私立理系の学費って大学によって違うの?文系学部との違いや大学別の学費などを徹底紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに 

私立の大学を視野に入れている受験生も、多くいるでしょう。

高い技術の設備が整っていたり立地が良かったり、私立の大学のメリットは多くあります。

そして、私立の大学に進学するとして、やはり学費の心配があるでしょう。

学費が高くても、どうしても入りたい私立があったり滑り止めで私立を選んだりすることもあるものです。

今回は、私立理系の大学の学費について、ご紹介していきましょう。

文学部と理系の違い、大学別の学費まで徹底的にご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

【私立の理系学部の学費事情は?】私立大学の学費の平均は? 

まずは、私立の理系学部の学費の平均をご紹介しましょう。

入学金、授業料、施設設備費それぞれについて説明していきます。

私立大学の入学金は、全区分の平均が249,985円と言われており、1年目は授業料も合わせ支払わなければならないと念頭に置いておきましょう。

医歯系学部の入学金は、やや高めに設定されています。

医学系の大学は、より専門性の高い知識を扱ったり最新機器の導入などがなされたりすることで、ほかよりも学費が高くなるのでしょう。

また、理学部の授業料は904,146円、施設設備費は181,902円というのが全区分の平均ということです。

全額費合わせて、四年間で約398万円が平均ということでしょう。

私立大学に入学を希望している人は、このくらいの費用が必要です。

二年目以降の授業料と施設設備費は変わってくるので若干の誤差はありますが、志望校と比較して考えてみてください。

【私立の理系学部の学費事情は?】理系の学費は高いの? 

私立理系の四年制大学は、四年間で約542万円、私立文系の四年制大学は四年間で約398万円です。

このようなデータからも、私立理系の学費は比較的、高いということがわかるでしょう。

理系の大学の授業は、実験や実習が多く実験施設、材料などが必要になることが極めて多く、その分やはり費用がかかります。

理系学部も、医歯系学部と同様、専門性の高い高価な機材や研究資料を扱うことが多くあるのです。

文系学部よりも学費が高くなってしまうのは、そのような要因もあるでしょう。

また、実験や演習には教員の数も複数人必要になることで人件費も高いのです。

レベルの高い学校ほど、レベルの高い教師がいると言えます。

文系と比べ、理系の学費が高いのも実験費用や人件費などが大きいことを考えると納得でしょう。 

【私立の理系学部の学費事情は?】私立の学費を低い順に紹介(理系編) 

