卒論は何文字以上書くべき?平均的な文字数や足りない時の打開策を紹介!

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はじめに

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一部の学部の学生を除いて、ほとんどの場合、大学を卒業するためには必要な単位を取得することに加えて卒業論文、いわゆる卒論を提出しなければいけません。

卒論は大学での学びの集大成ですから、中途半端な状態で提出することは避けたいものです。

しかしながら、卒論で初めて論文を執筆するということも多く、わからない部分が多く執筆が思うように進まないということも多いでしょう。

ここでは卒論に関して、多くの学生が疑問を抱きがちな、執筆する理由や一般的な構成と文字数、さらに提出締め切りの直前ではなかなか難しい文字数の増やし方について紹介していきます。

【卒論は何文字以上書くべき?】なぜ卒論を書くのか?

大学を卒業するためには、必要な単位を取得することに加えて、卒業論文の提出が必須条件になっていることが多いです。

卒論では、その研究テーマを比較的自由に自分で決めることが可能です。

その点で、それまで大学で課されてきた課題やレポートと異なります。

多くの場合、卒論は最終学年の1年間を通して執筆することになります。

つまり、そのような特徴のある卒論という課題が、大学での集大成となっているのです。

ここでは、大学での集大成として卒論を作成する理由を、卒論執筆を通じてどのように成長できるのかという観点から説明していきます。

自ら設定した課題に対して解決する経験を得るため

卒論を書く目的の一つは、自分で設定した課題を解決する経験を積むためです。

学生の間、ほとんどの場合は解くべき問題や課題を与えられてきました。

しかし、社会に出たら私たちは自ら設定した課題を解決することが必要になります。

つまり、社会で活躍するには、課題を解決するだけでなく、その課題そのものを見つけることが必要です。

課題を設定する能力は、学生時代に必要とされることがあまりありません。

社会に出る前に自ら設定した課題を解決するという経験を得るために卒論があるのです。

卒論を執筆するにあたって、まず自分で卒論のテーマを設定しなければなりません。

そして、卒論では自ら設定したテーマについて結論を導いていくことになります。

卒論を完成させるためには、自ら設定した課題を解決することになるのです。

つまり、卒論の執筆を経験することで、社会で必要とされる課題の設定と解決の経験を一通り積むことになります。

これが卒論執筆の一つの目的です。

自分と向き合うことができるから

学生時代の集大成として、自分自身と向き合うことも卒論を執筆する目的の一つです。

卒論の作成にあたっては、研究テーマについて考察を深めていくことになります。

ここでは研究テーマの答えを見つけるわけではありません。

むしろ、テーマについて明確な解答を導き出せない場合も多いです。

自ら設定したテーマで考察をするのですから、その道筋がすでに示されていることはありません。

ですから、卒論の作成の過程で自分でどのように考察を深めて結論を導くのかも考えることになります。

大学では、講義やゼミを通じて自分の専門の知識を深めていきます。

学生時代の集大成である卒論は、ここで得た知見をもとに作成することになるのです。

つまり、卒論では自身がそれまで大学で学んできた事柄と改めて向き合うこととなるのです。

この作業を通じて、これまで課題だと思ってきたことについて、その意味などを探求する機会にもなります。

卒論は何文字以上書くべき?

大学での学びの集大成として作成する卒論は、あまりに短すぎると単位認定してもらえないおそれがあります。

しかし、逆にあまりに長すぎると、就職活動などに悪い影響を及ぼしかねません。

一般的に、日本語で書かれた卒論の文字数は20,000文字から40,000文字程度の分量となっています。

この文字数は、卒論本文の文字数であり、本文ではない目次や参考文献リストの文字数は含まれません。

また、大学が卒論で最低限書かなければならない文字数を指定している場合も多いです。

そのような指定の有無にも注意する必要があります。

A4でレポートを書いた際の枚数

次に、卒論はページ数でいうとどのくらいの分量となるかについてです。

一般的には、卒論の用紙サイズはA4と指定されることが多いです。

A4用紙に文字を書く場合、改行などで空白が生じることも考慮すると、1ページに入る文字数は1,000文字程度となります。

先ほど述べたように、卒論の本文では20,000文字から40,000文字書くのが一般的です。

ここで卒論をA4用紙で書く場合の枚数を考えます。

仮にA4用紙1ページに1,000文字入ると考えると、卒論本文でおよそ20枚から40枚程度の枚数を書く必要があります。

もちろん、改行の頻度などでページごとの文字数には多少のばらつきが出てしまうでしょう。

しかし、1ページに平均して1,000文字入ると考えると、卒論の枚数はおよそ20枚から40枚と目安を立てることができるのではないでしょうか。

【卒論は何文字以上書くべき?】英語で書く場合の文字数は?

日本の大学では、多くの場合、卒論は日本語で書けば問題ありません。

しかし、稀に大学の卒論を英語で執筆することもあります。

卒論を英語で執筆するように、学部、学科などから指定を受けるほか、自分で英語を選択することもあるのです。

前述の通り、日本語で卒論を書く場合、一般的に本文は20,000文字から40,000文字程度の分量になります。

しかし、英語で卒論を書く場合の一般的な文字数は、日本語で書く場合と異なります。

英語で執筆した卒論の場合、その文字数は一般的に30,000文字から35,000文字となることが多いです。

これを単語数に換算すると3,000単語程度となります。

卒論の分量は個人により異なりますが、これを一つの目安としてください。

単純に文字数を比較すると卒論を英語で書いた場合のほうが日本語で書くよりも少ないですが、英語での文章の執筆に慣れていないと予想以上に時間がかかってしまうことがあるので注意しましょう。

