HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
海外インターンに参加した学生は、留学を経験したようなものです。
また、一般的な留学に比べると、インターンとして参加したので、普通とは違った経験もしているはずです。
しかし、そんな貴重な経験をしているのにもかかわらずに、その経験を活かせない学生もいます。
今回は、そんな海外インターンの経験を最大限に活かすポイントを紹介しますので、海外インターンを経験したことのある学生にはぜひ確認してもらいたいところです。
海外インターンとは
海外インターンとは、その名前のとおり、海外に行ってインターンをするというものです。
大体の場合は、夏休みなどの長期休暇を利用することになり、海外インターンにも短期インターンと長期インターンがあります。
また、海外インターンは、言葉を変えれば、留学ととらえることもできるので、海外インターンとともに、留学経験もアピールできるでしょう。
また、海外インターンの場合は、学業による留学とは違い、海外の社会での実践経験を積むことができますので、大きな経験値を得ることができるでしょう。
特に、国際的な企業に就職したいと思っているような学生の場合は、海外インターンによって得られる経験値は、非常に貴重なものになってくれるはずです。
海外インターンを「経験しただけ」はNG?
国内インターンもそうですし、海外留学もそうですが、単純に経験しただけではまったく役に立ちません。
実際にそういった生徒はたくさん見てきているのが、企業の採用担当になりますので、単純に経験したというアピールをしても、まったく心に響かない可能性が高いです。
海外インターンで重要になってくるのは、何らかの目的を達成するために参加したというものになります。
また、大きな目標があって、海外インターンに参加したという理由が、他人から見ても納得できるものならば、評価は高くなる可能性は高いでしょう。
たとえば、
というような理由ならば、聞く相手も納得できるのではないでしょうか。
また、
という理由などもありになってきます。
海外インターンを自己PRにする時の書き方
ここでは海外インターンで自己PRをする際の書き方を紹介します。
面接官は学生の価値観を知りたいと思っているので、実績だけを伝えるのではいけません。
その過程が重要になってきますので、PREP法を用いて上手に伝えていきましょう。
海外インターンをしようとした動機を説明
まずは、海外インターンをしようとした動機が重要になってきます。
海外インターンを経験する学生は、全体を確認すると、それほど多くはありません。
そのため、海外インターンをしようという自分を突き動かしたものは何なのかをアピールするとよいでしょう。
海外インターンをするという人の中には、必ずと言っていいほど大きな動機があるはずなので、まずはそれを確認してみましょう。
1番わかりやすいのは、何をしたくて海外インターンをしたのかを思い出してみることです。
ここで相手が納得するような動機を提供することができれば、相手に興味を持ってもらうことができるでしょう。
相手に興味を持ってもらうために重要なポイントなので、しっかりと納得できるものを用意したいものです。
海外インターンの目的を言語化する
海外インターンのアピールをする際には、しっかりと海外インターンでの経験を言語化している必要があります。
せっかく、海外インターンでよい経験をしていても、それを言語化する能力がなければ、相手に伝わることはないのです。
ただ、言語化については何も難しいことはなく、事前準備をしっかりとしていれば、だれであっても言語化することは可能です。
しかし、突然言語化しなければならない場合などには、戸惑ってしまうこともありますので、どれだけしっかりと海外インターンについて自分の中で確認しているかが差となって現れる部分でしょう。
海外インターンで得たものを伝える
海外インターンでの経験は、順を追って話していく必要がありますが、その中で特に重要になってくるのが何を得たかというものです。
そのため、最終目標としては、海外インターンで何を得たかを伝え、それを今後の活動でどうやって活かすのかを伝えましょう。
海外インターンは、多くの学生が経験できないような貴重な機会です。
そのため、何を得たかにあまり迷うことはないのではないでしょうか。
異文化のコミュニケーション方法を学んだという回答もありますし、英語を学んだという答えもあります。
また、重要になってくるのは、人それぞれが海外文化に触れることによって、どのような受け止め方をしたかです。
ここは感性の問題になってきますので、自分の感性の鋭さをアピールするような回答を心掛けるとよいでしょう。
