【理系学生必見!】ANAの就職倍率や仕事内容は?理系のANA就職を徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

【理系学生必見!】ANAの就職倍率や仕事内容は?理系のANA就職を徹底解説

はじめに

航空業界に興味を持っている学生ならばANA(全日本空輸)に就職したいと考えている人も多いでしょう。

就職人気企業ランキングでも毎年上位にランキングされており、毎年優秀な学生が多数応募してくることでも知られています。

ここでは、ANAの選考や職種などについて、理系の学生にスポットを当てて詳しくしよう介していきます。

「倍率はどのくらいなのか」、「学歴フィルターはあるのか」など、気になる点があればぜひチェックしてみてください。

【理系学生必見!】航空業界を代表するANAの魅力とは?

航空業界を代表する存在であるANAは学生からの人気も高く、2018年の就職人気ランキングでは堂々のトップです。

なぜANAは学生から絶大な人気を集めているのか、ANAの魅力はどんなところにあるのかについて詳しく見ていきます。

圧倒的な品質

ANAが学生の就職先として高い人気を誇る理由の一つは、同業他社を圧倒するサービスクオリティの高さです。

1996年には国内のほかの航空会社に先駆けてファーストクラスにフルフラットシートを導入することや2010年にはビジネスクラスに全席通路側スタイル「ANA BUSINESS STAGGERED」に導入するなど、常にライバルの一歩先を行くサービスを提供してきました。

また、デジタルメディアを通じた商品やサービスの認知度アップにも積極的に取り組み、「Webサイト価値ランキング」では2年連続トップを獲得しています。

その結果として2020年にはSKYTRAX社より世界最高評価である「5スター」を8年連続で獲得するなど、日本を代表する航空会社としての地位を確固たるものにしています。

業界トップの規模

業界トップの事業規模を誇ることも、ANAが学生から人気を集めている理由の一つに挙げることができるでしょう。

1999年には世界最大規模の航空連合「スターアライアンス」への加盟したことによってネットワークを急激に拡大することに成功し、2003年には旅客数10億人を突破しています。

一時期、燃料の高騰などの理由から経営状態が悪化したこともありましたが、2014年には国際線羽田空港の発着便数でトップになるなど、順調に規模を拡大してきました。

2016年には売上高1,765億円を記録し、座席キロ(総座席数×輸送距離)・旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)・旅客数と合わせて4冠を獲得するなど、たくさんのお客様から信頼を集めていることがわかります。

現在では国内線輸送旅客数が世界8位、総輸送旅客数で世界14位のグローバル企業です。

革新的な挑戦

ANAは日本を代表する大企業です。

事業規模が大きくなると経営的に守りに入る場合やミスを恐れてチャレンジしなくなる企業が多いですが、ANAはこれまで何度も革新的な技術にチャレンジしてきました。

2000年代に入って徹底したコスト削減によってこれまでとは比べ物にならないほどの低運賃を実現したLCCの市場が拡大し、大手の航空会社の利益を圧迫するようになったのです。

こういった社会情勢にいち早く反応したANAはLCCの「Peach Aviation」へ出資してマーケットの拡大に成功しました。

また、ボーイング787型機に開発から参画し、世界で初めて導入したのもANAです。

このような積極的な姿勢も多くの学生から人気を集める大きな理由です。

【理系学生必見!】ANAの就職情報は?理系はどのくらいいる?

学生から人気の高いANAですから、非常に厳しい選考が行われることは想像に難くありません。

実際には、どのような職種に対して、どれくらいの学生が応募してくるのでしょうか。

詳しい就職情報をチェックしていきましょう。

新卒倍率は約100倍!

ANAが新卒採用を行っている職種は、いわゆる総合職である

グローバルスタッフ職(事務) グローバルスタッフ職(技術) 客室乗務職(キャビンアテンダントなど) 運航乗務職(自社養成パイロット)

の4つです。

それぞれの職種には文系・理系を問わずあらゆる学部の学生が多数応募してきます。

もちろん、有名国立大学や難関私立大学の学生も多数応募してくるので選考のレベルも非常に高いものです。

ANAの新卒採用は「客室乗務職」を除くと例年100~120名前後となっており、倍率は100倍以上にもなります。

多くの学生は本選考に残ることもできずに、エントリーシートによる書類選考で落とされてしまうというのが実情です。

学歴フィルターがある可能性が高い

中堅大学やいわゆるFランと呼ばれるような大学に通っている学生なら、学歴フィルターがあるかどうか気にある人も多いでしょう。

ANAの採用実績を見てみると、東京大学や京都大学をはじめとする旧帝大クラス、早・慶・上智などの難関私立大学、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)などの出身者が多数を占め、中にはオックスフォード大学やサンノゼ州立大学など海外の大学出身者も含まれています。

一方で日東駒専や大東亜帝国になると採用人数は一気に少なくなってしまうので、学歴フィルターがある可能性はかなり高いと言うことができるでしょう。

もちろん、日東駒専や大東亜帝国の学生のすべてが足切りをくらってしまうというわけではありません。

理系の割合は約56%

では、ANAの採用情報を理系に限ってみるとどうなるでしょうか。

ANAの採用実績を見てみると、

・2017年卒・・・文系44名、理系68名(理系の占める割合は61%) ・2018年卒・・・文系55名、理系67名(理系の占める割合は55%) ・2019年卒・・・文系56名、理系70名(理系の占める割合は55%)

となっており、さらに過去にさかのぼって見てみると、理系の割合は約56%という数字になります。

ANAの新卒採用のうち、「グローバルスタッフ職(事務)」「客室乗務職」「運航乗務職」については特に学部の指定はありませんが「グローバルスタッフ職(技術)」については理系学部を卒業していることが応募条件となっているため、若干理系の割合が多くなっています。

【理系学生必見!】理系はANAでどんな仕事をしてる?必要な能力は?

