HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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はじめに
大学進学をするうえで、避けて通れない問題が「文理選択」です。
最近の就職状況から、理系のほうがなんとなく就活も楽そうなので理系にしたいけど、向いているかわからないなと思っている方も多いのではないでしょうか。
また、理系の方が大学入試において英語の比重は少ないことから、英語に不安がある方は理系選択のほうが望ましいと思うでしょう。
しかし、いざ進学しても大学が合わずに中退してしまったり、留年を繰り返してしまったりしては元も子もありません。
いったいどのような人が理系に向いているのでしょうか。
理系に進学する学生の特徴を紹介していきます。
【理系生の特徴とは?】理系生の特徴とは?
理系に進学する学生についてどのような印象をもちますか。
堅苦しかったり、暗かったりといろいろなイメージがあると思います。
文理選択をするうえで、得意科目や不得意科目だけで決めてしまうのは、あまりおすすめできません。
近い将来、自分が満足のいくキャンパスライフを送るためには、適性を見ることが大切です。
自分自身の性格と向き合ってみましょう。
紹介していく理系生の特徴と自分自身に通ずる点があれば、理系に向いているかもしれません。
物事を論理的に考える
理系生の特徴として最初にあげられるのは、物事を論理的に考えるという特徴です。
理系生は物事の結果ではなく過程を重視し、論理的な思考をする人が多い傾向にあるのはなぜでしょうか。
理系分野の研究は常に問題提起から始まり、仮説を立て、実験や検証をおこないます。
そのあと求められた結果についての分析をし、改善していくという一連のプロセスを何度もおこなうのです。
そのため、結果よりもその過程で何がいけなかったのかを考えるくせが身についていきます。
冷静さをもっている
理系生は何か大きな問題が起きても、冷静さを保って対処できることが多い傾向にあります。
その理由として理系生は、常日頃から学校生活において、すべての物事に対して学術的知見を活かし、考察や分析を繰り返しているということがあげられます。
そのため、何事に対しても落ち着いて実情を受け止め、対処できる力をもっている人が多くいるのです。
何事に対しても冷静に対応できる力が、日々の実験や検証から身についていくと考えられます。
口下手
理系性は脳内で思考する力に長けています。
しかし、頭で考えても言葉で表現することが苦手という特徴もあるのです。
理系が自分の感情や考え方を表現する際に、「お互いわかっているはずだからわざわざ言う必要はない」と考えてしまうためです。
また、要約力が乏しいためとも考えられます。
理系生は自分がわかっていることや、新たに知った知識をすべて伝えようとしてしまいます。
そのため、話の内容が広がってしまい、相手へ正確に伝わらないのです。
これらは、トレーニングで大きく改善できるものなので、地道に努力していきましょう。
1つのことに熱中する
理系生は1つのことにのめり込むと、そこに熱中してしまう人が多い傾向にあります。
いわゆる「オタク」と呼ばれる人たちが理系生に多くいるのはそのためでしょう。
理系分野の研究は1つの事柄に対してとことん突き詰めたり、同じ実験、検証を何度も繰り返したりすることがほとんどです。
長い年月をかけてじっくりと正確に結果を出していくため、飽き性な人はあまり向きません。
逆にオタク気質な人であれば楽しく研究を続けられるでしょう。
世間知らずな面がある
理系生の多くは、世間で話題になっていることにはあまり目を向けず、自分の世界をもっています。
前述したように理系生の多くは、自分の興味のある物や事柄にのめり込んでしまう傾向にあります。
そのため、自分の興味外の事柄についてはうとい人も多いです。
興味外の事柄には目を向けないため、世間での話題にはあまり詳しくありません。
また、世間での話題について多少の知識があったとしても、自分の興味のある分野への知識が長けているため、このような印象を与える場合も考えられます。
効率やコスパを重視する
研究を重ねていくうえで、何度も面倒な過程を繰り返すのはあまり好ましくありません。
できるだけ省ける工程は省きつつ、効率よく、より多くの実験や検証をおこなう必要があります。
そのため、理系生は効率を重要視するのです。
また、理系生は過程を重視し、論理的に物事を考える傾向にあります。
ゆえに、普段からその過程がいかに効率的であるか、コストパフォーマンスはよいかなどを重視する傾向にあるのです。
同時に、どうすれば効率がよくなるのかを考える力が備わっているともいえるでしょう。
こだわりが強い
一口に理系と言っても研究対象は多岐にわたります。
建築や土木系、機械などのエンジニア、バイオや医学系、数学系、薬品や食品を扱う化学系など分野はさまざまです。
そのなかから自分の興味のある研究を突き詰めて、自分自身や所属するゼミの研究に貢献するのです。
このような生活環境に身を置いているうえ、理系生には、1つの物事に熱中する傾向があります。
そのため、こだわりの強い人も多いです。
ほかの人が何も思わないことに対して違和感をもつなど、些細なことに気づける人が多い傾向にあります。
【理系生の特徴とは?】理系に進むべき人とは?
