HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
花王が理系に人気の企業である主な理由は、「ネームバリューがある」こと、「身近な商品を開発できる」からです。
人気企業であり、採用人数も少なめのため、花王の競争倍率は、技術系では50倍ほどと比較的高い傾向があります。
理系向けの職種は多様にありますが、代表的な仕事として「研究開発部門」、「生産部門」、「情報システム」を取り上げました。
商品開発研究所と基盤技術研究所のマトリックス運営をはじめ、生産部門での技術開発、製造、品質保証、花王の強さを支えている各種システムを開発する情報システム部門などで、理系が活躍できます。
花王は人々の日常生活に欠かせない日用品を開発、製造、提供する企業であるとともに、製品製造の用いるために開発された物質や成分、それをもとにした製品を各産業に提供するBtoB事業も行っており、今後も安定した実績を上げていくことが期待できます。
【理系人気企業!】はじめに
花王は理系人気企業の一つです。
子供の頃からメーカー名は意識しなくても、石鹸やシャンプー、化粧品などを使ってきたのではないでしょうか。
現在も、一人暮らしの自宅や実家の至るところで花王製品を見るはずです。
そんな身近なアイテムを開発、製造、販売できる花王への就活は理系生には人気です。
なぜ、花王が理系に人気が高いのか、理系はどのように活躍できるのかをご紹介していきます。
【理系人気企業!】なぜ花王は理系に人気?
花王といえば、テレビCMをよく見聞きすることやドラッグストアやスーパー、コンビニ、オンラインショップでも、その商品名やブランド名を目にします。
身近な日用品や化粧品などを長年にわたって製造、販売してきた花王が、なぜ、理系に人気が高いのでしょうか。
その理由の代表例を挙げるとすれば、「ネームバリューがある」こと、「身近な商品を開発できる」ことです。
人気の理由を具体的に見ていきましょう。
ネームバリューがある
花王が理系に人気である一番の理由は、ネームバリューがあるからです。
大学で頑張って学んで、就活に取り組んで、ようやく内定を得て社会人として仕事をしていくうえで、プライドを持って働けることも重要な要素です。
「どこの会社で働いているの?」と問われて、勤務先名を答えて、「聞いたことがない。
」、「何をしている会社?」と言われるより、「あの花王!すごいね!」と言われるほうが気持ちが良いに決まっています。
ネームバリューがあるだけでもモチベーションが上がり、仕事へのやる気も出てくるものです。
ネームバリューがあると企業の事業内容もイメージしやすく、就活の選択肢に上がりやすくなるのも人気の理由です。
身近な商品を開発できる
花王と言えば石鹸やシャンプー、洗剤やクリーム、化粧品など子供の頃から現在に至るまで使っている日用品、ドラッグストアやスーパーなどで目にする製品が多彩にラインアップされています。
長年愛用していた製品が花王のものだったなど、親しみを感じる方も多いのではないでしょうか。
親しみが興味に変わり、より便利で優れたものを開発したいという思いも生まれるかもしれません。
身近な生活にまつわるものを開発することは、人の記憶に残りやすい製品を作り上げることにつながり、達成感を感じやすいのも魅力です。
花王の仕事の起点は生活者にあり、生活者を深く理解することで生活を豊かにする製品、ブランド、技術やソリューションを開発することを常に目指しているので、それに共感できる人に人気です。
【理系人気企業!】倍率はどのくらい?
理系人気企業となると、就活の競争倍率も高く、内定がもらえないかもと不安になります。
自分のレベルで内定を得られる可能性はあるのか、どのくらい対策をして臨めば良いのか、を検討するためにも、競争倍率を知りたいところです。
花王の就活における倍率はどのくらいなのでしょうか。
技術系では50倍ほど
花王は理系だけでなく、文系にも人気がある企業です。
文系では商品の企画やマーケティング、営業などをはじめ、法務や総務、一般事務職など多彩な職種があります。
そのため、文系職では100倍ほどの競争倍率があります。
これに対して、専門性の高い理系職においては50倍ほどと言われていますが、それでも50人に1人しか内定が得られない計算です。
ほかのメーカーに比べ、採用人数が少ないこともあり、倍率は比較的に高い傾向にあるので対策はしっかり行っていかなくてはなりません。
なぜ、花王なのか、なぜ、花王でその仕事をしたいのかを明確にし、具体的にアピールできるようにしておくことが大切です。
【理系人気企業!】どのように理系は活躍できる?
