理系の卒論と就職って関係あるの?就活ウケする卒論や面接官と話すときのポイントを紹介!

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はじめに

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卒論は大学で学んだ内容の総決算ともいえる存在です。

大学でもっとも力を入れたものとして、卒論や卒業研究が思い浮かぶ人も多いでしょう。

就職面接の場でも、自身の学んだ成果として卒論をアピールしたくなりますが、その際にはいくつか注意するべき点があります。

それを知らないまま臨んでしまうと、卒論を活かせないどころか相手によくない印象を与えるかもしれません。

ここからは理系の卒論が就職にどんな影響を与えるのか、どのように卒論のアピールをすれば失敗しないかを確認していきましょう。

【就活ウケする卒論とは?】理系の卒論と就職は関係あるの?

理系における卒論は文系以上に就職と密接な関係があります。

なぜなら理系は、就職先として大学で学んだ専門性を直接活かした研究系や技術系の業種を選択することが多いです。

その際に学びの内容や程度、専門性の高さを可視化する卒論重要な指標となるからです。

また詳しくはあとで述べますが、専門性が直接就職先の業種と関係がない場合でも、卒論によって学生のスキルや学習への姿勢、論理的思考能力など業務に必要な能力をはかるケースが見られます。

いずれの場合も就職に卒論を活かすためには、自身の研究に対する理解を深め、他人への説明ができなければなりません。

理系で就職のことを真剣に考えるのであれば卒論は決して手を抜かず、自身の学んだ内容や大学時代手に入れたスキルを存分にアピールする必要があるでしょう。

研究に励むことで推薦がもらえるかも?

完成度の高い卒論は就職活動の選考過程だけでなく、研究室内でも自身の努力をアピールし、就職につなげられる場合があります。

研究室の選択は獲得する専門性や卒論の内容に大きく関わる要素ですが、もう1つ重要な点は企業や業界とのつながりです。

なかには研究室や教授が関連性の高い業界への推薦枠をもっているケースが存在します。

その枠は主に、研究内容や学びの姿勢がすぐれた学生に与えられます。

大学内や研究室内における評価に卒論のクオリティが大きく関わってくるのはいうまでもありません。

場合によってはより直接的に、卒論を就職に役立てることができるでしょう。

当然ながら推薦枠の有無、推薦先の業種などは研究室や師事する教授によって異なります。

こういった方向性で卒論を活かす場合は、事前によく下調べをしておくとよいでしょう。

【就活ウケする卒論とは?】面接官が卒論を見るときのポイントは?

つぎは実際の選考過程において、卒論のどのような点が見られるのか確認していきましょう。

面接官が着目する点を理解しておけば、面接において卒論をどの程度アピールするかの判断もしやすくなります。

また、深く追求されやすいポイントや質問の傾向を把握しておけば、事前の面接対策を立てることも可能です。

卒論にどの程度言及するかは面接官や業界、選考の傾向によっても異なってきます。

質問された際はスムーズに答えられるように、しっかりと練習をしておくとよいでしょう。

自社と関連した研究か?

研究職や技術職の場合、卒論の研究テーマは大きく注目される要素といえるでしょう。

大学で学んだ専門性や研究内容と業務内容の関連性が高ければ、採用後に大きな戦力として期待できるためです。

学生のスキルと企業の需要がどの程度マッチングしているかを確認することが、理系の就活において卒論に言及するもっとも大きな理由です。

自身の専門と関連性が高い業界を志望した際は、必ず研究テーマについて説明を求められると考えてよいでしょう。

そのため面接に臨む前には志望する企業の事業内容が、自身の卒論とどの程度関連があるのか把握しておくことが重要です。

一方で、志望した業界と卒論のテーマが一致しない場合でも、つぎに紹介するような点を見るために卒論を深掘りされることがあります。

しっかりと質疑応答の対策を立てておきましょう。

論理的思考をもっているのか?

仕事をするにあたって論理的な思考はとても重要なスキルです。

そのため、研究や調査の結果からどのような結論を導き出したのか、どの程度の論理的思考能力をもっているかを判断するために卒論が活用されます。

論理的思考能力をアピールするのであれば、卒論は単に研究の結果を述べるだけでなく、その結論に至った過程を論理的に記述することが必要です。

添削を十分に受け、論理の破綻や飛躍がない卒論を目指しましょう。

また、卒論に対する質問の受け答えからも論理的思考能力を判断される場合があります。

面接における論理的な受け答えはロジカルライティングとはまた違ったスキルが必要になります。

口頭試問や質疑応答で経験を積み、的確な受け答えができるようにしておくとよいでしょう。

成長見込みがあるかを判断するため

企業が学生に求める重要な要素の1つが成長性です。

現在は十分なスキルや専門性をもっていなくても、入社後の研修や実務を通してレベルアップが見込めるならば、会社としては必要な人材と判断される場合もあるでしょう。

この成長性を判断する際にも卒論は判断材料にされます。

大学や研究室に入ってから卒論の執筆まで、何を学び、どのように成長したのかが特に注目されるでしょう。

また、研究過程で失敗した際に打開策を発見できたかどうか、挫折を自身で克服できるかどうか、といった点も卒論から判断される可能性があります。

このように成長性は、卒論のテーマや論理的思考能力とは違った観点から自身の特性をアピールできる手段です。

研究過程でなんらかの失敗を経験していたのならば、それを卒論に盛り込み活用してみるのもよいでしょう。

【就活ウケする卒論とは?】卒論を話すときのポイントは?

