Webテストの玉手箱について知りたい!テスト内容や対策方法を詳しく解説!

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はじめに

就活において、就活生の能力や人柄などを見極めるために、Webテストを実施する企業が多くあります。

Webテストは文字通り、自宅、もしくは指定のテストセンターでパソコンから受験するテストであり、主に能力検査と適性検査の2つが実施されます。

Webテストにはいくつかの形式があり、その中でも有名とされているのが「玉手箱」というWebテスト形式です。

当記事では、玉手箱についての概要やテスト内容、SPIなど他のWebテスト形式との違いをご紹介します。

【玉手箱とは】玉手箱とは

玉手箱とは、適性検査ツールを開発している日本SHL社が提供している、適性検査の1種です。

自宅のパソコンで受験できる、自宅で受験できるタイプのWebテストとしてはトップのシェア率を誇っており、多くの企業のWebテストとして採用されています。

玉手箱では、言語や計算、英文の読解力などが求められる問題が出題されます。

それぞれの出題分野には制限時間があり、たとえばGAB形式と呼ばれる読解形式のテストでは、15分で32問、もしくは25分で52問の2パターンがあり、どちらも1問あたりに割ける時間が2分前後と短く、正確かつ早く解く力が必要です。

そのため、こうした短い時間制限のテストには、日頃から問題を早く解く練習を積んで慣れておくことが大切となります。

【玉手箱とは】玉手箱の実施形態

玉手箱の実施形態は、自宅のパソコンで実施するWebテスト形態が主流ですが、最近ではテストセンターでの受験も可能となっています。

テストセンターとは、Webテストの一つであるSPIテストを受験する際に利用される方法の一つであり、所定の場所で第三者の監督のもとに実施されるテスト形式です。

しかし、現在はSPIだけでなく、玉手箱もテストセンター方式での受験が可能となっています。

これをC-GAB(シーギャブ)とも言います。

テストセンターは自宅での受験に比べて、会場の確保や予約などを自分自身で行わなければならない場合があるのです。

自宅にパソコンがない方やパソコンのスペックなどに不安がある方などは、テストセンターでの受験が推奨されます。

【玉手箱とは】玉手箱のテスト内容

玉手箱をはじめとする、就活におけるWebテストは、一般的に「能力テスト」と「性格テスト」に分類されます。

どちらのテストも、点数結果が応募者の選考の基準として重視されるため、ぶっつけ本番で挑むよりも、どのような内容が取り上げられるのかは事前に把握しておいたほうが良いでしょう。

特に能力テストは、どのような傾向の問題が出題されるのか押さえておかなければ、高得点を取るのは難しいかもしれません。

それぞれのテストで出題される内容や傾向についてご紹介します。

能力テスト

能力テストとは、応募者の学力面を測定するために行われるテストです。

能力テストはそれぞれ「言語分野」と「非言語分野」に分かれて実施されます。

言語分野は、文章の読解や並び替え、英語などの国語的問題が出題されます。

一方、非言語分野で出題されるのは、言語分野以外に当てはまる、数学的な問題です。

それぞれの合計点が、企業が設けている合格ラインに到達しているかどうかで選考を突破できるかどうかが決まるため、それぞれの分野について、出題傾向などを掴み予習しておくことが重要となってきます。

