【例文有り】ガクチカで単位はアピールできる?アピールする際のポイントと注意点を解説

【例文有り】ガクチカで単位はアピールできる?アピールする際のポイントと注意点を解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就活の際、どの企業の選考でも聞かれることが「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という質問です。

多くの就活生は、この質問に対してアルバイトなど学業以外の面で力を入れたことを話すでしょう。

中には、学生時代に一番頑張ったことは学業であると考えている方もいると思いますが、学業をガクチカとしてアピールしても問題ないか不安に思うのではないでしょうか。

そこで今回は、ガクチカで単位の取得についてアピールできるのか、その際のポイントと注意点をお伝えします。

【ガクチカでの単位をアピール】単位取得ってガクチカになるの?

大学生活の中で力を入れたことを考えるとき、「全ての単位を取得した」「決められた単位数よりも多くの単位を取れた」というような方もたくさんいることでしょう。

しかし、ガクチカとして単位の取得を話しても良いのでしょうか。

結論から述べると、ガクチカで単位は使えます。

ただし、単位を取得し続けたというだけだと効果的なアピールにならないため、話し方には注意が必要です。

単位の取得は学生にとって当然のことであり、ほかの就活生と差別化できるものではありません。

また、与えられた仕事を淡々とこなすだけは、社会に出てから評価されません。

そのため、単位を全て取得できたという事実だけではなく、それに関するエピソードや努力をアピールする必要があります。

【ガクチカでの単位をアピール】単位をガクチカでアピールする際のポイント

ガクチカとして単位の取得を話すこと自体は問題ありませんが、ただ単に授業に出席して単位を取得したことを伝えても効果的なアピールにはなりません。

面接で話す際は、単位取得の過程をアピールする、whyを明確にする、自主的に行ったことを入れる、興味のある学業分野に触れるの4点に注意しながら、具体的なエピソードを交えて話す必要があります。

