
ホンダは「自由な移動の喜び」を実現するトータルモビリティカンパニーとして、バイクや車をはじめ、ライフクリエーション機器や航空機および航空機エンジン、ロボット技術に至るまで、独創的なモノづくりを行っています。
世界にファンがいるホンダのバイクを構成するあらゆる要素の研究開発、世界最高の魅力ある車を作るためのあらゆる領域の研究開発はもとより、 発電機や耕うん機、芝刈り機・除雪機やその汎用エンジンなど 人々の豊かな暮らしに貢献するライフクリエーションの研究開発 航空機用のジェットエンジンと小型ビジネスジェット「HondaJet」の開発・生産 人と共存・協調し、人の役に立てる二足歩行ロボットや知能ロボティクスなど 以上のように最先端の技術開発に取り組むことが可能です。
【ホンダの理系就職】ホンダの給料や労働環境はどうなってる?
大手企業の給料や労働環境に、どんなイメージを抱いていますか。
収入はいいけれど、企業のためにとことん働かされるイメージがありませんか。
ホンダの給料や労働環境はどうなってるのか、就職後の気になるところを確認していきましょう。
ホンダの平均年収は約810万円
ホンダの平均年収は約810万円であり、日本企業全体の平均年収である約420万円の倍近い年収が期待できます。
もちろん、全年代の平均ですので、新卒でいきなり810万円が実現するわけではありません。
もっとも、給料やボーナスに加えて独身寮や社宅、住宅手当や家賃補助、社員食堂や食事補助、自社製品を市価よりも廉価に購入できる社員販売制度、持家促進制度、市販の保険や銀行預金より有利な条件となる互助会や、積立制度なども充実しています。
手当や福利厚生制度が充実している分、支出を抑えたり、有利に貯蓄や保険が供えられたりするので、実質的な収入は他の企業の同期に比べても、高くなることが期待できます。
フレックスタイム制度・定時退社日が設けられている
ホンダでは、フレックスタイム制度と定時退社日が導入されています。
フレックスタイム制度は勤務しなければならないコアタイムを除き、各自が業務やプライベートの事情に合わせ、自由に始業時間や就業時間を決めることができる制度で、ラークライフバランスを充実しやすくなります。
定時退社日は、週に一度、社員全員が18:00までに退社することで、心身のリフレッシュや家族や友人との時間を過ごす、自分のための時間を作るなど、アフター6を充実できる制度です。
ホンダでは、1970年に隔週5日制、1972年には完全週5日制を導入するなど、業界に先駆けて労働時間の短縮に取り組んできた歴史をもち、働きやすい企業としても人気です。
有給取得率も高く休暇制度も充実している
大手企業をはじめ、日本企業の多くは有休制度や育児休暇などの制度が整っていても、実際の取得はできていないのが現状です。
これに対して、ホンダでは有給休暇取得率は98~102%と圧倒的な有給休暇取得率を誇っており、育休や産休など、多彩な休暇制度が充実しています。
「よく働き、よく遊べ」が創業者である本田宗一郎氏のモットーでもあり、その意志を受け継ぎ、社員が仕事とプライベートを共に充実できる働きやすい職場環境づくりに取り組んでいるのです。
1970年代から有給休暇の繰り越しによる有給休暇の消滅をゼロにする「有給休暇カットゼロ運動」を行っており、1988年には全社でカットゼロを達成するなど、有給休暇取得率は日本トップクラスを誇っています。
【ホンダの理系就職】広く世界から愛されているホンダの魅力とは?
就職するにあたっては、その企業で仕事をすることが自信につながり、モチベーションにつながるような魅力がなくては続きません。
広く世界から愛されているホンダの魅力とは、どんな点にあるのでしょうか。
魅力は企業の将来性にもつながり、安心して就職するための重要な要素でもあります。
ここでは、日本の自動車メーカーの中でも海外で人気の高いホンダの魅力をお伝えします。
技術が高く、車へのこだわりが強い
広く世界から愛されているホンダの一番の魅力は、技術が高く、車へのこだわりが強い点です。
自動車メーカー唯一となる研究・開発部門の分社化を採用しており、「技術屋集団」と呼ばれるほど、車への「こだわり」が強い社員が集まっているエキスパート集団です。
創業当時より、本田宗一郎と藤沢武夫という二人の創業者が残した企業哲学が受け継がれており、「世界一じゃなきゃ日本一じゃない」、「120%の良品を目指せ」といった、モノづくりへのこだわりをもって、技術開発や製品づくりに取り組んでいます。
その一員として貢献していくためには、大学での学びだけでなく、就職後の努力の積み重ねが欠かせません。
ホンダの社是でもある、「地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす」に世界のホンダたる由縁が表現されています。
国内初のレベル3対応車種を発売
現在、高齢ドライバーによる事故の防止や、安全で効率的な送迎システムの実現などのため、世界的に自動運転技術への期待が高まっています。
広く世界から愛されているホンダの魅力として、国内初のレベル3対応車種を発売した点も外せません。
自動運転レベル3とは、一定の限定領域という制約はあるものの、ドライバーの手を一切借りることなく、すべての運転操作を自動運行装置が代替できる状態です。
自動運転レベル3の車を国内で一番に発売し、世界的にも自動運転領域において頭一つ抜けています。
創業者の本田宗一郎が「世のため人のため、自分たちが何かできることはないか」というホンダイズムの原点が息づいており、社会が抱える課題の解決のために、独自の高度な技術でモビリティ社会の発展に貢献し続ける企業です。
まとめ
ホンダの気になる新卒倍率や就職難易度を見ると、新卒倍率は約100倍と競争率が高く、学歴フィルターの傾向は否めません。
もっとも、理系出身は採用全体の約86%と、理系の活躍の場が充実しています。
理系はホンダでどんな仕事をしてるかといえば、主に生産と研究開発であり、ホンダの誇る技術開発や120%の良品を目指した生産に貢献することができます。
気になるホンダの給料や労働環境ですが、平均年収は約810万円と高く、フレックスタイム制度や定時退社日が設けられ、有給取得率も高く、休暇制度も充実しているので、ワークライフバランスが充実できる企業です。
広く世界から愛されているホンダの魅力は技術が高く、車へのこだわりが強いこと、国内初のレベル3対応車種を発売し技術力の高さです。