計数

非言語分野に分類される計数は、計算などが必要となる数学的な問題が出題されます。

主な計数の問題形式としては「四則逆算」「図表読み取り」「表の空欄推測」に分けられます。

四則逆算は計算式の中に空欄があり、計算式が正しくなるよう、空欄に何が入るかを考える問題です。

実際には上記の例のような簡単な問題は少なく、乗算や除算、分数なども混じった難易度の高い問題も多く見られます。

図表読み取りは、記された図表から法則を見出して、解答を導き出す問題です。

図表読み取り問題では、電卓の使用が認められているケースが多いです。

表の空欄推測は、表の中にある空欄にどのような数字が入るのかを考える問題です。

図表読み取り同様、いかに法則性を速く見つけられるかが重要となります。

言語

言語では、国語能力を見る問題が出題されます。

玉手箱の言語問題には、それぞれ「GAB形式」「IMAGES形式」「論旨把握」の3つの形式が用意されています。

GABは論理的読解ともいわれ、長文を読み解いて設問に回答します。

各文章につき設問が4問あり、それぞれ設問文に対する正誤判定を行う3択の選択肢(正しい、間違っている、判断できない)の中から正しい回答を選ぶ形式です。

IMAGESは趣旨判定ともいわれ、GABと同様に、長文を読み解いて設問に合う回答を3択の選択肢から選びます。

IMAGESでは、長文の内容が就職活動に関するテーマであることが多いです。

論旨把握では、長文を読み、筆者の考えに最も近いであろう選択肢を4択の中から選ぶ形式となります。

いずれの形式も制限時間は短いため、文章の素早い読解力が求められるでしょう。

英語

英語力を見る問題も、企業によっては出題される場合があります。

英語の問題形式はGAB、IMAGESの2つであり、これは言語と同様です。

玉手箱において、計数と言語はほとんどの企業で出題が必須とされていますが、英語の問題は取り扱わない企業も見られます。

逆に、高確率で英語問題が出題されるのが、外資系企業です。

外資系企業では、社会に出てからも英語力を発揮する機会が多いため、入社前の選考でチェックしているということになります。

それぞれの問題の難易度としては、中学・高校レベルの英語力があれば問題なく回答できるとされています。

ですが、確実に高得点を取るためには、単語や文法の復習、英語の長文を読解できるスキルを磨いておきましょう。

性格テスト

性格テストは、応募者の個性や人柄を企業側が把握するために実施されます。

前述の能力テストと同時に行うケースが多く、企業と応募者の相性の確認や、以降の面接での内容と性格テストの結果を照らし合わせてみるといった目的で行われます。

一般的には、出題内容に関して「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」などといった回答が用意されているため、自分自身に最も適していると感じた回答を選択しましょう。

また、2つの相反する回答が用意されており、自分自身がどちらの回答に近い傾向があるか、というものを選択する問題もあります。

性格テストは、応募者の行動特性、物事との向き合い方、ストレス耐性などを把握するのに効果的であるとされています。

【玉手箱とは】SPIとの違い

代表的なWebテストには、SPIというテストもあります。

株式会社リクルートキャリアが提供するテストで、こちらも能力テストと性格テストから構成されています。

ただ、構成は同じものの、両者の性質は大きく違います。

それは、問題の出題形式がパターン化されているかどうかです。

玉手箱とSPIが代表的なWebテストといっても、実際はSPIのほうが企業の利用率が高くなっています。

そのため、出題される問題形式が多く、ある程度パターン化されており、過去問を集めた問題集などを利用して、しっかり対策を行えば解ける問題が多いです。

一方、玉手箱の場合は同じ問題形式で問題が出題されるケースが多く、その形式の対策が十分でなかった場合は、正答率は一気に低くなります。

【玉手箱とは】玉手箱の特徴

大企業から中小企業まで、幅広い業界で取り入れられている玉手箱ですが、ここまでシェア率が高いのは、企業が就活生の学習面や性格面を把握することに適しているテストであるからです。

