HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
制御の研究をテーマにした自己PRで、志望企業から採用したいと思ってもらうにはどのような点をアピールすべきなのでしょうか。
自己PRの作り方を踏まえ、制御の研究をした方がどのような点を自己PRに盛り込んで、アピールすれば良いのかをご紹介します。
研究内容ごとの強調できる特徴を入れることが、重要なポイントです。
制御の研究を活かし、何を強調すれば良いかを確認しましょう。
自己PR作成のイメージが持ちやすいよう、4つの例文もご紹介しますので参考にしてください。
自己PRの作り方
自己PRは、基本の構成に沿って作成することで、より面接官に伝わりやすくなります。
▽作り方の詳細は以下の記事をご覧ください▽ 【新卒向け】受かる自己PRの例文集!これで内定に近づく!
研究内容ごとの強調できる特徴
制御の研究をテーマにした自己PR作成するには、研究内容ごとに強調できる特徴をアピールすることがポイントです。
どんな研究を行ったのか具体的なエピソードを紹介し、そこで得られた強みや経験などを、入社後に仕事で活かせることを伝えましょう。
モデリングや信号・システム理論の研究
モデリングや信号・システム理論は制御工学の基本となる理論です。
モデリングや信号・システム理論を得意とする方や研究に力を入れてきた方が自己PRでアピールできる強みをご紹介します。
多視点からの考え方ができる
制御工学においては、古典制御と現代制御という2つの考え方があります。
現代制御は制御対象物を状態方程式で表し、多入力・多出力に対応できる理論です。
制御工学のベースとなるモデリングや信号・システム理論を極めた方は、古典制御と現代制御の違いを理解し、双方の観点から研究してきたため、複数の視点からの考え方ができることを強みとしてアピールできます。
ロボット設計・制作ができる
制御の研究においては、モデリングや信号・システム理論などロボットを設計・製作するための知識の習得に留まらず、実際にロボットを製作して実験や検証を行うプロセスまで実践的に学んできたはずです。
モデリングや信号・システム理論はロボット設計・制作に活かすことができ、その経験も積んでいるため、ロボット設計・制作ができることを強みとしてアピールできます。
加速度計測や拡散現象のモデリング
加速度計測や拡散現象のモデリングを研究対象にしてきた方が、自己PRでアピールできる強みはどんな点でしょうか。
速度計測を行うことができる、精密機械を扱うことができるなど実践的な技術やノウハウを強みにできます。
速度計測を行うことができる
機械を作った後には検証を行う必要があるため、速度計測などをする技術を身につけていることは強みになります。
速度計測は自動車や鉄道、航空機などの車両から、多種多様な機械、ソフトウェアに至るまで求められる技術です。
医療機器の分野でも不可欠で、計測技術の生体応用の研究も進められています。
志望する企業や職種を分析し、速度計測ができるノウハウを強みにできるか、検討しましょう。
精密機械を扱うことができる
速度計測を行うには対象物や条件などに合わせ、適切な計測器を用い、求められる条件を設定したうえで行わないと正確な計測ができません。
高性能な速度計測器ほど正確かつ巧みな操作技術が求められるケースも多いです。
速度計測などに用いる特別な装置や精度の高い計測を行うための精密機器を扱えることは強みとなります。
どのような精密機械を用いて、どのような速度計測を行ったのか具体的にエピソードを紹介することで、実践的なノウハウがあることをアピールできます。
自己PR例文
制御の研究をテーマにした、自己PRの例文をご紹介します。
自己PR作成の注意点を踏まえること、研究内容に関するエピソードを紹介することを踏まえ、研究内容によって強調できることを自己PRポイントにした例文を見ていきましょう。
多視点からの考え方ができる
制御の研究において古典制御と現代制御の考えを学び、それを常に意識しながら研究してきたことで、多角的に物事を考えることができるようになりました。
大学の卒論のテーマに、高齢化時代を見据え介護ロボットの開発を選びました。
どのような介護ロボットを開発するか考えたとき、最初に浮かんだのは人の代わりに介護を行う人型ロボットです。
一方、介護する人の動作をサポートするタイプのロボットもありなのではと、多角的なアイディアも浮かんできました。
実際に介護施設に出向いてヒアリング調査を行ったところ、人型ロボットは人材不足の助けになる反面、高齢者は人との接触を求めている事実を知りました。
介護アシスト型のロボットの試作に至り、介護職員の方にこうしたものを求めていたと言われたときは嬉しかったです。
多角的な思考ができることは多くの方のニーズを共有できることにもつながります。
この強みを活かし、社会のニーズにマッチした新たなロボット開発に尽力したいです。
ロボット設計・制作ができる
私は産業用ロボットや医療用ロボットではなく、コミュニケーションロボットに興味を持ち、高齢者や子供の話し相手となり、見守りができるロボットの開発にチャレンジしました。
一番の課題は高齢者や子供がロボットに親しめる見た目や会話を作り出すことでした。
そこで、老人ホームや保育所を訪問させていただき、調査を実施し、高齢者や子供たちに受け入れられやすい見た目や会話ができるロボットの開発に至ったのです。
この経験から、ロボット設計・制作の技術を磨いただけでなく、開発の目的となるニーズを引き出すことや分析することの大切さとそのプロセスを学ぶことができました。
入社後も、社会のニーズやターゲット層、クライアントのニーズをしっかりと汲み取った、真に役立つロボットの設計・制作に取り組みたいです。
速度計測を行うことができる
速度計測のノウハウを応用して、工場での冷却装置における配管内の瞬間流量や積算流量を測定する実験に取り組みました。
配管に流量計を設置してパルス信号を得ることで配管内の瞬間流量や積算流量を把握できます。
クランプオン式流量センサーを用いることで、配管を切断することなく流量を計測しました。
流量センサーを使用するには、配管や設置位置などの気配りが必要です。
設置位置によって測定精度が向上することやトラブルのリスクが抑えられるためです。
十分な直管部を設けて配管よりも低い位置に設置し、流体を下方から上方へ流すことがポイントだと学びました。
流量計に詰まりや故障が発生するトラブルに直面したため、それを解消すべく流路が確保できるようにバイパスラインを設置することの重要性もマスターしました。
この経験を活かし、さまざまな現場で現場に配慮したスムーズな計測業務に携わりたいです。
精密機械を扱うことができる
モータなどの主な回転数計測のため、パルスを用いた方法で、さまざまな精密機械での計測に取り組んできました。
ストロボスコープによる計測、タコメーターによる計測、光学機器による計測と、比較的アナログな方法から高性能機器による計測まで対応できます。
中でも、非接触でパルス信号を取得できる電磁ピックアップというセンサーや近接センサーや渦電流変位センサー、光電センサー、レーザセンサーによる計測を得意としています。
精密機械を操るには設置条件で正しく図れない、センサーの反応が得られないトラブルにもよく直面しました。
どうすれば正しく測定できるかをさまざまな方法を試すことで学びました。
この経験を活かし、新たな精密機械であっても使いこなして、計測業務に貢献していきたいです。
まとめ
制御の研究をテーマにした自己PRでは、研究内容ごとの強調できる特徴を入れることがポイントです。
モデリングや信号・システム理論の研究をした経験から得られる「多視点からの考え方ができる」、「ロボット設計・制作ができる」強み、加速度計測や拡散現象のモデリングを研究した経験から得られる「速度計測を行うことができる」、「精密な機械を扱うことができる」強みをアピールしていきましょう。