つぎは面接の場で卒論について話すときのポイントを紹介します。

どれほど素晴らしい卒論を書き上げても、面接でアピールする際に失敗しては意味がありません。

面接で卒論について話す際は、場所と相手の違いを念頭に置く必要があります。

大学内で卒論について説明や質疑応答をおこなうのは研究室内や学部内など、ある程度共通するバックボーンをもつ集団のなかに限られているでしょう。

一方、面接官は研究室の同期や教授とは違った背景をもっています。

その違いを意識して、適切な話し方を考えなくてはいけません。

卒論の背景や結果を明確にする

まずは自身が何を研究し、どのような結果が出たのかを面接官にはっきりと伝えましょう。

主題と結論を最初に述べることは卒論の話題に限らず、相手に何かを伝える際には重要なテクニックです。

こうすることで面接官にとって卒論のテーマが自社と関連しているか、どのような点を深く質問しておくかなどの判断がしやすくなり、面接がテンポよくスムーズに進みます。

また、背景や結果を伝えたうえでの面接官の反応を見れば、どの程度卒論についてアピールするかを推し量ることも可能です。

結論に至るまでの過程や苦労などを伝えたい場合も、相手から話を振られてから言及するのが適切です。

面接は自身が話したいことを伝えるのではなく、相手との対話の場であることを意識し、わかりやすく伝える努力をしましょう。

専門用語を少なくする

面接の場で卒論について話す際には、専門用語を少なくする努力も大切です。

大学で専門性の高い研究をしていると、卒論にも専門用語が多数使われます。

研究室や学部内の発表であれば、難解な用語を言い換える必要はありません。

しかし、面接官はその分野の素人かもしれない可能性を忘れてはいけません。

専門用語を多く使ったために内容がうまく伝わらなかった、質疑応答で無駄な時間を取られてしまわないよう、専門用語を減らして説明する練習をしておくとよいでしょう。

練習方法としては学部の異なる友人や家族など、研究分野に詳しくない相手へ実際に説明してみることが有効です。

意味のわからない言葉があったらその都度指摘してもらい、その言い換えを考えることで面接の際にも伝わりやすい卒論の説明が可能になります。

【就活ウケする卒論とは?】就活ウケする卒論とは?

つぎは就活の選考でウケがよい卒論とはどんなものなのかを確認してみましょう。

卒論は大学で学んだことの総決算であり、努力の結晶ともいえる存在です。

しかし、就活の場におけるウケのよさは内容によって差が生じます。

もちろん、卒論のウケがよくない場合でも、決して大学での努力や研究を軽んじているわけではありません。

しかし、無理に話題を展開しても互いにとってデメリットしか生じない可能性があります。

自身の卒論があまりウケないタイプだと判断した場合は、面接でのアピールを控えめにするといった対応も必要になるでしょう。

企業の専門領域と一致しているもの

研究系や技術系の業種にとっては、やはり業務内容と専門領域が一致した卒論はウケがよい傾向にあります。

専門性の一致した卒論であれば、その完成度や先進性について面接官の理解が容易になり、入社後に戦力となるかどうかも判断しやすいためです。

また、専門性が近ければ面接官も内容についての質問をしやすく、学生も専門用語を過度に言い換える必要がありません。

志望先の業種と専門性が一致した研究をおこなっているという場合は、卒論を十分にアピールできるチャンスと考えましょう。

一方で、相手も専門領域の知識があるということは、突っ込んだ質問をされる可能性が高いということでもあります。

専門領域が一致した卒論を作った場合は、専門的な質問にも回答できるように備えておきましょう。

背景を語れる卒論であること

研究のきっかけや卒論執筆の背景を語ることができる卒論も、就活でウケがよいものの1つです。

なぜその研究テーマを選んだのか、執筆の過程でどのような苦労があったのかといったエピソードが充実していると、面接官は卒論を通して学生のことを深く知ることができます。

執筆開始時に明確な動機やきっかけがなかった卒論でも、学びのなかで研究意識や認識がどう変化したのかを主張すれば、成長性の高さをアピールできるでしょう。

同様に満足できるような結果が得られなかった場合でも、今後の展望や失敗の理由といったエピソードをうまく盛り込むことで自身の内面をアピールできます。

就活に臨む際は自身がなぜこの研究を始めたのか、研究過程でどう変化したのかなどを改めて考えてみるとよいでしょう。

【就活ウケする卒論とは?】まとめ

卒論は理系の就職活動に大きく関わる重要な要素です。

志望する業種と一致した専門性、論理的思考能力、成長性などを確認する際に卒論は大いに活用されます。

一方で専門性の高い卒論は面接の場で話す際に、いくつか注意するべきポイントも存在します。

明確な結果の提示や専門用語の言い換えを意識して、卒論内容を相手に伝える練習をしておくとよいでしょう。

専門性の異なる卒論でも、エピソードをうまく使えば自身の内面を効果的にアピールできます。

自身の卒論がどのように活用できるのかを考え、就活に役立ててみてください。

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