どのような概要か、SPIとの違いなどをこれまで説明してきましたが、玉手箱自身の特徴についても就活生側が把握しておくことは重要です。

玉手箱の特徴についてご紹介しますので、それにもとづいてどのような対策を立てるべきなのかを考えてみましょう。

問題形式は多くない

問題形式は、そこまで多くはありません。

そのため、それぞれの問題形式についての解法や要点を押さえて対策を行えば、問題自体の難易度も低くなり、解答時間も早くなります。

たとえば、前述した通り、計数の問題形式は四則逆算、図表読み取り、表の空欄推測の3つが主となっています。

なので、計数の問題対策としては、この3つ出題形式の要点を押さえて、過去問を繰り返し解いておけば、解法は自然と身についてくるのです。

逆に、このパターンが多くはない問題形式に対して的外れな対策を行ってしまうと、実際のテストでは学習した部分がとことん出現せずに、正答率が低くなってしまいがちです。

パターンや要点については、しっかりと押さえておきましょう。

時間制限が厳しい

時間制限が厳しいことも特徴です。

そのため、いかに速く正確に解答できるかが求められます。

たとえば、言語の問題形式の一つであるGABでは、時間が15分、または25分となっています。

15分の場合、8つの長文から4問ずつの出題の計32問、25分の場合、13の長文から4問ずつ出題の計52問という構成です。

この時間制限を見てわかる通り、長文一つを読むのに2分以上時間をかけてしまうと、それだけでタイムアップとなってしまいます。

それどころか、長文を読んで各4問に解答する、この1セットを2分以内に行わなければ間に合いません。

このように、言語、非言語のどちらも時間制限が厳しい問題形式となっているため、素早く問題を解く力が求められます。

【玉手箱とは】玉手箱の対策方法

玉手箱はSPIに比べて対策がしづらい、対策の成果が出にくい問題形式であることを説明しましたが、それでもまったく対策ができないわけではありません。

玉手箱の特徴を押さえていれば、何が難しい点とされているのか、何を特に注意しなければならないかが見えてくるはずです。

これを理解したうえで対策するのとしないのとでは、結果は大きく変わってきます。

ここでは、誰でも最低限やっておくべき玉手箱の対策方法について、3つご紹介します。

対策問題集をたくさん解く

問題の流れや形式、解き方のコツを掴むためにも、対策問題集をたくさん解きましょう。

対策問題集は、玉手箱の言語、非言語分野での出題形式に沿った問題を解く練習ができるものや実際の就活生が受けたテストをもとに再現した過去問などがまとめられているものあるため、解いておいて損はありません。

特に、玉手箱の出題形式はSPIなど他のWebテストと比べても特殊であるため、問題集も一度解いて終わりではなく、何度も何度も繰り返し復習して、問題パターンやそれに伴う解法を体に覚えさせましょう。

本番では時間制限もあるため、素早い解答が求められます。

対策問題集を使って、問題を速く解く練習もしておき、本番でペース良く解答できるようにしておきましょう。

時間配分に気を付ける

問題数に対して、1問あたりにかけられる時間が非常に少ないです。

そのため、素早く問題を解く力が求められるとともに、適切な時間配分で進められる能力も求められます。

たとえば、言語では長文を読んだうえで設問に答えるケースが多いため、長文を読むことに時間を割きすぎると、回答時間が十分に取れません。

また、一番あってはならないのが、時間切れで未解答の箇所を作ってしまうことです。

玉手箱は選択形式の問題であるため、極端な話、何かしらにチェックさえ入れておけば、正解となるケースもあります。

時間切れで未回答の箇所を作ってしまうと、そこは必然的に0点となってしまうため、すべての設問に答えられるように練習しておきましょう。

電卓の使用に慣れておく

玉手箱の非言語問題では、電卓の利用が認められています。

たとえば、図表読み取りの問題では、大きな数字を計算する場面や、割合や比率の計算といった、複雑な計算を行わなければならないケースが出てきます。

ほかにも、四則逆算の問題で小数や大きな桁の数字が出てきた場合、時間制限に追われながら暗算で問題を解いているとケアレスミスも発生しがちになるため、電卓を使って検算したりと、電卓が非常に活躍することになるのです。

そのため、電卓の使用には日頃から慣れておき、テスト当日はスムーズに電卓操作ができるようにしておきましょう。

また、テストセンターで受けるWebテストの場合は、電卓以外の私物の持ち込みが禁止されている場合が多いです。

スマートフォンの電卓機能を使うのではなく、本物の電卓を操作できるようになっておきましょう。

【玉手箱とは】玉手箱の得点率はどのくらい?

玉手箱はSPIに比べても対策が難しく、Webテストの中でも難易度が高い部類とされています。

玉手箱を採用している企業の、平均的な得点率の合格ボーダーラインは6割〜7割と言われています。

しかし、大企業の場合は8割〜9割の得点率が必要であるとも言われているため、日々得点を取るための問題対策、時間配分の練習をしておくことは重要です。

また、玉手箱のテスト形式では、誤った答えを選んだ時に、未回答の時より点数が下がってしまう、いわゆる誤謬率(ごびゅうりつ)の測定は行っていません。

そのため、わからない問題や、時間的に未回答の問題が出てしまいそうな場合は、少しでも得点率が上がることを期待して、すべての問題に答えるようにしましょう。

【玉手箱とは】ほかのWebテストを紹介!

