二浪して理系の大学院に進学すべきか?メリットやデメリット・就活への影響も解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「二浪してでも理系の大学院に進学した方がいい?」 「二浪して理系大学院に進むメリットやデメリット、就活への影響も教えてほしい」 理系大学院への受検で一浪してしまった人の中には、このような疑問や興味をもっている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、二浪して理系大学院に進むメリットやデメリット、就活への影響の他、就活や就職後の行動で大事なポイントについて解説します。

この記事を読むことで、二浪して理系大学院に進んだ場合に就活などにどのような影響があるのか把握することが可能です。その知識をもとに、二浪してでも理系大学院に進むべきかどうか、自分の状況に合わせて判断できるでしょう。

すでに一浪して理系大学院への進学に悩んでいるという人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

二浪して理系大学院に進むと就職活動に不利なのか

理系をはじめとして、大学院への進学で二浪してしまう人は少なからず存在します。ただ、二浪してまで進学しようとしても、就職活動や就職そのものに不利になってしまうのではないかと不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

ここからは、本当に二浪して理系大学院に進むと就職活動に不利になるのか解説します。

必ずしも不利とは言えない

結論として、二浪して理系大学院に進むことそのものは、必ずしも就職活動に不利になるというわけではありません。

その理由としては、二浪している事実を企業側が重視しているわけではないためです。もちろん学歴は企業が重視する評価基準のひとつではあるものの、あくまで評価基準の中のひとつに過ぎません。

また二浪していることがマイナスの評価を受けるということはないので、基本的に二浪したことで就職活動が不利になるということはほとんどないと言えます。

大事なのは人柄や仕事ができるか

ここで重要になるのが、企業が選考の時の評価で重視しているのが人柄や仕事ができるかどうかという点であることです。

例えば技術職系統の企業であれば、仕事に必要なスキルをもっているかを見られます。また学歴を不問としている企業も増えてきているので、そのような企業だと人柄や仕事に対する意欲を見られることが多いです。

二浪した事実に関しては人柄を判断するために確認される可能性はあるものの、企業にとっては他の部分が大事なので、二浪していても就職活動に影響を与える可能性は少ないです。このため、影響するかどうかは就活生の対応次第だと言えます。

二浪して理系大学院に進むメリット

浪人して進学するというのは一見すると聞こえが悪いですが、見方を変えれば現役合格した人たちよりも様々な経験や知識をもっているとも言えます。また、現役合格よりも落ち着きがあると判断されやすい、印象に残りやすいなど、二浪したからこその魅力もあります。

このように二浪することは見方を変えることでメリットにつなげることができ、就職活動にも活用することができるでしょう。ここからは、そんな二浪して理系大学院に進むメリットを6つ解説します。

  • じっくり進路を考えることができる
  • 落ち着きがある人と見られやすい
  • 面接で印象に残りやすい
  • 経験や努力を評価してもらえる
  • 就活で推薦が使える
  • 同級生から就職活動の話を聞ける

じっくり進路を考えることができる

二浪しているということは、現役合格した人と比較すると長く学生生活を送るということになります。このため、通常よりもじっくりと今後の進路について考えられるという点は、大きなメリットとして挙げられるでしょう。

特に理系の大学院は進学した後は研究が忙しい傾向があり、進路のことをゆっくり考える余裕がないという人も少なくないです。そのため進路のことをじっくりと考えられる、進路を踏まえて資格取得を行うなど、余裕をもって対応できる点は重要だと言えます。

落ち着きがある人と見られやすい

就職活動の際、二浪することで落ち着きがある人だと見られやすい、評価されやすいというメリットもあります。これは現役合格した人よりも年上になることが理由で、若年層の中での年上はそれだけで落ち着いた印象を与えやすくなるのです。

その結果として、面接官に対して二浪していることがむしろ好印象を与える可能性もあります。もちろんそれ相応の対応をする必要はありますが、浪人していることをうまく活用できるところはメリットになるでしょう。

面接で印象に残りやすい

就職活動をしている学生の多くは、現役合格・現役入学した人たちです。その中で二浪している年上の就活生がいると、それだけで目立ちやすくなります。就職活動で目立つということは、それだけで面接官などの印象に残りやすくなるということです。

このような点から、二浪して理系大学院に進学したという事実が他の就活生との違いになるため、面接で印象に残りやすい、覚えてもらいやすいという有利なメリットになります。

経験や努力を評価してもらえる

二浪してまで理系大学院に進学するというのは簡単なことではなく、本人の努力や根気などが重要になります。そのような部分を就職活動の中できちんと評価してもらえれば、メリットになるでしょう。