理系出身の学生がANAに入社した場合にどのような仕事に就くことになるのかということも、ANAへの就職を考えている学生の知りたいところでしょう。

理系出身者がどんな仕事をしているのか、そしてどんな能力が求められるのか、詳しく見ていきましょう。

技術・専門職

理系出身者が最も多く活躍しているのは総合職である「グローバルスタッフ」の技術職です。

学科は問いませんが、理系の学部の学生であることが応募の条件となっているので、基本的に技術職で働いている人は全員理系出身者ということになります。

エンジニアとして整備計画の策定を行ったり、航空機部品の調達や管理にあたったり、航空機の機能や性能の知識を活かして技術的な方針を決定したりするのが主な仕事の内容です。

また、整備部門のキャリアを活かして経営企画やマーケティング部門で活躍している人もいます。

入社後に約半年間にわたる整備基礎訓練を受講することになるので、航空機に関して知識がまったくない学生でも、訓練を通じて技術者として必要な知識やスキルを身につけることができます。

乗務系

運航乗務職(パイロット)や客室乗務職(キャビンアテンダント)の応募については学部や学科の制限がなく、文系の学生も理系の学生も応募することが可能です。

キャビンアテンダントの場合はどちらかというと文系出身者が多いですが、理系出身者がいないわけではありません。

パイロットは安全で快適な運航の実現には欠かせない仕事であり、新卒採用の場合は社内で一から要請する自社養成パイロットのみの採用となっています。

一方、キャビンアテンダントは高品質なサービスを提供する仕事としてANAのイメージに直結する重要な仕事です。

どちらの仕事も英語力が必要になるため、最低どもTOEICスコアで600点以上が欲しいところです。

国際線のパイロットであれば、スコアは高ければ高いほど良いでしょう。

地上系

理系出身者の中には、グランドスタッフとして地上で日々のフライト業務を支える仕事に携わる人もたくさんいます。

その一つが航空整備士であり、理系出身のメリットを活かして技術職の策定した整備計画や、部品の調達などの実務にあたるのが主な仕事になります。

整備の実務経験を積むことで航空整備士の国家資格を取得することも可能です。

経営企画部門やマーケティング部門で働く理系出身者もいます。

企画やマーケティングは文系出身者の仕事というイメージを持っている学生も多いでしょう。

しかし、Webマーケティングの分野ではアクセス解析ツールなどを活用することが多いので、統計学の知識や数字に強いことが求められる傾向にあります。

そのため、理系の学生を採用するケースも増えてきています。

【理系学生必見!】ANAの給料や労働環境はどうなってる?

ANAへの就職を本気で考えている理系の学生の中には、給料がどのくらいもらえるのか気になっている人もいるでしょう。

また、労働環境についてもしっかりとチェックしておく必要があります。

ここでは、ANAの給料や労働環境について見ていきます。

平均年収は760~780万円

気になるANAの平均年収ですが、2018年3月期、2019年3月期の実績では760~780万円となっています。

年代別に見てみると、20代が490万円、30代で635万円、40代が723万円と、基本的にはキャリアを積み重ねることで給料がアップしていきます。

2002年3月期はコロナの影響もあって737万円と少し下がりました。

とはいっても、この数字は航空業界ではトップの数字であり、鉄道業界や輸送業界を合わせてもトップ10に入る高い水準です。

優待航空券が使用できる

ANAの社員になるとANAグループの国内・国際航空券の料金が割引となるグループ社員搭乗優待制度(国内・国際)を利用することができます

この制度を利用することで、利用回数には制限があるのものの国内線であれば無料で利用することも可能です(空席があることが条件)。

海外旅行についてもかなりの金額が会社負担となりますし、家族も同様の割引を受けることができるので、旅行が趣味という人にとっては最高の職場だと言えるでしょう。

有給取得率は約60%

大手企業だけあってANAは福利厚生も充実しています。

キャビンアテンダントなど女性の多い職場でもあるため、産休や育休の取りやすさについてはかなりの配慮が見られますし、有給取得率についても国内の企業の平均が52%ほどであるのに対してANAでは59.8%となっているのです。

また、ANAは平均の残業時間が月に2.6時間ほどで、これは物流系の企業の中でも最も少ない数字になっています。

日本を代表するホワイト企業と言っても良いでしょう。

まとめ

航空業界トップであるANAはサービスのクオリティの高さやチャレンジ精神にも定評があり、学生からの人気が高い企業です。

倍率は100倍を優に超えるため学歴フィルターによる足切りがあると思われ、就職の難易度は非常に高くなっています。

ANAにはエンジニアや航空整備士など理系の知識を活かせる仕事も多く、理系の学生からも高い人気があります。

平均年収も高く、福利厚生も充実しているので、航空業界に興味があるなら有力な選択肢となるでしょう。

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