Webテストは、玉手箱以外にも、数多くの種類があります。

それぞれのWebテストは、基本的には玉手箱と同様、言語・非言語の分野に分かれていますが、問題形式や制限時間などは違い、企業によってどれを採用しているかも異なります。

そのため、それぞれのWebテストについての傾向や対策方法も掴んでおくと、なお良いでしょう。

ここでは、玉手箱をはじめとする代表的なWebテストとしてよく紹介される、4つのWebテストについてご紹介します。

SPI

SPI(Synthetic Personality Inventory)は、多くの企業で取り入れられているWebテストです。

受験方法は、自宅のパソコンでの受験とテストセンター、そしてペーパーテストで実施される場合もあります。

Webでの受験の場合は、能力テストが35分、適正テストが30分という時間構成です。

1問ずつに制限時間が設けられており、時間になると未回答でも次の設問に進んでしまうため、素早く解答する能力が求められます。

ペーパーテストの場合は、能力テストが70分、適正テストが40分と、Webでの受験よりも少し長めの時間設定です。

ペーパーテストでは、マークシートの選択肢を塗りつぶすため、うっかりのマークミスやマークに無駄な時間を割かないよう注意する必要があります。

ENG

ENGは、SPIの英語版のテストの総称です。

SPIの受験時に英語の問題が出題された場合は、ENGのテストであると判断できます。

ENG単体としてテストが行われるケースは少なく、通常のSPIとセットで、英語能力の確認も兼ねて同時に実施されることが多いです。

三菱商事やゴールドマンサックスなど、英語力が必要となる外資系企業での選考に用いられる場合が多いです。

基本的には通常の言語問題と同様に、長文読解とそれに対する設問への回答を英語ベースで行います。

難易度的には、中学〜高校レベルの英語力があれば解答可能とされていますが、Webテストである以上制限時間が課せられているため、英語の長文の素早い読解力が求められます。

GAB

GAB(Graduate Aptitude Battery)とは、玉手箱と同様に、日本SHL社が提供している適正テストです。

総合商社や金融業界で採用している企業が多いテスト形式です。

新卒の総合職向けのテストであり、グローバル企業の採用試験でも実施できるよう、英語バージョンのテストも用意されています。

従来はペーパーテスト方式のみでしたが、最近ではテストセンターで実施できる「C-GAB」、自宅のパソコンから受験できる「Web-GAB」と呼ばれる形式も実施されているのです。

一般的な制限時間は、ペーパーテスト形式が約90分、C-GABが約45分、Web-GABは80分と言われており、それぞれのテスト形式で受験時間が大きく変わります。

TG-Web

TG-Webは、ヒューマネージ社が提供するテストです。

基本的には自宅パソコンからの受験がメインとなっていますが、企業によってはテストセンターで受験を指示される場合もあります。

問題形式は「従来型」と「新型」2パターンに分かれており、他のWebテストとは問題形式が大きく異なるため難易度が高めのテストであるとも言われているのです。

現状は、従来型のテスト形式が主流で、新型を採用している企業は少ないようですが、従来型のテスト形式であっても「今までのWebテストとは勝手が違い、得点率が低かった」などと感じる就活生も多く、高難易度のテストであるとされています。

言語問題では文章の並び替え、非言語問題では、図形の展開図と立体の相関関係など、複雑な問題が多く出題されるため、事前に問題の傾向と対策を把握しておくことが大切です。

おわりに

玉手箱は、Webテストの中でも多くの企業に採用されている、代表的なテスト形式です。

SPIなどと比べて、問題数に対する制限時間が短い傾向にあるため、素早い読解力と回答力が求められるテストです。

問題形式は少ないため、どのパターンが出題されても対応できるように、対策問題集を解きながら適切な時間配分を身につけて、テスト本番に臨めるようにしましょう。

また、どんなWebテストが来ても困らないように、代表的なWebテストの出題傾向や制限時間などは押さえておくと良いでしょう。

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