努力の他にも二浪して進学した中で得た経験も評価してもらえることが多く、このような努力や経験を仕事に活かすことができるというアピールにつなげられます。

就活で推薦が使える

理系の大学院に進学すると、就職したい企業先によっては推薦を使える場合があります。研究室の教授からの推薦をうまく活用すればスムーズに就活することができるため、理系の大学院に進学するメリットのひとつです。

これは二浪していても同じことで、二浪していることそのものを不利だと感じていたとしても、推薦を使えば有利に就活を進めることができるでしょう。

同級生から就職活動の話を聞ける

他にも二浪してでも理系大学院に進学するメリットとして挙げられるのが、同級生から就職活動の話が聞けるという点です。

二浪した人の同級生は、就職活動をしているタイミングですでに社会人として働いている人が多く、就職活動を終えているケースがほとんどだと言えます。このため、就職活動の話はもちろん、実際の企業での勤務の話もリアルで聞くことが可能です。

つまり同級生がそのままOB・OGとしての役割を果たしてくれるので、気軽に話を聞ける点がメリットだと言えます。

二浪して理系大学院に進むデメリット

二浪して理系大学院に進む場合、メリットだけではなくデメリットについても考えていく必要があります。特に社会人経験歴や推薦以外の企業への就活など、不利になってしまう可能性がある点は注意が必要です。

他にも転職が難しくなるなどのデメリットもあるので、ここから解説するデメリットを踏まえて二浪するかどうか検討していきましょう。

社会人経験歴で不利になることがある

二浪して大学院に進学した場合、就職活動をする時には20代後半になっています。そうすると現役合格して就職した人と比較した時に、社会人経験歴に大きな差が生まれてしまうのです。この大きな差は意外と重いもので、同じ年齢の人と比較される材料になりかねません。

年齢が高くなればなるほど社会人経験歴が評価されやすい傾向があるため、就活で不利になってしまう場合がある点はデメリットと言えます。

推薦以外の就活が厳しい可能性がある

二浪して理系大学院に進むメリットとして、推薦で就活がしやすい点を挙げました。ただこれはあくまで推薦してもらえる企業限定であり、推薦が利用できない企業もあります。

推薦を利用しない自由応募の企業を狙うとなると、二浪したことを都度説明しなければならず、就活の難易度が上がってしまう場合もあるでしょう。このため、推薦を利用した就活と比較すると、厳しくなってしまう可能性があることは覚悟しなければいけません。

転職が難しい

他にもデメリットとして挙げられているのが、転職が難しくなってしまう点です。前述したように、二浪して理系大学院に進学した場合、卒業するころには20代後半になってしまいます。

そうすると転職適齢期と呼ばれる30代前半になるまでの余裕がなく、転職に必要な知識や経験、仕事の能力が不足しがちです。短期間で転職に必要なものを身につけられるという確証もないため、結果として転職が難しくなるというデメリットにつながってしまいます。

就活や就職後の行動で大事なポイント

二浪した上で理系大学院に進学する場合、就活に関していくつかのメリットやデメリットがあることを解説しました。その上で、就活や就職後の行動について意識しておきたい大事なポイントを理解しておくことが大切です。

ここからは、二浪で理系大学院に進学した後の就活や就職後の行動で大事なポイントを2つ解説します。

何事にも自信をもつこと

就活や就職後の生活において、二浪していることに対して不安を抱いてしまうという人もいるのではないでしょうか。面接の場や職場で不安そうにしている、自信がなさそうにしている姿というのは、相手にも不安を与えてしまいかねません。

このため、就活や就職後の生活をはじめとした何事に対しても、二浪であることを気にせず自信をもって臨むことが大切です。自信をもって対応する姿を見せることで、周囲から評価や信頼を得やすくなるでしょう。

年齢は気にしないこと

他にも大事なポイントとして、年齢を気にしないことが挙げられます。就活では年齢がメリットに働くこともあるのですが、就職後は周囲の新卒採用者(同期)との年齢差を気にしてしまう人も少なくないです。

ただ、本人が気にしていると周囲も気を遣ってしまいますし、距離を感じてしまいかねません。このため年齢を気にせず周囲と接することで、同期をはじめとした職場の人たちとのコミュニケーションも円滑にすることが可能です。

二浪して理系大学院に進むかどうかは慎重に考えよう

理系大学院への進学の際、二浪すると就職に不利になるのではないかと悩む人もいますが、メリットやデメリットから分かるように、取り組みや考え方次第で不利になるかどうかが変わってきます。

このため二浪してまで理系大学院へ進学するべきなのか悩んでいる人は、メリットやデメリット、就活や就職後の大事なポイントなども踏まえ、自分がどうするべきなのか慎重に考えることが大切です。

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