HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「文系と理系、どちらを選べばいいか分からない…」 「選択ミスしない決め方はあるの?」 「自分が得意な方を選べばいいかな?」 文理選択を迫られる時期になると、多くの学生が文系と理系どちらにすれば良いのかで悩んでいることでしょう。
この記事では、文系と理系の選択が重要な理由や、選択ミスをしないための決め方について紹介します。決め方のポイントが分かることで、後悔しない選択ができるようになるでしょう。
また、選択ミスをしたと感じた時の対処法についても解説しますので、文理選択を決めたあとだけど、本当にこれでよかったのだろうかと悩んでいる方にも参考になるでしょう。
文系と理系の選択の選び方について興味がある方は、是非ご覧ください。
文系と理系の選択ミスで後悔することはある?
多くの高校では、高校1年生で文系コースと理系コースのどちらかを選びます。その決定をもとに高校2年生からコースが分かれるため、学ぶ科目や授業時間が変わります。そして、この選択が、将来進みたい進路や希望する就職先にも大きく影響するのです。
この時に文理どちらの選択をするかで、授業についていけなくなったり、希望する進学先や仕事に就けなかったりするなどの問題が出てくる可能性があります。
そのため、文系と理系の選択を迫られた時に軽い気持ちで決めてしまうと、後悔することにつながってしまいますので、自分と向き合って後悔しない選択をすることが重要です。
文系・理系の選択が重要な理由とは?
いざ文理選択をする時に、この選択が重要な理由について、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。以下では、この選択がなぜ重要と言われているのかについて説明していきますので、参考にしてください。
今後の人生に大きく影響する
文系・理系の選択によって受験する大学や将来の選択肢が決まるため、今後の人生にも大きく変わってきます。
例えば、将来的に医者や薬剤師になりたいと考えているのならば、医学部や薬学部に進まなければなりません。そして、このような学部の受験は、理系科目となっている場合がほとんどです。
そのため、文理選択はできるだけ自分の将来を考えた上で、選択する方が賢明といえるでしょう。
文転も理転も簡単ではない
文転とは理系から文系になることを指し、理転とは文系から理系になることを指します。文系と理系のそれぞれで学ぶ科目や授業数も異なるため、学校で学ばない科目については学校以外での独学が必要になります。
受験に必要ではない科目を学校で学び、受験に必要な科目を自分で勉強するという無駄が生まれてしまいますので、受験において遠回りとなってしまいます。
そのため「とりあえず文系にしておいて、後から理系に変えればいいかな」と安易な気持ちで文系・理系を決めないことがおすすめです。
文系と理系の選択ミスに繋がりやすい決め方とは?
続いては、文系と理系の選択ミスに繋がりやすくなってしまう決め方について紹介します。自分の人生に関わる大切な選択ですので、以下の内容を参考にして、後悔しないように気をつけていきましょう。
得意な科目で決める
算数が得意だから理系、国語が得意だから文系、というように得意な科目だけで文系理系を決めると選択ミスに繋がりやすくなります。
いくら得意であっても、学びたいと思える内容でなければ勉強に対するモチベーションが湧かずに受験前に後悔することがあります。反対に、今は得意ではなくても、今後勉強していく上で成績は上がる可能性もあります。
得意かどうかではなく、自分がやりたいことは何なのか、興味があることは何なのかという点を重視して考えるようにしましょう。
苦手な科目を避けて決める
得意だからという理由同様に、苦手だからという理由でその科目を避けた文理選択も、選択ミスに繋がりやすくなります。
数学が苦手だから文系を選択したとしても、その後の進学先で数学が必要になることもあります。そんな時、文系を選択したことを後悔する可能性もあるでしょう。
不得意科目と向き合いたくないから避けて文系理系を選択することはせずに、自分が将来就きたい職業ややりたいことを考えた文理選択を行いましょう。
入試科目で決める
既に志望する大学が決まっている場合は、文系・理系を入試科目で決めますが、入試科目は変更になる可能性があるため、この決め方もおすすめできません。
大学入試に関する内容が発表されるのは、例年受験年度の6月から7月頃となっており、入試科目が大きく変わる場合は試験の2年前頃に公表されることになっています。この公表がいつされるのかによって、文理選択の決断をする時期がこの公表に間に合わないこともあります。
実際に受験する頃には進路を変更する可能性もありますので、幅広い選択肢を持つためにも、文系・理系を入試科目で決めることはやめましょう。
周囲の人間関係で決める
周囲の人間関係で文系・理系を決めてしまうのも、選択ミスに繋がりやすい方法です。
文理選択は自分の将来も大きく左右する大切なことですので、自分がやりたいことではないけど友達がこっちだから、と今の友人関係や交友関係で決めてしまうと、後から後悔することになってしまいます。
周りに流されるのではなく、自分のことは自分の意思で決めるようにしましょう。
周りの経験談に流されて決める
また、家族や先輩などの周りの経験者からの経験談に流されて決めるのも、選択ミスに繋がりやすくなります。
周りの人は、経験してきたことをもとにアドバイスをしてくれますが、必ず同じような結果になるわけではありません。周囲の意見は参考の1つとして考え、自分の進路は自分自身で調べて選択することが大切です。
選択ミスしないための文系・理系の決め方とは?
