HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
この記事では理工学部出身の就活生に人気の業界や職種、理工学部ならではの効果的な就職活動の仕方について解説します。
企業からも理工学部は魅力的な学部であり、その理由や、選考でどのようにアピールするのが効果的かという点についても紹介するので参考にしてください。
- 理工学部に所属している人
- 具体的な就職先が知りたい人
【理工学部の就職先】卒業後の進路
まず理工学部を卒業したら一般的にどういった進路が選択肢としてあるのか解説します。
勿論他にも選択肢はあると思いますが、あくまで一般論として参考にしてください。
一般企業に就職
理工学部の学生は、幅広い知識とスキルを持っており、一般企業においても高く評価されています。
理工学部で学ぶ内容は、実践的な技術や理論的な知識が豊富であり、これらは多くの業界で必要とされています。
例えば、製造業や情報技術、エネルギー業界など、技術革新が求められる分野では、理工学部の卒業生がその知識を活かして活躍しています。
このように、理工学部の卒業生は一般企業での就職において有利な立場にあると言えます。
大学院進学
理工学部の学生の多くは、大学院進学を選択肢の一つとしています。
理系の進路として大学院進学は一般的であり、さらに専門的な研究や技術の習得を目指す学生が多いのです。
大学時代に研究していたテーマを深め、より高度な知識や技術を身につけるために大学院での研究に精を出すことができます。
また、大学院修了後の就職活動では、専門的な知識や研究経験が評価され、より有利な条件での就職が可能となる場合があります。
研究開発職や高度な技術が求められる職種では、大学院修了者が重宝されます。
公務員
理工学部の学生は、公務員としてのキャリアを選ぶこともあります。
特に技術系公務員や専門的な知識を活かす職種では、その需要が高いです。
理工学部で学んだ知識を活かして、行政における技術的な課題の解決や、公共の利益を守るための業務に従事することができます。
例えば、インフラの設計・管理、環境保護、エネルギー管理、情報システムの整備など、多岐にわたる分野で活躍できます。
就活コンサルタント木下より
公的研究機関での研究や分析業務も理工学部の卒業生にとって魅力的な進路の一つです!
【理工学部の就職先】人気の業界5選
ここからは理工学部出身の方から人気の高い業界を5つ紹介します。
いずれも文系含めて就活生から非常に人気も高いですが、理工学部ならではの知見やスキルを活かせる余地があるので、そのあたりも含めて解説します。
- メーカー
- 情報通信
- エネルギー・インフラ
- 建設
- 金融
メーカー
メーカーは製品を開発・製造し、販売する企業であり、多くの理工学部生にとって人気の就職先です。
自動車メーカーや電子機器メーカー、部品メーカーなど、私たちの生活を支える多岐にわたる製品を手掛けています。
大学で学んだ技術や知識を直接活かせる職場が多く、設計や開発、生産技術といった専門職に就くことが可能です。
理工学部で得た論理的思考力や問題解決能力が活かされる場面も多いです。
一方、新卒の場合は営業職に配属されることもあり、製品知識を活かしながら顧客対応や市場調査を行うことも重要な役割となります。
情報・通信
情報・通信業界は近年急速に成長している領域であり、理工学部生にとって魅力的な就職先です。
IT業界では、プログラミングやシステム設計、ネットワーク管理などのスキルが求められます。
理工学部でプログラミングや情報処理を学んだ学生は、その知識を活かして即戦力として活躍することができます。
最近はスマートフォンやインターネットの普及に伴い、通信業界も需要が高まっています。
そんな中で、通信インフラの整備や新しい通信技術の開発など、未来に向けたプロジェクトに携わることができる点が魅力です。
さらに、情報・通信業界は今後も成長が見込まれるため、安定した職場環境と将来性が期待できます。
エネルギー・インフラ
エネルギー・インフラ業界も理工学部生にとって人気の就職先です。
電力会社、水道会社、再生可能エネルギー企業など、多様な選択肢があります。
多くの国でカーボンニュートラルを目指す政策が進められており、再生可能エネルギーの普及やエネルギー効率の向上が求められています。
理工学部で学んだエネルギー工学や環境工学の知識を活かし、エネルギー供給の安定化や持続可能な社会の実現に貢献することができます。
就活コンサルタント木下より
インフラ業界では、大規模なプロジェクトに携わることが多く、社会全体の発展に寄与することができる点が魅力です!社会貢献を就活の軸としておいている学生さんは、合っているといえます。
建設
建設業界は理工学部生にとって非常に人気の高い就職先です。
建設会社や設計事務所に就職することで、大学で学んだ土木工学や建築学の知識を直接活かすことができます。
建設業界では、インフラ整備や建築物の設計・施工といった大規模なプロジェクトに携わることができ、自分の仕事が実際の形となって社会に貢献する姿を目にすることができます。
また、建設業界はプロジェクトのスケールが大きく、動く金額も大きいため、経済的にも安定した職場環境が期待できます。
さらに、現場での実務経験を積むことで、プロジェクト管理能力やチームワークのスキルを磨くことができます。
金融
金融業界も理工学部生にとって人気のある就職先の一つです。
銀行や証券会社、保険会社などで、データ分析や統計学の知識を活かすことができます。
金融業界では、顧客の資産運用やリスク管理、マーケットの動向分析などが求められ、理工学部で培った論理的思考力やデータ解析能力が役立ちます。
さらに、金融システムの開発や新しい金融サービスの創出においても、技術者としてのスキルが求められます。
就活コンサルタント木下より
また、最近はフィンテックの進展により、ITと金融の融合が進んでいて理工学部生の技術的な背景がますます重要視されています!
