HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
最近はコロナの影響もあり、筆記試験や適性検査をWebで実施する企業も多いです。
企業だけでなく受験者にとっても、いつでも試験を受けられるメリットがあります。
自宅から受けられるWebテストでは周りに試験官の目がないため「何かを見ながらテストを受けてもばれないのでは」と思う方もいますが、それは本当でしょうか。
また、Webテストで答えを見ながら回答することに問題はないでしょうか。
くわしく解説していくので、これからWebテストを受験する予定のある方はぜひご覧ください。
Webテストとは?
Webテストとは、就活の選考過程で自宅や学校のパソコンから受けられる、オンライン上の適性テストです。
テストを作っている業者から企業に販売されており、何社も受ける方は、似た内容の試験を何度も受けることがあります。
大企業はエントリーが多く、筆記試験をする場合たくさんの学生を1ヶ所に集めなければなりません。
コロナウイルスの感染拡大であらゆることがオンライン化になっている中、面接など就職活動の試験形式もオンラインに切り替えている企業が多いです。
多くのWebテストは、試験会場で受ける筆記試験と内容に大差ありません。
一般常識などの問題が出題されたり、適性診断が行われたりします。
基本的には、期限さえ守ればいつ試験を受けても大丈夫です。
Webテストの答えを使うのは不正?ばれる?
Webテストは自宅で受けられ、試験官がつくことはありません。
答えを見ながらWebテストを受験するのは不正になるでしょうか。
以下の見出しでは、Webテストで答えを見ることのぜひや、その行為がばれる可能性について解説します。
多くのWebテストでは、事前に注意事項の説明をされるでしょう。
まずはその注意事項をしっかり読み、成績以外の部分で落とされることがないように気をつけてください。
一般の筆記試験と同じく、制限時間もあるので注意しましょう。
不正行為の1つである
Webテストでは、カンニングなどの不正をしないよう、最初に注意喚起をされます。
テストの答えを入手し、それを見ながら受験するのは完全なカンニング・不正行為になると考えてください。
もちろん、スマートフォンなどで調べ物をしながら問題を解くのも不正に該当します。
一般的な筆記試験で不正になる行為は、Webテストでもすべて同様だと考えましょう。
しようと思えば、友達に電話やLINEなどで答えを聞きながら受験することもできます。
もちろんこれも、普通の筆記試験ではできない不正行為です。
学校のテストだと、カンニングは刑事事件にまで発展することはないでしょう。
しかしカンニングは、偽計業務妨害に該当する可能性があり、大学受験で逮捕者が出たこともあります。
決して不正行為をしてはいけません。
企業にばれるかどうかはグレーゾーン
自宅などでWebテストを受験する場合「不正をしてもばれないのでは」と考える方がいます。
実際のところ、オンライン上で企業がすべての受験者が不正をしているかチェックするのは、現実的ではありません。
そのため、企業にばれるかはグレーゾーンと言えます。
しかし、最近はAIがオンライン上で不正な行動・不審な行動がないか監視するシステムが開発されたという報告もされました。
もちろんAIがどんな行動を「不正の疑い」と判断するかや、企業がどの程度そうした監視システムを導入しているかは公表されていません。
しかし簡単な問題で間違えているのに難しい問題で正解できている・特定の問題だけ解答まで不自然に長い時間をかけているといった場合、AIにチェックされているかもしれないと考えましょう。
そもそもWebテストの答えは入手できるのか?