選択ミスに繋がりやすい決め方について分かったところで、ここからは選択ミスをしないための文系・理系の決め方について紹介します。後悔することがないように、以下のポイントを押さえていきましょう。
大学で学びたい分野から決める
まだ、将来の職業まで絞れていない場合、大学でどんなことを学びたいのかを考えてみると良いでしょう。
興味が湧く分野があれば、受験勉強に対するモチベーションもアップしますし、突き進むことで将来の仕事につながる場合もあります。自分は何を大学で学びたいのかについて考えて文理選択をすれば、納得のいく道に進めるでしょう。
将来就きたい職業から決める
職業によっては、学生時代に何を学んでいたのかが重要になる場合もありますので、将来就きたい職業から逆算して決めることは大切なことです。
例えば、医者や薬剤師のように国家資格が必要な職業の場合は、特定の学部を卒業する必要があり、理系を選ぶことになります。また、弁護士を目指しているのならば法学部に入る必要がありますので、文系を選ぶことになるでしょう。
このように、将来就きたい職業がはっきりしている場合は文理選択もしやすいため、将来就きたい職業から決めることも選択ミスを回避するための大切なポイントです。
「好きなこと」で決めるのもアリ
上記にあるような、大学で学びたいことや将来就きたい職業がまだ具体的にイメージできないという場合には、「好きな科目」や「好きなこと、興味のあること」で決めるのも方法の1つです。
大学に合格したら、4年間その学部で学び続けることになります。どんなことだったらワクワクした気持ちで学び続けることができるのかといった基本的なことを尊重することで、将来の道も見えてくるでしょう。
そして、その流れで文理選択できれば、選択ミスを避けられるでしょう。
もし文系・理系の選択ミスをしたと感じたら
自分と向き合って考えて選んだつもりでも、文理選択をした後に選択ミスをしたと感じる方も中にはいるでしょう。
では、もし文系・理系の選択ミスをしたと感じたらどうしたら良いのでしょうか。ここからは、その方法を紹介します。
文系の科目で受験できる理系寄りの進学先を探す
文系を選んだ後に選択ミスをしたと感じた場合は、文系の科目で受験できる、理系寄りの進学先を探すという方法があります。
例えば、経済学部は文系に位置しますが、大学によっては理系寄りの研究ができるところがあったり、農学系や情報システム系の学部の中には、文系の科目のみで受験できたりするところもあります。
また、選択科目外の勉強時間が必要になり大変ではありますが、最終的には理転という選択肢もありますので、自分のやりたいことを諦める前に考えてみましょう。
理系の科目で受験できる文系寄りの進学先を探す
前述した内容と反対に、理系を選んだ後に選択ミスをしたと感じた場合では、理系の科目で受験できる文系寄りの進学先を探してみましょう。
文系学部の中にも、社会の代わりに理系科目で受験できるところや、理系入試枠が設けられているところもありますので、理系を選択していても自分の科目選択を生かしたまま受験することができます。
また、自分で選択科目外の勉強をする必要はありますが、理系から文系へ文転することは理転よりは大変ではないとされています。最終的には文転をして受験することも可能でしょう。
文系・理系の選択ミスで後悔しないようしっかり考えて決めよう
ここまで文系と理系の選択について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
文系と理系のどちらの道に進むかによって、大学受験や将来の道が決まってしまいます。文理選択は周りに流されないように、自分のやりたいことは何なのかといった興味や関心にとことん向き合って、慎重に決めるようにしてください。
また、後悔しないような選択をするのが一番ですが、もし決めた後に選択ミスだと感じた場合でも、今回紹介したような方法で挽回することは可能です。
自分の人生のために、文系・理系の選択では後悔しないようにしっかり考えて決めましょう。