ここからは、私立の学費を低い順に紹介していきましょう。

6年制の医学部や獣医学部、歯学部はここでは除外しています。

私立の理系学部を志望している多くの人にとっては、自分が行く大学の学費の問題は重要な問題です。

自分が志望している私立系学部は、ほかの私立大学と比べ、どの程度の学費なのか考えてみるのも良いでしょう。

今の偏差値で狙える、より学費が安い大学もあるかもしれません。

学費が低い順に紹介していきますので、参考にしてみてください。

東京理科大学 理学部第一部 数学科 

応用数学科・理工学部 数学科 の初年度納入金は、1,595,000円ということです。

数学科ということで、工学や医学系などの技術よりは費用がかからないということもあるかもしれません。

また、研究レベルの高い大学は国から助成金などの多大な支援を受けていることも多く学科問わず学費が安くなることもあります。

私立の理系の学費は、高いと言われますが、その中でも良心的な学費とは言えるでしょう。

東京理科大学の数学科は、研究レベルも高く学費もほかと比べると安いと言えるので、数学科を目指している方にはおすすめの大学です。

立教大学 理学部 

初年度納入金は、1,701,500円~です。

数学科、物理学科、化学科、生命理学科の順で、学費は安いと言われています。

立教大学は知名度も評判も高く、研究レベルも高いので憧れている人もいるかもしれません。

だ、公立大学、文系の学部よりも、やはり学費は高いので敬遠する人もいるでしょう。

1年目の入学金が最も高く、2年次からは比較的安くなるので、1年次の学費を考慮して計画的に考えることが大切です。

物理学科、生命理学科では、大きな成果を上げることが特に多く高いレベルの研究環境が期待できます。

早稲田大学 基礎理工学部

初年度納入金は、1,709,000円~です。

数学のような理工学の知識や力だけでなく、人文や社会学系の学問の力も培い、科学技術の新しいステージで活躍できる人材を目指せます。

数学や工学のみならず、航空宇宙工学を基礎から学ぶことができるのは理系の学生にとって魅力的でしょう。

また、情報通信系の知識も学ぶのでITや情報関連の仕事を目指している人にはおすすめです。

学費もどちらかといえばとても手が届きやすいと言えます。 

早稲田大学 創造理工学部 

こちらも、早稲田大学の学部ですが初年度納入金は1,729,000円~ということで、基礎理工学部と同じくらいです。

創造理工学部では、人間、創造、環境の3つを要にしたものづくりを考えるための学部です。

主に人の住環境や都市計画、環境問題、果ては宇宙開発についても学び、研究することができます。

国際社会や会社の経営支援についても学ぶことができるので、幅広い素養が身につけられるのは大きな魅力と言えます。

基礎理工学部よりも、偏差値は少々低めですが、同じくらいと言われています。

ロボット開発などもしているので、社会の役に立つロボットの開発に携わりたい人にもおすすめです。

明治大学 総合数理学部 

明治大学の総合数理学部の初年度納入金は1,756,000円~です。

現象数理学科、先端メディアサイエンス学科、ネットワークデザイン学科の3学科に分かれる学部です。

数学や統計学、力学、生物の世界まで、現象数理学科では学びます。

先端メディアサイエンス学科では、センサーをはじめとする最先端の科学技術を研究できます。

そして、ネットワークデザイン学科は、電波や通信を扱う学科です。

偏差値は、57から60といったところで、先に挙げた東京理科大や早稲田大学よりは低めでしょう。

【私立の理系学部の学費事情は?】私立の学費を低い順に紹介(文系編)

