卒論ってどのくらい大変なの?卒論の文字数や書き方を徹底解説!

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はじめに

大学4年生への進級が近づいてくると、徐々に卒論を意識し始める学生も多いのではないでしょうか。

多くの大学は、卒業の要件として卒論の提出と合格を定めています。

しかし「卒論を書くために、具体的にどう動いたら良いのかわからない」という人は少なくないでしょう。

この記事では、多くの学生を悩ませる卒論とは何か、執筆までの流れや少しでも楽にするためのポイントを解説しています。

これから卒論を書くために、少しでも不安を減らしたいという人はぜひ読んでみてください。

▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼

【卒論とは】卒論とは

卒論、すなわち卒業論文とは、卒業を認めてもらうために大学へ提出する論文です。

学生生活における最終学年で作成する分、4年間の研究成果をあらわすもの、大学での学びの集大成とも言えるでしょう。

自身の所属する学科や研究室の専門分野をもとに自分でテーマを決め、事実やデータなどはっきりした根拠と共に推察される自らの考えを著述します。

卒業論文は、単なる感想文や空想の作文ではありません。

れっきとした学術論文の一種であり、主観的な文章や感情的な言葉が混じったり、裏づけもなく論理が飛躍したりしないよう注意するべきです。

また、誰かの書いたほかの文章を注釈なく書き写したり、必要なデータが漏れたりすることのないよう細心の注意を払う必要があります。

そのため、執筆の準備や書き終わったあとのチェックは入念に行わなければなりません。

【卒論とは】理系の卒論はきつい?

卒論に関してよくいわれるのは「理系の卒論は文系の卒論と比べて書くのがきつい」という内容です。

それを聞いただけで憂うつな気分になる理系の学生もいるでしょう。

実際、理系の卒論は文系のものと比べ、事前の準備でやることがたくさん設定されているなど、手間がかかる面も多いです。

決して「文系の卒論ならば楽だ」というわけではありませんが、理系のほうがより苦労は多いというのは間違いではありません。

どのような点がきついといわれる理由なのか、具体的に見ていきましょう。

必ず卒論がある

理系の学部は卒論がきつい、と言われる理由の1つは「必ず卒論がある」という点です。

文系学部の場合、大学によっては卒論自体が必要ない場合もあります。

もちろん、そのような学部であっても、なんの条件もなく卒業できるわけではありません。

卒業までに試験や課題制作があるなど、何かしらの条件を設けられている場合がほとんどです。

しかし、コツコツと研究を積み重ねてしっかり文章にまとめなければならない分、卒論の必要な学部が大変なのは変わらないでしょう。

特に理系学部は、卒論を提出して、それが合格しなければ卒業できません。

就活とも並行して執筆しなければならないうえ、合格できなければたとえ企業から内定が出ていても白紙に戻ってしまうため、精神的なプレッシャーも大きいです。

自分でデータを取る必要がある

理系の卒論がきついのは、執筆までの準備が大変なところにもあります。

理系の場合、卒論を書くために必要なデータは、自分で実験して取得することが必要です。

文系の場合は、根拠となるデータは先行研究の論文や、文献などの資料から読み取ることでも得られます。

しかし、理系の場合はそうもいきません。

また、実験のデータは正確でなくてはならないうえ、仮説通りのデータを得られないこともあります。

予想と異なる結果になった場合、仮説の練り直しや追加の実験が必要になるため、考えをまとめて文章にするまでにかなり時間がかかるのです。

そして、先行研究の再検証がテーマとして認められる文系と異なり、理系の場合はテーマや実験内容が常に新しいものである必要もあります。

これらのことから、理系の卒論は文系の卒論よりもきついと言えるでしょう。

【卒論とは】卒論はいつから書き始めるの?

理系の卒論は実験と、それにともなう綿密で入念なデータの検証が必要なため、書くのに時間がかかります。

それでは、具体的にいつ頃から書き始めるものなのでしょうか。

基本的には、締め切りとして設定された日付の2ヶ月前から書き始めるのを目標として計画を立てると良いでしょう。

そこから必要な実験にかかる時間を逆算して、準備に取り掛かる時期を決めます。

ただし、計画が順調に進むとは限りません。

理系の場合、実験がうまくいかず、十分なデータを得られなければその実験はやり直しになります。

場合によっては卒論の方向性自体が変更になることもあるでしょう。

そうなると計画が大幅にずれてしまう可能性があるため、余裕のあるスケジュールを組んだほうが無難です。

【卒論とは】卒論の平均的な文字数は?