このように理系性はこだわり深く、自分の世界観をもっている人が多いです。
それでは、理系生に向いているのはどんな人なのでしょうか。
文系であっても研究を突き詰めることは十分可能です。
しかし、理系に進んだほうが、学部時代から消化不良を起こさずに研究を楽しめる可能性は大いにあります。
ここからは、どのような人が理系分野に進むべきなのかを紹介します。
大学時代をどのように過ごしたいかをよく考えたうえで、自分が理系に向いているのか、考えてみましょう。
シンプルな考え方が好きな人
物事をシンプルに、効率よく考えようとする人は理系に向いているでしょう。
数学などの理系分野の多くは正解が決まっています。
しかし文系分野では、「その人の解釈はこうであるが、自分とは異なる」などその人個人の解釈が答えになることがあり、答えは複数あることがほとんどです。
また、理系分野は何度も同じ実験、検証を繰り返すため、効率性を重視しなくてはいけません。
地道で非効率的な調査や1つの事柄について、多角的にとらえ研究していくのが文系分野といえるでしょう。
そのため、文系分野の研究では、効率性を求められることはまずありません。
物事をシンプルにとらえる傾向のある人や、正解が複数あることに違和感を覚える人は理系分野に進むとよいと思います。
物事をじっくり考える人
1つの物事に対してじっくり考えることができる人も、理系に進学することをおすすめします。
理系の研究室配属は、2年の後期から3年にかけて始まります。
一方、文系の場合は同じ時期か卒論ゼミといって、4年生のあいだだけゼミに所属するという場合もあるでしょう。
また、文系の場合はゼミでの研究分野の内容に沿っていれば研究内容を変更しても、そこまで問題視されません。
そのため、理系のほうが1つの分野について長く研究する可能性は高いです。
理系学生の多くは、1つの事柄について何年もかけて研究していきます。
それゆえに、飽き性の人や広く浅くたくさんの知識を入れたいという方に、あまり理系は向かないでしょう。
じっくりと考えるくせのある人は理系選択を考えてみてもよいと思います。
細かいことが気になる人
気にしなくてもいいようなことに疑問、好奇心をもてる人は理系に向いているでしょう。
日常生活から小さな違和感や疑問を見つけ、それを調査する行動力や探求心がある人は、根気強く研究に向き合えます。
たとえば、今分自身が使用しているスマートフォンの構造はどうなっているのかなど、些細なことへ興味関心をもつ姿勢が理系生には大切です。
また、その興味関心について、インターネットで適当に調べるのではなく、過去のものから最新の論文まで調査を進めるなど、ある程度の探求心も必要といえるでしょう。
理系生の研究には根気の強さが必要不可欠です。
理系生として研究するうえで、自分自身のもつ疑問が完全に解消されるまで、とことん調査できる力が必要になっていきます。
文系生との違いって?