受験中に答えを見るのは不正ですが、そもそもWebテストの答えを入手することは可能でしょうか。
以下の見出しでは、Webテストの答えを入手できる可能性やルートについて解説します。
就職試験対策の問題集・参考書が出ているので、試験内容によってはそれらの書籍も答えに近い役割を果たすかもしれません。
しかしそういった書籍を見ながら問題を解くのも、答えを見ながら解くのと同様の不正です。
一般的な筆記試験のように、周りに参考にできるものを置かずに問題を解いてください。
答えを入手できる方法はある
不正になるとはいえ、Webテストの答えを入手する方法は何通りかあります。
代表的な方法を簡単に説明しますが、どの方法を使っても不正になる点は同じです。
就職活動は人生を左右する大切なイベントですが、不正をせずに試験を解きましょう。
万が一ばれたときのリスクはかなり大きく、ばれなかったとしてもそのあとの試験や、入社後の仕事でボロが出てしまう可能性はあります。
無理して難関企業に入ることが必ずしも人生の成功につながるわけではなく、自分の力で内定を勝ち取ることが重要です。
友人と協力して作る
友人など複数人の協力を得て、答えを集めていくことでWebテストの解答集を作ることができます。
具体的には、志望度が低い企業・興味のない企業のWebテストを何度も、受験し問題や解答をどんどん集めていく形です。
同じ企業が作って配布しているWebテストでは、同じ問題が出題されている可能性もあります。
志望度の低い友人に先に試験を受けてもらい、どんな問題が出るか把握してから試験に臨むのも似た方法と言えるでしょう。
受験者によって問題が異なる場合はありますが、SPI・玉手箱など、なんの試験が用いられるかは、最低限わかります。
大学・サークル内で一緒に就職活動に挑む友人が多いと、さまざまな情報が集まってくるはずです。
説明会の情報などを交換するのは非常に有意義ですが、テストの答えなどを教え合う不正行為はやめてください。
替え玉受験してもらう
成績の良い方・テストの得意な方に替え玉受験してもらうのも、代表的な不正方法の1つです。
しかしあまりに自分の成績と替え玉受験する方の成績がかけ離れていると、のちのちばれてしまう可能性があります。
そのあとの面接は「筆記試験の成績が良い勉強の得意な方」というイメージをもたれた状態で臨むことになるでしょう。
筆記試験の成績が良いのに面接でそれほど頭が良さそうに思えないと判断されると、大きなマイナス評価になってもおかしくありません。
適性検査を代わりの方に受けてもらうのは、なおさら良くないことです。
就職活動は能力のある方を見極めるだけでなく、企業と学生がマッチするかも判断する場でもあります。
適性・人柄が合わない企業で働いた結果、職場が合わずに早期退職してしまうのは大きな損です。
答えを購入する
実は、検索すればWebテストの解答集を配布しているサイトが簡単に見つかります。
有料で解答集を販売しているサイトもあり、協力してくれる友達がいなくても、答えを入手しようと思えば簡単にできます。
試験官がつかないのを良いことに、Webテストの受験を代行してくれる有料サービスまで見つかってしまいます。
これらのサービスを利用するのは不正になり、必ずしも効果的とは限りません。
解答集が間違っている可能性もあり、その解答集の誤答を書いたために解答集を使ったことがばれるリスクもあります。
代行受験も、必ずしも自分が受験するより良い結果を出してくれるとは限りません。
こうしたサービスの利用はせず、自分の力で問題を解くように努めましょう。
Webテストの答えを使うのは絶対にNG!その理由とは
続いて、Webテストで答えを入手してカンニングしながら受験するのがNGな理由を3点紹介します。
不正がばれなければ良い点数を得られる可能性は高いですが、仮にばれなかったとしても、それが就職活動で良い結果をもたらすとは限りません。
誠実に試験を受け苦労して勝ち得た内定のほうが喜びも大きく、入社後に「この会社で頑張ろう」という気持ちも強くなります。
内定を得た企業でその後何年・何十年もお世話になることを考えても、不正をして後ろめたい気持ちで入社するのは良くありません。
Webテストは学生の能力を確かめるもの
企業が就職活動で筆記試験を課すのは、学生の能力や性格をはかるためです。
入社後に勉強することが多く、若手社員に地頭の良さや学力を求める企業は珍しくありません。
学生自身が自力で解かなければ、テストの意味がなくなってしまいます。
特に適性試験など性格や人柄をチェックする試験は、何かを参考にしたり、ほかの人に解いてもらったりすると、まったく違う結果が出てしまうでしょう。
テストでカンニングして不正に良い成績を出すのは、相手企業をだますことになります。
また不正で筆記試験を突破した方がいると、そのせいで別の方が試験に落ちてしまうでしょう。
そうした倫理的な問題を考えても、就職試験で不正を働くのは決して許されないことです。
ばれない可能性が高いとしても、不正を働くべきではありません。
不正がばれて内定を取り消しされる可能性
試験後に不正がばれてしまい、内定が取り消されるリスクもあります。
内定があとから取り消されると、その時期はすでに他企業の就職活動も軒並み終わっている可能性が高いでしょう。