花王は日用品の開発製造メーカーであり、商品の企画から原材料の仕入れ、製造、営業や宣伝、販売と一連の工程を手がけています。
理系が活躍している職種もさまざまありますが、ここでは代表的なものとして、「研究開発部門」、「生産部門」、「情報システム」を取り上げます。
それぞれ、どのような仕事で、どんな活躍ができるのか確認していきましょう。
研究開発部門
研究開発部門の仕事は、理系の中でも花形の職種です。
花王では、主力である製品の研究開発に力を入れており、真に価値ある製品を生み出すために、さまざまな領域において物質や現象の仕組みを解き明かす研究をはじめ、新規技術開発や新規製造プロセス開発に取り組んでいます。
そこで活用される知識やスキルは、物質化学、生命科学、人間科学、環境科学、化学工学、機械電気工学、情報科学など多岐にわたります。
学部や学科、専攻も幅広く活かすことができ、さまざまな知識を持ち、研究に取り組んできた学生にも有利です。
花王では、商品開発研究所と基盤技術研究所の2つの領域に分けたうえで、課題ごとに最適な組み合わせで両者が共同研究を行うマトリックス運営がなされているのも特徴的です。
生産部門
研究開発をするだけでなく、その製品の生産を行うことも重要であり、その製品を製造する技術もまた必要となってきます。
花王の生産部門は生産技術部門として技術開発、製造、品質保証の仕事に大きく分けられます。
技術開発の職種では、花王の良きモノづくりの根底となる技術の開発や改良、量産化技術の検討をはじめ、効率や品質、安全性を高める技術の開発を行い、プラントや機械ラインの設計や設置工事まで対応する仕事です。
製造職は化学プラント設備の運転や製品を充填・包装する充填包装ライン運転、化粧品の中身の仕込み、紙加工製品の機械加工ライン運転をはじめ、設備保全など、製造ラインの安全性と効率、品質の維持、向上を担います。
品質管理職は各製造段階における工程検査や出荷前の製品検査を実施し、成分や機能を確認する仕事です。
情報システム
花王の製品と情報システムはダイレクトに結びつかないかもしれません。
情報系の知識は、業界を問わず、今の時代に必要不可欠であり、専門的な知識を活かすことが可能です。
特に花王では、1960年代後半から大型コンピューターの導入によって商品管理を行ってきた歴史があります。
花王の新商品開発などをサポートする、市場動向や消費者からの声を簡単に検索できるマーケティング・インテリジェンス・システムや、顧客情報をデータベース化した花王エコーシステム、市場の動向を把握しながら生産から販売までを結んで欠品を防ぐサプライチェーンシステムも導入されています。
経理や生産管理、販売管理、人事管理などの基幹業務を連携するグローバルなシステムも花王の運営には欠かせません。
花王をより強くするシステムが、次々に開発、展開されており、IT系人材の活躍の場も広がっています。
【理系人気企業!】花王の今後は?
就職を検討するには、今だけでなく、将来も安定成長を続ける企業であるかが気になるところです。
花王は1887年の創業以来、130年を超える歴史を持ち、スキンケアやヘアケア、ホームケアやヘルスケア、ライフケアなどの分野で、身近に使える日用品の開発製造を手がけてきました。
時代の変化に寄り添いながらも、人々の生活に欠かせない、人々が求めるものを提供し続ける企業として、持続性が期待できます。
安定した業績を期待できる
花王は赤ちゃんのおむつから大人のおむつ、スキンケアやヘアケア、化粧品をはじめ、洗濯や清掃用品など、年代を問わず、幅広い方が日常生活に欠かせない製品を多彩に作り続けており、これからも安定した業績が期待できます。
BtoCの事業に加えて、アスファルト改良剤や製品製造のために生み出した界面活性剤や天然油脂原料を用いた製品を各産業に提供するなどBtoB事業も展開しており、革新的なソリューションの提供で信頼ある地位を築いてきました。
自社で製造する化学物質を、健康や環境に負荷を与えることなく安全に使用する方法に取り組むサステナビリティへの貢献など、企業のCSR意識も明確です。
「未来に続く暮らしのために」の理念のもと、安定した業績が期待できる企業です。
まとめ
花王が理系に人気の企業であるのは、「ネームバリューがある」こと、「身近な商品を開発できる」からです。
花王の競争倍率は、技術系では50倍ほどと比較的高くなっています。
理系向けの職種も多彩にありますが、代表的な仕事には「研究開発部門」、「生産部門」、「情報システム」があります。
花王の今後は人々の日常生活に欠かせない日用品を開発、製造、提供する企業として安定した業績を期待できます。