【卒論は何文字以上書くべき?】卒論の構成

卒論は論文の一種であり、そこには一般的な構成が存在します。

卒論の構成は、それまで大学で作成してきたレポートと大きな違いがあるわけではありません。

しかし、卒論とレポートの構成にはいくつかの相違点も存在します。

ここでは、実験を伴う実践的な研究を行う理系の場合と、理論的な研究が主体の文系の場合に分けて、一般的な卒論の構成を紹介していきます。

ここで紹介する構成を絶対に守らなければならないというものではないです。

ですが、この構成から大きく外れていなければ卒論の構成に関する問題はありません。

【理系の場合】

理系の場合、卒論の構成はある程度決まった流れが存在します。

そのため、一般的にはその構成に沿って書けば問題ありません。

理系の卒論は一般的に、表紙、目次、研究目的・背景、理論・実験方法、実験結果、考察・結論、参考文献、謝辞で構成されます。

この構成で本文となるのは、研究目的・背景、理論・実験方法、実験結果、考察・結論の部分です。

本文や参考文献はそれまで作成してきたレポートでも作成してきた流れとあまり変わりません。

卒論では表紙の形式が指定されている場合があるので注意しましょう。

目次は大学で提出するレポートには必要なかったですが、ページ数の多くなる卒論の場合は必要になります。

また、謝辞もレポートには必要ないことが多かったですが、卒論ではこの部分で指導教官や先輩など研究に協力してくれた人たちへの感謝を述べることが一般的です。

【文型の場合】

文系分野の場合、卒論の構成は理系と異なる場合があります。

それは、実験がない場合です。

この場合、卒論では理論について書くことになるので、実験に関する記述をすることはありません。

そのため、卒論の構成としては、表紙、目次、序論、本論、結論、参考文献、謝辞となります。

この場合、本文とは序論、本論、結論の部分です。

文系の卒論でも、レポートと違い、目次や謝辞をつける必要があります。

この構成はあくまで理論系の研究を行った場合のものです。

しかし、文系といっても社会学や心理学などでは、実践的な研究を卒論のテーマに据えることがあります。

この場合、卒論には実験やフィールドワークの結果を述べなければなりません。

その場合は卒論の構成は先に説明した理系のものを参考にしてください。

【卒論は何文字以上書くべき?】文字数が足りない時の対処法

真面目に卒論に取り組んでいたとしても、どうしても既定の文字数に満たないことも珍しくありません。

多くの場合文字数を気にするようになるのは卒論の提出期限が近くなった頃です。

文字数が少ないことに気づく頃には追加の実験や調査を行う時間的な余裕がないこともあります。

だからといって、むやみに文字数を増やしてしまうと、論文が無駄に主旨から逸れてしまったり、文字数の割に内容が少なくなったりしてしまうことになります。

卒論は大学の集大成として時間をかけて執筆したものですから、そのような質の低下は避けるべきです。

ここからは、内容の質を保ちつつ、文字数を増やす方法を2つ紹介していきます。

研究目的・背景(序論)を増やす

卒論の文字数を増やす1つ目の方法は、研究目的・背景もしくは序論の部分を増やすことです。

研究目的の部分では研究を通じて何がしたいのかを説明します。

この部分は卒論のテーマに関する専門的な知識を持っていない人にも、これから述べることの重要性が伝わるように書く必要があります。

ですから、研究目的を書く際には、誰にも伝わるように一般的な知識しか使いません。

そのため、専門知識の説明などの挿入など、研究目的に説得力を持たせることを意識して加筆することが容易な場合が多いです。

研究目的に説得力を持たせることは、卒論の質を下げるどころか、質を高めることにつながります。

卒論の文字数が少ないことに困った場合は、まず研究目的・背景または序論の部分に付け足すことができないか、検討してみましょう。

謝辞を丁寧に書く

謝辞とは、研究の進行や卒論の執筆に協力いただいた教官などの人たちに感謝を述べる部分です。

この部分を丁寧に書くことでも、卒論の文字数を増やすことができます。

一般的には、卒論の指導教官、副指導教官にあてて謝辞を書くことが多いです。

しかし、どこまで協力した人でないと謝辞で感謝を伝えてはいけないというような制限があるわけではありません。

そこで、卒論の作成にあたって、どれだけ些細なことでも協力してくれたあらゆる人に対する感謝の言葉を書いていくことで、比較的短い時間で文字数を増やすことができます。

謝辞を丁寧に書いて文字数を増やすことのもう一つの利点は、卒論の主体となる部分の質を保ったまま、文字数を増やせる点です。

謝辞は、卒論で行った議論とは離れた部分であり、謝辞をいくら書いても論文の内容が横道に逸れてしまったり、冗長になってしまったりすることがありません。

卒論の文字数で困った時には、卒論の作成を支えてくれたあらゆる人に対する感謝を謝辞で述べることで、文字数を増やすことを考えてみましょう。

ただし、教員によってはこの部分が文字数とはみなされない可能性もありますので、気を付けてください。

おわりに

ここでは、卒論の執筆にあたって、知っておきたいポイントを紹介してきました。

卒論は大学で学んだことの集大成となるので、悔いのないものを作成したいものです。

卒論の執筆にあたって、わからないことや困ったことがある場合、指導教官やゼミの先輩などに尋ねてみることもおすすめです。

指導教官は学生の卒論執筆をサポートする役割を担っていますし、教官や先輩はすでに卒論の執筆を経験しており、わからないことに対する答えを持っていることがあります。

以上のことを踏まえて、ぜひ満足のいく卒論を作成していきましょう。

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