ここからは、単位をガクチカでアピールする際のポイントについて具体的な内容をお伝えします。

単位取得の過程をアピールする

ただ単に、全ての単位を取得したという結果を伝えても効果的なアピールになりません。

単位を落とさず取得するためにどのような困難があり、それに対してあなたがどのような努力をして単位を取得したのかというプロセスが重要になります。

例えば、単位の取得率が低い授業で教授から高い評価をもらえた場合は、なぜそれが実現できたのかを考えると良いでしょう。

計画を立てて1週間ごとに勉強を進め、わからない部分はそのままにせず、教授に直接質問するなど具体的なエピソードを話す必要があります。

ただ授業を受け、試験前に決められた範囲を勉強すること以外にも工夫したことがあるはずです。

積極性や計画性がある人だと判断され、面接でも高い評価を受けられるでしょう。

whyを明確にする

大学生は学業だけではなく、アルバイトやインターンなど多くのことにチャレンジできる環境です。

そのような状況の中、あなたがなぜ学業に一番注力しようと思ったのか、プラスの理由を明確にする必要があります。

なぜなら、大学生が学業を行うこと自体は当たり前のことだからです。

いわれたことや与えられた仕事を実行するだけでは、ビジネスパーソンとして高い評価を得ることは難しいでしょう。

何も考えずに学業をただ淡々と行っていただけでは、挑戦心や野心がない人物だと判断され、マイナスな評価になる可能性があります。

そのため、ほかに多くのことにチャレンジできる環境にあるにもかかわらず、なぜさらに学業を頑張ろうと思ったのかが重要になります。

自主的に行ったことを入れる

単位を全て取得するために、自分で工夫して実行したことを話すようにしましょう。

全ての授業に出席して、課題をきちんと出したというだけでは、たとえ優秀な成績を収めたとしても就活では大きなアドバンテージとはなりません。

そのため、授業の出席と与えられた課題を提出すること以外に、自主的に工夫したエピソードを話す必要があります。

単位を全て取得している以上、地道に勉強するだけではなく、プラスアルファで取り組んだことがあるはずです。

図書館に行って授業で紹介された教科書や文献を読んだ、復習ノートを作って授業が終わったあとに毎回勉強するようにしたなど自分で頑張った点を話しましょう。

問題に対して自ら考え、行動できる力があると評価されます。

興味のある学業分野に触れる

単位の取得エピソードを話す際、あなたが興味のある学業分野をあわせて伝えると、良い印象を与えられるでしょう。

大学生は単位を取得しないと卒業できませんが、ガクチカのエピソードとして使うのであれば卒業が目的になってしまってはいけません。

自分が興味のある分野を伝え、それを学ぶために単位を取ったという目的を伝えられると良いでしょう。

例えば、マーケティング職の選考を受けている方は、それを学ぶためにマーケティングや経営、経済学の授業を中心に受けていることを伝える必要があります。

卒業という目の前の目標だけではなく、将来を見据えて学業に取り組んでいると評価されるでしょう。

そのため、自分が興味のある分野に触れながら話すことが大切です。

【ガクチカで単位をアピール】単位をガクチカでアピールする際の注意点

ここまでは、単位をガクチカでアピールする際のポイントについてお伝えしました。

それに加えて、注意点もいくつか存在します。

具体的には、結果をアピールしない、入社後にどう活かすかにつなげるということを意識する必要があります。

単位を取得した事実だけではなく、将来の展望や目的意識を持っているかどうかが高い評価を得るポイントになるのです。

ここからは、単位をガクチカでアピールする際の注意点について、具体的な内容をお伝えします。

結果をアピールしない

単位を取得したという結論だけでは、企業へのアピールにはつながりません。

先ほどから何度も伝えていますが、ガクチカで単位取得について話す際には一番大切なことです。

そのため、単位取得のために努力したことやなぜ学業に注力したのかなど、目的やそのプロセスを中心に話すようにしましょう。

単位を取得することは大学生として当然のことであり、周囲の就活生はガクチカとしてアルバイト、インターン、ゼミ、ボランティアなど単位以外のエピソードを話すことが多いです。

授業に必ず出席した、課題の提出を怠らずにこなしたということは、ほかの学生も当然行っているため差別化ができないのです。

自らを効果的にアピールするため、結果だけを伝えることは辞めましょう。

入社後にどう活かすかにつなげる

学業を頑張ることは当然のこととはいえ、中には単位を落として留年したり、退学になったりする学生も一定数はいます。

そのため、大学生として一番の義務である学業を頑張ったということは、素晴らしいことであるのは事実です。

しかし、理系で技術職を目指している方は大学で学んだことや研究内容をそのまま仕事に活かせますが、文系の場合は、学んだことを直接業務として実践できる機会は残念ながら少ないのが現状です。