【理工学部の就職先】おすすめの職種
ここからは理工学部の就活生の方が活躍できる可能性が高い職種について紹介します。
下記に挙げる職種に興味のあるものがあれば、自信を持って対策を進めてください。
エンジニア
理工学部の卒業生に特におすすめの職種がエンジニアです。
エンジニアリングにはさまざまな分野があり、システム開発を担当するソフトウェアエンジニアや、機械設計を行う機械エンジニアなど、多岐にわたります。
エンジニアは、自分の専門知識を活かして具体的な成果物を生み出すことができるため、達成感ややりがいを感じることができる職種です。
また、エンジニアリングの分野は技術革新が進んでおり、常に新しい知識やスキルを学び続けることが求められることも特徴です。
マーケティング
マーケティング職も理工学部の卒業生にとっておすすめの職種の一つです。 マーケティングは、企業の事業拡大や製品・サービスの販売促進において欠かせない役割を果たします。
理工学部で学んだデータ解析や統計学の知識を活かし、市場のニーズや消費者の動向を分析することで、新しいサービスや企画を立案することができます。
最新のトレンドや技術に触れる機会が多く、クリエイティブな発想と論理的な分析力を兼ね備えた理工学部生にとって、やりがいのある職種です。
研究開発職
研究開発職は、理工学部の卒業生にとって非常に魅力的な職種です。
メーカーなどの企業では、新製品や新技術の開発を行う研究開発部門があり、商品の基礎となる技術や製品の研究を担当します。
例えば、自動車メーカーでは燃費向上や環境負荷低減のための新技術の開発、医薬品メーカーでは新薬の研究開発などが行われています。
研究開発職は、専門知識を深めるだけでなく、最先端の技術に触れる機会も多く、理工学部生にとって非常に魅力的なキャリアパスです。
【理工学部の就職先】就活の進め方
ここからは就活の基本的かつおすすめの進め方を紹介します。
この順番を守って就活の準備をすることで、納得感を高め、企業にも評価される可能性も向上させることができます。
自己分析をする
就職活動の第一歩は、自己分析から始めることです。
自己分析では、これまでの経験を振り返り、自分の強みや弱み、興味や関心を明確にします。例えば、大学時代に取り組んだ研究プロジェクトや部活動、アルバイト経験などを通じて、自分がどのような状況で最も力を発揮できるのか、何に喜びを感じるのかを分析します。
また、将来どのような仕事をしたいのか、どのような生活を送りたいのかといった理想像も思い描いてみましょう。
自己分析をしっかり行うことで、仕事選びの軸が定まり、就職活動を進める上での重要な基盤となります。
業界研究をする
自己分析が終わったら、次に業界研究を行います。
世の中には様々な業界があり、その業界ごとに仕事内容や求められるスキル、働き方などが異なります。
まずは、自分が興味を持っている業界について詳しく調べ、その特徴や動向を把握しましょう。
また、自己分析で得た結果を基に、自分の強みや興味が活かせる業界を見つけることが重要です。
例えば、理工学部で学んだ知識や技術を活かせる業界はどこなのかを考え、それぞれの業界の違いや魅力を比較します。
業界研究をしっかり行うことで、自分に適した業界を見つけるだけでなく、その業界で働くイメージを具体的に持つことができます。
説明会やインターンに参加してみる
業界研究を終えたら、実際に企業の説明会やインターンに参加してみましょう。
説明会では企業の概要や事業内容、働く環境について詳しく知ることができます。
また、社員との交流を通じて企業の雰囲気や社風を直接感じることができるため、ホームページやパンフレットだけではわからない情報を得ることができます。
さらに、インターンシップに参加することで、実際の業務を体験し、自分がその企業でどのように働けるかを具体的にイメージすることができます。
インターンでは、自分のスキルや適性を確認できるだけでなく、企業側にも自分の魅力をアピールする良い機会となります。
選考スタート
企業の説明会やインターンシップを通じて、志望する企業が絞れてきたら、いよいよ選考が始まります。
まずはエントリーシートや履歴書を提出し、書類選考をクリアすることが重要です。
書類選考では、自己PRや志望動機をしっかりと記述し、自分の強みや企業への熱意をアピールしましょう。
その後、多くの企業では2〜3回の面接が行われます。
面接では、自己紹介や志望動機、これまでの経験について質問されることが多いので、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。
また、企業ごとに求められる人材像や面接の雰囲気が異なるため、それぞれに合わせた対策を講じることが成功の鍵となります。
困ったらエージェントに相談
就職活動を進める中で、自己分析や業界研究、企業選び、選考対策などに不安を感じることがあるかもしれません。
そんな時は、就職エージェントに相談するのも一つの方法です。
就職エージェントは、就活のプロフェッショナルであり、自己分析のサポートや業界研究のアドバイス、企業紹介、面接対策など、幅広いサポートを提供してくれます。
エージェントは多くの企業と連携しており、企業側のニーズを踏まえた適切なアドバイスをしてくれるため、自分に合った企業を見つけやすくなります。
就職活動の不安や悩みを解消し、スムーズに進めるためにも、エージェントの活用を検討してみてください。
【理工学部の就職先】理工学部学生の強みは?