一般的な卒論の文字数は、20,000字〜40,000字です。

通常の授業で提出を求められるレポートが10,000字にも満たない場合が多いことを考えれば、その苦労は比べるまでもありません。

しかも、それだけの文字数を書かなければならないのは、あくまでも本文です。

目次や参考文献のリストなどは、これとは別途用意する必要があります。

そのため、純粋に研究成果の著述だけで20,000字を超す長文の作成を求められるのです。

そのうえ、単に書くだけでなく、誤字脱字や前後の文章との整合性など細かな確認も求められるため、時間がかかります。

もっとも、卒論における文字数の範囲は大学の規定により異なるため、確認が必要です。

きちんと卒論に関する説明を聞いて、範囲内に収まるように本文を書きましょう。

下記の記事は卒論の文字数についてより詳しい解説や文字数が足りなくなったときの対処法を紹介しています。

A4でレポートを書いた場合の枚数

「20,000〜40,000字と言われてもピンとこない」という人もいるでしょう。

通常の授業でレポートを提出する場合、WordなどのワープロソフトでA4サイズの紙に1枚1,000文字程度、という書式で作成することが多いです。

卒論の場合、その基準で言えば目次や参考文献リストを除いて、20枚〜40枚の本文を書く必要があります。

ただし、必ずしもその枚数になるとは限りません。

卒論の書式は、提出先である大学によって一律で決められています。

用紙の大きさ、1枚あたりのおおよその文字数、文字の大きさ段組の方法などに指定によって、枚数が必要な変化することも少なくありません。

20枚〜40枚という枚数は、あくまでも文字数に対する目安と考えておくのが良いでしょう。

【卒論とは】理系の卒論の書き方・流れ

卒論の概要についてはわかりました。

それでは、実際に卒論を書くためにはどのような手順が必要なのでしょうか。

卒論を執筆する際は、まず全体的なテーマを決めます。

そして、なぜどのような目的でそのテーマを追求するのかはっきりさせ、実験の準備をして実行し、考察してまとめるという流れで書いていきます。

卒論の本文を書くためには、事前の実験が非常に重要です。

卒論執筆の流れについて詳細を知り、自分が書くときのことを具体的にイメージしてみましょう。

テーマを決める

卒論を書くうえでまず必要なのは、全体的なテーマの決定です。

論文には、何について書くのかというテーマがつきものになります。

このテーマこそ、卒論全体を貫く骨子や芯のようなものです。

分野に関しては、自分の学部やどの研究室で学んでいるかによって、ある程度絞られるでしょう。

具体的に何を書くか、どのような方向性にするのかは、その研究室の指導教員と話し合って決めます。

このテーマを決めるという工程は、1日や2日で終わるようなものではありません。

人によっては数ヶ月かかる場合もあります。

それだけテーマは卒論全体の行く末を決める重要なものだということです。

指導教員ととことん話し合い、納得のいくテーマを作成しましょう。

卒論の目的・背景を明確にする

全体的なテーマを決めたら、次は卒論の目的や背景を深掘りして明確にします。

研究とその考察のためには、そもそも何を目的としてそれを行うのかはっきりさせることが必要不可欠です

なぜ、どのような理由から、何が必要だと思ったからそのテーマで研究を行うことにしたのかが、第三者にも理解できるよう明確に示されていなければなりません。

これらは、その研究の起点となる存在とも言えます。

そして、それらのテーマや目的から、最終的にどのような結論を出したいのかを考えましょう。

起点・骨子・最終的な目標地点が設定できれば、その卒論の方向性が決まります。

これらが自分の中ではっきりしていないと、実際に執筆している内に混乱してしまい、内容が迷走することになりかねません。

方向性を間違えないよう、きちんと明確かつ具体的に決定しましょう。

実験の準備・下調べをする

テーマや方向性が決まったら、いよいよ実験の準備に取り掛かります。

実行に先立って必要なのは、実験計画を立てることです。

自分が出したい結論、最終的な目標地点まで到達するためには、どのような裏づけが必要なのかを考えましょう。