海外インターンで困難だったことを伝える
海外インターンでの経験を魅力的なエピソードにするスパイスがあります。
それが海外インターンでの挫折経験です。
少し緩くして、困難だったことを伝えるのもよいでしょう。
挫折や失敗がエピソードに加わることによって、エピソードがより豊かになりますので、海外インターンでの経験を伝えるのならば、これについてはぜひ入れたいところです。
ただし、失敗や困難をそのまま放置するというエピソードはよくありません。
その失敗や困難を経験したからこそ、自分の考え方はこのように変わったや、何らかのことがためになったなどの発展が必要になってくるのです。
エピソードに失敗の経験を追加した、そのままそこを掘り下げずに、他のことを語ってしまう場合もありますので、それはしないように注意してください。
海外インターンをどう企業で活かしたいか
海外インターンのエピソードの最終的な着地点は、海外インターンを今後の活動にどうやって活かすのかということです。
自分たちの会社でその経験を活かしてくれるのならば、採用担当も喜んで評価してくれるのではないでしょうか。
そうアピールすることによって、海外インターンが決して無駄な時間ではなかったということが印象づけられますので、相手に与える印象はよくなりやすいです。
何を経験して何を感じたかを伝えることも重要なのですが、その部分に一生懸命になってしまうと、肝心のそれをどう活かすのかの部分がおろそかになってしまう可能性がありますので、最後はしっかりとしめるようにしましょう。
そうすれば、全体的に評価の高い自己PRになってくれるはずです。
語学力だけはNG?
海外インターンをアピールする場合に注意したいのが語学力だけのアピールです。
海外インターンで語学力が高まるというのは、ごく普通のことなのです。
特に、長期インターンに参加したような場合には、語学力が高まらなければ、インターンで何をしていたのか疑われるレベルになってしまいます。
そのため、語学力の向上をアピールするのは問題ありませんが、それ以外の付加価値を加えるようにしましょう。
海外インターンを経験した学生の中で、語学力向上をアピールする人はたくさんいますので、悪くいえば面接官の目には新鮮にうつらないのです。
その結果、その他大勢という評価で終わってしまう可能性があります。
海外インターンで経験できることはたくさんありますので、ここは視野を広げて、魅力的なアピールをするとよいでしょう。
さらに、語学力というのは、あくまでもスキルなので、自己PRとしては少し弱いです。
回答例
ここでは海外インターンをアピールする場合の例文を紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
ここまで紹介したポイントを踏まえながら、例文を確認することによって、理解力が高まるはずです。
回答例①
海外インターンに参加して驚かされたのが、日本と海外の文化の違いです。
生活面や文化などについても驚くことはたくさんあったのですが、1番に驚いたのが仕事面においての違いです。
日本には忖度という文化がありますが、海外にはそういった文化があまり根付いておらず、何事も言葉で発して議論するのが普通です。
以前より消極的だと言われてきた私だったので、最初は周囲に溶け込むのが大変でした。
しかし、そういった文化を学び積極的に発言したり意見したりすることで、積極性を身につけることができたのです。
特に、相手の反対意見をいうことに対して抵抗がなくなったのは大きな収穫だったと思います。
今後は、この積極性を企業のために役立てたいと思っております。
回答例②
日本でも最先端のITを学んでいるつもりでしたが、アメリカの技術はそれをかなり上回ったものでした。
また、向こうの技術者のマインドは非常に洗練されたものになっていて、日本人との意識の違いも勉強になりました。
IT業界を志すうえでの指針のようなものがほしかったので、アメリカで最先端の技術や技術者たちと触れ合えたのは私の大きな財産です。
これまで漠然としていたものが、明確な指針に変わりましたので、その目標に向かって、質の高いIT技術者を目指していこうと思っています。
まとめ
海外インターンをしている自分は、予想以上に貴重な体験をしていることに気づいたのではないでしょうか。
せっかく、そのような体験をしているのですから、それを最大限に活かすとよいです。
今回紹介したポイントを踏まえて、そこに自分の感性を加えることによって、魅力的な自己PRが行えるかもしれません。
逆に海外インターンの貴重な経験を利用しない学生は、就職活動で成功を収めるのが難しくなるかもしれません。