ここからは理工学部出身ならではの強みやアピールできるポイントについて解説します。
企業にとってどういう観点で魅力的なのかという点も紹介するので、参考にしてください。
最先端分野を学んでいる
理工学部の学生は、大学で最先端の技術や知識を学ぶ機会が豊富にあります。
特に、人工知能(AI)、ロボティクス、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなど、現代社会で急速に発展している分野に触れることができます。
このような最先端の学びは、卒業後に社会に出たときに大きな強みとなります。
企業は常に新しい技術や知識を取り入れて競争力を高める必要があるため、最新の技術に精通している人材は非常に重宝されます。
また、理工学部のカリキュラムは、理論だけでなく実践的な学びも多いため、即戦力として活躍できる可能性が高いです。
例えば、研究室での実験やプロジェクト、インターンシップなどを通じて、実際の現場での問題解決能力や技術の応用力を養うことができます。
論理的思考力がある
理工学部の学生は、論理的思考力に優れています。
これは、科学的なアプローチや実験、研究を通じて培われた能力であり、問題解決のプロセスにおいて非常に重要です。
事実やデータを基にして物事を捉え、問題が発生した際にはその原因を論理的に分析し、解決策を導き出すことが求められます。
例えば、実験データの解析や数学的なモデリングを行う際には、高度な論理的思考力が必要となります。
この能力は、技術開発や製品設計、品質管理など、多くの分野で役立ちます。
また、論理的思考力は、複雑なプロジェクトの計画や進行管理にも応用できるため、プロジェクトマネジメントのスキルも自然と身に付くことが多いです。
このようなスキルは、企業の業務効率化や革新を推進する上で非常に価値があります。
数字に強い
理工学部の学生は、日常的に数字を扱う機会が多いため、数字に対しての苦手意識が少なく、データ分析に強いという特長があります。
例えば、工学部の学生は、設計や実験で得られる数値データを解析し、結果を導き出すことが日常的に行われます。
また、物理学や化学、生物学などの分野でも、実験データの統計処理やシミュレーションを通じて、数値を使った分析能力が養われます。
こうしたスキルは、マーケティングや経営戦略、金融など、データに基づいた意思決定が求められる分野でも非常に有用です。
例えば、マーケティング部門では、顧客データの解析を通じて市場のトレンドを把握し、効果的なプロモーション戦略を立案することが求められます。
こうしたデータ分析能力を活かして、企業の戦略的意思決定に貢献することができます。
【理工学部の就職先】理系は就職に有利って本当?
理工学部の学生は、専門知識や論理的思考力を持っているため、就職活動で有利とされます。これらのスキルは、技術開発や研究、分析業務などの専門職に直結し、企業からの需要も高いです。
特にエンジニアや研究開発職、データアナリストなどの職種では、理系のバックグラウンドを持つ学生が重宝されます。
しかし、就職に有利かどうかは、自身のスキルをどれだけ効果的にアピールできるかに依存します。
専門的なプロジェクトや研究経験を具体的に説明し、それが業務にどう活かせるかを示すことが重要です。
また、コミュニケーション能力やチームワークのスキルも併せてアピールすることで、自分の価値を伝えることができます。
理系出身者はたしかに就職に有利ですが、自己分析と効果的な自己PRも不可欠です。
まとめ
今回の記事では理工学部の就活生の方におすすめの業界や職種、就活活動を効率的に進める方法について解説しました。
理工学部で学ぶことはどの企業においても非常に重宝され、引く手あまたではありますが、それに甘んじて準備を怠ることはないようにしてください。
やるべきことはしっかりとやり、不安であれば就活エージェント等も活用し、準備を完璧にした状態で本番に臨んでください。
就活コンサルタント木下より
理系の学生の特徴は、論理的思考力や端的に話す力です!また、専門分野の知識もあるため企業からは求められる人材となります。技術が常に新しいものにうつりかわっていく世の中では、理工学部の卒業生は有利になること間違いなしです。