そして、その裏づけのためにデータを取るにはどのような実験が必要なのか、具体的な実験計画を立てていきます。

このとき、実験の手順は綿密に計画すべきですが、スケジュール自体には余裕をもたせたほうが良いでしょう。

なぜなら、実験は必ずしも思い通りにうまくいくとは限らないためです。

あまり1つの実験で時間を目一杯使ってしまうと、再検証に使える時間がなくなってしまいます。

あとから慌てることがないように、よく考えて実験計画を立てましょう。

実験を行い、結果を考察する

計画を立てられたら、それを実行に移していきます。

本文を執筆するために実験を行い、データを得られたらそれについてじっくり考察しましょう。

考察を進めていくと、最初に自分が考えていた到達点や仮説とは、別の事実が浮かび上がってくる場合もあります。

それがどういうことなのかをあらためて検証するために、次に必要な実験の計画を再び立てなければなりません。

また、その実験結果があまりに予想とずれているようであれば、指導教員に相談のうえ、研究全体の軌道修正が必要になる場合もあります。

このような、実験と考察、そして再検証という流れを何度も繰り返すことで、少しずつ卒論を仕上げていくのが基本的な書き方です。

実験計画の作成や実験自体にも数ヶ月単位で時間がかかるため、卒論は一昼夜で完成しないということは覚えておきましょう。

【卒論とは】卒論をできるだけ楽に乗り切る方法

執筆までにかかる時間や実験の手間など、卒論がいかに大変なものであるかはよくわかりました。

しかし、卒業を控えた最終学年である以上、就職活動なども並行して行わなければなりません。

なんとかして、卒論を楽に乗り切ることはできないのでしょうか。

ここでは、少しでも卒論を書くのが楽になるような方法を2つご紹介します。

何かと労力の要る卒論の作成ですが、思い詰めても良いものはできません。

ときには他者の助力も得ながら、気を楽にして進めていきましょう。

定期的に先生や先輩に聞く

卒論を少しでも楽にするために重要なのは、他者にアドバイスを求めながら進めることです。

1人で書いていると、それだけ根を詰めやすくなってしまいます。

自分では大丈夫だと思っていても、第三者が読んだときに意味がわからない文章になっていたり、論理が飛躍してしまったりしている可能性は0ではありません。

あまりにも迷走して変な方向性にもっていってしまうと、途中で書き直しになる可能性もあります。

そうなってしまわないよう、定期的に指導教員や先輩に助言を仰ぎ、きちんと段階を踏み、正しい方向性で書けているかを確認しましょう。

相談して話を聞いてもらうことでガス抜きになったり、新しい発見もあったりするかもしれません。

受けた助言は自分なりにかみ砕いて、より良い卒論を目指しましょう。

卒論の大枠を決めておく

卒論の本文を書くうえで、少しでも楽にするため、はじめに大枠を決めておくことも大切です。

章立てや構成、盛り込みたい考察とそこに至るまでの道筋など、大体のイメージや自分が持っていきたい最後の結論を想定して書き始めましょう。

そうすれば、あいまいなイメージのまま書き始めるよりも早く書き進められるはずです。

反対に、書きながら構成を考えたりしていると各章の文字数のバランスがおかしくなったり、結論までに何が言いたいのかわからなくなったりしてしまうこともあり得ます。

しかし、ある程度自分で計画を立てられていれば、最後まで論旨を違えずに書ききることが可能です。

まずは全体の章立てを考え、どこにどんな内容をどれだけの文字数で配置するつもりなのか、大枠を決めて書いていきましょう。

おわりに

ここまで、卒論について概要や執筆までの流れ、少しでも楽に乗り切るための方法などについて解説してきました。

卒論は、理系の学生にとっては卒業までに、必ず乗り越えなくてはならない壁です。

もちろん、文系の学生であっても提出を求められる大学はたくさんあります。

しかし、どこが大変なのかを把握しておけば、納得して事前に準備に取り掛かれるはずです。

卒論についてくわしく理解して、卒業までの1年間を乗り切りましょう。

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