今度は、私立文系の大学の学費をご紹介していきます。

理系と比べればそれほど研究費はかからず、社会や文化について専門的に深く学問していけるので文系も侮ることはできません。

主に、初年度納入金をご紹介していきますが、文系のほうがはるかに安く済むことは明白です。

また、私立理系に絞って進学を目指す人も、進路を考える一つの材料として文系の大学について知ることは損ではないでしょう。

こちらも学費が低い順にご紹介しますので、理系を狙っている人も私立文系で探している人も参考にしてみてください。

早稲田大学 教育学部 

私立文系で学費が安い学部として、まずは早稲田大学の教育学部をご紹介しましょう。

初年度納入金は1,165,650円~です。

多様性のある教育環境を目指しており、海外の教育制度や学校教育の問題などのトピックも交えながら学んでいきます。

そのような国際的な視点ももちろんですが、生涯学習として成人や高齢者に対する教育活動などにも言及し幅広く教育を考えます。

教員を目指す人や講師を目指すような人には、学費も手頃で人気のある学部です。

上智大学  

文学部(新聞学部除く)や神学部、総合人間科学部(心理・看護除く)、法学部などがあります。

また、経済学部・外国語 学部・総合グローバル学部など、多くの重要な学部があるのが上智大学です。

上智大学の文学部をはじめとする学部の初年度納入金は、およそ1,265,450円でしょう。 

文学、哲学、社会学、経済などの学問も履修しながら、それぞれの学部のメインテーマを身につけていきます。

テキストだけを使った授業ではなく、仲間と対話することでより深い考えを身につける学習をしているのが特徴です。

学生の国籍も多彩で、外国語学部だけでなく他学部でも外国人留学生との交流が可能です。

学費もどちらかといえば控えめで、レベルの高い授業を受けることができます。

中央大学 法学部・文学部 

中央大学の法学部と文学部の初年度納入金は、約1,267,300円といった額だと言われています。

文学部にあるのは、国文学や日本史学などの日本文化について学ぶ専攻、英語文学文化専攻をはじめとした外国語を学ぶ専攻などです。

哲学や社会学専攻などもあり、人文社会学科だけでも全部で13の専攻があります。

法学部では、法律と経済の2分野を主にし、国際社会で活躍できるリーダーとしての人材を育てることを目的にしています。

企業の活動によって生じるさまざまな法律問題を実践的な視点で学ぶことができるので、法学について深く学ぶことが可能です。

立教大学 観光学部 

立教大学の観光学部の初年度納入金は、約1,276,000円です。

観光を学ぶ学部の草分けとも知られる学部ですので、将来的に観光業界を狙っている学生は要チェックの学部と言えます。

ビジネスや地域社会、文化現象の3つの視点から、観光について総合的に学ぶことができる学部です。

経営学や経済学なども、履修できますので観光をビジネスにしていきたい人にも役立つ学部でしょう。

町起こしや地方経済の活性化について関心の高い人にもおすすめの学部です。

立教大学 法学部・経済学部 

立教大学の法学部や経済学部の初年度納入金は、1,276,500円ほどです。

立教大学の法学部では、法律だけでなく政治にも深く切り込んで学ぶことができるのが大きな特徴です。

法律に携わる仕事は、政治的な考え方や政治の知識が役立つことも多いので、両方しっかり学べるのは大きな利点と言えます。

経済学部では、経済学科、経済政策学科、会計ファイナンス学科の3学科が合体してできている学部です。

豊かな人間性を育成することも目標にし、国際的な視点から経済を考えられる人材の育成を目指しています。

法政大学 

法政大学の初年度納入金の約1,280,000円です。

法政大学で最も有名な学部は、法学部でしょう。

日本で最も古くからあるとされる法政大学の法学部は、歴史ある学部として国内外から高い評価を得続けています。

 法政大学は、GMARCHのHとして大学とも知られ、超有名な大学の一つなので、法学部を目指すなら特に押さえておくべきです。

私立文系の中では偏差値も高めですが、その分レベルの高い大学とも言えます。

法学部のほかにも、今では15の学部があるので法学部を志望していない人も知っておくべき大学の一つです。

【私立の理系学部の学費事情は?】学費負担を軽くする方法

ここまで私立理系の学費の内情を解説してきましたが、学費をより安くできないと考えている人もいるでしょう。

学費の負担を軽減するための方法が主に2つあります。

それは、大学無償化と奨学金制度であり、どちらも条件はあるものの、多くの学生が最低でもどちらかは利用できるでしょう。

理系の学部の初年度の納入金が特に高いということもあり、多くの学生にとって不安が大きいかもしれません。

そんな不安を解消するためにも、早速大学無償化と奨学金制度について、詳しく解説していきましょう。

大学無償化

まずは大学無償化について解説しますが、無償化といっても条件もあり全額無償化できるかというとそうでないケースもあります。

基本的には、入学金、授業料が減免されること、返済する必要のない給付型の奨学金が与えられるものです。

無償化の条件としては、主に文部科学省認定の大学かということや住民税が非課税の世帯かなどがあります。

条件をクリアすれば、私立系の非常に高い学費がほぼ免除になるのでとてもお得と言えるでしょう。

往来の奨学金は返済が必要でしたが、無償化となると減免もしくは完全に給付という形になります。

大学無償化が使えるかどうか、自分の志望校について調べてみてください。

もしかすると、第一志望の大学に無償で入ることができるのかもしれません。

奨学金制度 

奨学金制度は、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金や大学が独自で立ち上げている奨学金プランもあります。

卒業後、借りた奨学金を返還する必要のある貸与型と返還しなくて良い給付型の2パターンがあります。

できれば、返還義務がない給付型にしたいと思う人が多いと思いますが、給付型のほうが条件が厳しいのも事実でしょう。

自分が志望している大学で利用できる奨学金には、どのようなものがあるか調べてみると良いかもしれません。

奨学金により、さまざまなプランや返済方法があるのでよく調べて、自分に合ったものを選ぶべきでしょう。

大学無償化の条件に当てはまらなかった人も、奨学金なら可能というケースもあるので見逃せないポイントです。

まとめ 

今回は、私立理系の学費についてご紹介してきました。

文系の学費とも比較することで、志望校の学費が一般的に見てどれくらいなのか知ることができたと思います。

学費で悩む人は多いかもしれませんが、学費を減らす方向性で考えることができるようになったでしょう。

ほかの大学の理系学部の学費と比較してみて、初めてわかることもあったかもしれません。

大学無償化や奨学金についてもお話したので、よりお得に大学に通うためにもぜひ、この記事を参考に考えてみてください。

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