ここまで、理系生の特徴について紹介してきました。
それでは、文系生との違いはどのようなことがあげられるのでしょうか。
今回は大きく分けて3点の違いを紹介していきます。
文系も理系も、両者それぞれによいところも悪いところもあります。
「自分はこう見られたいからこっちに進もう」という考え方はあまりおすすめできません。
大学生活の途中で文理選択のできる大学ありますが、そのような大学はとても限られています。
大学生である4年間を無理なく過ごすために、どちらのほうが自分らしいか、確認していきましょう。
理系は理論的で文系は直感的
理系は論理的に考えるのに対して、文系は直感で動く人が多い傾向にあります。
文系の場合、自分自身の直感からつぎの考察に広がっていくことが多くあります。
一方理系の場合、直感するよりも前に、具体的に思考してから答えを導かなければなりません。
また文系の場合、直感であってもその人の考え方として多くの場合容認されます。
しかし、理系の場合は、なぜそうなるのかを文系よりもより論理的に問われます。
そのため、直感の裏付けをする必要があるのです。
最初は直感であっても、地道に考えて、トライ&エラーを繰り返し、裏付けをしていくのが理系の研究といえるでしょう。
それゆえに論理的な思考を得意とする人が理系に向いているといえるのです。
理系は機能性にこだわり文系はデザインにこだわる
スマートフォンなどを選ぶ際、機能性とデザインのどちらにこだわりますか。
両方という方も多いと思いますが、なんとなくみんな持っているから、かっこいいからなどという理由で選ぶ方もいるでしょう。
このとき、機能性にこだわるのは理系生で、デザインかっこよさにこだわるのが文系生といえます。
理系生は効率重視で、なおかつ探求心も強いです。
そのため、よく調査をしたうえで、機能性がよりすぐれたものを選ぶ傾向にあります。
また、興味のあまりない物に対しては無頓着なのが理系生です。
そのため、見かけにあまりこだわりがないことも多いです。
したがって、見てくれは二の次になってしまっているという場合も考えられます。
例としてスマートフォンをあげましたが、これは服装などいろいろな面でいえることかもしれません。
理系は人付き合いが苦手で文系は得意
例外もありますが、理系生は人と関わり、仲良くなるのに時間がかかるかもしれません。
しかし、文系生は人付き合いが得意な傾向にあります。
理系の場合、授業や研究において淡々と個人作業を進めることが多くなります。
また、個人個人の世界観のなかで生活している人も多いので、研究室内の会話も最低限になるでしょう。
一方で文系の場合はそうもいきません。
なぜなら、文系は物事を多角的に見る学問です。
より多くの人の意見を取り込むことが必要不可欠になるからです。
そのため、ある程度のコミュニケーション能力も必要な学問といえるでしょう。
このように文系の場合、不特定多数の人と話す機会が理系と比べ多くなっているため、この傾向が見られます。
人とのコミュニケーションに苦手意識がある人は、理系分野のほうが過ごしやすいかもしれません。
【理系生の特徴とは?】理系に進んでできることは?
理系に進んだ学生は、どのような進路に進むのでしょうか。
大学時代から研究を進め、機械メーカーなどの研究職に就く学生は多くいます。
研究室によっては、企業と連携して研究をしている場合もあり、そこからの採用も十分にあり得るでしょう。
また、研究内容とメーカーの研究の内容が類似していれば、即戦力として採用されることもあります。
「比較的文系生よりも理系生のほうが、就活が楽」と言われる理由はここにあります。
また、数値処理能力やデータ解析の力も文系生よりも長けているため、その力を用いて、IT業界で活躍することも可能です。
文系生からIT系企業に入社する例もありますが、基本的な知識に差があるため、入社後の扱いも変わってくるでしょう。
【理系生の特徴とは?】まとめ
理系生の特徴として、「論理的であること」「こだわりが強いこと」などいくつか紹介しました。
自分自身と共通するものは見つかりましたか。
文理選択を受験のために得意科目や苦手科目だけを見て判断するのは、後々の大学生活を考慮するとおすすめできません。
文系、理系の選択は、その後の人生に大きく影響する、人生で最初の決断ともいえます。
じっくりと考えて、自分自身により向いているほうに進み、素敵なキャンパスライフを目指してください。