学業を頑張った経験を、志望している仕事の中でどのように活かすかを考えることが大切になります。

営業職や事務職など、学んだ内容が仕事に直結しない職種の選考を受ける際は、学業を頑張ることで身につけたスキルを整理してみましょう。

【ガクチカで単位をアピール】単位取得でアピールできる力

ガクチカで単位の取得そのものを伝えるのではなく、それによって身についたスキルをアピールすることが大切です。

具体的には、単位の取得によって継続力、計画力、勤勉性を身につけられるでしょう。

どれも、社会人として高いパフォーマンスを発揮するためには必要なスキルであるため、面接の際にこれらのスキルについてのエピソードを話すと高い評価を得られます。

ここからは、単位取得でアピールできる力について、具体的な内容をお伝えします。

継続力

単位を落とさずに取得し続けることは、遊びや飲み会など誘惑が多い大学生にとっては、案外難易度の高いものです。

その中でも4年間単位を落とさなかったということは、日々コツコツ努力を重ね、勉強を続けられたからでしょう。

これは、継続力があるからこそやり遂げられたことです。

企画職やマーケティング職においては、あるプロジェクトに任命された場合、成功するまで何度も修正を重ねながら進めていくことになります。

営業職においても、すぐに結果がついてくることは少なく、はじめはテレアポや飛び込み営業など地道な行動が多いでしょう。

途中で諦めることなく最後までやり遂げることが重要なので、継続力は社会人になっても役立つスキルになります。

計画力

単位を取得するために、どのような計画を立てて行動したのかという計画力もアピールできます。

試験の時期になると、複数の科目について勉強をしなければならないため、テスト前に一夜漬けで勉強するだけでは十分な対策にはならないことが多いです。

また、中には単位の取得が難しい講義もあるでしょう。

そのような状況で単位を落とさないためには、日々の勉強計画を立てて、その計画通りに実行していく力が大切になります。

社会に出ると、何か新しいことに取り組む場合、思いつきですぐに行動することはできません。

まず上司に計画書を提出し、何をいつまでに行うということを示す必要があります。

そのため、計画力は社会人においても重要なスキルになるのです。

勤勉性

勉強に一生懸命取り組めることは、勤勉性や真面目であることのアピールにつながります。

とくに社会人1年目は、新しいことを毎日覚えていく必要があるため、素直に学ぶ力があるかが重要です。

また年次を重ねても、常に新しい知識を身につけ、時代の流れをキャッチすることで仕事にも良い影響を与えます。

仕事によっては、資格を取得することでより大きな業務を任せられるチャンスをもらえるでしょう。

日本の新卒採用では、これまで経験したことを直接的にアピールすることも大切ですが、それによって身についた力を評価するポテンシャル採用の色が強いです。

そのような評価基準で行われる日本の就活において、勤勉性のある学生は大いに評価されるでしょう。

【ガクチカで単位をアピール】ガクチカのオススメの構成

ガクチカで伝える内容を整理する際は、①結論⇨②理由⇨③経験⇨④どう企業に活かすかの順番で、構成を考えることをおすすめします。

相手に話の内容をわかりやすく伝えるためには、最初に結論から述べることが大切です。

結論ファーストを意識することは、ガクチカ以外のことを話すときも重要なポイントになります。

理由の部分については、なぜ自分が学生時代に学業に力を入れようと思ったのかを伝えましょう。

経験の部分については、曖昧な表現ではなく、可能な限り数字を交えながら具体的な内容にすることが大切です。

最後のどう企業に活かすかについては、自分が学生時代に力を入れたことで身についたスキルを伝え、それを仕事においても活用したいという熱意をアピールしましょう。

【ガクチカで単位をアピール】例文

ここまで、単位をガクチカでアピールする際のポイントや注意点をご説明しました。

しかし面接の際は、実際にどのような内容を伝えれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。

ただ単に学業の結果だけを述べるのではなく、おすすめの構成にのっとり、事前にきちんと整理することが大切です。

ここからは、フル単の経験をアピールする、幅広い学業経験をアピールする2つパターンの例文をお伝えします。

ガクチカで単位のことを伝える際は、ぜひ参考にしてみてください。

フル単の経験をアピールする

私は大学時代、学業に力を入れて取り組んできました。

高校生の頃から経済の分野に興味があり、将来は日本社会の課題解決をしたいという目標を持っています。

そのため、大学でも経済分野の知識をつけたいと考え、経済学の講義を重点的に取得しました。

中には単位の取得率が50%以下という難易度の高い授業もありましたが、自分の目標を達成するために工夫をして学習を行いました。

具体的に心がけたことは、授業を聞くだけではなく、大学の図書館で積極的に論文を読み、テストに合格する以上の知識をつけられるように行動したことです。

また、講義が終わったあとは必ず復習の時間を設けて、わからないことがあればそのままにするのではなく、翌週の講義の際に質問をして解決するようにしました。

その結果、全ての単位を取得することができました。

ここから継続する力、勤勉性を身につけられたので、これらのスキルを活かして仕事に取り組みたいと考えています。

幅広い学業経験をアピール

私は高校生の頃から日本経済を変えていきたいという目標を持っていたため、大学では幅広い分野について学びたいと考えていました。

将来は、幅広い観点から社会を分析して貢献できるようになりたいと考えています。

私は法学部で学んでいましたが、自分の学部以外の講義も積極的に受講することで、多くの知識を身につけることができました。

専門の法学の分野はもちろん、経済や教育など、現代社会が抱えている課題に関連する学問について熱心に勉強に取り組んだ結果、通常125単位で卒業となるところ160単位を取得できました。

通常より多くの単位を取得したことで、身につけられたスキルは計画性です。

試験前にまとめて勉強するのではなく、復習ノートを作成して、日々授業のあとに復習の時間を1時間必ず取ることを意識して学業に取り組み、計画力だけではなく継続性も身につけました。

学業によって身につけた計画力と継続性を活かして、御社でも活躍できる人材になりたいと考えています。

まとめ

ガクチカで単位の取得についてアピールすることは、問題ありません。

ただし、単位を取得し続けただけでは効果的なアピールにならないため、伝え方には注意が必要です。

単位取得の過程をアピールする、whyを明確にする、自主的に行ったことを入れる、興味のある学業分野に触れるの4点に注意しながら、具体的なエピソードを交えて話しましょう。

結果をアピールしない、入社後にどう活かすかにつなげることもあわせて意識すると、より良い内容になります。

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