ほかの企業を受け直すのは難しく、就職留年するか、門戸の狭い秋就職のチャンスにかけるかといった選択肢しかなくなってしまいます。
最悪の場合、企業から訴えられる可能性もあるでしょう。
内定後に研修や通信教育などを受けさせてもらっていた場合は、そうした費用を請求される可能性があります。
より優秀な方を採用できたのにそのチャンスを潰した、企業の選考活動を妨害したとして訴えられたり刑事事件にされたりしても仕方ありません。
リスクが相当大きく、筆記試験をパスするためだけにWebテストで不正をするのは割に合わないと考えましょう。
入社後にミスマッチが発覚するおそれ
仮に不正が一切ばれずに入社できたとしても、不正で入社したために不幸な結果を招いてしまうリスクがあります。
能力や性格が本来テストではかられる結果ではないまま採用された結果、仕事についていけない・社風が合わないといった理由でミスマッチになってしまうかもしれません。
入社後にミスマッチがあると、かなり多くの方が早期退職してしまいます。
そのため、条件の良い企業だからといって、不正をしてまで入社するのは、決して良いことではありません。
自分の能力・性格に合った企業と出会い、お互いにベストマッチだと考えたうえで入社できるほうが企業・学生双方にとって幸せと言えます。
同じ理由で、履歴書やエントリーシートに嘘を書いたり実績を誇張したりするのも、入社後のミスマッチにつながりおすすめできません。
Webテストの答えを使うのはNG!しっかりと対策をしよう
答えを見ながらWebテストを受けるのはNGであり、代わりにしっかり試験対策をしておきましょう。
以下の見出しでは、Webテスト受験前にできる対策を3点紹介します。
企業が出している模擬テストはかなり実戦的で、本番でほとんど同じ問題が出題される可能性もあるほどです。
模擬テストを何度も受けて問題の傾向や頻出問題を記憶するのは、カンニングに該当しません。
筆記試験の苦手な方は、できるだけ多くの問題演習をこなしておきましょう。
時間をはかって参考書を解いてみる
筆記試験では、制限時間が大きな壁となります。
特に数学などの問題が出題される場合、苦手な方はそこでかなり時間を使ってしまう可能性が高いです。
そのため、参考書や問題集を解くときは、時間をはかりながら解くことをおすすめします。
実際の試験と同じ時間に設定しておけば、試験本番の時間配分の練習にもなります。
難しいと思った問題にどれだけ時間を割いても許されるのか・どの問題から先に手をつければ良いのかなど、具体的な作戦も立てられるでしょう。
参考書・問題集に収録されている問題の多くは、過去に実際に出題された問題やその改変です。
それらの問題はかなり本番に近く、解いておくとかなり自信になります。
友達と別々の書籍を購入してシェアすると、少ない金銭的負担で何冊分も問題を解くことができてお得です。
アプリを活用する
アプリを活用してWebテスト対策をするのも、かなり良い練習になります。
たとえば、Study ProではSPI言語・SPI非言語といったWebテスト対策の有料アプリをリリースしています。
2022年7月現在の価格がiPhone版370円・Android版250円(セール中であり本来の価格はiPhone版600円・Android版250円)とリーズナブルで、Free版も用意されているアプリです。
ほかにもさまざまなアプリが出ているので、気になる方はぜひ検索してみましょう。
これらのアプリを使うメリットは、問題集よりも隙間時間を活用した対策がしやすくなる点です。
少しでも時間ができたときにアプリを起動し、1問だけ解いてすぐ回答を確認できるのはアプリならではの利点でしょう。
電車などでも書籍を広げて筆記用具を取り出すより勉強しやすく、テスト対策に使える時間がかなり増えます。
模擬テストで練習する
オンラインで受けられる模擬Webテストのサービスを展開している企業・簡易模擬テストにチャレンジできるサイトも多いです。
SPIなどメジャーな試験であれば、かなり多くの模擬テストが見つかります。
実際の試験がどんな感じで進行するか雰囲気をつかむため、これらのサービスを利用しても良いでしょう。
普段スマートフォンを使うことが多く、パソコンをあまり使わない方は、操作に慣れておくことも意識してください。
マイナビなどの就活サイトでも、簡単なテストを実施していることが多いです。
就活エージェントサイトでも、エージェントの方がさまざまな形で就活サポートをしてくれます。
テスト対策だけでなく面接対策や履歴書の添削もしてくれるので、大手就活サイトだけでなくこれらのサイトに登録するのもおすすめです。
まとめ
一般的な筆記試験と同様、Webテストでカンニングや替え玉をするのは完全に不正行為とみなされます。
不正が発覚すれば、内定取り消しなど、かなり大きなペナルティを受ける可能性が高いです。
ばれなかった場合でも入社後のミスマッチといったデメリットがあるため、難関企業から内定を得たいと考えても、答えを見ようと考えるのはやめてください。
筆記試験が苦手な方も、対策をしっかりやればかなり成績が向上します。
まずは問題集や参考書を数多く解くようにしましょう。